むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
教育と保育
取り組み
むつみの1日
むつみ乳児保育園 むつみ乳児保育園
年間行事
Q&A
園について

むつみこども園の2024年1月の様子

らいおんグループ
楽しかったことを伝える

 発表会で、どんなことをしたいか、どんなところを見せたいかについて子どもたちと話をしました。最初は、「かっこいい姿を見せたい。歌を歌いたい」など色々な意見が出ました。その時に、どのようなかっこいい姿を見せたいのか、らいおんグループのみんなは何を見てもらいたいかと伝えました。すると、子どもたちの意見が変わってきました。

 

 その後の話し合いで年長児が「みんなで、できるようになったことを見せたらいいんじゃない?発表会に出ることが初めての二歳さんは、緊張するかもしれない。年少児さんも一人で話をすることは不安かもしれない」との意見が出ました。するとまわりのみんなも考え始めました。ある子から「年長さんとか年中さんが一緒に話をしてあげたらいいんじゃない?」との意見に、ペアを作って発表するということになりました。「一列に並ぶ時は年長、年中児の間に二歳と年少が並ぶといいのではないか」「指先と背筋を伸ばして立つとかっこいいのではないか」などの意見が出たり、さらにかっこいい姿を教えるために見本もみせてくれました。たくさんの意見には、年下の子の気持ちを考えてくれる以上児の優しい気持ちがあふれていて、年長児がいつも以上に頼もしく見えました。

 それからは見せたいところや、自分のやりたいことが少しずつ分かってきました。年長児と年中児のリードがあることで、年少児や2歳児も安心して発表会に出ることを楽しみにしています。子どもたちの素敵な笑顔が溢れる最高の発表会を、楽しみにしていてください。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 防寒着を着る時、足カバーや手袋の付け方を保育教諭と一緒に確認しながら進めることで、年下の子を手伝ったり、自分でも確認できるようになりました。

(伊藤 紀子)

 
さめグループ
コマ回し名人

 年長児の子どもたちが集まり、コマ回しが始まりました。さすが、経験のある年長児です。紐の巻き方や回し方が上手で、あっという間に紐を巻き、コマを回していきます。

 その様子を見て、興味を持ったのが年中児です。年長児がやるのを見よう見まねでやってみますが、上手く回りません。すると、年長児が「紐は引っ張りながら」「ここを持って」と見本を見せてくれました。年中児の子どもたちは、年長児の手元を見ながら一生懸命に覚えようとします。それから、『やってみる』『うまくいなかない』『みる』『やってみる』が続いていきます。時々年長児からのアドバイスが入りますが、お互いに教えすぎたり、やってもらおうとしたりすることはほとんどありませんでした。

 

 そんな年長児と年中児の様子を見て、年少児と二歳児も興味を持ち始めました。まだ、紐を使ってコマを回すのはできませんが、年長児と年中児のやりとりを側で見ていたり、手で回せる小さなコマを手に取り一緒に回してみたり、グループの中でコマへの興味が広がってきました。『コマ』をきっかけに年長児から年中児へ、さらに年少児、二歳児へとつながりが強まっていくのを感じました。

 年中児の子たちは紐の巻き方が少しずつわかってきたようです。まだまだ年長児にはかないませんが、『年長さんみたいに』という目標ができた子もいるのではないかなと思います。

 日常の些細なできごとや遊びの中にあるものがグループの年長児から受け継がれ、さらにそのグループに浸透していき、仲間とのつながりができていくのだなと実感したできごとでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動遊びをしました。年長児に見本をしてもらったり、みんなでハイタッチしながら行いました。一緒にやることで目標ができたり、楽しみながらやることに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
さくらグループ
雪遊びをする前に…

 暖冬でなかなか積もらなかった雪がやっと積もった日のことです。

 年長児の子どもたちが「今日は雪遊びできるね」と外を見て、わくわくしながら会話をしていました。さくらグループのみんなで集まると「雪遊び!」「今日は雪遊びでしょ」と、目を輝かせて話をする子が多く、活動がすぐに決まりました。

 

 準備を始めた部屋で私が「二歳児さんの準備を手伝ってくれる人はいないかなあ…」とぼそっと言うと、準備をしようと誰よりも早く玄関に飛び出して行った年長児でしたが、「そうだった」と言い全員が戻ってきました。そして、二歳児の子どもたちに「まずは靴下履こうね」「玄関で防寒着に着替えようね」と優しく声をかけたり、手を引いて一緒に移動してくれたりしていました。そんな年長児の姿を見た年中児や年少児の子どもたちも、二歳児の子どもたちを気にかけ、手伝ってくれたり、声をかけたりしてくれました。

準備を進めていく中で、さらに手袋をが上手くできない、ファスナーが難しい等、子どもによっていろいろとありましたが、それもみんなで助け合いながら準備をする姿がありました。

 さくらグループとして一緒に生活をしていくことで、年齢を越えた新しい仲間関係ができたり、年下の子のお世話をしようとしたり、困ったことがあったら助け合おうとあちらこちらで自然にやっている姿が見られるようになってきました。今回はそんなさくらグループの心の成長が具体的に見え、心も温かくなる出来事のひとつでした。

 みんなで準備を済ませた後は、もちろん待ちに待った雪遊びを存分に楽しみました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • いろいろな歌を歌いました。年長児の立ち方、歌い方等を見て一緒に歌うことで、声の出し方や歌い方が上手になってきました。

(築山 加奈)






むつみこども園の2023年12月の様子

らいおんグループ
歌ってたのしいな

 グループで話をしているときに、『にじ』の歌が好きと教えてくれた子がいました。どうして好きなのか聞いてみると、「みんなの気持ちがきれいになると思うから」と教えてくれました。私にとって心に残る一言でした。歌を通して感じていること、歌に思いがこもっていることが伝わって来ました。「この歌が好き」と話をしたり、遊びながら口ずさんでいたり、一人ひとりが自分の好きな歌を見つけてきているようです。

 好きな歌を歌うときには、特に気持ちがこもった歌声が聞こえてきます。また、歌詞に合わせて振りをつけて楽しむ姿もあります。特に園歌は、伴奏を聞くと隣の子と手をつないで歌い始めます。グループ活動を通し、少しずつ年齢を超えて繋がる姿が増えてきたことが嬉しく思います。

 

 ある日、グループごとに順番に歌を歌ってみることになり、他のグループの子に歌を聞いてもらう、また歌を聞くよい機会になりました。自分たちが歌っている時は少し緊張感も感じているようでした。それが、向かいあって座っているグループの子と目が合うと、自然にお互い笑顔になっていきました。聞いている子達も聞きながら手拍子をしたり、歌い終わったあとには拍手やアンコールをしたりして、一緒に盛り上がっていました。

 歌を通してのコミュニケーションが生まれてきています。みんなの中で一段と歌の時間が楽しみになっています。これからもいろいろな歌に触れ、歌から生まれた一体感をさらに楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • リズム体操や歌、振り返りの時間等、相手に体を向けて、よく見る、聞く姿が増えてきました。また、お互いの良いところを発表し合う時間も設けていきました。周りの子の良いところにも気付けるようになってきています。

(佐々木 理乃)

 
さめグループ
年長児の頑張りを見て…

 グループ活動が始まった頃は、どの子もどこか恥かしそうな、緊張したような姿がありましたが、今では一緒に過ごす時間が増え「手伝ってあげる?」「○○さんはいる?」等、自然とそんな会話が出てくるようになりました。 十二月上旬、さくらグループと綱引きをした時のことです。初めに年長児同士で対戦をすることになりました。

 

 年長児からは「絶対勝つぞ」という強い気持ちが伝わってきます。その姿を見たさめグループのみんなも真剣な表情で見守ります。そして「よーい、はじめ」の掛け声で綱を力強く引き合います。さめグループの応援もその場に立ち上がるほど力が入ります。結果は、惜しくも負けてしまいましたが、年長児の一生懸命に頑張る姿に刺激を受けた二歳児、年少児、年中児が「やりたい」と目を輝かせて立ち上がりました。

