むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2023年6月の様子

年長児
キャンプに向けて!

  キャンプに向けての活動を少しずつ始めています。

 まずは、グループの顔となる旗作りです。どんな旗にするのかみんなでじっくり考えました。図鑑を見たり、写真を見たり、どのようなマークにするか、話し合いました。時間をかけて考え、何度も書き直して、何度も意見のぶつかり合いをして、やっと出来上がりました。絵の具を塗って完成させた時の喜びは大きかったようです。

 

 次にマッチでの火つけです。火つけ隊長はマッチの火つけが必要不可欠です。その為にも、まずは全員(やってみたい人中心に)経験してもらいました。マッチの使い方や約束を確認した後でスタートしました。「緊張する」「ドキドキする」と言いながらも「やります!」と大きな声で言い、力強くマッチを擦り、火を点けることができる子が多かったです。火をつけることができたことが自信となったようで「火つけ隊長やりたい!」という子が一気に増えました。

 そして、キャンプの時に使う道具を見たり、何の隊長が主に使う物かを覚えたりしました。たくさんの道具を見て「こんなにあるのか」と驚きつつも、とても楽しそうな子どもたちです。

 グループごと、隊長ごとに協力して取り組むということにまだ慣れず、「私がやるから!」「ぼくが持つってば!」と、まだまだトラブルが多くあります。いろいろな練習やトラブルを経て、協力することの大切さ、自分たちで考えることの重要性を学んでいきたいと思います。これから野外炊飯やデイキャンプも待っています。その時に自分たちで動けるように、練習していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの話し合いを継続したことで、意見を言ったり、意見を聞いたりできる子が増えてきました。
  • 脱いだ衣服は畳んで洗濯袋に入れることが習慣づいてきました。
  •  

(築山 加奈)

 
年中児
いろいろみつけた

 探険隊で向かう三十三観音も三回目になりました。六月の探険隊の日は、雨の予報とのことでリュックの中にはカッパも入れました。水筒に水を入れることにも慣れてきて、自分で水の量を加減しながら入れます。さらに、リュックの中にはおにぎりが入り、いつもと違ったのか、リュックを背負うと「なんだか重いね」と笑い合いながら張り切って出発です。

 横断歩道の渡り方や、歩道の歩き方も自分たちで考えながら歩き始めましたました。「次は左に曲がるんだよね」「あ、ここのお家の樹は少し大きくなってるね」「この前と違う花が咲いてるね」など、子ども同士の会話も聞こえてくるほど余裕をもって進んでいきます。

 

 4月にはトラクターが掘り起こしていた畑まで来ると、それを覚えていた子が「見て。なんだか葉っぱが出てるよ」「前と違うね」と自分が気付いたことを教え合いながら見ていました。すると、奥の方に大きな葉っぱが円を作っていてその上にビニールが掛けてありました。それを見つけて「なんだか傘さしてるみたいだよ」「何ができるんだろう」と興味を持ったようです。わくわくする気持ちや、「次に行って見る時にはきっと何かが育っているはず」そんな楽しみもできました。三十三観音近くのぶどう畑では、花から小さな実になっているのを見つけました。 今回の探検隊を通して子どもたちが気付いた楽しみが見つかり、次の探険隊は少しゆっくり歩きながら新しい発見や変化を大事にしようと決めました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 時間を意識できるように時計を見る声掛けをしたり、片付ける時間を前もって知らせたりすることで次の活動への移行がスムーズになってきています。

  • 自分たちで活動を決めることが、意欲を持って楽しく遊ぶことに繋がりました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
ハッピーバースデー

 リズム体操後は「今日は何をして遊ぼうかな?」と子どもたちと話しをします。ある日の朝、話し合いの前に「今日は○○さんのお誕生日です」と紹介しました。するとみんなが「おめでとう」と祝福してくれました。その後、「ブランコしたい」「公園に行きたい」との意見からその日の活動は仁坂公園に行くことに決まりました。

 

 仁坂公園に到着後、しばらくしてから「先生、見て」と砂場に呼ばれました。そこにはケーキが準備されていました。それを見に来た他の子が、「あ、○○さん今日誕生日だよね」と気づき、それを聞いた子が「ハッピーバースデートゥーユー」と歌い出します。歌声を聞いて集まって来た子も「おもしろそう」とワクワクとした表情で歌い出します。歌ってもらった子は嬉しそうにさらに照れたような表情をしながら、ろうそくに見立てたケーキに刺さっている木の枝をフーっと吹きました。大きな拍手に包まれて、子どもたちが開催した誕生会はみんなが幸せな気持ちを共有できたひとときでした。

 他の子が遊んでいる様子を見て「何やってるんだろう」「おもしろそうだな」と気付き、一緒に遊ぼうとする様子が見られるようになってきました。他の子の遊びに「何やってるの?」「△△もやりたい」と仲間と一緒に遊びだそうとしています。「どんな遊び?何だろう?」「楽しそうだな」と、ワクワクする気持ちを大切にした子どもたち同士での遊びが広がっていくといいなと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続きました。暑い日は半袖・半ズボンに、肌寒い日には長袖・長ズボンを着ることを声かけたことで、衣類の調節に気づきました。

  • 脱いだ衣類を洗濯袋に入れる時、自分の名前の確認を一緒にしたり、畳み方を褒めたりしたことが進んでやろうとする意欲に繋がりました。

(遠藤 瑞季)

 
二歳児
初体験!

 六月に入り雨降りの日も増えてきたある日のことです。リズム体操が終わり、二歳児室に下りてくると「先生、公園行く?」「すべり台やりたいな!」とワクワクした子どもたちの声が聞こえてきました。『昨日、雨が降り公園のすべり台、濡れているかもしれない』と考えている私の顔をのぞき込み、『どうしたのだろう』というような表情の子どもたちがいました。そこで思い切って「屋外遊戯室に行ってみる?」と話した瞬間に不思議そうな表情を見せました。「大きいすべり台あるよ」と知らせると目を輝かせて、「いきたい!」「すべり台したい」と返事が返ってきました。

 

 いよいよ屋外遊戯室デビューです。遊ぶ前に『押さないこと』『すべり台は、お尻ですべること』を約束し、虫よけスプレーをして出発です。廊下を出るとすぐに大きいすべり台が目に飛び込んできました。見つけると「大きい!」「すべり台だ」と弾んだ声が聞こえます。

 保育教諭が、滑って見せた後から子どもたちも続いて滑り始めました。すべり台を見ながら「高いね」と顔を見合わせる子、「いっしょにいこう」と並んで座り、足をバタバタと動かして「はやいね」と滑っていく子もいました。滑った後は、すべり台脇の丸太の階段を両手と両足の指を使い上っていきます。ゆっくりと慎重に上る子や、すいすいと上る子など様々でした。屋外遊戯室から二歳児室に帰る時の子どもたちからは「楽しかったね」「またやりたいね」と満足した気持ちをお互いに話していました。

