むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2024年3月の様子

らいおんグループ
楽しい・面白いがたくさん!

 グループ活動が始まってから作ったものを紹介しあったり、みんなでルールのある遊びをしたりと思い返すとたくさんあります。最近、気づいたエピソードを二つ紹介したいと思います。

 朝、リズム体操後グループごとに集まって何をして遊びたいか決めます。その時の定番朝ごはんの紹介ですが、「今日はパンとみそ汁食べてきたよ」「大きいおにぎり二個食べてきた」と始まると、「あ、同じだ」「何味だった?」とすかさず意見やら質問が入ります。するとそこからどんどん話が広がっていき、盛り上がり、終わることを知らないように続いていくようになりました。

 

 発表会後はさらに「〇〇さんと同じだ」「〇〇さんはこうだったよ」など、他の子へ伝えることや、自分のことを教える・伝えることがすごく上手になったように感じました。その後は「○○さんの朝ごはんはなに?」と自分が紹介したら、今度は聞きたい人に当てていきます。気付けば子どもたちでどんどん会話が進んでいき、成り立っています。ライオングループのいごごち良さが伝わってきて、すごく嬉しく思いました。

 グループで支援学校方面に散歩に行った時、二歳児がふきのとうを見つけました。「これキャベツかな?」とのぞき込んでいる姿を見て、「ふきのとうって言うんだよ」と年中児と年長児が優しく教えていました。雪が解けてきてだんだん春が近づいてきているのをみんなで感じながら春の新しい発見が出来た嬉しい瞬間でした。その後の子どもたちの会話を聞くと「園庭にもあるのかな」など、今後の楽しみがたくさんありそうです。四月からもたくさんの『発見』やつぶやきを大切に一緒に楽しんできたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 排泄後、自分が使ったスリッパを揃えて、次使う他の子への思いやる気持ちが少しずつ育ってきました。

(高橋 彩夏)

 
さめグループ
一年を過ごして…

 グループとして活動していてもそれぞれだった子どもたちが、発表会後からは、お互いにグループの仲間として声を掛け合ったり、普段の生活の中でも一緒に過ごしたりするようになってきました。今回は、ベッド運びでの様子を紹介します。

 「さめグループさん、ベッド運びお願いします」と声がかかると、部屋ののどこにいても色々な場所から「はーい」と『よし、やるぞ』と気持ちの入った声が聞こえてきます。同じ場所で遊んでいた年中児と二歳児の子が「ベッド運びだって」「一緒に行こう」と誘い合っていました。二階に行くと、年長児が中心になって二歳のベッドから順番に運びます。「今○台出ているよ」と数を数えるのはもちろん年長児です。二歳児の子に「こうやって持つんだよ」「ここを持つといいよ」とアドバイスも忘れません。すると、二歳児の子も『わかった』と頷き教えてもらったようにベッドの端を持ちました。年長児の子とペアになって「せーので」の掛け声で息を合わせながら持ちました。

 

 その調子で一台運ぶと、その後も次々に運びます。年長の子たちの教え方は私たちが教えるより分かりやすく二歳児たちに受け継がれています。私が、少し危ないなとひやりとするところも、年長児はしっかり見てフォローしてくれていました。子どもたちのつながりは、私たちが考えているよりもっと大きく太いんだなあと感じています。

 以上児のベッドも運び終わり「お腹すいた」「早く食べたい」と話しながら、給食に向かいます。その途中、二歳児の子が「○○さん一緒に食べよう」と誘い、以上児の方で給食を食べていました。楽しさと、さみしさが入り混じった三月になりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • リズム体操では、年長児の座り方や身体の動かし方を見て、二歳児、年少児、年中児が同じように挑戦し、努力する姿が増えてきました。

(加藤 史緒莉)

 
さくらグループ
協力し合う嬉しさ

 今年度は暖冬で、少ない積雪の中ふわふわな雪が降ってくると、すかさず「雪遊びしたい」とみんなの意見が一致します。

 園庭に到着すると、年長児の三人がかまくら作りを始めました。スコップで雪を運んでは、手で押し固めて土台を作ります。ところがしばらくすると「まだこのくらいか」「もう疲れてきたな」と、三人だけではなかなか集まらない雪に苦戦している声が聞こえてきました。そこに「何してるの?」と、二歳児の二人がミニダンプ片手に近づいてきました。「かまくら作ってるの」と答えると「じゃあ僕たち雪持ってくるね」と言ってミニダンプで雪を運び始めました。自分たちの雪運びでかまくらが大きくなっていく様子や、年長児のお手伝いが楽しくなってきたのか「また行ってくる」と何度も往復していました。

