ゆきやこんこ
年が明け、久しぶりにみんなと会えたことを喜びあった後、目に入ったのは窓の外の真っ白な雪景色でした。「雪こんなにいっぱい」「○○ちゃんよりももっと大きいよ」と積もった雪の高さに驚いていました。
靴下を履き、防寒着と帽子、手袋を身に着けてさっそく園庭に向かいます。積もってはいたもののさらさらな雪だったので、雪玉を作ろうとしても手袋の間からこぼれてしまいました。すると、手をこすり合わせて「雪ふってきたよ」と新しい遊びが始まりました。また次の日に園庭に出てみると今度は歩くだけでギュッギュッと音が鳴っていました。そっと手を伸ばして握ってみると手の中でギュッと固まります。そこからはおにぎり作りが始まりました。「ぎゅっぎゅっぎゅっ」と握って「しゃけおにぎりです」とお互いにごちそうし合っていました。その次に園庭に出た時も握ると固まるようなしっかりした雪でした。職員が大きな雪だるまを作ると「雪だるまだ」と抱き着いたり、、「帽子どうぞ」とバケツを手渡してくれたり「ゆーきやこんこ」と歌ったりしながら新しくできた仲間と一緒に過ごしていました。
どんな環境の中でも子どもたちの遊びはどんどん変化して、広がっていきます。中には私たちでは思いつかないような遊びに変わることもあり、毎日驚かされています。日々の遊びの変化や子どもたちとの会話を私たちも心から楽しみながら一緒に過ごしていきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
子どもたち同士のやり取りも見られるようになりました。お互いの思いを言葉で伝え合いながら過ごすことができました。
着替えや巾着袋からの出し入れ、排泄等身の回りのことが自分できるようになってきました。
(高橋 麻衣)
はじめての雪遊び
園庭に降り積もった雪で、本格的に雪遊びができるようになってきました。天気のいい日や少し雪が降っていても子どもたちは自分の防寒着と帽子、靴下を見つけると『早く行きたいよ』と声を出して教えてくれます。
初めて防寒着を着ての雪遊びは十二月の後半になり、園庭に出た子どもたちはみんな不安な表情をしたり転んだりして雪の上を歩くのに苦戦していました。ところが、休み明けには園庭に出ても、自分から歩き出したり転んでも自分から立ち上がったり、さらに遊べるようになっていることに驚きました。
両手いっぱいにフワフワの雪を抱えて「わー」と大きな声を出して上に投げたり、感触を楽しんだり手袋が取れても気にせずに手が冷たくなるまで遊んでいました。今では『手袋取れたよ』と私達に教えてくれるようになり、手袋をつけ直すとまた雪で遊び始めます。一歳児の後をスタスタと着いて行き、園庭奥の小山まで行く子もいます。自分たちで遊びを見つけて『なんだろう』『やってみたい』『行ってみたい』という気持ちにあふれた雪遊びを楽しんでいます。子どもたちの表情や、日々増えていく遊び方を見て子どもたちから力強さを感じます。
子どもたちにとって初めての経験をすることは、期待や不安などたくさんの気持ちを持ちます。その気持ちはひとりひとり違っていますが、できるだけ私たちがくみ取り一緒に寄り添いながら新しい経験を応援していきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
- 食事前や雪遊びをすることで、活動の前後に自分から手洗いや着替えをしようとするようになってきました。
- 指先遊びを通して、チェーン、洗濯ばさみなど指先を使って行う指先遊びの種類が増えてきました。
(岡本 亜優真)