むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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園について

むつみこども園の2024年12月の様子

にじグループ
みんなのために

 十二月に入ってもなかなか積もらない雪に、じれったさを感じていた子どもたちですが、室内遊びではお絵描きや製作などを十分楽しんでいます。

 お互いの作品を見て「かわいいね」「どうやって描いたの?」「○○さん作り方教えて」などその子の良いところに気付いたり、教え合ったりする姿が見られます。一緒に作ることで、嬉しさや喜びを感じることができたり、アイディアが広がったりしています。

 また、絵本を読むことも大好きです。みんなで絵本を見ることはもちろんのこと、一人でじっくりと読む様子もあります。絵本にまつわるある日のエピソードを紹介します。

 

 リズム体操後、手洗いうがいが終わった子からグループの場所に集まります。その日も「絵本読みたい」と言う子が多かったので、準備を終えていた年長児に「クリスマスの絵本選んで来てくれる?」とお願いすると「いいよ」と笑顔で快く答えてくれました。早速、絵本コーナーに行き「どれがいいかな?」とそれぞれ絵本を探します。「これは二歳さん難しいかな」「これ面白そうかも」とみんなのことを考えながら時間をかけていました。基準も自分たちより、小さい子が分かるかに変わってきているのにも嬉しい気持ちになりました。たくさん悩んだ中で、最後は『みんなで見れるもの』になり『クリスマスのうさぎぼうや』という絵本を選んでくれました。

 年長児が絵本を選んでくれている間、二歳児~年中児も「楽しみだね」「何の絵本かな?」とワクワクして待っていました。年長児の持ってきた絵本を見て、「待ってたよ」「うさぎかわいい」と期待いっぱいに目を輝かせていました。前のめりになって見るほど絵本に引き込まれていました。みんなのために年長児が選んでくれた絵本は、特別なものとしてみんなの心にしみ込んだようです。素敵なクリスマスプレゼントでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 振り返りの中で、他の子の良いところに気づき互いに伝え合う素敵な視点・気持ちが見られます。

(高橋 凛)

 
ほしグループ
『いらっしゃいませ!』

 お祭りがどんどん盛り上がってきました。何回かお祭りを開いていくうちに楽しいのはもちろん、その反面悩みもたくさん出てきました。

 ある日、活動の話し合いをしている時のことです。お祭りを開こうと話し合いが進んでいく中で「お客さんもっときてほしい」という意見が出ました。そこからどうしたらもっとお客さんが来てくれるかをみんなで話し合いました。すると「もっと元気にいらっしゃいませ言うとか?」「笑顔でやるとかは?」など年長児を中心にたくさんの意見が出て、早速出た意見をもとにお祭りを開いてみることにしました。 どのように変えていくのかなと一緒に準備をしながら見守っていると、「メガホン作ってくる」とある年長児が言います。

 

折り紙とスズランテープを使ってメガホンを作ると、すぐ口元に持っていき「いらっしゃいませ」と一声、するとその声は以上児室の奥の方まで響き渡りました。その姿をみた他の子も、お客さんが来るまで一生懸命メガホン作りをしていました。その後は、お客さんが来る時間になるとみんなで作ったメガホンを持って元気に呼び込みです。ほしグループの『いらっしゃいませ』の声を聞いた他のグループの子がたくさん来てくれました。その日は、今までで一番売れて「あと売り切れです」と嬉しそうに話す姿がたくさん見られました。また、その日の振り返りの時間では「たくさん買ってくれて嬉しかった」「メガホンよかった」と笑顔で話していました。

 たくさん悩みながらもどうしたらもっと盛り上がっていくか子どもたちと考えたり話し合ったりしてお祭りの活動を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防として、これまで以上に手洗い・うがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「指の間も洗うんだよね」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
秘密のサンタクロース

 十二月に入り、クリスマスやサンタさんという言葉が子どもたちの会話の中に増えてきました。

 クリスマス制作をした時に、年長児のある子がサンタの衣装を作っていました。赤い服に、白い袋を持ち、トナカイ役の子と部屋の中を歩く姿はまさに『サンタクロース』でした。

 その日の振り返りでのことです。年長児の女の子が「今日、キッチンカーをやっていた時に、サンタさんが来て、私たちにプレゼントを置いていってくれて嬉しかったです」と教えてくれました。その言葉に、サンタになった年長児の姿を見ていない子たちは「え?」と驚きの表情です。その言葉を聞き、サンタになった子も嬉しそうでした。

 

 次の日も『サンタさん』の話題が出ました。サンタになった年長児の子に「どうしてもサンタさんが見たいって言ってるんだけど…」と話すと「いいよ」と言い、すぐに着替えに向かいます。そして「俺、着替えたら隠れるからね」と一言。準備ができるまで『サンタクロースってほんとにいるの?』という絵本を見ながら待ちました。そして、読み終わると「メリークリスマス!」の声が聞こえ、声のする方を見るとサンタに変身した年長児が立っていました。「〇〇さんだ!」とみんなが手を叩いて喜びました。その瞬間グループみんなの気持ちが同じになったのを、わくわくした子どもたちの表情から感じ取ることができました。

 『誰かの為に』と意識していたわけではないかもしれませんが、一人の子の行動がみんなの喜びになり、それがまたグループとしての繋がりを強くしてくれるのだなと感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中で、他の子とのやりとりを楽しむ姿が多く見られるようになりました。自分の気持ちを伝えたり、他の子の良いところを真似たりしながら活動が進んでいます。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2024年12月の様子

乳児
初めての雪遊び

 