 仲間と一緒に楽しい活動を共有することで、さらに楽しさが倍増でき遊びも広がった出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い後、保育教諭に手伝ってもらうことでハンカチで手を拭き、ポケットにしまうという習慣が少しずつ身についてきました。

(伊藤 紀子)






むつみ乳児保育園の2023年6月の様子

乳児
身の周りのことに挑戦

  気持ちのいい天気の日が増え、園庭での活動を毎日のように楽しんでいます。園庭でたくさん遊んだ後は着替えをします。

 着替えは私たちの手伝いが必要なことがほとんどでしたが、今は頭から服をかぶせると自分で服を引っ張りながら「ばあ」と顔を出したり、私たちの動きに合わせて自分で手を動かして袖に手を通そうとしたりします。「着れたね」とほめると本当にうれしそうです。排泄の時も、一歳児がズボンを履く姿を見ることでズボンの履き方を学んでいます。

 

誕生日を迎える前の子たちも着替えをし「気持ちいいね」と言うと、私たちとしっかり目を合わせて微笑みます。 着替えを終えると今度は手洗いです。手洗い場に来ると、自分で水を出そうと蛇口に手を伸ばします。私が蛇口を開けるのを待っている子もいます。初めは水を触るのを嫌がる子もいましたが、「きれいにしようね」と言いながら繰り返し一緒に行なったことで、少しずつ水にも興味が出てきています。手を洗う時に私が「おててごしごししようね」と言って一緒に洗うと、自分で両手を合わせたり、泡が付いた自分の手を見て不思議そうな表情を浮かべたりしています。手を洗い終わった後に「きれいになったね」というと拍手をして嬉しそうです。

 一日の生活の流れが分かるようになってきた子は、園庭から帰ると自分でロッカーの方に来たり、食事の前には水道に向かったりします。一歳児の様子を見て、たくさんの事を学び吸収しています。今後も『子どもたちが自分でできた』という気持ちや、自分でやろうとする気持ちを引き出せるような関わりを心掛けていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日には園で手作りの経口補水液を飲んで水分補給をしました。

  • 階段の上り下り、リズム体操を通して、足の指を意識することに繋がりました。

(髙橋 愛)

 
一歳児
あめあめ、見つけた!

 雨が降った日のことです。雨が降っていることに気付き、窓から外を指差し「あめ、あめ」と言いながら見ていました。私が「雨が降ってるね。カッパ着て、お外に行こうか?」と言うと「カッパ?」と不思議そうに聞きます。雨の日は外に行けないという思いがどこかにあったのかもしれません。「カッパ着たら、お外に行けるよ。行ってみよう」ともう一度話すと「行く!」と嬉しそうに準備に向かいます。

 テラスに出ると、部屋の中で聞くよりも雨の音がよく聞こえました。屋根から落ちてくる雨だれを見る子、水たまりできた雨の模様を見る子等子どもたちは早速色々な発見をしていました。早く近くで見たくて、カッパを着ないで園庭に出て行く子もいた程です。

 

 『カッパを着る』ということが嬉しい子もいました。カッパに当たる雨の音を聞いたり、濡れたカッパを触ったり、濡れることを気にする子は一人もいませんでした。

 カッパを着ての活動が楽しかったのか、雨が降ると子どもたちから「雨見に行く」という声が出てくるようになりました。カッパを着ると思い思いの場所に出かけていきます。最初は水たまりの中に入り、遊ぶことが多かったのですが、次第に視線がいろいろな所に向くようになりました。しゃがみ込んで葉っぱについた雨粒を見つけ「あめ、あったよ」と知らせてくれる子もいました。葉っぱの上にいたカタツムリを見つけました。カタツムリを見つけた時には、手でカタツムリを作って再現したり、聞こえた音を「ぽつぽつ」「あめあめ」等子どもたちなりに表現していました。

 雨の日に外に出掛けた事で天気の変化に気付くきっかけになり、子どもたちの楽しい遊びがまた一つ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 着替えの機会が増えたことで、自分で服を選んだり、ズボンの着脱がスムーズになってきました。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2023年5月の様子

年長児
作ったものは…

 生き物や植物探し、泥遊び等、全力で楽しんでいます。

 ある晴れた日のことです。四~五人で、土や泥を使い、お子様ランチやパンケーキ等の料理作りをしている子たちがいました。片づけの時間になると「これ、残しておきたいな」と言っている子がいました。「どうやって残す?」と聞くと、みんなで少し考えて「園庭の小屋のところに置いておく」という意見が出ました。小屋の近くまで行くと「私、木の上に置きたい」と木材を並べ始めた子もいました。木材を一人で運ぶには重かったようで「誰かそっち持って」とお願いすると、近くにいた子がサッと手伝ってくれました。また、その様子を見ていた子が「あ、でも雨で濡れちゃうよ」と、心配そうに屋根からはみ出ていることに気が付き教えていました。

 

 すると「本当だ、じゃあもうちょっと…」と木材を押して、置く場所を調整していきます。自分で納得したところで『よし!片付け!』と、何も言わなくても泥だらけになった道具を水道のところに持って行き洗い始めました。「次は私が洗う」「まだ泥がついてるから待って」と声をかけ合い、協力しながらどんどん綺麗にしていきました。

息のあった後片付けに、子どもたち自身が考え、納得できる区切りがつけられたからこそ、『次はどうやったら楽しく遊べるか』につながった結果かなとそんな様子が伝わってきました。

 年長児の遊びが変化してきています。今までの『自分だけの遊び』から『みんなと一緒』になり、さらに大事に使う為にはにはどうするかまで展開してきています。意見が一致する遊びだけではありませんが、折り合いのつけ方もたくさん経験してほしいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 何をしたいかグループ活動の機会を増やしました。まだ話し合いにはなっていませんが意見を出して決めたことが、意欲的に活動することにつながりました。

(佐々木 理乃)

 
年中児
給食さんに届けよう

 みんなでよもぎの写真を見ました。毎年、年中児が園庭の周りにあるよもぎを摘んで給食の食材にしてもらっていることもあり、普段目にしてはいるもののハッキリと分かっていなかったからです。葉の形や色、葉の裏側が白いこと等を確認してから園庭に出ました。

 

