むつみプラスone

　新型コロナウィルスは、とどまることなく増え続けています。ついに感染者のいない県はなくなってしまいました。毎日の報道を見聞きしながら、無症状感染者も多くいるということなので、どのようにして感染を防いだらよいのか悩みながら　With コロナの新しい保育を模索している状況です。(新しい生活様式についてお子さんと一緒に考えていただきたいと思いましたので、8月1日からご注意いただきたいことの冊子に資料を添付しておりますのでご活用ください。資料の中のマスクをつけることについては、園内では子どもも職員もマスクをつけておりません。マスクをつけていると互いに表情を見ることができないということと私どもが、子どもたちの健康観察ができないためですのでご理解いただきたいと思います。)

　コロナウィルスの予防に気を付けているおかげでか、子どもたちが、夏にかかりやすい手足口病やヘルパンギーナ等の感染性の病気が全国的にいつもより少なくなっているようです。当園でも保護者の皆様には。毎日の健康管理にご協力いただき、私ども職員も出勤前の検温、健康チェックを欠かさず行っておりますので、コロナはもちろん他の感染性の病気も広まることなく保育活動を行えております。

　こども園では、お昼ごろになると、職員の持つ無線機から「ただいま〇席あいてますから〇人食べられます。」と連絡が流れます。
　密な空間を避けるために昼食をとれる時間を長めに取り、ランチルームの定員を3分の一程度にしています。クラスごとにクラス全員が一斉にではなく、てんでばらばらの状況で食べています。
　職員が、一人ひとり午前の活動を強制的にやめさせて昼食の時間にするのではなく、子ども達自身が、自分で順番を選択して食べることができるので、自分の意志で活動、あそびをやめて次の行動(食べる)に移ることができます。年齢とともにその判断がいろいろで、あそびを継続するか、おなかがすいているから早めに食べるか、この遊びをどこまでやることができるだろうか等々、見通しを立てて自らの行動を決めているようになってきています。(もちろん、食べない子がないようにチェックをしています。帰ってから食べなかったということがございましたらお知らせください。)
　毎日の保育教育活動も見直しをしながらコロナをマイナスとしてだけとらえるのではなく、新しい保育教育活動を創生していこうと考えています。ただし、当園の活動は野外での活動が主であり、コロナの影響は比較的少ないものと考えています。

　保護者の皆様にもお考えいただきたいのが保護者の皆様に参加いただく行事です。運動会、発表会、卒園式、クリスマス参観等開催時点での状況にもよると思いますが、できるだけ例年に近い形で行いたいと考えています。
日々の保育、行事等保護者の皆様のご意見を伺いたいと思います。連絡メールで結構ですのでお知らせくださるようお願いします。

　当園では、平成15年より横手市の保健センターのご協力のもと「性(生)教育講座」を年長児に向けて行っています。子どもに対する性教育には賛否両論、特に低年齢の子どもには、早すぎると言われがちですが、当園では保護者のご理解のもと毎年続けて行っています。私どもの性教育は生教育であり、「男の人や女の人の体の仕組みはどうなっているの？」「赤ちゃんはどうやって生れるの？」など幼児期に自然に芽生える疑問を、大人が「本当のこと」「命が生まれてくることは素晴らしいこと」と伝えることにより、子どもたちは自分の体の素敵なこと、大切なことを知り、周りの人の体も命も大切にしていこうという気持ちが芽生えてきます。私どもは、いろいろな場面で子どもたちと一緒に命の大切さについて学んでいます。年長児への性教育は、命の大切さを知る教育の集大成と考えています。年長児に行っている性教育が、政府の方針として生命の尊さを学び生命を大切にする教育であると認められました。
【2020.7.21秋田魁新報】