 十二月に入ると本格的に雪が降り始め、園庭はあっという間に雪景色に変わりました。窓から外を見つめ雪が降る様子、雪が積もった園庭の様子を他の子と一緒にニコニコしながら見つめる子どもたちの表情は期待にあふれているようでした。そして、初めて雪遊びに出掛ける日がやってきました。

 子どもたちの前に広がる園庭の景色は、今までの園庭とは全く違う世界で、反応も不思議そうな表情や少し不安そうな表情と様々でした。歩き始めると雪の上は土とは違い靴が沈んで足をとられたり、滑ったりします。今までとは違う感覚のためなかなか一歩が踏み出せずにいました。(防寒着を着ている為いつもよりも動きにくさもあります)「雪、たくさん降ったね」「いちに、いちに」と私も一緒に歩きながら声をかけ、一歩一歩雪の感触を確かめるように歩きました。

 

 少し進んだところで、奥の方に一歳児の子たちが遊んでいる様子が見えました。「あっちに一歳さんがいるよ」と声をかけると、その様子に気づき雪の上をバランスをとりながらどんどん歩いていきます。はじめの一歩を踏み出したときの不安や緊張が嘘のようです。更に奥ではこども園の子たちが大きな雪玉や雪山を作って遊んでいて、その様子を見ました。園庭内を沢山歩き、ひとしきり遊んだところで私がいる場所まで大満足した表情で戻ってきました。

 誕生日前の子は、タライに雪を入れて部屋で雪に触れて感触を楽しみました。これからは本格的な雪遊びが始まります。どんな発見があるのか楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園庭へ雪遊びに出かけたことで、雪に触れるだけでなくたくさん身体も動かすことができました。

  • 雪遊びの準備や食後の着替え、手洗いうがいなど『自分で』が増え意欲的にやろうとする姿が増えました。

(後藤 和笑)

 
一歳児
目はここで…

初雪が積もった日、登園してきた子から「お外まっしろ」「雪が降っていたよ」との声が聞こえてきました。この時はまだテラスの囲い作業前だったので窓から園庭を覆うほどの白い雪を見ることができました。『早くいきたい』と言っているかのようなワクワクした表情の子や雪が降る様子を真剣な眼差しで見ている子がいました。

 その日以降は晴れている日が続いたため、園庭の雪は溶けて、悲しそうな表情を浮かべている子もいました。それから数週間が経ったある日、地面が見えなくなるほどの雪が積もりました。子どもたちは靴下を履き、防寒着を着て雪遊びの準備をします。園庭に出てみると、子どもたちにとって不思議な空間が広がっていました。どこを見渡しても真っ白で、一歩踏み出すのが怖い子や足をとられてしまう子もいましたが、少しずつ足を上げて歩けるようになりました。

 

 テラスから少し進んだ先で向き合って遊んでいる子がいました。自分の手に収まりきらないほどの大きさの雪だるまを作っていました。頭と身体を作り終わると、次は顔のパーツを雪で見立て「目はここで、鼻はここね」と話しながら雪だるまにつけます。完成すると子どもたちから「かわいい」「かっこいい」という声が上がっていました。みんなで作った新しい仲間とたくさん遊びました。

 普段の園生活の中にも子どもたちの色々な気持ちが表れ、それを言葉や表情で教えてくれます。その気持ちを大切にし、共感しながらこれからも一緒に過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをしたことで、雪道での歩き方を知ることができました。

  • 昼寝後に自分からタオルを畳んでバッグに入れようする子が増えてきました。

(高橋 愛)






むつみ乳児保育園の2024年11月の様子

乳児
ピクニックしよう

 

 冷たい風が頬をなで、秋から冬への移り変わりを感じます。そんな中でも子どもたちは元気いっぱい活動しています。子どもたちは園庭で遊ぶのはもちろん、室内遊びも大好きです。

 ある子がおままごとコーナーに一枚の布を広げて弁当箱やタッパーの容器に食材を入れていると、別の子が『私も』と言うかのように弁当箱を持ってやって来ました。その子が隣に座ると、「ふふ」と微笑みを交わしピクニックが始まりました。自然に『一緒にピクニックしよう』と誘っているようで、お互いの意思疎通が行われているかのようでした。『食べる?』とおにぎりを渡すと、隣に座った子が嬉しそうに受け取ります。私も一緒に食べる真似をして「おいしいね」と言うと更に嬉しそうに笑います。子どもたちも私たちと同じように食べる真似をしました。また、目が合うと「ふふ」と微笑み合い『美味しいね』と会話しているかのようでした。

 

 すると今度は、思い出したかのように赤ちゃんの人形を連れて来ました。さっきいた場所と同じ場所に座ると、人形にお弁当のごちそうを食べさせたりミルクを飲ませたりしてお世話もします。かいがいしくお世話する姿は、まるでお母さんのようでした。私が、「赤ちゃんもいっぱい食べたね」と言うと満足そうに笑いました。二人の様子から楽しい雰囲気に包まれていたことが伝わってきました。

 会話がなくても、子どもたちは十分満足した遊びを展開しています。こんな時間を今後も見逃さずに関わっていきたいと思っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分で衣服の着脱をしようとした時には自分でできるように見守ったり、できたときには一緒に喜び合ったりしました。

  • 天気のいい日には園庭に出掛けたりリングバトンや誘導ロープを握って散歩に行ったりしました。

(久米 凜南)