 

仲間が増えた年長児たちは、やる気を取り戻して「よし、やるかぁ」と言ってかまくら作りを再開しました。 その日は完成には至りませんでしたが、年長児の背丈ほどの雪山ができて大満足でした。グループ活動が始まってから、年長児が二歳児や年少児に教えたり手を差し伸べたりすることが増えました。今回は、二歳児が年長児と一緒に「自分たちもやってみたい」と思い、仲間の一員となってかまくら作りをする姿が見られました。今までは、年長児に手伝ってもらっていることの方が多かった二歳児の協力があったからこそ、一つのものを作り上げることができた私にとっても嬉しい出来事でした。二歳児にとって、かけがえのない経験が来ました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • リズム体操では、年中児や年長児を中心に、自分たちの順番になると「さくらグループだよ」と知らせたり「詰めて座るよ」と声をかけたりするようになってきています。

  • 雪遊びや椅子取りゲーム、鉄棒や縄跳びやなど体を動かすことを進んで楽しみました。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年3月の様子

乳児
他の子のために

 『新しい発見を楽しもう』と言うテーマのもと一年間を過ごしました。子どもたちは室内でも、戸外でも遊びを通してたくさんの発見をし、心も体も大きく成長しました。四月には這い這いで散策していた子も力強い足取りで歩けるようになりました。

 誘導ロープで園周辺の散歩に行った時です。歩いていると「かーか」「はっぱ、あった」と見つけたものを指さしだけでなく、言葉でもみんなに伝えます。私が「〇〇あったね」と伝えると、どの子も嬉しそうに微笑みます。また散歩を重ねることで、「お水、いっぱい」「お花、あった」など前回の散歩では少しだった側溝の水の量が増えていたことや花が咲いていることに気が付く子もいます。周りの景色の変化に気がつける子どもたちの観察力の鋭さには驚きました。

 

 また散歩の準備をしている時も、「○○ちゃんの」と自分の準備よりも先に、他の子の帽子を手に取って渡してくれます。自分たちが一歳児からしてもらったことを、今度は自分たちがやってあげようとしています。自分たちが優しくしてもらった経験があるからこそ、自分よりも年下の子に優しくできます。しかし自分で帽子を取りたかったとトラブルになることもあります。そのトラブルも子どもたちには大切な経験です。自分でやりたい気持ち、やってあげたい気持ちのどちらも大事にしながら、今後も子どもたちと関わっていきたいと思います。

 四月からは憧れの一歳児です。どんなドキドキ、わくわくが待っているのかが楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちがお話をしている時に、相づちをうったり、私たちも単語で伝えたりすることで、子どもたちも意欲的に声を出したり単語が増えたりしました。

  • 手遊びや簡単な歌など真似て一緒にできるようになりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
好きなことを思いっきり!

  この一年間、子どもたちはたくさんの遊びをしてきました。初めて見るものにすぐ手を伸ばせる子、他の子が遊んでいる様子をじっと見てから手を伸ばす子と反応や遊び方は様々でした。 園庭では草花を見つけて摘み取ったり、虫の声に耳を澄ませその姿を探したりしました。散歩にも出掛け、自動販売機やワニのイラストを発見したり仁坂公園で遊んだりもしました。戸外でたくさん遊んだ後に、給食を食べながら眠っている子もいましたが、今では体力がついて「おかわりください」の声があちこちから聞こえてくるようになりました。室内でもたくさん遊びました。箸遊びや紐通しなどの指先遊び、水遊びや絵の具遊び、小麦粉粘土でもたくさん遊びました。

 

初めは上から押したり引っ張ったりするだけでしたが、小さくちぎったり丸めたり、組み合わせてケーキやアイスクリームに見立てて遊べるようにもなりました。その遊びの中では子どもたち同士のトラブルが起きることもありました。玩具の取り合いから押し合いになることもありましたが、少しずつ言葉で伝えられるようになりました。どうしたいのかを話そうとする子、間に入って頷きながら背をさする子がいて、私たちが間に入らずともトラブルが解決することも何度かありました。

 四月からはいよいよこども園での生活が始まります。ドキドキ、わくわくと同じくらい不安もあると思いますが、乳児保育園で様々なことを経験した子どもたちなら乗り越えられると信じています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 『自分で』の気持ちが大きくなってきました。着替えや遊んだ後の片付けなど、子どもたちがやろうとしている気持ちを大事にしました。