 園庭に出るとよもぎの葉を探していることに年長児が気付いてくれました。「年中の時に採ったことあるからさ、教えてあげるよ。こっちこっち」と案内してくれました。「これだよこれ」と優しく教えてくれる年長児と一緒にやる気満々で嬉しそうによもぎ摘みが始まりました。「これかなあ」「これだよね。裏が白いもん」「これでいい?」と、年長児に聞いたり周りの子と確かめあったりしながら夢中になって摘んでいました。教えてくれた年長児も「そうだよ。正解」といいながらしばらく付き合ってくれました。三〇分は経過したでしょうか、準備していた袋の中はよもぎでいっぱいになっていることに気が付きました。摘んだよもぎの葉は、みんなで給食担当職員に届けることになりました。「給食に使って下さい」それを伝える子ども達の表情はとても誇らしげでした。そして給食担当職員の「ありがとう」の言葉に、笑顔を見せながら「何になるか楽しみだね」との会話も聞こえ、給食のメニューになる日を楽しみにしていました。

 来年、よもぎの葉を摘むころにはよもぎの場所を教えてくれる年長児がいると確信できた出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合いを通して、自分のやりたいことや今の気持ちを言葉にして伝えることができるようになってきています。
  • 年下の子の手伝いを通して、気遣いの心が育ってきています。
  • 散歩を繰り返し、長い距離でも目標を持って歩けるようになってきました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
泥団子作りに夢中!

 前日雨が降った園庭に着くと、一目散に泥や水溜りに向かっていきます。 砂場では「ドロドロしてる」「かたーい」など、いろいろな柔らかさの泥があることに気付きました。早速泥を握って固める子がいたので、私も隣りで丸めて作り始めました。それを見ていた子が、「お団子みたい」「作りたい」と言ったのを聞いた子どもたちが集まってきました。

 早速、みんなで作り始めました。ところが、ドロドロ過ぎて固まらなかったり、硬くてポロポロ崩れたりしてかなり苦戦していました。そこで、私が「どんな泥だと上手くできるかな?」と聞くと手分けして泥を探しました。泥団子作りは泥選びが肝心です。それに気づくかなと見ていると、ある箇所で作った泥団子がちょうどよく固まることに気づいた子がいました。泥の発見者となった子が「こっちにあったよ」とうれしそうに泥の在り処を知らせると、子どもたちが場所を移動し、ぎゅうぎゅう詰めになりながら泥を掘り、次々に泥団子を大量生産していきました。

 

 泥団子ができると「この棒に刺したい」と言って、拾った枝に一緒に刺してみました。二、三個にする子がほとんどでしたが、中には五個刺したいという食いしん坊さんもいました。丸太に座り、自分たちで作った泥団子を食べる表情がとても満足気でした。その後みんなで片付けをしながら「明日は何を作ろうか?」と話していると「クッキー」「たこ焼き」と子どもたちから次々に案が出てきました。それをふまえて、次の日からは泥を平らに固めたクッキーや、千切った草を散らしたたこ焼きなど、泥んこメニューの新商品を増やすなどの遊びに発展していきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎日のリズム体操を通して、年長・年中児の動きに気付き次第に自分から興味をもって見る姿が増えてきました。

(和賀 和香菜)

 
二歳児
公園に行きたい!

 むつみこども園での生活が始まり、二ヶ月が過ぎました。初めは緊張をしている表情の子どもたちでしたが、徐々に登園してくると「おはよう」と元気に挨拶をしてお部屋に来たり、「これはここだよね」と言いながら自分でリュックから連絡帳を出したりして朝の準備をしています。

 

 ある晴れた日、登園してくると「今日公園に行きたい」と言う子がいました。その後に来た子たちからも「ブランコのりたい」「滑り台したいなあ」とつぶやきが聞こえてきました。そこで朝の時間に「今日は何して遊ぼうか?」と聞いてみると、「仁坂公園にいく」「ブランコしたい」と子どもたちから返ってきました。「じゃあ公園に行く準備をしましょう」と私が言うと早速リュックから靴下を取り出して履き、あっという間に準備を終えました。公園までは一列に並んで歩いて行きます。着いてからは滑り台、砂場、ブランコ、四人乗りの固定遊具などで遊んでいます。同じタイミングで遊具を使いたい時もあり、その時は順番に使います。最近は待っている子がいると「はい」と言って貸してくれたり、「かーしーて」「いいよ」と保育教諭の仲立ちで貸し借りをしたりする姿も見られ、子どもたちの成長を感じています。公園でたくさん遊んだ後は、「楽しかった」「またこようね」と子どもたちからのつぶやきが聞こえます。「また遊びに来ようね」とお話をしながら園まで帰っています。

 これからも子どもたちの楽しいこと、やってみたいことを一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • パンツで過ごすことが増え、自分からトイレに来て便器に座ったり、排尿したりする子がいました。自分からトイレに来たことや排尿できた時に一緒に喜ぶことで、更に意欲に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみ乳児保育園の2023年5月の様子

乳児
みてみて

 晴れの日が続いたり、パラパラと雨が降ってきたりと天候は変化しますが、そんな変化も感じながら子どもたちはたくさんのこと、ものを発見しています。

 ある晴れた日、園庭にカラスがいることに気が付いた子がいました。「あ、かーしゅ(カラス)」の一言を聞いて子どもたちは窓に近付きます。地面をつついたり、跳びはねながら進んだりするカラスに興味津々で、「いた、いた」「なにしてるんだろうね」と一人ひとりが口にします。その時、園庭奥の山の方へ向かって別のカラスが飛んで行きました。あっという間に小さくなっていく姿に驚き、「ひこうきみたい」と小さく呟く子もいました。

 

 雨の日にはテラスのすぐ側にある水たまりにも気が付きます。その水面を見て「あめふってる」「ぽつぽつしてる」と口にしたり、その音にじっと耳をすませたりしていました。雨が上がってから園庭に出てみると草や葉っぱに雨粒が付いていることにも気が付きました。「あめついてるよ」とそっと教えてくれた子は大事そうにその葉を両手で包み込んでいました。

 私たちにとってはとても小さく、見つける事も困難な出来事もありますが、子どもたちにとってはどんなことも大発見で宝物になります。また、その時の出てくる子どもたちのつぶやきは私たちにとっても大事な宝物です。そのつぶやきから子どもたちの思いを感じ取れる大切な時間でもあります。これからも子どもたちと遊びを通して、たくさんの発見をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの『自分で』の気持ちを受け止めながら食事や着替えを行いました。
  • 気温が高くなってきたので、こまめに水分補給をしました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
園庭での発見

 まるで夏のように暑くなったり次の日には寒くなったりと、大きな温度差や天気も様々な顔を見せてくれるようになりました。

 四月に入園した子たちは、園の生活にも慣れてきました。園庭でシートの上に座って景色を眺めていた子たちは、興味のあるものを見つけはじめたようでだんだんシートから這い這いで出ていきます。初めは手に触れる土や草の感触を嫌がる子もいましたが、それよりも這い這いをすると見える景色の変化が面白いようでどんどん前に進みます。

