

作ったものは…

生き物や植物探し、泥遊び等、全力で楽しんでいます。
ある晴れた日のことです。四~五人で、土や泥を使い、お子様ランチやパンケーキ等の料理作りをしている子たちがいました。片づけの時間になると「これ、残しておきたいな」と言っている子がいました。「どうやって残す?」と聞くと、みんなで少し考えて「園庭の小屋のところに置いておく」という意見が出ました。小屋の近くまで行くと「私、木の上に置きたい」と木材を並べ始めた子もいました。木材を一人で運ぶには重かったようで「誰かそっち持って」とお願いすると、近くにいた子がサッと手伝ってくれました。また、その様子を見ていた子が「あ、でも雨で濡れちゃうよ」と、心配そうに屋根からはみ出ていることに気が付き教えていました。
すると「本当だ、じゃあもうちょっと…」と木材を押して、置く場所を調整していきます。自分で納得したところで『よし!片付け!』と、何も言わなくても泥だらけになった道具を水道のところに持って行き洗い始めました。「次は私が洗う」「まだ泥がついてるから待って」と声をかけ合い、協力しながらどんどん綺麗にしていきました。
息のあった後片付けに、子どもたち自身が考え、納得できる区切りがつけられたからこそ、『次はどうやったら楽しく遊べるか』につながった結果かなとそんな様子が伝わってきました。
年長児の遊びが変化してきています。今までの『自分だけの遊び』から『みんなと一緒』になり、さらに大事に使う為にはにはどうするかまで展開してきています。意見が一致する遊びだけではありませんが、折り合いのつけ方もたくさん経験してほしいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 何をしたいかグループ活動の機会を増やしました。まだ話し合いにはなっていませんが意見を出して決めたことが、意欲的に活動することにつながりました。
(佐々木 理乃)

給食さんに届けよう

みんなでよもぎの写真を見ました。毎年、年中児が園庭の周りにあるよもぎを摘んで給食の食材にしてもらっていることもあり、普段目にしてはいるもののハッキリと分かっていなかったからです。葉の形や色、葉の裏側が白いこと等を確認してから園庭に出ました。
園庭に出るとよもぎの葉を探していることに年長児が気付いてくれました。「年中の時に採ったことあるからさ、教えてあげるよ。こっちこっち」と案内してくれました。「これだよこれ」と優しく教えてくれる年長児と一緒にやる気満々で嬉しそうによもぎ摘みが始まりました。「これかなあ」「これだよね。裏が白いもん」「これでいい?」と、年長児に聞いたり周りの子と確かめあったりしながら夢中になって摘んでいました。教えてくれた年長児も「そうだよ。正解」といいながらしばらく付き合ってくれました。三〇分は経過したでしょうか、準備していた袋の中はよもぎでいっぱいになっていることに気が付きました。摘んだよもぎの葉は、みんなで給食担当職員に届けることになりました。「給食に使って下さい」それを伝える子ども達の表情はとても誇らしげでした。そして給食担当職員の「ありがとう」の言葉に、笑顔を見せながら「何になるか楽しみだね」との会話も聞こえ、給食のメニューになる日を楽しみにしていました。
来年、よもぎの葉を摘むころにはよもぎの場所を教えてくれる年長児がいると確信できた出来事でした。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 話し合いを通して、自分のやりたいことや今の気持ちを言葉にして伝えることができるようになってきています。
- 年下の子の手伝いを通して、気遣いの心が育ってきています。
- 散歩を繰り返し、長い距離でも目標を持って歩けるようになってきました。
(宇都宮 美代子)

泥団子作りに夢中!

前日雨が降った園庭に着くと、一目散に泥や水溜りに向かっていきます。 砂場では「ドロドロしてる」「かたーい」など、いろいろな柔らかさの泥があることに気付きました。早速泥を握って固める子がいたので、私も隣りで丸めて作り始めました。それを見ていた子が、「お団子みたい」「作りたい」と言ったのを聞いた子どもたちが集まってきました。
早速、みんなで作り始めました。ところが、ドロドロ過ぎて固まらなかったり、硬くてポロポロ崩れたりしてかなり苦戦していました。そこで、私が「どんな泥だと上手くできるかな?」と聞くと手分けして泥を探しました。泥団子作りは泥選びが肝心です。それに気づくかなと見ていると、ある箇所で作った泥団子がちょうどよく固まることに気づいた子がいました。泥の発見者となった子が「こっちにあったよ」とうれしそうに泥の在り処を知らせると、子どもたちが場所を移動し、ぎゅうぎゅう詰めになりながら泥を掘り、次々に泥団子を大量生産していきました。
泥団子ができると「この棒に刺したい」と言って、拾った枝に一緒に刺してみました。二、三個にする子がほとんどでしたが、中には五個刺したいという食いしん坊さんもいました。丸太に座り、自分たちで作った泥団子を食べる表情がとても満足気でした。その後みんなで片付けをしながら「明日は何を作ろうか?」と話していると「クッキー」「たこ焼き」と子どもたちから次々に案が出てきました。それをふまえて、次の日からは泥を平らに固めたクッキーや、千切った草を散らしたたこ焼きなど、泥んこメニューの新商品を増やすなどの遊びに発展していきました。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 毎日のリズム体操を通して、年長・年中児の動きに気付き次第に自分から興味をもって見る姿が増えてきました。
(和賀 和香菜)

公園に行きたい!

むつみこども園での生活が始まり、二ヶ月が過ぎました。初めは緊張をしている表情の子どもたちでしたが、徐々に登園してくると「おはよう」と元気に挨拶をしてお部屋に来たり、「これはここだよね」と言いながら自分でリュックから連絡帳を出したりして朝の準備をしています。
ある晴れた日、登園してくると「今日公園に行きたい」と言う子がいました。その後に来た子たちからも「ブランコのりたい」「滑り台したいなあ」とつぶやきが聞こえてきました。そこで朝の時間に「今日は何して遊ぼうか?」と聞いてみると、「仁坂公園にいく」「ブランコしたい」と子どもたちから返ってきました。「じゃあ公園に行く準備をしましょう」と私が言うと早速リュックから靴下を取り出して履き、あっという間に準備を終えました。公園までは一列に並んで歩いて行きます。着いてからは滑り台、砂場、ブランコ、四人乗りの固定遊具などで遊んでいます。同じタイミングで遊具を使いたい時もあり、その時は順番に使います。最近は待っている子がいると「はい」と言って貸してくれたり、「かーしーて」「いいよ」と保育教諭の仲立ちで貸し借りをしたりする姿も見られ、子どもたちの成長を感じています。公園でたくさん遊んだ後は、「楽しかった」「またこようね」と子どもたちからのつぶやきが聞こえます。「また遊びに来ようね」とお話をしながら園まで帰っています。
これからも子どもたちの楽しいこと、やってみたいことを一緒に楽しんでいきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
- パンツで過ごすことが増え、自分からトイレに来て便器に座ったり、排尿したりする子がいました。自分からトイレに来たことや排尿できた時に一緒に喜ぶことで、更に意欲に繋がりました。
(加藤 史緒莉)
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)