 年長児がいい刺激を与えてくれた事で、年少児、二歳児が自分たちもやってみたいという意欲と、みんなの気持ちがひとつになった嬉しさでいっぱいになりました。そして見事、二歳児と年少児が勝利することができました。勝利した瞬間、さめグループみんなでハイタッチをしたり抱き合ったり喜び合いました。お互いの頑張りを認め合い、さめグループのみんなが一体になった瞬間でした。

 年長児の姿が、与える影響の大きさを感じた場面でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 異年齢数名で一緒に好きなことを楽しむ姿が多くなっています。

  • 感染症予防として、これまで以上に手洗いうがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「手洗うんだよ」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。

(髙橋 凜)

 
さくらグループ
クリスマス制作を通して…

 クリスマスの絵本や歌を通して、子どもたちの関心が高まり「クリスマスの飾りが作りたい」という声から飾り作りが始まりました。

 年長児や年中児は折り方の本を見ながら自分たちでサンタクロースを作りはじめました。すると、二歳児や年少児もその姿を見て、見よう見まねで作ろうとします。ところがサンタクロースの折り方が難しく、途中で分からなくなってしまいました。すると困っているのに気が付いた年長児の子が「一緒にやろう」「こうやるんだよ」と、優しく声をかけてくれました。そして、見本を見せたり、時々手を添えて一緒に折ったり、試行錯誤しながら教えてくれていました。教えながら折るのはかなり難しかったようですが、出来上がった時は、自分が作った時以上の喜びがあったようです。みんなで力を合わせて折ったサンタクロースは輝いて見えました。

 

 次に雪の結晶を作った時の様子です。年長児や年中児が作っていると、それに気付いた二歳児の子も隣のテーブルに座りました。年長児や年中児の子どもたちの手の動きをよく見て真似て、折ったり切ったりし、丸い形に近い雪の結晶ができあがりました。年長児や年中児の子どもたちは「上手にできたね」と褒め、みんなで喜び合う姿がありました。

 クリスマス制作を通して、さくらグループの子どもたちの距離がぐっと近くなりました。一緒に何かをすることの楽しさ、一緒に作りあげた時の喜び等、同年齢の関わりでは経験できない素晴らしい経験をみんなですることができた、素敵な時間となりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い・うがいを意識して取り組む姿が増えました。また職員と一緒に腕まくりをしたり手や指の洗い方を確認したりしながら進めています。

(和賀 和香菜)






むつみこども園の2023年11月の様子

らいおんグループ
みんなのために・・・

 「今日もらいおんグループで遊べる?」と子どもたちからグループ活動を楽しみにしている声が多くなりました。グループのみんなで赤坂総合運動公園まで歩いたり、自分たちが使うベッド準備を行ったりと異年齢を通して、上の学年の姿を見たり教えてもらったりして大きく影響を受けています。その中ですごく『素敵だな』と思った関わりを紹介したいと思います。

 

 ある日、以上児室で活動が終わった後、らいおんグループでベッド運びをすることになりました。初めてベッド運びをする年少児や二歳児をはじめ、戸惑っていました。年長児や年中児が運んでいるのを見て「もてるかな」と不安な表情の子や「やってみる」とつぶやく子もいました。「二歳さんはじめてだねー」と話をすると「〇〇ちゃんおいで」「いっしょに運ぼう」と優しく誘う声が聞こえてきました。ベッドを運ぶときに二歳児や年少児の高さに合わせてベッドを持つ位置を低くしている年中児や年長児の優しい姿がありました。

 その日だけでなく、何回かベッド運びをしていく中で、私たちから「ベッド運びありがとう」と感謝の気持ちを伝えると「どういたしまして」や「いっぱい運んだよ」と嬉しそうに教えてくれます。またその嬉しい気持ちを他のグループの子や保育者にも「ベッド運びしてきたよ」と嬉しそうに報告している姿も見られました。その姿から子どもたち自身、『みんなの為に何かをした』という嬉しい気持ちが大きく芽生えているように感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 赤坂総合運動公園に散歩に行ったとき、二歳児や年少児に「あとすこしだよ」などと声をかけたり、リードする年中児や年長児の姿が見られました。上の学年のそのような姿に異年齢を通して毎日影響を受けていました。

(高橋 彩夏)

 
さめグループ
みんなで遊ぶって楽しいね

 初めはグループ内でも、それぞれの学年ごとに固まって遊ぶことが多かったように思います。グループとして活動する中で、年上の子が年下の子の手洗い、うがいの準備を手伝ってくれたり、同じグループの子がわかってきて名前を呼んで遊びに誘ったりなど、徐々に異年齢で関わる姿が見られるようになってきました。

 

 先日、朝の話し合いの際に「二階で遊びたい」という意見がいくつか出ました。何で遊びたいか聞くと、かごめかごめ、綱引き、しっぽとりなど色々な案が出てきました。その中で初めに『かごめかごめ』をすることに決まりました。まず始めにみんなで手をつないで丸くなります。その時も、年上の子が「○○ちゃん一緒に手つなごう」「おいで」などと優しく声をかけてくれていました。そして、真ん中にいる子の周りを歌を歌いながら回ります。初めはまわりで見ていた子も、『何してるんだろう?』『面白そう』と思ったのか次々に輪に入ってきました。何度か繰り返すうちに「コケコッコー」と言う順番が二歳児の子に回ってきました。すると隣にいた年中児の子が、小さな声で「コケコッコーだよ」と背中に手を添えて伝えてくれました。みんなに注目され緊張していた二歳児の子の表情が和らいでいくのを感じました。終わるともう一回、と何度も繰り返し遊びます。真ん中にいる子、歌を歌いながら回る子が一体になって楽しんでいるのが伝わる瞬間でした。

 グループとして遊ぶ中で、みんなで遊ぶことが楽しい、と思えるような時間をこれからもたくさんつくっていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • みんなで遊ぶ機会を増やしたことで、年下の子に優しく声を掛けたり、手伝ったりする姿がより見られるようになってきました。

(加藤 史緒莉)

 
さくらグループ
自分の方が大きいかな

 グループで話し合いをする時のことです。いつも年長児や年中児が先に集まり座ります。あとから年少児や二歳児が座ります。そんな具合なので何も考えずに『早く来た人が前』になっていました。後ろの子は話す人がよく見えず落ち着きません。そのうちに「見えない」と不満が出るようになりました。何とか気がついてくれないかな。そんなことを思いながらも「年長さんや年中さんが前でいいのかな」と声をかけてみました。すると前に座っていた子たちが周りを見て後ろに下がり、年少児や二歳児に「前に行っていいよ。」と声をかけ前に行くように促し座る場所を交換していました。

 

みんなで手を繋いで円を作って座ったことがありました。その時に「いつもこうやったらいいんじゃない?」と数人が言いました。「そうだね、そうしよう。」多くの子が賛成して、その日から「丸くなるよ」と誰からともなく声をかけ、円になって集まることもできるようになりました。そして年長児や年中児が隣り合っていることに気が付くと年下の子に声をかけて自分の隣に誘って一緒に座るようにもなりました。周りの子を思いやるということは少し難しく、それを生活のいろいろな場面で考えることはなかなか出来ることではないと感じています。それでも自分で考えて場所や順番を譲ることができる、気がつけるようになってきていることに成長を感じました。

「待ってるから急がなくていいよ。」階段を降りる二歳児に声をかけている年長児がいました。一緒に過ごす時間が多くなったことで自分とは違うことや、出来ないことにもにも気が付けるようになってきているのだと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 公園に出かけるときには自分たちで並び方を考えて、年下の子だけが並ばないようにしたり、ゆっくり歩いたりできるようになってきています。

(宇都宮 美代子)