 

 春の花や生き物を見つけるとびっくりして驚いたような表情をします。指差しをするので「たんぽぽあったね」や「カラスいたね」と私が言うと「んー」と自分から手を伸ばし触れようとしたりじっと見つめたりします。その表情には『何だろう?』や『どんなものなのかな』と『初めて』を発見した子どもたちが、どんなものなのかを知ろうとする好奇心であふれています。

 また、シートの上にうつ伏せや仰向けで外気浴をしている子たちも、風が吹くと気持ち良さそうに目を細めて手足を動かします。「気持ちいい風だね」と言うと風を感じ微笑む姿もあります。さらに上を向くと眩しいことに気付いた子は、下を向いて太陽の光を避けようとしていました。眩しいことに気付くと、私たちが教えなくても『眩しければ下を向けばいい』と学んでいました。自然の中で、たくさんの発見や経験をし成長している姿がありました。

 これからも子どもたちの『初めて』を一緒に感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気の良い日は園庭に出かけ、草や土、風などの自然に触れました。
  • 水分補給を行い、食事前や園庭から帰って来た際は手洗い、うがいを行ないました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2023年4月の様子

年長児
楽しみ!お当番!

 年長児に進級し、楽しみにしていることはたくさんありますが、その中のひとつに『お当番活動』があります。

 『お当番活動』には、アナウンス、お米とぎ、給食やおやつのお当番等があります。その中でも一番楽しみにしている子が多いのは、給食のお当番とおやつのお当番です。

 

 エプロンと帽子、マスクを身につけて服装を整えると、「楽しみだね!」「今日は何のおかずかな?」と会話を弾ませながらランチルームに向かいます。普段よりも意識して手をよく洗った後は、緊張しながら配膳台の前に立ちます。どのように盛り付けるか、どのくらいの量を盛り付けるかを職員と確認した後で、お当番がスタートします。

 子どもたちが順番にもらいに来ると「どれ食べますか?」「どのくらい食べますか?」と聞き、その子が食べたい数、量を盛り付けます。たくさんの子どもたち、一人ひとりとやりとりをし、量を調節しながら盛り付けるのはとても難しく、次から次へとやってくる子どもたちへの対応をするのは忙しく大変なことです。それでも「楽しい!」「またやりたい!」と言う子どもたちは素晴らしいと思います。まだ慣れず、難しさを感じながらお当番活動に取り組んでいる子もいます。ですが「難しいけれどもやってみよう」とする気持ちが大切だと思います。これからも、子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に考えながらいろいろな経験をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • アナウンス、お米とぎ、給食当番ではホワイトボードのお当番表を準備することで、それを見て自分が何のお当番か確認し、準備するようになりました。
  • 屋外遊戯室で遊ぶ時の約束をみんなで決めました。どんなことに気を付けて遊ぶか、どのように遊べば安全に遊ぶことができるかを考えました。

(築山 加奈)

 
年中児
楽しみすぎる!

 年中児になって子どもたちが楽しみにしていることがあります。それは、まだ行ったことのない『三十三観音』に行くことです。話しには聞いていても未知の世界です。年中児のわくわくは止まりません。「遠いんだって」「いっぱい歩くんだよ」など周りの子と話していました。話し合うその表情からは楽しみにしている気持ちが伝わってきました。

 『ポロシャツってどういうのかな?』お家の方に準備をしてもらって初めてわかった子もいたようです。ポロシャツ、首に巻くタオル、水筒など準備をしてもらい大喜びの子どもたちは、水筒を持って来た日、重い水筒に驚いた私は思わず「家からお水入れてきたの?」と聞きました。すると、「ちがうよ。さっき入れてみたんだよ」と笑顔で答えました。自分で水筒に水を入れたことがわかりました。どうしてもやってみたかったようです。

 

 探検隊当日の朝、みんなが笑顔で登園してきました。登園準備後は、待ちに待った探険隊の準備です。ポロシャツを整えて汗拭きタオルを首に巻きます。「黒い服は虫が来るから着ないよね」と、自分たちで明るい色の服を選んで着ていました。いよいよ水筒の水を自分で入れます。「半分まで入れるよ」と声をかけると水筒の中をのぞいて確認しながら自分で水を入れました。

リュックに水筒とおにぎりを入れたら帽子を被り靴を履いてさあ、出発です。子どもたちの表情は、どの子も期待感があふれていました。その後の様子は探険隊のページで紹介しています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 進級したことで活動の意欲が高まり、準備や着替え、遊んだ後の着替え、片付けを自分からできるようになってきています。
  • 園庭でのボール遊びや鬼ごっこ、屋外遊戯室での活動が増えたことで、運動遊びに意欲的に取り組むようになりました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
わくわくの以上児室

 新たな仲間が二人増え、十六名のスタートになりました。「年少さん」と呼ばれると少し照れるように「『ちゃん』じゃなくて『さん』になったんだよ」と教えてくれました。以上児室での朝の準備、以上児室での活動とどれも新鮮なようで、わくわくとした気持ちも伝わってきます。

 

 以上児室には、二歳児室にはないドレスがあります。もともとおしゃれな子たちなので、そこを見逃しません。「これ着る」と張り切ってドレスを持ってくると、嬉しそうに着替えていきます。ドレスを着ると「ボタン止めて」と私に背中を向け、お願いをしてきました。するとそばで別のドレスを選んでいた子が、「○○さんがやってあげようか?」と声を掛けてくれました。その子は嬉しそうに頷くと、その子の目の前に移動します。私が「ありがとう」と声をかけると、二人で笑い合いました。ボタンをかけてもらうと、今度は「次は△△さんがボタンやってあげる」と声をかけます。自分がしてもらって嬉しかったことを、同じようにしてあげようとする気持ちが育っていると感じ嬉しくなりました。

 以上児室の大きな丸太、ブロック、絵合わせカードゲームと、色々な遊びから自分のやってみたいと思うものをそれぞれ選んで遊んでいます。晴れた日には「園庭行きたいな」と自分の意思を伝えてくれる子もいます。色々な遊びに挑戦し、やってみたい、楽しいと思えるよう応援したいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 以上児に進級し、ロッカーの準備、食事や昼寝後の流れが変わりました。職員が一緒に行うことで、生活リズムの違いに気づいてやろうとしています。●手洗い、うがいは手や喉にいる菌を身体に入れないためにすることを伝えたことで、自主的に行うようになりました。

(遠藤瑞季)