  • 天気の良い日は散歩に出かけました。ふきのとうを見つけ、春が近づいてきていることを感じました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年2月の様子

らいおんグループ
仲間たちと

 発表会後の活動の前に、今日食べてきたものが話題に上がりました。発表会がきっかけで、『元気の源のひとつ、美味しいご飯について』の話でみんなが盛り上がります。何人かが食べてきたものを紹介していくうちに、次は〇〇さんに聞いてみたい、もっと詳しく知りたい、と子どもたち同士での質問が始まりました。『自分のことを話したい』から『周りの子はどうなのか』へ興味・関心が広がってきていると感じました。

 

 次々に発表していると、二歳児の子が話したいと手をあげました。しかし、話そうと立ち上がったものの、緊張もあり上手く話せずにいました。そんな時、年中児の子が隣にサッと立ち、一緒に並んであげました。そしてその子の肩にそっと手を当てていました。『大丈夫だよ』と応援してくれた気持ちが伝わってきました。

 グループ活動を通して、年下の子の気持ちを思いやり、どのように助けてあげればよいのか考えてきたことが、普段の生活の中に自然に浸透してきていることに大きな喜びを感じました。

 最近では、周りの子に優しく接してもらったことや『楽しい』を一緒に経験したことで、お互いを思いやる姿が増えてきました。そのたくさんの経験から、相手のことを気遣うことができる気持ちが育っていると思います。異年齢グループで、みんなが楽しめることが沢山増えました。残りの一か月、このグループの仲間たちと思いっきり楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 登園後、活動前の手洗い、うがいを自分から進んで行う子が増えてきました。

  • リズム体操をグループで行い、まわりの子の動きを見ることで、やってみようと意欲的に取り組むことにつながりました。

(佐々木 理乃)

 
さめグループ
やってみたい!

 発表会では、さめグループらしさがあふれた運動遊びを見ていただけたと思います。何より運動が大好きと自負する子どもたちですので、鉄棒や平均台などの運動遊びが始まると年長児や年中児の姿にあこがれた年少児、二歳児の子が『同じようにやってみたい』という強い気持ちをもって挑戦していました。それは、運動遊びだけではなく、普段の遊び、生活の中にも広がってきました。

 

 以上児室で活動している時のことです。年中児の子たちが中心になって紙テープをつけて長い髪にしたり、折り紙でリボンやハートを折って服や髪につけたりしていました。そのうち自分を飾るだけでは満足できなかったようで、みんなに見てもらいたいと以上児室の丸太に上りアイドルになりきって歌い始めました。初めはその様子を、お客さんになって拍手をしながら見ていた年少児や二歳児の子たちが「かわいい」「やってみたい」「同じハートを作りたい」と言って、制作のコーナーに向かっていきました。

 折り方を教えてもらったり、髪につけてもらったりすると、丸太に上り歌い始めます。隣には年中児の子たちもいて同じ丸太の上でなりきって楽しんでいました。発表会で大きなステージを経験した子ども達が、『やってみたい』の気持ちから『みんなに見てもらいたい』に変わってきています。

 年長児へのあこがれは今後も子どもたちの『やってみたい』につながり、次は『自分が』へ高まっています。子どもたちの興味・関心の広がりを楽しみながら、さめグループの活動を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 発表会を通してグループの仲間を意識した声かけや、手洗い・うがいを一緒に行うなど、仲間意識がより子どもたちの中に浸透し、お互いを思いやる気持ちが育ってきました。

(加藤 史緒莉)

 
さくらグループ
一緒が楽しいね

 ある日の朝、私が出勤した時のことです。二階に上がる階段から「じゃんじゃんじゃんじゃんじゃんけん列車」と歌う声が聞こえて来ました。階段をのぞいてみると、踊り場で年中児と2歳児三人が歌っているのが分かりました。私は、どうするのかなと様子をうかがっていました。そして、階段を上るときに列車で上るのなら注意しなければと思って足を一歩踏み出そうとしたところ、前の子の肩に両手をかけた年中児が気づいて、「ゆっくり行こう」「うん、そうだね」と声をかけ合ってそのまま階段を上って行きました。

 

 この子たちは、一緒に歌いながら二階のリズム体操に向かうところでした。登園後の準備が終わるとそれぞれ2階にリズム体操に向かうのですが、最近は年下の子を誘い一緒に活動することが増えました。『じゃんけん列車』はリズム体操の前にみんなで一緒に楽しむことのひとつですが、リズム体操を一緒にできることを楽しんでいることが分かりました。