むつみこども園の2023年10月の様子

らいおんグループ
みんなで遊ぶって楽しいね

 グループでの活動は、はじめのうちお互いに名前もわからない、誰が同じグループなのかというのもわからない子が多くいました。集まって話をする時間を設け、毎日顔を見合わせて話をしたり、職員が名前を呼んで子どもたちが返事をしたり、子ども達間のやりとりも大切にしながら過ごしてきました。今では少しずつ名前を呼び合ったり、一緒に楽しむなど、同じグループという意識も芽生えてきました。

 

 毎日「今日は何して遊ぶ?」「何がしたい?」という話し合いをしています。その中で、「みんなでこれがしたい」「私はこれがしたい」という意見が少しずつ出てくるようになりました。なるべく子どもたち一人一人の、やりたいことや興味があることを『楽しむことができる』ことを目指してきました。そのためにおやつ後には、「今日はどうだった?」と振り返りをしています。「〇〇さんと一緒に遊べてうれしかった」「年長さんは今日、キャンプのことしたんだって」とみんなの声を聞きながら共感したり新たな発見をしたり再確認しています。すると次の日には、「ねぇぼくたちもキャンプしよう」「私も〇〇さんみたいにやってみたい」など新たな興味が広がったり、遊びが発展したり異年齢の活動ならではの刺激を受けながら毎日活動しています。

 みんなが、『ひとりひとりを大切に』そんな関わりができるようにみんなで深め合っていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループみんなが集まった時に、かくれんぼやハンカチおとし、だるまさんがころんだなど(子どもたちからもやりたいという声が多くあり)みんなで楽しむ機会を作りました。そのことを通して、みんなで遊ぶ楽しさを感じ、数名で「やろう」と楽しむことに繋がりました。また、仲間意識も育ってきています。

(松井 空子)

 
さめグループ
素敵な発見

 異年齢の関わりの中で『素敵だな』『嬉しいな』と思った関わりを紹介したいと思います。

 

 一つ目は、園庭で活動した日のことです。この日年長児は、別の活動があり園庭には出かけませんでした。その後の振り返りで『園庭で見つけた虫を園庭に逃がしてきた』との話を聞いた年長児が「持って帰ってきたら?」「育てるのは?」という意見を出したのです。『え?』(他の年齢の子たちにはその考えがなかったようです)と驚いた表情を浮かべながらも「エサ食べてる所見てみたい」「お家作ったら楽しそう」という新たな楽しみを見つけることができました。虫が好きな年長児から出てきたこの発言に、他の子たちも興味を持ったようです。

 二つ目は屋外遊戯室で遊んでいた時です。二歳児の女の子が吊り輪が揺れていて掴めずにいると、年中児が、すっと側に来て揺れている吊り輪を止めてくれました。おかげで二歳児の女の子は、吊り輪を掴むことができました。二人の間に会話はありませんでしたが、優しい気持ちとそれを受け取った嬉しい気持ちが通じ合うのがわかりました。

 三つ目は、グループで集まろうとしていた時です。年中児の女の子が顔写真のついたホワイトボードをじっと見つめていました。そして、小さな声で「さめグループの二歳さんは…」と言いながら、まだ集まっていない子を探してくれていたようでした。確認が終わると手を繋ぎ、一人ずつゲームコーナーへと連れてきてくれました。

 私たちから特別な声掛けをしなくても、日常の中で自然とこのような関わりができています。改めて子どもたち同士の繋がりのすごさを感じています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちのやりたいことを聞いて活動を決めています。子どもたちの興味のあるものを見つけ、じっくり取り組めるようにしていきたいと思います。

(山内 麻知子)

 
さくらグループ
とってあげるよ

 九月末からグループで主に生活しています。初めは生活の流れや活動の変化に戸惑う様子も見られたグループですが、みんなで毎日一つひとつ丁寧に確認したことで、生活の流れがわかってきました。また年中児・年長児が自分から年少児、二歳児を気にかけて一緒に手伝ってくれています。今回は、グループで園庭に遊びに行った日の出来事を紹介します。

 

 園庭の砂場の方に、樹液がついた大きな木が立っています。年少児が樹液を見つけると「これカブトムシの蜜だ。」と言って取り始めました。するとほかの子どもたちも「ほしい」と集まってきます。みんなで順番に取っていると、二歳児の子も取りに来ました。しかし樹液が固くなかなか取れません。すると「とってあげるよ」と年中児の子が声をかけてくれました。指先に力を込めて何度も引っ張ると遂に取れました。そして、二歳児の子は樹液の塊を受け取ると「ありがとう」と嬉しそうに言いました。二人は交互に樹液を摘まんで遊んでいると、今度はセミの抜け殻を見つけました。するとそこの隙間に草を刺して羽のようにして、夢中になって遊んでいました。この日を機に、二人はリズム体操やグループでの話し合いでとなりに座るようになり、いつも笑顔で話しながら活動に参加しています。

 手伝ってくれたり遊んでくれたりしたことで、年中児が優しく頼もしい存在になったようです。二歳児が憧れをもって一緒に過ごすなど、異年齢での関わりが見られて嬉しく感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 生活の流れをイメージして、身の回りのことを進めることができるようになってきています。また年中児・年長児は年少児・二歳児を手伝おうとする姿が増えてきています。
  • 話し合いや振り返りでは、遊びたいことや楽しかったことをみんなの前で発表する子が増えてきています。
  •  

(和賀 和香菜)






むつみこども園の2023年9月の様子

年長児
協力と思いやり

 毎日の給食後『おやつのときにみんなが綺麗な場所で食べられるように』と、ランチルームの掃除をします。最近は四月とは違う姿が見られるようになりました。

 時間が近づくと「みんな掃除に行こう」「まだ来てない人呼んでくる」と、子どもたち同士で声をかけてランチルームに向かいます。掃除中には、「あと椅子が〇個ほしいよ」「ここに椅子が足りない」とまわりの子に伝え、みんなでやろう、という意識が出てきました。数の計算、配置など自分たちで考えたり、協力したりして行えるようにもなってきました。「みんなでやると早く終わるね」「きれいになるね」と、嬉しい声も聞こえてくるようになりました。

 

 また、ある日の夕方のことです。「先生、〇〇さんが困ってるよ」と知らせてくれた子がいました。行ってみると部屋の隅で年長児が二人、何か話し合いをしているようでした。『どうしたのかな』と私が様子を見ていると、知らせてくれた子が二人のそばに行き、「〇〇さん、どうしたの」と話を聞きはじめました。話を聞いた後で「それは~したらいいんじゃない?」と、自分のアイデアを話していました。二人はその意見を取り入れて、三人での話し合いに発展しました。残念ながら私の出番はありませんでした。

 自然に周りの子の困難に気づき、一緒に解決方法を考える。そんな行動が増えてきたことに成長を感じた瞬間でした。セカンドステップを通し、仲間を思いやる行動や考えたことも生かされているなと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 活動の準備物を自分で確認するようにしてきたことで、足りないものを自分で把握し、準備しようとする子が増えてきました。

(佐々木 理乃)

 
年中児
やりたいこといっぱい

 暑い暑い夏と、こんなに長い間プール遊びを楽しんだことが今まであったでしょうか。そんな中、9月の探検隊はどこに行こうかと考えました。暑さのため8月は小さな発見隊を楽しんだ経緯もあり、みんなで9月の探検隊をとても楽しみにしていました。

 運動会の予行練習の帰りのねこバスの中で子どもたちは探検隊のことで盛り上がりを見せていました。「次はさ、ふるさと村だよね」「うん、それがいいよ」意見が一致した子どもたちは私に「せんせい、次の探検隊、ふるさと村に行きたい」と大きな声で言いました。「どうして行きたいの?」「だってさ、久しぶりじゃん。年中になったからスピードで着くかもよ」「そうそう。行ってみよう」どんどん気持ちが盛り上がって来た子どもたちに私は「そっか、じゃあ園長先生に相談してみるから少し待っててね」と伝えました。

 