 
一歳児
自分から

園の周りの木々たちもすっかりと形を変え、冬の準備をしているようです。

 一歳児の子どもたちは毎日園庭や、保育室内を走り回り元気いっぱいに活動しています。

 園庭に行く準備を始めると自分で靴下や帽子を取りに行きます。上手く履けずにいたので手伝おうとすると「自分で!」と自分で最後までやろうとします。その表情はとても真剣です。少し時間はかかりますが「先生やって」ではなく『自分でやってみたい』という気持ちを持っている所がすごいと思います。「自分でできたね。やったね」とハイタッチをする時の表情は自分でできたという達成感で溢れています。

 

 自分の身の回りの事だけでなく、同じ一歳児同士でも手伝い合いながら日々を過ごしています。口を拭いたり、おしぼりケースにおしぼりを入れるのが上手くできずに困っていると「(おしぼりケースに)入れるね?」「(口を拭くのは)こうだよ」と一つひとつを丁寧に自分の言葉で伝えています。「ありがとう」と手伝ってもらったことへのお礼もしっかりとしています。私たちが手伝ったり声をかけたりしなくても自分たちで助け合ったり、声をかけ合ったりする姿が見られるようになってきました。 まだ子どもたち同士で上手く言葉が伝えられずにぶつかり合うこともありますが、その際は私たちが「○○したかったんだよね」と代弁することで、また「一緒に○○しよう」と声をかけ合い遊んでいます。一歳児同士の言葉のやり取りや他の子を思いやる優しい気持ちに成長を感じます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気のいい日は仁坂公園や、園周辺に散歩に行き地域の方に挨拶をしたり、季節の変化を楽しみました。

    ●毎日の運動や指先遊びを通して、着替えや準備時につまむ、ひねるなど指先を使った動きができるようになっています。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2024年11月の様子

にじグループ
お散歩も楽しいね

 「みんなでかごめしよう」という一言でにじグループの朝がスタートした日がありました。「うしろのしょうめんだぁれ?」と円の中心に目隠ししていた子が、後ろにいた子の「コケコッコー」という声だけで誰が後ろにいるかを当てます。子どもたちも名前だけでなく、声の特徴などもわかってきてすぐに当て、みんなで楽しみました。みんなで遊ぶ楽しさを感じ始め、少しずつ自分たちからすすんで異年齢で関わるようになってきました。

 畑や花壇の変化を楽しみながら過ごしてきた日も多く、なかなかみんなで園外に出かける機会がなかったのですが、とっても天気がよく「みんなでお散歩行ってみない?」と思い切って誘ってみました。すると中には「え~歩くのやだな~」という声に、「え~みんなで行こうよ!」と行きたい子どもたちからの誘いにより出かけることになりました。

 

 ところが、異年齢での歩きは歩幅や歩き方に違いがあります。そんな散歩でも後ろを歩く子が前の子を気にして歩調を合わせてくれたり、「おいで、渡って大丈夫だよ」と後ろを振りむいて気遣ってくれたりする姿がたくさんありました。さらに年少児や二歳児も年長児や年中児の歩き方を見たり、渡る時に手をあげたり、間があくと「大丈夫?おいでよ」と待ってもらいながら歩きました。

 にじグループで初めて行った西山児童公園は、いちょうがきれいで秋を感じながら楽しむことができました。はじめは乗り気で無かった子が「やっぱりみんなで来てよかったね。今度はどこ行く?」と嬉しそうに帰ってくる姿を見て嬉しい気持ちになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループでやっていることを他のグループと一緒に楽しむことで、今まで関わりが少なかった仲間ともやり取りをして楽しみました。グループ内だけでは気付かなかった視点からの発見や気付きに繋がり遊びが広がりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
どうしたらいいかな?

 先月からお祭りにむけた製作が始まり、今ではチョコバナナ、からあげ、たこやき、かきごおりなど、お店も増えてきて、にぎわいを見せています。 作った品物でお祭りごっこを楽しんでいると、「お金を貰ってから商品を渡すよね」「おつりも必要だ」と、より実際のお祭りでのやりとりを想像しているようでした。お店のお金を管理するための箱も用意していました。お客さんも、「お金を入れる財布が必要だ」と、財布を作りました。自分の財布を肩にかけ、何を買おうかな?と屋台のまわりを練り歩いて楽しんでいます。

 

 遊ぶ中で、困ったことも出てきました。ある日の振り返りのときのことです。「作った物を壊されるのが嫌だ」「誰かが持っていっちゃうこともある」と話が出ました。そこで、お祭りごっこの遊び方や約束をみんなで考えることにしました。「やさしく使うのは○、こわい顔で使うのは×って教えてあげる」「お店の人がいないときには、お休みの看板を立てたらどう?」など、色々なアイデアが出てきました。そしてすぐに、約束を紙に書いて掲示したり、看板を作ったりと、お祭りに遊びにくる子にも分かるようにしていきました。

 「どうしたらいいかな?」「こうしてみよう」と、試行錯誤を繰り返しながら、遊びが広がってきています。「なかなかお客さんがこないな…」と呟く子も出てきました。お祭りをもっと盛り上げていく方法を子どもたちと考え、楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 少人数の異年齢の子が集まって、話し合いをしたり、やりとりを楽しんだりすることが増えました。

  • 困ったことが起きたことで、どうすれば楽しく遊べるかを考え、ルール作りに発展しています。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
今日は どうする?