 
二歳児
じぶんでできるうれしさ

 むつみこども園での生活がスタートしました。新しいリュックを背負って嬉しそうに登園した子も、心配や不安な気持ちがいっぱいだったと思います。 ここで何がはじまるんだろうという気持ちだったと思いますが、毎日園で過ごすうちに少しずつ子どもたちの表情が変化していきました。控えめに笑っていた顔が大きな口をあけて笑うようになり声も大きくなりました。また、「〇〇したい」「おしっこでる~」と遊んだりトイレに向かったりする姿も多くなりました。

 

 「自分でやりたい!」という意志を持った子どもたちです。朝は昼寝バッグから洗濯袋やパンツ袋を出してロッカーを片付け、リュックから連絡帳を出してかごに入れる。コップを出して手洗いうがいをして・・。昼食時も「自分で取りに行ってみようか?」と(私が誘ってしまった)のですが、「やる!」と配膳台にご飯やおかずを取りに行き、自分の席まで運んでいます。ご飯、汁椀、おかずのお皿、箸と順番に運んでいます。「これにする!」と盛り付けた食器の中から選ぶのも楽しんでいます。汁椀はゆらゆらと揺れる汁を見ながら「こぼれちゃった~」ということもたくさんありますが、「大丈夫!先生と拭こうね」とやっているうちに、こぼれないようにゆっくり歩いたり、汁椀を持っている子を見ると周りの子もよけようとしたり子どもたちの意欲的な行動や考える力がすごいなと感じています。

 子どもたちの「自分でやりたい!」「自分でできた!」を一緒に感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 『じぶんで』というのもそれぞれ個人差があるのでその子に合った援助をしたり、できたことややろうとしているところをたくさん一緒に喜んだりほめながら関わるようにしたことで子どもたちもやってみようという思いになっていました。

(松井空子)






むつみ乳児保育園の2023年4月の様子

乳児
好きなものを見つけよう

 十二名で新年度がスタートしました。今まで一緒に過ごして来た『憧れの一歳児さん』がいなくなり、どこか寂しいような不思議そうな表情を浮かべていました。

 新しい生活が始まり、子どもたちは自分たちの好きなものを見つけて遊んでいます。外遊び、お人形のお世話やお料理作り、車の玩具にボール等、好きなものは違います。一人でじっくり遊ぶのが好きな子、保育士と一緒に遊ぶのが好きな子、他の子の遊びをじっと見ている子と、子どもたちの遊び方もさまざまです。毎日同じ遊びを繰り返しているように思えますが、その中で子どもたちは日々違う発見や楽しみを見つけています。

 

 子どもたちの気付く力は、大人の私たちには気付かないような小さなものも逃しません。一面の青い花の中に咲く小さな白い花に気付き、足を止めてじっと見たり、シャベルですくった水の水滴が落ちるのを確かめ、次に土をすくった時には同じ動きにならないということに気付き、不思議な表情を浮かべたりしていました。

 一人遊びをじっくりと楽しんでいる時期でもありますが、少しずつ同じ場所にいる子どもたち同士で「いたね」「あったね」と発見や喜びを共有し合う姿も見られるようになってきました。

 これからどんどんと遊びの範囲が広がり、子どもたちの気付きが増え、好きなものが増えていくと思います。私たちも、一緒になって子どもたちの好きなことを思い切り楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたい気持ちを大事にして、子どもたちが自分でやっている時には、見守りました。
  • 子どもたちの気持ちを聞きながら関わるようにしたことで、自分のしたいことややりたいことを簡単な言葉や身振りで伝えてくれるようになりました。

(山内 麻知子)

 
一歳児
子どもたちの発見

 新たに五名仲間入りし、にぎやかな毎日を過ごしています。園生活にも少しずつ慣れてきて、意欲的に室内を散策しています。這い這いをしたり、寝返りをしたり、好きな場所での遊びをしながらゆったりと過ごしています。

 ガチャガチャのカプセルの中に鈴やペットボトルのキャップ、ビーズなどが入ったものを、穴の開いた段ボールに入れて遊びました。その穴に入れようとカプセルに手をのばし、手に持った時に、鈴の音がすることに気がつき私の顔を見ました。「良い音だね」と返事をすると、にっこり笑って大きく上下に振って音を楽しみます。別のカプセルを手に取ると、さっきとは違った音がしました。すると、ハッとした表情をしてそれとは違うカプセルに手を伸ばしました。それからは次々に手を伸ばし、目をキラキラと輝かせながらカプセルごとに音が違うことを発見した喜びに夢中でした。

 

 お気に入りのカプセルを見つけると、段ボールに入れます。五本の指を使ってカプセルを握るように持つと、穴に持っていきます。穴に合わせて手を開き、段ボールの中に入れると嬉しそうに手を叩いて喜びます。カプセルを全部入れると穴の中をのぞき込み、段ボールの中にカプセルがあるのを見つけるとまた嬉しそうに笑います。「もう一回やる?」と、カプセルを出すと集中して入れ始め、あっという間にまた全てのカプセルを入れて得意気でした。 仰向けで遊んでいる子も、周りの様々な音や自分の周りを通る子どもたちの姿に刺激を受けて手足を元気に動かしています。今後も様々な遊びを通して、子どもたちとたくさんの発見をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気の良い日には外気浴をして過ごしました。
  • 排泄、食事、睡眠の際には一対一の関わりを大切にし、ゆったりと過ごせるように配慮しました。

(小田島 千鶴)






むつみこども園の2023年3月の様子

年長児
自分の気持ちを言葉に

 卒園に向けて、みんなで俳句を作ろうと考えました。探険隊、うた、お点前、俳句を教えてくださった先生方へ感謝の気持をこめたプレゼントにしたいと思ったからです。「あの時〇〇だったよね」「あっ、こんなこともした」と色んなことを思い出していました。自分で考えたことを表す言葉の選び方がとても上手で、想像をはるかに超えて驚くような素敵な俳句ができました。

 

 そしてさらに、自分のことも俳句にしてみようとみんなで考えました。好きなこと、私が思うこと、楽しかったこと、伝えたいこと、それぞれ子どもたちの気持ちや思いを言葉に込めて俳句を作りました。自分の思っていることを言葉で伝えることは難しいことです。それを『五・七・五』の言葉にギュッと詰めて表現できる年長児は、世界広しといえこのむつみこども園にしかいないと思いました。今までしてきた色んな経験は、子どもたちにしっかり届いていたんだなと嬉しくなりました。 発表会後、園歌を歌っている子どもたちの表情があんまり素敵で「いい顔してるね」と声をかけると「だって楽しいんです~」と言ってくれました。 園で過ごしてきた毎日には、色んな思いがあったと思います。が、むつみこども園で過ごした日々を思い出して笑顔になっている子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいになりました。自分のことが大好きで、人を大好きになれる子どもたちです。これからもさまざまなことに挑戦していってほしいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 歌を歌う時に大きな声を出そうとしていたため、ピアノの音、隣の人の声を聞くように茂木先生からも指導がありました。その他に、手を繋いで歌ってみると普段の笑顔も見られ、一人だけ大きな声というのもなくなりました。みんなで歌っている時の気持ちで卒園式に歌を届けようとできました。