 その日の昼食を食べ昼寝の準備をしていると子どもたちが私のところに来て嬉しそうに、「先生、園長先生ね、『ふるさと村に行って来ていいよ』って言ってたよ」「え?もう話してきたの?」「うん。さっき園長先生のところに行ってきた。ふるさと村で決まりだね」子ども達の期待はマックスでした。ところが、いろいろな事情により9月の探検隊は中止になってしまいました。が、子どもたちの行きたい気持ちと行動力に、私は驚くとともに成長を感じて嬉しくなりました。 自分の考えを話したり自分たちの好きなことを楽しめるようになった年中児と、これからの活動を一緒に考え活動することを楽しみたいと思っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • プール遊びを思い切り楽しみました。水に潜ること、みんなで一緒にバタ足をするなどできることも増えました。着替えや準備、片付けも楽しみながらできました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
手遊びからの育ち・広がり

 みんなが最近お気に入りの手遊びで、繰り返し楽しんでいる「イワシのひらき」と「カレーライス」の子どもたちの様子を紹介します。

 

 遊びについて話し合いをする前や活動の合間に手遊びをします。子どもたちは気に入ったうたがあると、「今日も〇〇したい」と自分たちから提案します。「イワシのひらき」にはイワシ、ニシン、サンマ、シャケ、クジラが出てきます。魚の頭文字に合わせて、指が一本、二本…と増えていきます。初めは指の三や四が難しく「どうやるんだっけ?」という表情で確かめながら懸命に指を動かそうとしていました。しかし指を一本ずつ分けて使うのが難しく、三と四が一緒に動くことが続いていました。リズム体操やはいはい運動、指先を使う遊びを繰り返すことで指を一本ずつ分けて使えるようになってきました。最近は、「ねぇ、こう?」と自信満々に指を出して見せてくれるようになりました。全身運動や手遊びが指先の発達に繋がっています。

 「カレーライス」ではニンジン、タマネギ、ジャガイモ、豚肉の具材を鍋で煮込み、カレールー、塩、コショウで味を調えたらできあがりです。そして最後にみんなで「いただきまーす」と言って食べます。最近は、個性的なカレーを作るのがブームのようです。たくさんコショウをかけて激辛カレーを作る子、「こーんなにおっきいのできた」と大盛りカレーを作る子、頬に手を当てて「甘くて美味しい」と絶賛する甘口カレーを作る子などなど、一つの手遊びから子どもたち一人ひとり違うイメージが広がり、個性的な発想と想像力の広がりに面白さを感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 裏返しにならないような脱ぎ方を確認したり、畳んで洗濯袋に入れられるような言葉かけをしてきたことで、職員と一緒に進められるようになってきています。
  •  

(和賀 和香菜)

 
二歳児
シャボン玉できたよ

 じりじりと焼きつける夏の日差しが少しだけやわらぎ、過ごしやすくなってきました。水遊びをたくさん楽しみました。

 水遊びのプールはもちろん、泡で洗濯や洗い物をしたり、色水でジュース屋さんに見立てて遊んだりと子どもたちの発想や想像力は日に日に膨らんでいます。「これは〇〇だよ」「〇〇みたいだね」の子どもたちの言葉やつぶやき、行動に私たちも驚かされる毎日です。

 

 そんなある日、テーブルの上にシャボン液とトイレットペーパーの芯があることに気づくと「シャボン玉やりたい」と集まってきました。シャボン液をつけて勢いよく息を吹きかけた子どもたちですが、「できない」「シャボン玉どうやるの?」となかなか苦戦していました。すると、近くで見ていた年少児が「やさしくふーってやるんだよ」と教えてくれました。「こうかな?」と先ほどより優しく吹いたり、「ふー」と声に出しながら息を吹いたりしていました。何回か繰り返して挑戦しているうちにシャボン玉が飛びました。「シャボン玉とんだよ」「一人でできた」と大喜びでした。その喜びが一段落すると、まだシャボン玉ができていない子に「こうやってやるんだよ」と優しく吹くところをやって見せて教えていました。また、自分たちの新しい発見を教えあいながら「できたね」「よかったね」と子どもたち同士で一緒に喜びを分かち合っている姿も見られました。

 今回のような子どもたちの新しい発見や気づきを一緒に喜び合い、さらに教えあう事でその輪が広がり、『一緒喜べる経験ができるような遊びをしたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 衣服の汚れに気づき、自分のロッカーから衣服を出し着がえる、使用したロッカーをきちんとしまう事に気づき、一人でできるようになってきました。

(高橋 彩夏)






むつみこども園の2023年8月の様子

年長児
デイキャンプの準備

 保呂羽山少年自然の家でのデイキャンプに向けて、いろいろな準備をしました。

 まずはパッキングです。着替えやカッパ、水筒等をリュックに入れます。これは何度か経験しているので、手順よくできる子が多かったです。不足があった時には「自分で準備してきたよ」「お母さんに言って一緒に準備した」と報告してくれる子もいました。

 次に、道具の確認です。隊長ごとに使う道具の数やそれがケースに入っているか『きゃんぷのしおり』を見ながら確認します。自分たちで確認することで、どこに何が何個あるかを把握することができます。数を数えるのが得意な子を中心に、役割分担をしながら行っている隊長が多かったです。「数えるの難しい」と言いながらも、楽しみながらやっている隊長が多くデイキャンプへの期待が感じられる活動のひとつでした。

 

 最後に、荷物を車に積み込みます。園庭の小屋から運んでくるのですが、軽い荷物は、みんな率先して運びます。重い荷物を持とうとする子が少なく、テーブルや炭等の重い荷物は置き去りのままでした。どうするのか見守っていると、一人の子が持とうとしました。一人では持てないことに気付くと「誰か手伝って」と、周りの子に声をかけ、六名の子どもたちが集まってきました。「重い」「疲れた」と何度も言いながら運び、時には全員が一気に手を離してしまうこともありました。やっとのことで車まで運び、積み込むことができた時「重かったね」「疲れたね」と話す子どもたちの表情は晴ればれとしていました。

 いろいろな経験を重ね、協力することの大切さを学んでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 着替えた後は畳んで洗濯袋に入れるということが習慣づいてきました。
  • 汗をかいたら自分から水分補給をする子が増えました。
  •  
  •  

(築山 加奈)

 
年中児
ねえ、聞いて。先生

 今までに経験したことがないほど暑い今年の夏ですが、子どもたちは『魔法の水』を摂りながら毎日プール遊びや水遊びを元気に楽しんでいます。また、特別保育期間中更に日焼けをしたみんなが、元気な笑顔を見せてくれました。さらに「おはよう」の第一声が 嬉しく私の心に響きました。

 

 「せんせい。○○さんが『やめて』って言ったのにやめてくれない」「『ルールまもって』って言ってるのにまもらないよ」と、他の子のやっていることを知らせに来ることがとても多くなりました。そして訴えられそうになる子も慌てたように 一緒に走ってきます。訴えると言うと大げさになりますが、子どもたちは真剣です。私の前で二人、もしくは三人で論争が始まります。必死に言葉を考えながらなぜこうなったのかを相手に負けじと説明し、私が何を言うのかを待っています。話しが落ち着くとお互いに顔を見合わせ大きく息を吐きます。「どうしてほしかったのかな」と聞くと、自分の気持ちを相手に知らせて保育教諭はその仲立ちとなります。毎日がその連続ですが、叩いたり、物を投げたりして気持ちをあらわしていた子どもたちは徐々に自分で言葉を考えながら相手に知らせることができるようになってきました。自分がルールを守るだけではなく周りの子にもルールを知らせながら遊ぶこともできるようになって来ています。

 今、プール遊びはとても盛り上がっています。潜ったり泳いだり、ビー玉拾いを楽しんだり、みんなで遊び笑い合う姿は本当に楽しそうです。「きょうもいっしょにあそぼう」そんな声がたくさん聞こえてきます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • プールでの活動を楽しくできました。着替えも自分の身体を守りながらできるようになってきています。

  • 水分補給の大切さを理解することで、自分からすすんで水分を摂っています。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
「よーい…ピィ」