 話し合いの時には、みんなの顔が見えるように丸くなるように座ります。輪の中に入れないでいる子を見つけると、年長児が「ここいいよ」と年下の子を輪の中に入れ座り直すようになってきました。

 先日、話し合いをしていた時に『虫研究所』の子たちが、かなへびの観察をして気付いたことを教えてくれました。大きさやお腹の色が違うことを知り、『虫研究所』の子たちが観察している様子を見て、興味を持つ子が増えてきました。園庭に行った時には虫研究所の子たちを中心に園庭内を案内します。かなへびがどこにいるのか、大きさの違いや雄雌の判断の仕方等、勿論『虫研究所』の解説付きです。自分の知っていることを他の子に伝える、他の子も知っている子に聞いて一緒に何かを発見する楽しさを感じてきています。

 

 『キッチンカー・サーティーワンアイス』のグループも張り切っています。メニューを見ながら、飲み物や食べ物、お菓子を製作しています。作りたいものを決めると「私は○○を作るね」「私はチョコにする」と伝えると分担して作っていきます。作る前に何人かで集まり、その中の一人が「研究しよう」と言います。材料と何を作るかを話し合いで決め、作り始めると「それいいね」「それどうやった?」とやり方を聞き、相手のアイデアを認め、さらに協力しながら作ることでよりおいしいものができあがります。それぞれのチームが「今日は、こんなことをしてみよう」「○○を作るといいかも」と、弾んだ声で話し合う様子が伝わってきます。『○○やりたい』から始まった活動が、グループ全体に広がってそれぞれの個性を生かした活動に広がってきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年下の子に声をかけながら一緒に製作や活動する姿が見られ、異年齢で関わることをたのしむことができるようになってきました。

(伊藤 紀子)






むつみこども園の2024年10月の様子

にじグループ
難しいな…

 みんなで育てている綿花の花が9月中旬に咲きました。綿花の成長を毎日楽しみにしている子が多く、その日も登園時やグループでの話し合いの時間に「白い綿があったよ」と興奮気味に何人の子も知らせてくれました。そしてみんなで綿花の花を見に行きました。実際に手に取りながら「すごい、フワフワだ」「これがお花なんだね」と感触や見た目に感動している様子でした。

 後日、にじグループの数名の以上児でビニール袋いっぱいの綿花の綿を取ってきてくれました。次の日のグループの話し合いの時間に綿花の綿を、綿と種に分けることを提案すると、「いいよ」「やってみたい」と快く答えてくれました。初めに私たちが見本を見せると、真剣な眼差しでじっと見つめます。綿の中から小さな種が出てくると子どもたちの表情も和らぎ、興味・関心があるものへの集中力の高さに驚いた瞬間でした。

 

 実際にやってみると、思った以上に指先の力が必要だったようで「難しい」「取れない」と苦戦する二歳児や年少児の姿を見て、「少しずつ取るといいんだよ」「上に引っ張ってごらん」と分かりやすく年中児や年長児が教えてくれました。二歳児や年少児も「こう?」と確認しながら綿と種がきれいに採れれるように取り組みます。年中児と年長児も自分の綿をやりながら「そうそう、良い感じ」「上手だね」と二歳児や年少児を想いやる姿も見られました。みんなで協力し、励まし合いながら取った綿は特別なものを感じました。

 また、年長児から「綿で指人形を作りたい」という案が出ています。 綿を使ってにじグループオリジナルの素敵なものが作れたらいいなと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合い・振り返りの時間に相手の話を聞くことを大切にし、『みんなで話合いをする』ことの良さ、難しさを知ることができました。

(高橋 凜)

 
ほしグループ
みんなで作ろう!

 最近の以上児は、私たちが声をかけるより先に「ほしグループこっちだよ」と引っ張ってリードしてくれる姿があります。みんなの前で意見を言うのもやっとだった四月の頃に比べると、やりたいことや思っていることを話し合いや振り返りでたくさん伝え合えるようになってきています。トラブルもありますが、折り合いをつけながら話し合いも進みます。その中の一つを紹介したいと思います。

 運動会が終わり、これからの活動について話し合っている時のことです。新年度に入ってからほしグループでは、綿や布などを使って動物を作り、動物園を作りたいという意見が年長児から出ていました。みんなも「私はネコにする」「ライオンもいいな」などたくさん意見が出て盛り上がっていました。が、夏ごろは下火になっていたところです。その時の話がまた話題に出てきました。

 

 年長児の子が「動物は綿で作るんだよね」と話したその一言から、「その綿でわたあめも作りたい」という意見が出ました。またその一言から「わたあめはお祭りにあるよね」と話は続いていき「チョコバナナあるね」「ヨーヨーも」など屋台の話で今度は大盛り上がりです。すると、みんなから「お祭りつくろう」との全員一致の声が上がりました。みんなそれぞれ自分がやってみたい屋台や、作ったみたい屋台の名前を出し、ほしグループの話し合いはお祭りモードでさらに盛り上がりました。

 以上児は二歳児にも「何したい?」と聞きに行き、二歳児がつぶやいた意見も共有して話し合いを進めます。子どもたちだけの話し合いが進み、「どうやって作ればいいかな」と具体的な話をしています。これからどのように作っていくのか今から楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年下の子も一緒に製作を楽しむ姿があります。難しいところは年上の子が気にかけ、「○○するといいよ」「手伝ってあげようか?」と関わってくれています。こちらからの働きかけがなくても自然に異年齢での関わりができるようになってきました。

(上田 彩乃)

 
つきグループ
小さなムードメーカー

 つきグループで一日の振り返りをしてから「明日は何して遊ぶ?」と、みんなで意見を出し合っていました。「カナヘビ探したい」「お家作りたい」という意見に続いて、二歳児の子が上目づかいになりながら「みんなでケーキ作りたい」と呟きました。その声に気付いた保育教諭が「○○ちゃんケーキ作りたいんだ」と頷きました。すると「いいじゃん」「おかしパーティーしよう」とみんなも目をキラキラさせながら賛同してくれました。

