

「カサカサ」「あーあー」

這い這いや歩行がしっかりしてきた子どもたちは、平均台を準備すると這い這いの姿勢で進んだり、少し小走りに移動してきては両手をしっかりついて登りゆっくり立ち上がります。そして足の裏で平均台をつかむようにして一歩一歩追歩や順歩で進んでいきます。降りる時も、ゆっくりしゃがみ両手で身体を支え右足を床につき左足をぐいんとあげて右側に降りたり、端まで進んで降りたりしています。自分の腰ほどある高さのところから上り下りできるようになり視界の広がりと共に楽しさも感じているようで両手でタッチする時、「やったね」と伝えるとにっこりと笑いまた繰り返します。
園庭に出ると、すぐに這い這いで二メートル程移動し、その場に腰をおろします。近くにある草を右手で思いっきり引っ張るとパッと手を広げて落としたり、枯れた葉を引き裂く時の音を手の感触と共に聞いたりして何度も引っ張ります。また、しっかりした足取りで園庭の奥までずんずん進む姿はとても頼もしいです。落ち葉のじゅうたんの上を「カサカサ」と言葉を添えて歩くと足元から聞こえる音に合わせて「あーあー」と大きな声を出します。靴底から伝わる落ち葉の感触や葉を拾ってパーと散らし、舞い落ちる様子に歓声を上げながら桜の木の下を五往復もできます。私たちも子どもたちと一緒にそれを感じ楽しんでいます。小春日和の中、子どもたちと思いっきり雪が降る前の園庭でのひと時を大切に過ごしたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 体幹や首、手足を十分動かし足の指を使い脳を育てる最高の遊びである這い這いや、歩く、また五感をフル活動できるよう言葉を添えながら探索活動をしました。
- 朝夕と日中の気温差により、鼻水が出る子が増えてきたので、朝やお昼寝前後の体調変化を確認しました。
(佐藤 榮子)

自分でできたよ

子どもたちは、自分の物はもちろんですが、ほかの子の物も「○○ちゃん」と区別ができます。そこで、自分で巾着袋からコップとおしぼりの出し入れができたらうれしいかなと考えました。
昼食前「今日から自分でコップとおしぼりを出してみましょう」と声をかけると、カゴの中から自分の巾着袋を探し始めました。自分の巾着袋を見つけると口を広げ、中から取り出そうとしますが「いかない」と困ってしまいました。どうするのかなと様子を見ていると、巾着袋を逆さまにして振ったり、力任せに引っ張りだそうとしたりと、色んな方法を試していました。それでもできない時は、「いかない」と私たちに持ってくる事もありました。
こどもたちは、巾着袋の口を広げるとできるということが分かるまで何度も繰り返し挑戦しました。袋の口を一緒に広げて手伝ってもらった子の様子を見たことで、気が付いて一人でも取り出せるようになり「できた」と嬉しそうに手洗いうがいに向かっていきました。
回数を重ねるうちに、どうやったら取り出せるのかを自分なりに理解し始めるようになってきました。一番最初に感じた「できた」というほどの感激はなくなりましたが、最初におしぼりを取り出すとコップが出し易いこと、テーブルに置くと安定し、取り出しやすいことなど、一人ひとりが考えながら出し入れしています。子どもたちにとって、毎日が発見の連続なんだなと改めて感じました。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 園周辺の散歩では、「〇〇見たい」と行きたい場所を教えてくれる子がいました。また、「どちらに行きますか」と行き先を聞くことで、意欲的に歩くことに繋がりました。
- 毎日の運動を通して、着替えや準備などつかむ、ひねるなど指先が使えるようになってきています。
(後藤 和笑)
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)