 暑い日が続く中、年少児はプールでわに歩きやバタ足、フラフープくぐりやビー玉探しなどを楽しみました。その中からバタ足遊びの様子を紹介します。

 「よーい…どん」の掛け声で子どもたちのバタ足が一斉に始まります。それは「さん、に、いち…ピピィ」が聞こえるまで続きます。子どもたちからは「速かったでしょ?」や「水いっぱいバシャバシャできた」などと、あちらこちらから得意気な声がたくさん上がります。毎日続けているうちに、速さも強さもパワーアップしてきました。

 

 そんなある日、いつものように私が「よーい…」の掛け声をしようとすると、「○○がやる。よーい…ピィ」と一人の子が口笛のように指を口にくわえてスタートが始まりました。そして、いつものように終わりの合図を出そうとすると「待って、○○やるの…。さん、に、いち…ピィ」と口笛で終了を知らせました。最初は、速くて強いバタ足をみんなに見てもらいたかった○○さんでしたが、今では口笛担当の役割に集中です。

 それから○○さんが、とてもいきいきと楽しそうに掛け声をする姿を見てほかの子たちも「よーい…ピィ」と真似し始めました。気付くとバタ足する子と掛け声をする子がほぼ同じ人数になっていました。子ども達がルールを決めてそれを守って楽しむ姿が見られるようになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 昼食の準備の際に、足の置き方や身体の向きなど、一人ひとりと確認することで、自分で足置き台を持ってくることに気付く姿が見られるようになりました。
  • 水遊びの着替えや準備については、職員と繰り返し確認しながら進めてきたことで、自分で流れをイメージして準備するようになってきました。
  •  

(和賀 和香菜)

 
二歳児
水遊びって楽しい

 登園時に、プールを見て気付いた子から「プール入れるの?」という声が聞こえてきます。待ちに待ったプールが設置された朝です。

 「そうだよ。プールに入れるよ」と言うと、「やったー」「早く入りたいね」と子どもたちの声も弾みます。準備を済ませて、プール前まで来ると子どもたちの表情は期待であふれんばかりでした。プールに入ると、「つめたい」「きもちいい」と歓声が上がりました。今では腹ばいになってワニ歩きですすんだり、プールの縁につかまってバタ足をしたりと、動きもどんどんダイナミックになっています。

 

 ある日、テーブルをスポンジで何度も洗ってくれている子がいました。その様子から、泡遊びをしたら楽しいかもしれないと、シャボン玉液を準備してみました。テーブルに少し液を垂らしておくと、スポンジを持って擦っていた子が「あれ?なんかあわあわしてる」と気付きました。そこからどんどんと泡遊びの輪が広がります。何度も擦って泡をたくさんつくったり、泡をすくってペットボトルに入れオリジナルジュースをつくったり、テーブルから滴る泡をバケツに集めたり、様々な遊びをする子どもたちがいました。子どもたちの遊びは、一人ひとり違ってとても面白いです。全身が泡だらけになりながら思いきり泡遊びを楽しみました。

 水遊びが終わり着替える時には、子どもたちから自然と「水遊び楽しかった」「また明日もやろうね」という会話が聞こえてきます。まだ気温が高い日が続くので、水遊びを存分に楽しめるように、今後も子どもたちの遊びの様子から次の遊びのヒントを見つけ、一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 水遊びの着替えの際、服を脱いだり、水着やタオルを洗濯袋に入れたり自分でしようとしています。一緒に名前を確認したり、難しい時に少し手を添えることで意欲に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみこども園の2023年7月の様子

年長児
雨の日の不思議

 雨が降る時期になり、『前と違う』『これって何だろう』と、子どもたちの気付きや考えが深まってきている場面に出会いました。

 屋外遊戯室で遊んでいるときのことです。滑り台を滑っていると、「いつもより遅い」「途中で止まっちゃった」と話し、木の滑り台の滑り具合が変わることを感じていました。滑り方を見ていると、太ももをつけないように少し足を浮かせたり、膝を曲げたりしながら滑り、どうするとより速く滑ることができるのか工夫しているようでした。

 

 また、遊んでいる中で強い雨が降るときもありました。雨の音が大きくなると、いつもと違う周りの様子にワクワクした表情を浮かべていました。手を伸ばすと雨に手が届きます。ある子が、近くにあった丸太に手を押し付けると、手形が綺麗につきました。周りで見ていた子どもたちも『面白そう』という様子で集まってきます。沢山の手形ができていくと、「ここ、さっきまで手形があったのに消えてる」と不思議そうに呟く子がいました。他の場所に比べて色が薄くなっている場所があることを見つけました。そして、「どこにいったんだろう」「雨だから空にいったんじゃない?」とどうして手形が消えたのか考えているようでした。

 自分で感じること、気付いたこと、思ったことを言葉にして伝える力もついてきていると感じます。これからもどんな不思議を発見していくのかとても楽しみです。一見すると日常の一コマですが、運動遊びも科学の発見も、仲間とのやりとりも言葉での伝え合いもあります。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • ロッカーを確認する時間を設けたことで、足りない着替えを確認したり、畳んでしまったりすることができるようになってきました。着替え、準備物等を自分で用意しようとする気持ちにもつながりました。

  •  

(佐々木 理乃)

 
年中児
そうだ。かさ作ろう!

 『にほんのこころプロジェクト』の時間に茂木先生と一緒に『だから雨ふり』という歌を歌いました。かえるやアジサイ、黄色い長靴が雨を待ちわびる歌です。歌の中のストーリーが子どもたちは気に入って繰り返し口ずさんでいました。

 

 ある雨の日のことです。部屋で遊びながらピアノの周りに集まり数人の子が『だから雨ふり』を歌い始めました。傘を差す真似をしながら楽しく歌ううちに「そうだ。かさつくろう」とひとりが言いました。するとまわりの子も「いいね。つくろう」と相談が始まりました。「おりがみかなあ?」「それじゃあさ、小さいよ。すぐこわれるし」「がようしは?」と画用紙を手に持って見ますが「ふにゃふにゃだなあ」とつぶやきます。すると「先生に『かたい紙で切って』ってたのもう」と決まり私の所へ来ました。それから数人と相談しながら傘の形を決め硬い紙を一緒に探しました。「硬い紙は切れないから切るのは先生お願いね」と言って私が傘の形に切り終わるのを待つと、順番に受け取り自分の好きな材料を使って傘を作り始めました。好きな模様を描いたり、様々なシールを貼ったりしながら作ったそれぞれの傘はどれもみんな素敵でした。「わたしも」「ぼくも」と傘作りを楽しむ子は次々と増えていきました。

 そして「せんせい、また歌おう」と、自分で作った傘を持って振り付けをしながら楽しい音楽会が始まりました。

ひとつの歌からこんなにも楽しむことができる子どもたちの姿に成長を感じて嬉しくなりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の好きなことにじっくり取り組む時間が多くなりました。また他の子と関わり、教えたり教えられたりする姿も多く見られるようになりました。

  • 水遊びの準備や片付けを考えながら行っています。順序よくできるようになってきています。

  •  

(宇都宮 美代子)

 
年少児
「やってみたい」は連鎖する

 六月から屋外遊戯室で遊ぶ機会が増え、今では年少児のお気に入りの場所です。その中にある雲梯での出来事です。

 六月下旬に、雲梯の上をはしごのように渡ることができた子がいました。その子の様子を思い出した子が「私も△△さんみたいに登りたいの」と言って雲梯の上に片足をかけ、そのまま降りてきました。今度は両足をかけて雲梯の上に座ってみました。「高い~!」と言って少し驚いた様子。もう一度登ると雲梯の上で四つん這いになりました。私が「登れたね、すごい!先生下から見ているよ、進んでみる?」と聞くと「行きたいけど怖いの~」と雲梯にしがみつきました。ところが、震えながらも降りてこようとはしません。私が「無理しなくてもいいんだよ」と話しかけると「でもやりたいの!」と答えました。恐怖心との葛藤が続きます。緊迫した現場に気付いた子たちが集まり、心配そうに見守ります。しばらくして私が「それじゃあ進んでみる?先生ずっと見ているから大丈夫だよ」と言葉をかけると、遂に前へ進み始めました。雲梯の中央まで来ると「私もう怖くないよ」と得意げで安心したような表情が見られました。