 

 私が「じゃあどんなケーキ作ろうか?」と聞くと「チョコケーキ」「イチゴのケーキ」と次々にアイディアが出てきます。すると突然、ケーキ作りをしたいと言った二歳児の子が「よーし、みんなでおかしパーティーするぞ!」とこぶしを高く掲げました。それにつられてほかの子どもたちも「お、おおー」とこぶしを握ります。自分よりも年上の子が多い中、思ったことを伝えようとしたり、みんなを活気付けたりするなど、つきグループの小さなムードメーカーだなと感心する出来事でした。また一人の考えを「いいね」と受け入れて、同じ目的に向かおうとする子どもたちを見て、グループとしてのまとまりや優しさが感じられました。

 次の日、園庭に出ると早速ケーキ作りが始まりました。それぞれケーキができあがると、会場に持ち寄ります。そしてみんなでできあがったケーキを見せ合いながら食べたり、こども園だけでなく乳児保育園の子どもたちも招待したりするなど『おかしパーティー』は大盛況でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループでの話し合いや振り返りでは、自分の考えを発表したり、少しずつほかの子の話にも興味をもって聞くことができる子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年10月の様子

乳児
大きな水たまり、見つけた

 

 外での活動が大好きな子どもたちです。「園庭に行きましょう」と声をかけると、嬉しそうにテラス側の窓へと向かって行きます。そして自分の靴下を手に取り、早速準備を始めていました。

 雨上がりの翌日のことです。テラスから園庭に出るとすぐ、目の前に大きな水たまりができていることに気付きました。すると、水たまりに近づいて行き、『なんだろう』と不思議そうにじっと見ていましたが、そのうち少しずつ近づいていきました。『どうするのかな』と見ていると、最初は、確かめるようにゆっくりと水たまりの中に足を踏み入れました。その瞬間「わあ」と笑顔になり、水たまりと分かった瞬間端から端を何度も往復しました。それから足踏みが始まり、「きゃー」と声をあげながら勢いが徐々に増していき、ついには全身水浸しになる程でした。

 

 さらに歩くだけではなく、手で水を触ったり、叩いたりと全身で水の感触も楽しみました。その声を聞きつけた水たまりが好きな子たちが集まり始めました。他の子と笑い合いながら水たまりを歩く姿もあり、他の子と関って遊ぶことが増えてきました。

 ひとしきり水たまりでの遊びが満足すると、園舎横の砂場へと向かって行きました。水を含んだ砂は泥になり、両手で触ったり、ぎゅっと握ったり自分の手でつかむ遊びが始まりました。雨上がりの園庭での大冒険はお昼まで続きました。

 雨上がりの翌日は、普段とは違う園庭の環境になります。子ども達はそれがだんだんわかってきたようで、毎日繰り返される遊びのなかで自分の楽しみを見つけています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の持ち物が分かり、散歩に出かける前に自分の靴下や靴を履こうとしました。

(後藤 和笑)

 
一歳児
おさんぽワクワク

 朝夕が一段と寒くなり、日中でも風が冷たく感じる日が多くなってきましたが、子どもたちは寒さなんておかまいなしに元気よく遊んでいます。

 ある日、「今日公園に行く?」と聞くと、「行く!」と次々に元気のいい声が返ってきます。自ら排泄に向かったり、靴下や靴を急いで履こうとしたりなど、張り切って準備をする姿からは『早く行きたい』『楽しみ』とワクワクしている様子が伝わってきました。

 

 「えいえいおー」の掛け声で公園に向かっていると、一人の子が「あるこう、あるこう~」と『さんぽ』を口ずさみました。それを聞いた近くの子たちが一緒に口ずさみ、みんなで合唱が始まります。他にも「タンクローリーだ」「郵便屋さん、バイク」「お花あった」など声が飛び交います。国道を走る車や道端のお花などたくさんの発見がありました。

 公園には滑り台やブランコ、馬の遊具、回転遊具などがあり、「くるくる乗るー」「滑り台やるー」と目を輝かせながらそれぞれが好きな遊具に向かって走って行きます。水分補給を挟みながら様々な遊具での遊びを満喫しました。

 天気がいい日は散歩に出かけていたことで体力がつき、誘導ロープを握って歩ける距離が長くなってきました。これまでは誘導ロープを握るのを嫌がったり、疲れて途中で座り込んだりする子もいましたが、園まで歩いて帰って来られる子が増えてきました。雪が降るまでの間ではありますが、これからもたくさん散歩に出かけたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園周辺の散歩や仁坂公園に出かけたことで身体を動かす意欲に繋がりました。

  • 『自分でやりたい』『やってみよう』の気持ちを受け止め、寄り添いながら過ごしました。

(佐藤 優翔)






むつみ乳児保育園の2024年9月の様子

乳児
やってみよう

 

 過ごしやすい気候になりました。暑い夏を乗り越えた子どもたちは、更に元気いっぱい活動しています。私達が準備を始めると、『何が始まるんだろう』とわくわくした表情でその様子を見ています。

 低鉄棒にマットをかけて山を作りました。準備が出来ると、待ってましたと上り始めます。折り返しの部分に両手をかけて、腕の力でグイっと身体を引き上げます。が、半分ほどでずり落ちてしまいました。「あー」と悔しそうに座り込んでしまいます。その隣りでは一歳児が、斜面につま先を立ててすいすい上って行きます。

 