(松井空子)

 
年中児
「一人」から「みんな」へ

 子ども同士の関わりが増え、自分の思いがうまく伝わらなかったり、意見の違い等から『嫌な言葉を言われた』『叩かれて嫌だった』等トラブルも多くなりました。

 ある日のおやつの時間のことです。Aさんが「〇〇さんにばばあって言われた」と教えてくれました。Aさんの表情から怒っていることがわかりました。しかし、その怒った気持ちを相手にぶつけるのではなく、気持ちをコントロールして落ち着いた状態で話をしていました。「ばばあって言われたら嫌だ。ごめんねして欲しい」と自分の気持ちを伝えた後で「同じ年中の仲間なのに…」と小さな声で言いました。Bさんに聞こえていないようだったので、私が「年中の仲間にそんな風に言われたら悲しいって」と伝えると、それまで話を聞きたくないという様子だったのがふっとAさんの方を見ました。そして、Aさんの「ぼくはごめんねして欲しい」という声が届き、Bさんも「ごめんね」と言い、その場の話は終わりました。その後は、お互いにそれぞれの遊びに移っていきました。

 

 この一年間で子どもたち同士の気持ちのぶつかり合いはたくさんあったと思います。Aさんが言った『仲間』という言葉にBさんの気持ちが動いたのも、子どもたちの中に『自分が』から『みんなで』という意識が出てきたからかなと成長を感じた場面でした。そして、どんなにぶつかっても、ケンカをしても、好きなものが同じ、遊びたいものが同じ子同士が集まり、自分を表現しながらの遊びを楽しむことはずっと続いています。

 年長児になってからも仲間といる楽しさを感じながら、たくさんのやってみたいことを見つけていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年長児からの様々な引継ぎを受けたことで、年長児になる期待を持つことに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
年少児
年中さんになるんだよ

 「ねえ。先生。」と話しかけられることが多くあります。話しの内容は様々ですがよく考えてから話に来てくれていることが分かります。「あのね、まだ遊ぼうと思っているのに○○さんが片づけて嫌なんだよ」とか「やめてって言っても頭を叩いて嫌なんだよ」など一緒に遊ぶ中でのトラブルです。

 発表会前までは大きな声で泣いて訴えたり、叩かれたから叩いたりの状態でした。トラブルがあってもその状況を説明できず、私たちがお互いの言い分や様子を周りから詳しく聞くことでトラブルの原因が分かり、解決の手助けをしていました。でも今は違ってきています。一緒に遊ぶ人数が増え、遊ぶ内容にもルールが多くなりましたが、自分の気持ちを相手に伝えたり、相手の気持ちを考えたりすることができるようになってきたからです。周りの子と一緒に活動し楽しいを共有し、またトラブルを解決できることを経験したからできる成長だと感じています。セカンドステップで学んだ、相手に対する話し方も少しずつ身についてきていると思います。

 

 二歳児の準備を手伝うことが増えました。年少児も年中児や年長児に助けてもらったり教えてもらったりすることがたくさんありました。だからこそ今度は自分たちが『小さい子を助けてあげる番』と思っているようです。「一緒にやろう」と声をかけながらできないところを一緒にやる姿はとても素敵で自信にあふれています。

 もうすぐ年中児になり新しい生活が始まります。この一年間で蓄えたパワーで新しい生活も元気に楽しく過ごして欲しいと思います。この一年のたくさんのご協力ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 室内や運動遊びなど異年齢の活動を取り入れることで年下の子の手伝いや年上の子への憧れを持ちながら活動を楽しむことができました。

(宇都宮 美代子)

 
二歳児
早く年少さんになりたい!

 年少児に進級するにあたって、生活に少し変化があります。

 まずは、給食の時にご飯を自分でよそいます。「年少さんになったら、自分で食べられる量を盛り付けるんだよ」と私が言うと、目を輝かせながら「自分でやりたい!」と張り切っていた子どもたちです。炊飯器の前に並びながら「年少さんになるから、自分でやるんだよ」「年少さんになるからだよね」と嬉しそうに会話している姿もありました。

 

 着替えを入れた後の洗濯袋はロッカーに入れず、そのまま昼寝バッグに入れます。「年少さんになったら、洗濯袋にお着替えを入れたら昼寝バッグに入れるから、二歳さんたちもそうしよう」と言うと「年少さんになるからだよ」「年少さんは洗濯袋、お昼寝のバッグに入れるんだって!」と、そこでも目を輝かせる子どもたちです。

 食後のぶくぶくうがいはすでに始めていましたが、そこでも「以上児さんはみんなぶくぶくうがいするんだよね」と、張り切って行い、すでに『以上児さん』の仲間入りした気分になっているようです。とにかく『年少さんにもうすぐなる』という言葉が出てくると、本当に嬉しそうです。

 一年前の四月には、泣きながら登園したり、家や乳児保育園に帰りたがることもありました。着替えや片付けをすると時間がかかったり、できないことがあると泣いたり、怒ったりすることもありました。笑顔で登園し、何でも自分でやろうとする現在の子どもたちを見ると、一年で驚くほど成長し、心も身体も大きくなったことを感じます。園で一番小さかった子どもたちが、以上児の仲間入りします。今まで以上のわくわく、ドキドキが待っています。子どもたちの今後の成長が楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事の前、排泄後、外遊びから帰ってきた後などの手洗いは、石鹸を使って丁寧に洗うことができるようになってきました。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2023年3月の様子

乳児
これなあに?