 

 あっという間に端に辿り着き、無事ゴールすることができました。降りてくると「私最後までできたよ!」と言って飛び跳ねながら喜びました。また周りで見ていた子どもたちも「○○さんすごい!」と拍手で迎えてくれました。その直後です。「わたしもやってみたい」、「わたしも」と言うと、子どもたちは次々に登り始めました。一人の「やってみたい」が「できた」に変わり、その姿を見て、また新たな「やってみたい」に繋がる瞬間でした。 

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 着替えの際に衣類の名前を一緒に確認してきたことで、自分で名前を見つけて脱ぎ着しようとすることが習慣づいてきています。これからも記名の確認を子ども達と一緒にお願いします。

(和賀 和香菜)

 
二歳児
素敵な姿

 梅雨が明けて、気候の変化を大きく感じる季節になりました。むつみこども園での生活が始まってから三ヶ月が経ち、一日の流れも分かってきた様子です。

 ままごとで遊んでいた時のことです。子どもたち同士でチェーンリングやままごとをおたまや箸で移していました。移し終わると「いっぱいですか?少しですか?」という声が聞こえてきます。少しはずかしそうに聞く子や嬉しそうな表情をしている子などその時の子どもの様子はいろいろです。また、相手の返事を待っている時の子どもたちの笑顔からは、『なんて返事がくるのかな?』とドキドキワクワクした気持で期待が高まっているのが伝わります。「いっぱい!」と答えると、「わかりました」と。また、受け取った料理をテーブルに持って行きます。食べ終わると「おかわりください」「お待ちくださいね」などと遊びの中で子どもたち同士でやりとりをすることが多くなりました。

 

 むつみこども園に来て四月当初は話しかけられても緊張していた子どもたちでした。それでも何度も優しく話しかけてくれる年長児に少しずつ安心感が生まれ、今では真似をして遊びに取り入れるくらいあこがれています。そんな子どもたちには、年長児はとても頼れるさらに尊敬できる存在で、「年長さんってかっこいいな」「素敵だなあ」と強く感じる瞬間でした。

 これからも憧れの存在、年長児との関わりの中からいろいろな気持ちを持つことを大切に見守り、やりとりを一緒に楽しんで いきたいと思います。 

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分でやってみようとする気持ちを尊重しながら見守ったり時には、手伝ったりしています。やろうとする意欲が高まりすすんで挑戦することにつながっています。

(髙橋 彩夏)






むつみこども園の2023年6月の様子

年長児
キャンプに向けて!

  キャンプに向けての活動を少しずつ始めています。

 まずは、グループの顔となる旗作りです。どんな旗にするのかみんなでじっくり考えました。図鑑を見たり、写真を見たり、どのようなマークにするか、話し合いました。時間をかけて考え、何度も書き直して、何度も意見のぶつかり合いをして、やっと出来上がりました。絵の具を塗って完成させた時の喜びは大きかったようです。

 

 次にマッチでの火つけです。火つけ隊長はマッチの火つけが必要不可欠です。その為にも、まずは全員(やってみたい人中心に)経験してもらいました。マッチの使い方や約束を確認した後でスタートしました。「緊張する」「ドキドキする」と言いながらも「やります!」と大きな声で言い、力強くマッチを擦り、火を点けることができる子が多かったです。火をつけることができたことが自信となったようで「火つけ隊長やりたい!」という子が一気に増えました。

 そして、キャンプの時に使う道具を見たり、何の隊長が主に使う物かを覚えたりしました。たくさんの道具を見て「こんなにあるのか」と驚きつつも、とても楽しそうな子どもたちです。

 グループごと、隊長ごとに協力して取り組むということにまだ慣れず、「私がやるから!」「ぼくが持つってば!」と、まだまだトラブルが多くあります。いろいろな練習やトラブルを経て、協力することの大切さ、自分たちで考えることの重要性を学んでいきたいと思います。これから野外炊飯やデイキャンプも待っています。その時に自分たちで動けるように、練習していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの話し合いを継続したことで、意見を言ったり、意見を聞いたりできる子が増えてきました。
  • 脱いだ衣服は畳んで洗濯袋に入れることが習慣づいてきました。
  •  

(築山 加奈)

 
年中児
いろいろみつけた

 探険隊で向かう三十三観音も三回目になりました。六月の探険隊の日は、雨の予報とのことでリュックの中にはカッパも入れました。水筒に水を入れることにも慣れてきて、自分で水の量を加減しながら入れます。さらに、リュックの中にはおにぎりが入り、いつもと違ったのか、リュックを背負うと「なんだか重いね」と笑い合いながら張り切って出発です。

 横断歩道の渡り方や、歩道の歩き方も自分たちで考えながら歩き始めましたました。「次は左に曲がるんだよね」「あ、ここのお家の樹は少し大きくなってるね」「この前と違う花が咲いてるね」など、子ども同士の会話も聞こえてくるほど余裕をもって進んでいきます。

 

 4月にはトラクターが掘り起こしていた畑まで来ると、それを覚えていた子が「見て。なんだか葉っぱが出てるよ」「前と違うね」と自分が気付いたことを教え合いながら見ていました。すると、奥の方に大きな葉っぱが円を作っていてその上にビニールが掛けてありました。それを見つけて「なんだか傘さしてるみたいだよ」「何ができるんだろう」と興味を持ったようです。わくわくする気持ちや、「次に行って見る時にはきっと何かが育っているはず」そんな楽しみもできました。三十三観音近くのぶどう畑では、花から小さな実になっているのを見つけました。 今回の探検隊を通して子どもたちが気付いた楽しみが見つかり、次の探険隊は少しゆっくり歩きながら新しい発見や変化を大事にしようと決めました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 時間を意識できるように時計を見る声掛けをしたり、片付ける時間を前もって知らせたりすることで次の活動への移行がスムーズになってきています。

  • 自分たちで活動を決めることが、意欲を持って楽しく遊ぶことに繋がりました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
ハッピーバースデー

 リズム体操後は「今日は何をして遊ぼうかな?」と子どもたちと話しをします。ある日の朝、話し合いの前に「今日は○○さんのお誕生日です」と紹介しました。するとみんなが「おめでとう」と祝福してくれました。その後、「ブランコしたい」「公園に行きたい」との意見からその日の活動は仁坂公園に行くことに決まりました。

 

 仁坂公園に到着後、しばらくしてから「先生、見て」と砂場に呼ばれました。そこにはケーキが準備されていました。それを見に来た他の子が、「あ、○○さん今日誕生日だよね」と気づき、それを聞いた子が「ハッピーバースデートゥーユー」と歌い出します。歌声を聞いて集まって来た子も「おもしろそう」とワクワクとした表情で歌い出します。歌ってもらった子は嬉しそうにさらに照れたような表情をしながら、ろうそくに見立てたケーキに刺さっている木の枝をフーっと吹きました。大きな拍手に包まれて、子どもたちが開催した誕生会はみんなが幸せな気持ちを共有できたひとときでした。

 他の子が遊んでいる様子を見て「何やってるんだろう」「おもしろそうだな」と気付き、一緒に遊ぼうとする様子が見られるようになってきました。他の子の遊びに「何やってるの?」「△△もやりたい」と仲間と一緒に遊びだそうとしています。「どんな遊び?何だろう?」「楽しそうだな」と、ワクワクする気持ちを大切にした子どもたち同士での遊びが広がっていくといいなと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続きました。暑い日は半袖・半ズボンに、肌寒い日には長袖・長ズボンを着ることを声かけたことで、衣類の調節に気づきました。

  • 脱いだ衣類を洗濯袋に入れる時、自分の名前の確認を一緒にしたり、畳み方を褒めたりしたことが進んでやろうとする意欲に繋がりました。

(遠藤 瑞季)

 
二歳児
初体験!