 しばらくその様子をじっと見ていましたが、意を決したようにまたすっと立ち上がりました。そしてマットの折り返しの部分に両手をかけると、両腕の力で身体を引き寄せながら、マットの斜面に食い込むかのようにつま先を立てます。何度か滑り落ちましたが、そのたびにぐっと踏ん張っていました。 斜面の半分ほどまで行くと、片足を高く上げ折り返し地点をまたぐように乗り越えました。鉄棒の山に跨ると「ふーっ」と一息がでます。下りる時は慎重に体の向きを変えながら、ゆっくり足を下ろして着地です。「すごいね。出来たね」と、息をのんで応援していた私が興奮してしまいました。上るだけでなく、下りる時も全身の力で身体を支えながら安全に下りることができました。タッチをしたときの表情が、自信に満ち溢れ緊張からほぐれた安心感と入り混じってとても素敵な笑顔でした。

 今後も楽しく身体を動かせるよう私たちも工夫していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事の際には、大きながぶり食材も意欲的に噛んで食べられるようになりました。また「噛み噛みだよ」と伝えながら食べたことで噛んで食べることに繋がりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
秋みーつけた

 朝夕と日中の気温差が少しずつ大きくなってきました。そんな中でも子どもたちは、秋の訪れを遊びの中で感じています。

 ある日、園庭で遊んでいると「せんせいみて」「こっちおいで」と手を引いてくれた子がいました。たどり着いた先は園庭の中央に近い場所です。「あそこ」と小声で指さした先にはオレンジ色が鮮やかなほおずきがありました。近くにいた子もその子の姿を見て近づいて来ます。隣に並んでしゃがみこみ「みつけた」「ここにもある」と葉の緑色の中にあるたくさんのオレンジ色に興味深々でした。

 

 また、ある子は散策中に足を止めて「ん?」と小さく声に出し、足元を見回します。何もいないと分かると三歩程歩き、また立ち止まります。今度は右耳に手を当て足元を見つめていました。私も同じようにしてみると、小さくコロコロコロと聞こえてくることに気が付きました。「何か聞こえたね」と声をかけると大きく頷き、また足元を見つめます。すると小さなこおろぎが草の隙間から出てきました。「何かいたよ」と目で追っていくと草の影からもう二匹姿を現しました。「いた、こっちも」と少しずつ声量が上がっていく様子からも発見できた喜びが伝わってきました。

 子どもたちは、私たちでは見逃してしまうような小さな出来事もすぐに見つけてしまいます。そしてその発見には毎回驚かされ、感心しています。そんな子どもたちの発見を私たちも一緒楽しみながら重ねていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日と低い日がありました。衣服を調節したり、水分補給をしたりと子どもたちの様子を見ながら過ごしました。

  • 遊びの中での発見を一緒に喜び、共有しながら遊びました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年9月の様子

にじグループ
何度も何度も

 親子で身体を動かして楽しめる運動会の内容にしたいと考えました。そこで、年長児が「どんなことしたら楽しいかな?」と競技の内容を考えました。やってみると「ちょっと二歳児さんには難しいからもっとこうしてみたら?」と何度も直しながら考えた競技です。普段から仲間のことを考えたり一緒に楽しもうとしてくれる姿をぜひ見せたいと考え、親子競技だけでなく異年齢でのペアでの内容を加えました。

 本番まで、お父さんお母さんの代わりに年長児や年中児のみんなが年少児や二歳児をリードしてくれて一緒に楽しんでいました。新入園児の二歳児も参加した中、すぐ活動に入っても一緒に楽しめる雰囲気だったので、練習の時からとてもいい表情で楽しんでいました。仲間たちが優しく関わってくれたからこそできたと思います。

 

 また、何をしていてもにこにこしてゆったりと競技を楽しむ子が多いにじグループなので、始めは勝ち負けというよりは競技を楽しんでいました。ところが、何度も競技で負けると「次は勝ちたい」とのつぶやきが聞こえ始めました。それからは綱引きの綱の握り方や立ち方を何度も変えてやってみる、走り方やバトンの渡し方を何度も練習するなど、「勝ちたい」というみんなの闘志が広がって気持が変わってきました。

 年長児は「みんなでできるのはこれで最後だから楽しもうね」とグループのみんなを励ましてくれました。そんな素敵なチームワークと、その気持ちを汲んだ保護者の皆さんのひとりひとりの一生懸命な気持ちが一つになって優勝することができました。みんなが気持ちを一つにした経験が、これからの活動の大きな力になって活かされていくことを大切にしていきたいと感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 競技一つ一つの協力の方法の問いを出すことで、年長児が考えて教えてくれたり自分たちで考えたりして楽しめるようになりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
みんなでやりたいこと

 最近の以上児は、私たちが声をかけるより先に「ほしグループこっちだよ」と引っ張ってリードしてくれる姿があります。みんなの前で意見を言うのもやっとだった四月の頃に比べると、やりたいことや思っていることを話し合いや振り返りでたくさん伝え合えるようになってきています。トラブルもありますが、折り合いをつけながら話し合いも進みます。その中の一つを紹介したいと思います。

 運動会が終わり、これからの活動について話し合っている時のことです。新年度に入ってからほしグループでは、綿や布などを使って動物を作り、動物園を作りたいという意見が年長児から出ていました。みんなも「私はネコにする」「ライオンもいいな」などたくさん意見が出て盛り上がっていました。が、夏ごろは下火になっていたところです。その時の話がまた話題に出てきました。

 