 一年を通して子どもたちはたくさんのことに気が付き、たくさんのものに触れてきました。戸外では砂や草、水などの感触を知り、からすやすずめ、さらにありやとんぼなどの虫を見つけたり、触ったりしました。室内では自分の影や窓から入ってくる風、外から聴こえてくる雨や車の音に気が付きました。初めは目の前だけを見ていた視線がだんだん広がって、今では保育室や戸外などいろいろなものに気が付けるようになってきています。

 

 毎日の生活や遊びの中で興味のあるものを見つけると、子どもたちは『これなあに?』と自分から近付き、じっと見つめてから手を伸ばして触ります。そこからまた新たな発見をして遊びを広げていきます。園庭でも同様です。草を見つけると、近くでじーっと見た後引っ張ったりパラパラと落としたりして遊びます。それを繰り返すうちに風に乗って飛んでいく事に気が付き、その様子を不思議そうに追いかけて見ていました。室内でもオーボールを掴んだり握ったりするうちに偶然コロコロと転がり、そこから自分でも転がしたり追いかけたりして遊ぶようになりました。

 大人にとって同じように見える遊びでも、子どもたちにとっては一つひとつが新しい遊びで新しい発見です。一つの遊びを繰り返すことで、別の遊び方を見つけていく子どもたちは、遊びを作り出す天才です。これからも子どもたちのたくさんの『これなあに?』『やってみたい』に出会えるように一緒に遊びを楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗いや着替え、食後に口を拭くなど自分でやろうとすることが増え、「自分で」と伝えてくれることもありました。自分でやろうとしている時は見守り、出来た時は喜びを共有して子どもたちのやる気に繋げることができました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
一年を振り返って…

  子どもたちは、心も身体もぐんと大きく成長した一年でした。

 四月当初子どもたちが好きな遊びは何かな?と考えながらスタートしました。部屋には指先遊び、ままごと、車などの遊びのコーナーを準備し、戸外で遊んだり、散歩に出掛けたりもしました。遊ぶ中で、それぞれが好きな遊びを見つけじっくり遊べるようになりました。

 

 一人でじっくり遊ぶ経験を重ねると、少しずつ周りの子や、遊びに興味が広がってきました。同じ場所で遊んでいる子の遊びをじっと見る子、同じように遊ぶ子、「どうぞ」「ありがとう」と簡単な言葉のやり取りをして遊ぶ子などと子どもたち一人ひとりが周りの子と関わって遊ぶ姿が見られるようになりました。先日、子どもたちの中でアイス屋さんごっこが始まりました。店員さんになる子、お客さんになる子、とそれぞれがなりきって遊んでいました。いちご、バナナだけではなく、じゃがいもやにんじんなど、子どもたちならではの発想もあり、とても面白いです。日々の遊びの中でイメージの幅もどんどん広がっていることを実感しました。一緒に遊ぶ中でお互いの思いが上手く伝わらず取り合いなどのトラブルになってしまうこともあります。その時には、私たちが仲立ちになってお互いの思いを代弁します。この経験も子どもたちの育ちにとってはかけがえのない経験です。

 子どもたちはこれまで乳児保育園でたくさんの体験、経験をしました。二歳児ではもっとたくさんのワクワク、どきどきが溢れていることと思います。これからも子どもたちの「やってみたい」の気持ちを大切にし、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 日々の雪遊びを通して、雪の上でも足を上げてしっかりとした足取りで歩くことができるようになりました。
  • タオルを敷く、畳むなど、生活習慣が身についてきて、自分でできたことが自信に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみこども園の2023年2月の様子

年長児
みんなで経験できたこと

 発表会前皆さんに見て頂くのを楽しみにしていた子どもたちは、いざステージに立った瞬間、かなりの緊張感に包まれました。それを吹き飛ばすかのようにステージで子どもたちが見せた姿には、これまで子どもたちが一人ひとりでこんな風に見せたいと頑張ってきた力をあらん限り出せたと思います。その姿は本当にかっこよかったし、素晴らしかった発表でした。保護者の皆様にたくさん応援していただいたことが、子どもたちの大きな力になったと思います。ありがとうございました。

 

発表会の後も、ダンスをしたり園歌を口ずさんだり、ひとりが遊びながら群読「みみをすます」を声に出すとみんなが続いていくなど楽しんでいます。 小正月のかまくら祭りについて話をしました。「私たちも作る!」とかまくらづくりをみんなで行ないました。が、小さなバケツで作ったものは雨と雪でさらに小さくなっていました。そこで、大きなバケツで作ることにすると一人では難しいことに気が付き、「私雪持ってくる」「ひっくり返すから力かして」と自然にお互いが助け合って作っていました。入れるかまくらも作りたいということでみんなで雪をかき集めて作りました。かまくら名人の乳児保育園の松井に話を聞いていました。ダンプやスコップの使い方も腰がしっかり入っていてとても上手でした。横手市にいるからできる雪遊び。少しでも多く楽しみたいと思います。

 各学校見学で見てきたことをみんなで振り返りをしました。「たいいくかんがひろかった」「おんがくしつに楽器があった」「パソコンやってみたくなった」「お兄さんたちからプレゼントもらってうれしかった」「知らない子に話しかけてみたんだよ」など、色んな学校の話の中で同じところや違うところを聞きながら期待感を高めていました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 新聞の記事を見たりかまくらとはどんな行事なのかを話をすることでさらにかまくらに興味を持つことに繋がりました。

(松井空子)

 
年中児
みんなでかっこよく

 発表会で『どんな風に発表したいか』という話をした時に、子どもたちから一番最初に出てきた言葉が『元気に』『かっこよく』でした。どうやったらかっこよく見えるのか、どんな所を見てもらいたいのかを確認しながら進めていきました。

 

 最初は『みんなで』というよりも『自分が』という気持ちが強かったように感じます。『かっこよく』と言葉で言うのは簡単です。しかし、自分だけがかっこよくやっているのでは『みんなでかっこよく』にはなりません。動きが揃わずバラバラに見えていることを伝えました。そして、どうやったらみんなでかっこよくできるのか話をしたり、考えたりしました。歌詞を覚えていなかったり、振り付けがわからなかったりといった不安な様子が、子どもたちの声の大きさや動きの小ささにあらわれていました。大きなステージでの発表やたくさんのお客さんがいることへの緊張もあったと思います。その時にふと子どもたちの緊張を和らげる言葉を言ってくれた子がいました。「緊張したらね、お客さんはみんなじゃがいもだと思えばいいんだよ」と。その言葉を聞き「何でじゃがいもなの?」「おもしろい!」と何だか暗くなっていた雰囲気がなくなり、笑いが起きました。それがきっかけになったかはわかりませんが、少しずつ動きが揃い子どもたちから『楽しい』という気持ちが伝わってくるようになりました。

 当日は、緊張しながらも「へーい!」の楽しいかけ声と共に、年中児さんらしい発表になったのではないかと思います。お家の人が見てくれているという一番の応援が子どもたちの背中を押してくれたのだと思います。ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 活動に入る時間や終わりの時間を知らせました。自分で、時間を意識しながら行動できるように次月も行っていきたいと思います。

(山内 麻知子)

 
年少児
発表会って楽しかったね

 初めての発表会に参加しました。予行練習では、初めて立つステージに興味津々でした。走り回ったり、大声を出したりわくわく感満載の子どもたちが多く、本番にどんな姿を見せるのか私もドキドキでした。

 