 六月に入り雨降りの日も増えてきたある日のことです。リズム体操が終わり、二歳児室に下りてくると「先生、公園行く?」「すべり台やりたいな!」とワクワクした子どもたちの声が聞こえてきました。『昨日、雨が降り公園のすべり台、濡れているかもしれない』と考えている私の顔をのぞき込み、『どうしたのだろう』というような表情の子どもたちがいました。そこで思い切って「屋外遊戯室に行ってみる?」と話した瞬間に不思議そうな表情を見せました。「大きいすべり台あるよ」と知らせると目を輝かせて、「いきたい!」「すべり台したい」と返事が返ってきました。

 

 いよいよ屋外遊戯室デビューです。遊ぶ前に『押さないこと』『すべり台は、お尻ですべること』を約束し、虫よけスプレーをして出発です。廊下を出るとすぐに大きいすべり台が目に飛び込んできました。見つけると「大きい!」「すべり台だ」と弾んだ声が聞こえます。

 保育教諭が、滑って見せた後から子どもたちも続いて滑り始めました。すべり台を見ながら「高いね」と顔を見合わせる子、「いっしょにいこう」と並んで座り、足をバタバタと動かして「はやいね」と滑っていく子もいました。滑った後は、すべり台脇の丸太の階段を両手と両足の指を使い上っていきます。ゆっくりと慎重に上る子や、すいすいと上る子など様々でした。屋外遊戯室から二歳児室に帰る時の子どもたちからは「楽しかったね」「またやりたいね」と満足した気持ちをお互いに話していました。

 仲間と一緒に楽しい活動を共有することで、さらに楽しさが倍増でき遊びも広がった出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い後、保育教諭に手伝ってもらうことでハンカチで手を拭き、ポケットにしまうという習慣が少しずつ身についてきました。

(伊藤 紀子)






むつみこども園の2023年5月の様子

年長児
作ったものは…

 生き物や植物探し、泥遊び等、全力で楽しんでいます。

 ある晴れた日のことです。四~五人で、土や泥を使い、お子様ランチやパンケーキ等の料理作りをしている子たちがいました。片づけの時間になると「これ、残しておきたいな」と言っている子がいました。「どうやって残す?」と聞くと、みんなで少し考えて「園庭の小屋のところに置いておく」という意見が出ました。小屋の近くまで行くと「私、木の上に置きたい」と木材を並べ始めた子もいました。木材を一人で運ぶには重かったようで「誰かそっち持って」とお願いすると、近くにいた子がサッと手伝ってくれました。また、その様子を見ていた子が「あ、でも雨で濡れちゃうよ」と、心配そうに屋根からはみ出ていることに気が付き教えていました。

 

 すると「本当だ、じゃあもうちょっと…」と木材を押して、置く場所を調整していきます。自分で納得したところで『よし!片付け!』と、何も言わなくても泥だらけになった道具を水道のところに持って行き洗い始めました。「次は私が洗う」「まだ泥がついてるから待って」と声をかけ合い、協力しながらどんどん綺麗にしていきました。

息のあった後片付けに、子どもたち自身が考え、納得できる区切りがつけられたからこそ、『次はどうやったら楽しく遊べるか』につながった結果かなとそんな様子が伝わってきました。

 年長児の遊びが変化してきています。今までの『自分だけの遊び』から『みんなと一緒』になり、さらに大事に使う為にはにはどうするかまで展開してきています。意見が一致する遊びだけではありませんが、折り合いのつけ方もたくさん経験してほしいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 何をしたいかグループ活動の機会を増やしました。まだ話し合いにはなっていませんが意見を出して決めたことが、意欲的に活動することにつながりました。

(佐々木 理乃)

 
年中児
給食さんに届けよう

 みんなでよもぎの写真を見ました。毎年、年中児が園庭の周りにあるよもぎを摘んで給食の食材にしてもらっていることもあり、普段目にしてはいるもののハッキリと分かっていなかったからです。葉の形や色、葉の裏側が白いこと等を確認してから園庭に出ました。

 

 園庭に出るとよもぎの葉を探していることに年長児が気付いてくれました。「年中の時に採ったことあるからさ、教えてあげるよ。こっちこっち」と案内してくれました。「これだよこれ」と優しく教えてくれる年長児と一緒にやる気満々で嬉しそうによもぎ摘みが始まりました。「これかなあ」「これだよね。裏が白いもん」「これでいい?」と、年長児に聞いたり周りの子と確かめあったりしながら夢中になって摘んでいました。教えてくれた年長児も「そうだよ。正解」といいながらしばらく付き合ってくれました。三〇分は経過したでしょうか、準備していた袋の中はよもぎでいっぱいになっていることに気が付きました。摘んだよもぎの葉は、みんなで給食担当職員に届けることになりました。「給食に使って下さい」それを伝える子ども達の表情はとても誇らしげでした。そして給食担当職員の「ありがとう」の言葉に、笑顔を見せながら「何になるか楽しみだね」との会話も聞こえ、給食のメニューになる日を楽しみにしていました。

 来年、よもぎの葉を摘むころにはよもぎの場所を教えてくれる年長児がいると確信できた出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合いを通して、自分のやりたいことや今の気持ちを言葉にして伝えることができるようになってきています。
  • 年下の子の手伝いを通して、気遣いの心が育ってきています。
  • 散歩を繰り返し、長い距離でも目標を持って歩けるようになってきました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
泥団子作りに夢中!

 前日雨が降った園庭に着くと、一目散に泥や水溜りに向かっていきます。 砂場では「ドロドロしてる」「かたーい」など、いろいろな柔らかさの泥があることに気付きました。早速泥を握って固める子がいたので、私も隣りで丸めて作り始めました。それを見ていた子が、「お団子みたい」「作りたい」と言ったのを聞いた子どもたちが集まってきました。

 早速、みんなで作り始めました。ところが、ドロドロ過ぎて固まらなかったり、硬くてポロポロ崩れたりしてかなり苦戦していました。そこで、私が「どんな泥だと上手くできるかな?」と聞くと手分けして泥を探しました。泥団子作りは泥選びが肝心です。それに気づくかなと見ていると、ある箇所で作った泥団子がちょうどよく固まることに気づいた子がいました。泥の発見者となった子が「こっちにあったよ」とうれしそうに泥の在り処を知らせると、子どもたちが場所を移動し、ぎゅうぎゅう詰めになりながら泥を掘り、次々に泥団子を大量生産していきました。

 

 泥団子ができると「この棒に刺したい」と言って、拾った枝に一緒に刺してみました。二、三個にする子がほとんどでしたが、中には五個刺したいという食いしん坊さんもいました。丸太に座り、自分たちで作った泥団子を食べる表情がとても満足気でした。その後みんなで片付けをしながら「明日は何を作ろうか?」と話していると「クッキー」「たこ焼き」と子どもたちから次々に案が出てきました。それをふまえて、次の日からは泥を平らに固めたクッキーや、千切った草を散らしたたこ焼きなど、泥んこメニューの新商品を増やすなどの遊びに発展していきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎日のリズム体操を通して、年長・年中児の動きに気付き次第に自分から興味をもって見る姿が増えてきました。

(和賀 和香菜)

 
二歳児
公園に行きたい!