 年長児の子が「動物は綿で作るんだよね」と話したその一言から、「その綿でわたあめも作りたい」という意見が出ました。またその一言から「わたあめはお祭りにあるよね」と話は続いていき「チョコバナナあるね」「ヨーヨーも」など屋台の話で今度は大盛り上がりです。すると、みんなから「お祭りつくろう」との全員一致の声が上がりました。みんなそれぞれ自分がやってみたい屋台や、作ったみたい屋台の名前を出し、ほしグループの話し合いはお祭りモードでさらに盛り上がりました。

 以上児は二歳児にも「何したい?」と聞きに行き、二歳児がつぶやいた意見も共有して話し合いを進めます。子どもたちだけの話し合いが進み、「どうやって作ればいいかな」と具体的な話をしています。これからどのように作っていくのか今から楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動会では以上児が2歳児に寄り添い、『一緒に』やろうとする姿が多く見られました。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
「教えてあげるね」

 一日の終わりに、グループで振り返りをしていた時のことです。二歳児の子が「お外に行って虫見つけたの」と教えてくれました。その話をきっかけに「何の虫?」「僕はこの前カマキリ見つけたよ」「カナヘビもいるよね」と虫好きな子どもたちの話が次々と出てきました。

 そして「捕まえてお家が作りたい」と言う年中児の子の話から「ダンゴ虫のお家には土と葉っぱが必要で…」と年長児を中心に自分たちが知っていることを、二歳児から年中児に向かって話します。実際にその虫がその場にいた訳ではなかったのですが、その時の表情があまりにも嬉しそうで、話している子も聞いている子たちもわくわくしているのがわかりました。

 

 その話の途中で「この前見た本にお家の作り方載ってたよ」と教えてくれた子もいました。自分がしたいと思っていることを他の子に話したり、その話を聞いて、自分が知っていることを教えてあげたりするという関係ができあがっているなと感じました。四月当初は『好きなことを一人で…』という遊びが多かったのですが、日々のグループ活動や運動会の行事を通して、『一人の楽しい』から『みんなで楽しい』に少しずつ気持ちが動いてきているのだなと思います。

 これからも子どもたちの『楽しい』『やりたい』遊びがどんどん増えていくと思います。今話題にあがっている『虫のお家作り』がどんな風に進んでいくのか、私たちも一緒に楽しみなが進めていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動会という行事を通して、応援したり、応援されたりする中で、年下の子が年上の子に憧れを持ったり、年長児を中心に『勝ちたい』という同じ目標に向かって進むことができました。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2024年8月の様子

にじグループ
花が咲いたよ

 暑い暑い毎日が続いています。

 そんな暑さの中でも子どもたちはとても元気です。水遊びや室内での運動遊び、園庭での活動など活動量も結構ありますが、水分補給を自分たちからできる子も多くなり「魔法の水を飲んだら元気が出るよ」が合言葉になっているにじグループです。

 

 以上児室で遊んでいた時のこと、「あ、朝顔咲いてるよ。」と大きな声でまわりの子に知らせてくれた子がいました。その声を聞いて子どもたちは窓辺に集まり、朝顔が咲いていることを確認してから「外に行って見よう」と花壇に向かいました。花壇には紫と白の朝顔が三個。綺麗に咲いていました。嬉しそうに朝顔を見上げ、「見て朝顔咲いてるよ。おいで」と年少児を誘う子もいました。まわりの子と一緒に花壇を見る子どもたちはとても嬉しそうでした。

 その日から子どもたちは、咲いた花の数を数える様になりました。毎日、花の観察をするうちに年長児が、蕾と終わった花の違いに気が付くようになりました。「これは明日咲くね。これは咲き終わったね」と年中児や年少児に知らせてくれるようになりました。

 特別保育期間が終わりみんなが元気に登園すると、今まで咲いていなかった赤の朝顔が咲いていました。綿花の花や向日葵も咲きました。コスモスも咲きそうです。園庭以外にも子どもたちの楽しみはまだまだ続きそうです。 登園や降園の時に、お家の方を誘って花壇の花を楽しむ姿を見て嬉しく思います。これからも子どもたちと一緒に花の成長を楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 楽しいことは一緒に楽しみ、困っている時には声をかけて助けて上げる姿も多くなってきています。

  • 水分補給をしっかり行い、給食もよく食べることで元気に過ごすことができました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
久しぶりの園庭

 夏はプール遊びが大好きな子どもたちですが、「今日は園庭に行く?」と時々園庭が恋しくなるようです。少し涼しい日に園庭に行くことになりました。「みんな園庭に行くって」と、伝言ゲームのようにまわりの子に伝わっていき、久しぶりの園庭に心躍らせているようでした。

 雨が降ったあとだったこともあり、「カエルとかカタツムリとかいるかな?」と楽しみにして向かいました。園庭につくと、まずは大きな水たまりの中を探します。「あっ、アメンボ」「水の中にも何かいるよ」「これは、ゲンゴロウじゃない?」「あんまり手を入れると見えなくなるよ」と、やりとりをしながら観察をしていました。みんなの発見やこれなんだろう?の疑問には、年上の子や虫好きの子たちが色々なことを教えてくれる子どもたちの活躍の場になり、みんなで生き物への興味を高めています。

 

 その後も、「カナヘビいる」「このお花見たことないね」「大きいバッタだよ」と、誰かが何かを見つけると、「どうしたの?」とまわりの子が駆け付け、何度もあちらこちらに大きな輪ができていました。その中でひときわ大きな輪ができたのは、シャクトリムシを見つけたときです。そこに集まったみんなが、目をこらしながらその不思議な動きに魅了されていました。