 いつも昼寝が終わると歌っている大好きな『私の気持ち』や、茂木先生と楽しく歌った『ゆき』を年少児らしくできるか。また、子どもたちがみんなに見てもらいたいと考えたように発表してくれるだろうかと心配でした。が、そんな心配をよそに照明が当たるステージに立った子どもたちは緊張した表情を見せながらも活き活きとしていました。そしてまっすぐ前を見ながらも自分の家の人がどこにいるのかを探し、小さな声で「どこにいる?」「見えないんだけど。」と呟くほどの余裕がありました。園歌が始まるとみんなと一緒の歌、年少児の発表、フィナーレと、最後まで自分らしくステージに立っていました。予行練習の後「あ~緊張したね」「ドキドキしたね」と声をかけ合っていた子どもたちですが、発表会終えると『また発表会やりたいね』そんなことを周りの子と話していて、嬉しい気持ちになりました。

 最近は、周りの子たちと話したり歌ったりすることが多くなりました。昼寝明けにはCDに合せて『私の気持ち』を歌っています。ブロックで遊びながら『どじょっこふなっこ』を口ずさんでいる子もいます。外に出たら『ゆき』を歌いながら遊んでいます。そして何よりも嬉しかったのは園で覚えた歌を「いっつも歌ってるよ」と話してくれたことでした。誰かが聞いているからではなく、楽しいから、やってみたいからそんな気持ちが育ってくれていることを感じています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 楽しく遊ぶことを通して、順番を守ること、道具の貸し借りをすることがわかり「次は貸してね」「一緒に使おうね」など、自分で考えて声をかけ合うことができるようになってきています。

(宇都宮 美代子)

 
二歳児
みんなのお気に入り

 発表会で何をしたいか子どもたちと話をした時のことです。「ドレス着たい」「ロボットになりたい」「車に乗る」等、保護者の方々に自分のお気に入りを見せたいという気持ちを教えてくれました。その頃、カラーポリ袋や箱、牛乳パック等で衣装や身につける物をを作ったり、デザインしたりすることが楽しくなってきた子が多かったこと、憧れのヒーローやお姫様、車の運転手さん等になりきって遊ぶことに夢中になっていた時期でした。その為、子どもたちの意見に納得でした。

 

 自分で作った衣装を身につけておままごとをしたり、ヒーローになりきって二歳児室をパトロールしたり、保育教諭と一緒に衣装にシールやリボン等を付けてバージョンアップしたり、車の運転に磨きをかけたり、子どもたちの遊びが日に日にレベルアップしていくのが分かります。自分で考えた物が形になっていくことの嬉しさ、憧れの人になりきって遊ぶことの楽しさを知り、それが遊びを発展させているのだと思います。そんな子どもたちの様子から、表現力に磨きがかかってきていることも感じ、嬉しくなります。

 発表会では、そんな二歳児の子どもたちの輝き、表現力を見て頂けたと思います。子どもたちは、初めての発表会、初めての大舞台に緊張しつつもステージに立ちました。大人であっても緊張するあのステージに、みんなで立つことができたことが嬉しかったです。 二歳児の発表が終わった後「楽しかった!」「緊張した!」等、いろいろな感想を教えてくれました。この経験が、今後どのように子どもたちの中にいきてくるのか、楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 声をかけられなくても、食後のぶくぶくうがいができる子が増えました。

  • 手を洗った後は、ハンカチで丁寧に手が拭くことができました。その後はズボンの中に入れることも習慣づいてきています。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2023年2月の様子

乳児
雪遊びでの成長

 窓からの雪を見て「あー」「わぁー」と楽しそうな声が聞こえてきます。外に行きたい気持ちが先ばしり真っ先に窓の方に走って行く子や、靴下と帽子を履く前に防寒着に足を通そうとする子もいます。自分でできることが増えてきた事が嬉しくて、靴下や防寒着を一人で着ようとしています。帽子と長靴を履き終わり雪遊びの準備が終わると、園庭に出て行きます。

 

 園庭では、雪が子どもたちの身長を追い越してはるか上まで積もっていました。その中を、子どもたちは少しも恐れず歩いて進んでいきます。雪の積もり初めには雪に足をとられて転んでしまった子どもたちも、今ではしっかりとした足取りででこぼこ道をスタスタ歩いています。途中で転んでも立ち上がりまた歩き始めます。

 一歳児がバケツに雪を入れて型抜きをしているのを見ていた子が、自分もやろうとバケツとスコップを探しに行きます。スコップを片手にバケツいっぱいに雪を入れ、ひっくり返そうとします。が、雪が重くてひっくり返せないようです。どうするのかなと様子を見ていると、バケツから雪をとって減らし始めました。他には、雪をたくさん丸めて積み重ねてアイスクリームを作ったり、雪で顔を作ったりしていました。

  子どもたちは雪遊びにも慣れてきて、一歳児が遊んでいるものに興味を持ち、真似してみたり、自分で作ったりします。思い思いの雪遊びの楽しさを見つけたようです。これからも、子どもたちの楽しさを私たちも一緒に感じながら過ごしていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防のため、換気や検温をこまめに行い子どもの体調の変化に配慮しました。
  • 天気が良い日は園庭に行き、身体をたくさん動かしました。

(髙橋 愛)

 
一歳児
どーこだ、どこだ

 先月から遊んでいる職員手作りの絵かるたが、子どもたちに大人気です。様々な絵が描いてある絵札を並べ、職員が「どーこだ、どこだ、○○」と言った絵札を取ります。絵札の中には、絵本、ねこなどの身近なものから、のこぎり、やかんなど、少し馴染みのないものもあります。

 

 登園してくると「カードやりたい」「どこだどこだやろう」と子どもたちがリクエストします。準備をすると嬉しそうに絵札の周りに集まってきます。絵札の周りに座る子たちは、自然と正座で座る子が多く驚きました。私が「どこだ、どこだ」と言うと、少し前かがみになり、絵札をじっと見つめます。その視線からは、子どもたちの緊張も感じられます。そして「りんご」などと絵札の絵を言うと、パッと手を出して取ります。最初は取れずに怒っていた子もいましたが、次第に「すごーい」と絵札を取った子を褒めてくれる子も出てきました。数枚ずつ並べる絵札の数も増やして遊んでいます。簡単なルールも理解して遊べるようになってきています。

 積み木で遊んでいる時です。「どーこだどこだ…ねこ」と言う声が聞こえてきました。見ると、三名の子が、絵札に見立てた積み木を囲んで座り、絵かるた遊びをしていました。三名の子の中で絵札を読む人、取る人の役割が決まっていて、遊びが成立していました。二、三人で関わりながら遊ぶことに喜びを感じ、子どもたち同士の関わりもどんどん増えています。今後も子どもたちとの関わりを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 昼食時には箸を使用して食べています。手を添えて持ち方を伝えたり、褒めたりしたことで、箸を使用して食べる意欲に繋がりました。

(小田島 千鶴)






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