 むつみこども園での生活が始まり、二ヶ月が過ぎました。初めは緊張をしている表情の子どもたちでしたが、徐々に登園してくると「おはよう」と元気に挨拶をしてお部屋に来たり、「これはここだよね」と言いながら自分でリュックから連絡帳を出したりして朝の準備をしています。

 

 ある晴れた日、登園してくると「今日公園に行きたい」と言う子がいました。その後に来た子たちからも「ブランコのりたい」「滑り台したいなあ」とつぶやきが聞こえてきました。そこで朝の時間に「今日は何して遊ぼうか?」と聞いてみると、「仁坂公園にいく」「ブランコしたい」と子どもたちから返ってきました。「じゃあ公園に行く準備をしましょう」と私が言うと早速リュックから靴下を取り出して履き、あっという間に準備を終えました。公園までは一列に並んで歩いて行きます。着いてからは滑り台、砂場、ブランコ、四人乗りの固定遊具などで遊んでいます。同じタイミングで遊具を使いたい時もあり、その時は順番に使います。最近は待っている子がいると「はい」と言って貸してくれたり、「かーしーて」「いいよ」と保育教諭の仲立ちで貸し借りをしたりする姿も見られ、子どもたちの成長を感じています。公園でたくさん遊んだ後は、「楽しかった」「またこようね」と子どもたちからのつぶやきが聞こえます。「また遊びに来ようね」とお話をしながら園まで帰っています。

 これからも子どもたちの楽しいこと、やってみたいことを一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • パンツで過ごすことが増え、自分からトイレに来て便器に座ったり、排尿したりする子がいました。自分からトイレに来たことや排尿できた時に一緒に喜ぶことで、更に意欲に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみこども園の2023年4月の様子

年長児
楽しみ!お当番!

 年長児に進級し、楽しみにしていることはたくさんありますが、その中のひとつに『お当番活動』があります。

 『お当番活動』には、アナウンス、お米とぎ、給食やおやつのお当番等があります。その中でも一番楽しみにしている子が多いのは、給食のお当番とおやつのお当番です。

 

 エプロンと帽子、マスクを身につけて服装を整えると、「楽しみだね!」「今日は何のおかずかな?」と会話を弾ませながらランチルームに向かいます。普段よりも意識して手をよく洗った後は、緊張しながら配膳台の前に立ちます。どのように盛り付けるか、どのくらいの量を盛り付けるかを職員と確認した後で、お当番がスタートします。

 子どもたちが順番にもらいに来ると「どれ食べますか?」「どのくらい食べますか?」と聞き、その子が食べたい数、量を盛り付けます。たくさんの子どもたち、一人ひとりとやりとりをし、量を調節しながら盛り付けるのはとても難しく、次から次へとやってくる子どもたちへの対応をするのは忙しく大変なことです。それでも「楽しい!」「またやりたい!」と言う子どもたちは素晴らしいと思います。まだ慣れず、難しさを感じながらお当番活動に取り組んでいる子もいます。ですが「難しいけれどもやってみよう」とする気持ちが大切だと思います。これからも、子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に考えながらいろいろな経験をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • アナウンス、お米とぎ、給食当番ではホワイトボードのお当番表を準備することで、それを見て自分が何のお当番か確認し、準備するようになりました。
  • 屋外遊戯室で遊ぶ時の約束をみんなで決めました。どんなことに気を付けて遊ぶか、どのように遊べば安全に遊ぶことができるかを考えました。

(築山 加奈)

 
年中児
楽しみすぎる!

 年中児になって子どもたちが楽しみにしていることがあります。それは、まだ行ったことのない『三十三観音』に行くことです。話しには聞いていても未知の世界です。年中児のわくわくは止まりません。「遠いんだって」「いっぱい歩くんだよ」など周りの子と話していました。話し合うその表情からは楽しみにしている気持ちが伝わってきました。

 『ポロシャツってどういうのかな?』お家の方に準備をしてもらって初めてわかった子もいたようです。ポロシャツ、首に巻くタオル、水筒など準備をしてもらい大喜びの子どもたちは、水筒を持って来た日、重い水筒に驚いた私は思わず「家からお水入れてきたの?」と聞きました。すると、「ちがうよ。さっき入れてみたんだよ」と笑顔で答えました。自分で水筒に水を入れたことがわかりました。どうしてもやってみたかったようです。

 

 探検隊当日の朝、みんなが笑顔で登園してきました。登園準備後は、待ちに待った探険隊の準備です。ポロシャツを整えて汗拭きタオルを首に巻きます。「黒い服は虫が来るから着ないよね」と、自分たちで明るい色の服を選んで着ていました。いよいよ水筒の水を自分で入れます。「半分まで入れるよ」と声をかけると水筒の中をのぞいて確認しながら自分で水を入れました。

リュックに水筒とおにぎりを入れたら帽子を被り靴を履いてさあ、出発です。子どもたちの表情は、どの子も期待感があふれていました。その後の様子は探険隊のページで紹介しています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 進級したことで活動の意欲が高まり、準備や着替え、遊んだ後の着替え、片付けを自分からできるようになってきています。
  • 園庭でのボール遊びや鬼ごっこ、屋外遊戯室での活動が増えたことで、運動遊びに意欲的に取り組むようになりました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
わくわくの以上児室

 新たな仲間が二人増え、十六名のスタートになりました。「年少さん」と呼ばれると少し照れるように「『ちゃん』じゃなくて『さん』になったんだよ」と教えてくれました。以上児室での朝の準備、以上児室での活動とどれも新鮮なようで、わくわくとした気持ちも伝わってきます。

 

 以上児室には、二歳児室にはないドレスがあります。もともとおしゃれな子たちなので、そこを見逃しません。「これ着る」と張り切ってドレスを持ってくると、嬉しそうに着替えていきます。ドレスを着ると「ボタン止めて」と私に背中を向け、お願いをしてきました。するとそばで別のドレスを選んでいた子が、「○○さんがやってあげようか?」と声を掛けてくれました。その子は嬉しそうに頷くと、その子の目の前に移動します。私が「ありがとう」と声をかけると、二人で笑い合いました。ボタンをかけてもらうと、今度は「次は△△さんがボタンやってあげる」と声をかけます。自分がしてもらって嬉しかったことを、同じようにしてあげようとする気持ちが育っていると感じ嬉しくなりました。

 以上児室の大きな丸太、ブロック、絵合わせカードゲームと、色々な遊びから自分のやってみたいと思うものをそれぞれ選んで遊んでいます。晴れた日には「園庭行きたいな」と自分の意思を伝えてくれる子もいます。色々な遊びに挑戦し、やってみたい、楽しいと思えるよう応援したいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 以上児に進級し、ロッカーの準備、食事や昼寝後の流れが変わりました。職員が一緒に行うことで、生活リズムの違いに気づいてやろうとしています。●手洗い、うがいは手や喉にいる菌を身体に入れないためにすることを伝えたことで、自主的に行うようになりました。

(遠藤瑞季)

 
二歳児
じぶんでできるうれしさ

 むつみこども園での生活がスタートしました。新しいリュックを背負って嬉しそうに登園した子も、心配や不安な気持ちがいっぱいだったと思います。 ここで何がはじまるんだろうという気持ちだったと思いますが、毎日園で過ごすうちに少しずつ子どもたちの表情が変化していきました。控えめに笑っていた顔が大きな口をあけて笑うようになり声も大きくなりました。また、「〇〇したい」「おしっこでる~」と遊んだりトイレに向かったりする姿も多くなりました。

 

 「自分でやりたい!」という意志を持った子どもたちです。朝は昼寝バッグから洗濯袋やパンツ袋を出してロッカーを片付け、リュックから連絡帳を出してかごに入れる。コップを出して手洗いうがいをして・・。昼食時も「自分で取りに行ってみようか?」と(私が誘ってしまった)のですが、「やる!」と配膳台にご飯やおかずを取りに行き、自分の席まで運んでいます。ご飯、汁椀、おかずのお皿、箸と順番に運んでいます。「これにする!」と盛り付けた食器の中から選ぶのも楽しんでいます。汁椀はゆらゆらと揺れる汁を見ながら「こぼれちゃった~」ということもたくさんありますが、「大丈夫!先生と拭こうね」とやっているうちに、こぼれないようにゆっくり歩いたり、汁椀を持っている子を見ると周りの子もよけようとしたり子どもたちの意欲的な行動や考える力がすごいなと感じています。

 子どもたちの「自分でやりたい!」「自分でできた!」を一緒に感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 『じぶんで』というのもそれぞれ個人差があるのでその子に合った援助をしたり、できたことややろうとしているところをたくさん一緒に喜んだりほめながら関わるようにしたことで子どもたちもやってみようという思いになっていました。

(松井空子)






むつみ保育園 | むつみ乳児保育園