 久しぶりだったこともあり、ひとつひとつの発見をみんなで共有し合いながら楽しんだ時間になりました。自然にグループの中での関係性も一段高まってきたようです。

 季節が変わる園庭には、沢山の楽しみの他に、子どもたち同士を結び付けてくれる魔法も隠されているようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 水分補給を十分にし、リレーや運動遊び、水遊び等で、身体を沢山動かして活動することができました。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
「いいぞ、つきー!」

 グループ対抗で、走ったりクマさんハイハイをしたりするなど、いろいろなリレーを楽しんでいます。そんな子どもたちの様子を紹介します。

 むつみのリレーでは、バトンの受け渡しの代わりに「いえーい」とタッチをする時もあります。つきグループは、自分が走る番になると両手をパッと開いて待ちます。元気よくタッチをしたらスタートです。自分に向かって走ってくる子を真剣に見つめる表情や、いつでもスタートできるぞという姿勢から強いやる気が伝わってきます。しかし、年中児や年長児が年少児や二歳児の子にタッチする際には、スピードを加減し目線を合わせたり優しくタッチをしたりするなど相手に合わせて接してくれています。

 

 また、玉を持ってフラフープからフラフープへ移動する玉運びリレーをしていた時のことです。私はスタート位置とは反対側で、子どもたちに玉の運び方を伝えていました。すると、つきグループの列から声が聞こえてきました。耳を傾けてみると「いいぞ、つきー!いいぞ、つきー!」と年中児がリズムよくかけ声を出していました。その楽しそうな姿を見て、近くに並んでいた子どもたちも一緒にかけ声を始めました。そして最後には、つきグループ全体から「いいぞ、つきー!」のコールが聞こえてきました。子どもたちがいきいきとリレーを楽しんでいること、仲間同志が一体となり応援し合ってグループを盛り上げる様子に私の心も熱くなりました。

 もうすぐ運動会もやってきます。つきグループの仲間同士が応援し合うことで、さらに盛り上がっていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 同じグループの仲間が分かり、集まったり並んだりする時に教え合う様子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年8月の様子

乳児
お水はどんな感触?

 

 夏本番を迎えましたが、子どもたちは暑さに負けず元気に水遊びをしています。水遊びの準備が始まると早く遊びたそうにプールバックを探したり指をさしたりしています。子どもたちは渚プールで遊ぶ子とタライで遊ぶ子に分かれて活動しています。

 渚プールには自分で斜面を上って入ります。力強く蹴って這い這いで折り返し地点まで上っていくと、慎重に身体を後ろ向きに変えて下ります。渚プールに入ると最初は手や足を入れて様子を見ていました。ところが、自分の身体に水しぶきがかかると『楽しい』という気持ちに変わり、更に水面を叩いたり足をバタバタさせたりしていました。水しぶきが顔や身体にかかるのも平気で、身体全体から笑顔が溢れているようでした。

 

 タライで遊ぶ子たちに、底に穴の開いたカップで上から水を流してみました。最初は『何だろう』と見ていのが、次第に興味を持ち、手を伸ばして水を触ろうとしたり受け取ったりします。すると今度はコップを持って水が流れ落ちる場所にコップを移動して水を入れている子がいました。コップに水が入った瞬間思わず『おー』と感激の一声が口をつき、それからは口を開けながら水が溜まっていくのを楽しんでいました。コップに水が入るとゆっくりタライの方へコップを傾けます。すると別の子がタライの中に水が跳ねることに興味を示しました。タライに顔を近づけてじっと見たり水面を触ってみたりと興味が連鎖して広がっていきました。 

 子どもたちは日々考えながら遊びを楽しんでいます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日はこまめに水分補給をしたり汗をかいた際は着替えたりして過ごしました。

  • 一歳児と一緒に『あいうべ体操』をしたり手遊びをしたりしたことでまねて一緒にやるようになりました。

(菊地凜南)

 
一歳児
みんなと水遊び

 毎日気温が高くても、子どもたちは汗をかきながら水遊びや室内での運動遊びを楽しそうに行っています。

 七月末から始まった水遊びも、今ではダイナミックな遊びに変わってきました。水遊びが始まった日、初めての子はじっくり時間をかけて遊びの様子を見ていました。慣れてからは自分で渚プールに入り、足を上下にばたつかせて声を上げて楽しんでいます。それが一人から二人、三人と楽しさの輪が広がってみんなが笑顔になり楽しさを共有しています。「楽しいね」や「ばしゃばしゃ」と子どもたち同士で会話も弾んでいます。

 

 タライでの遊びもどんどん変化してきました。最初はカップに水を入れるだけのコップが、ジュースに見立てて飲む真似をしたり、コップをお盆の上にのせて運んでみたりとやり取り遊びに変わっています。そこで、絵の具を使った色水遊びも増やしてみました。 最初は絵の具の感触を手で実際に感じ、そこから伸ばしたり水に混ぜて色水にしてみたりと変化を楽しみながら遊びました。絵の具の色も少しずつ覚え「あか」や「あお」など色を確かめながら遊ぶ姿もありました。子どもたちのその姿から自分の楽しかったこと、発見したことを周りの子たちと共有できる力があることに驚きました。自分が楽しいと思ったから、同じように他の子にも楽しんでもらいたいと考えることができる一歳児が素敵です。

 これからも新しい発見や経験をたくさんしていき楽しさだけでなく、喜怒哀楽の気持ををみんなで共有していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続いたので、汗をかいた時には着替えをしました。また時間ごとにこまめな水分補給を行い、熱中症対策に努めました。

(岡本 亜優真)






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