 発表会の日のしりとりは、『今日が一番』と言うくらいに楽しんでいました。そして年長児や年中児からは「2歳さん可愛かったよね」と言う声も聞かれました。グループの絆も深まってきました。

 今、子どもたちは発表会ごっこを楽しんでいます。自分がやったことだけではなく、他の学年やグループの発表を真似て、ステージをイメージしながら遊びが盛り上がっています。残り一か月、楽しく盛り上がるさくらグループを楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • やりたいこと、遊びたいことをまわりの子と話し、誘い合って活動することが多くなりました。

  • 雪遊びがほとんど出来ない2月でしたが歌やダンス、こまなど室内での遊びを十分に楽しみました。

(宇都宮 美代子)






むつみ乳児保育園の2024年2月の様子

乳児
やってみよう

 最近子ども達は毎日の階段の上り下り、運動遊びを通して体の動かし方がうまくなってきました。そこで人気が集中してきたのが平均台と、鉄棒にマットをかけて作った鉄棒の山です。平均台は子どもたちの膝上くらいの高さの物を一本と、二本並べたものを準備します。自分で好きな方を選び進んでいきます。つかまり立ちをしたり、またがったりしていましたが、今では這い這いで進んだり、平均台の上に立ち上がるようになりました。

 

 ある日、一歳児が平均台を立って渡っている様子をじっと見ている子がいました。最初は離れたところから見ていましたが、少しずつ近づきます。そして意を決したように平均台に両手を着き、片足ずつ平均台に上り、両手でバランスを取りながらゆっくりと立ち上がりました。立つまで集中し緊張を浮かべていた表情が、一気に「おぉ」と感激の声をあげながら笑顔になりました。私も「出来たね」と一緒に喜びました。

 一歳児と一緒に活動していることは、乳児の子たちの興味関心を広げ、『見る』から『観察する』になっていきます。その観察力は、どのようにやっているのかから、真似するになっていきます。それが子どもたちの挑戦の始まりです。同じこと何度も繰り返し行い、自分が納得するまで続きます。その集中力は乳児とは思えないくらいの気迫があります。なりたい自分になっていくことを一歳児と一緒に生活することで広がっています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 外遊びに行く準備の仕方が分かるようになってきて、自分から靴下や帽子を取り準備をしようとするようになりました。

  • 運動遊びや指先遊びなど、数種類の遊びを準備することで、好きな遊びを選び意欲的に活動することに繋がりました。

(後藤和笑)

 
一歳児
伝えあう言葉

 子どもたちは毎日たくさんの言葉を使って自分の思いを伝えあったり、遊んだりしています。始めは上手く伝えきれなかったことも「○○ちゃんね、本当はこうしたかったの」と相手に伝えるようになってきました。勿論全ての思いを伝えることに難儀していますが、もどかしさを感じながらも一生懸命に伝えようとしています。

 

 遊びの中でたくさんの言葉を交わし合います。「いらっしゃいませ、アイスクリームです」と始まったアイスクリーム屋さんです。味を聞くと「ぶどうと、いちごと、まっちゃです」とメニューも豊富です。「何味がいいですか」と聞いたあと、それぞれのアイスクリームを連想させる色のお皿とスプーンを手渡してくれました。始めは一人の遊びから始まり、次は職員を相手に、そして今では子どもたち同士へと変わってきました。その中で意見が合わずに衝突してしまうこともたびたびありました。相手を押し合い、お互い泣いていた姿が今では「〇〇ちゃんはこうしたいの」「じゃあこうしたらいいよ」と自分の思いを伝え、それだけではなく解決策を見つけるようになってきました。私たちにアドバイスをしてくれることもあり、子どもたちのたくましさに感心できるほどとても頼もしい存在です。

 感じたこと、見つけたもの、やりたいことなどを言葉や表情、仕草で教えてくれるこどもたちになってきました。その言葉一つひとつを大切にし、また、言葉のやりとりを私たち自身も楽しみながら過ごしていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • こどもたちの『やりたい』の気持ちを大切にしながら毎日を過ごしました。

  • 食事や着替え、排泄など自分でできることが増えてきました。上手くいかないこともありましたが、自分でやろうとしている時は無理に手を出さず、見守るようにしました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年1月の様子

らいおんグループ
楽しかったことを伝える

 発表会で、どんなことをしたいか、どんなところを見せたいかについて子どもたちと話をしました。最初は、「かっこいい姿を見せたい。歌を歌いたい」など色々な意見が出ました。その時に、どのようなかっこいい姿を見せたいのか、らいおんグループのみんなは何を見てもらいたいかと伝えました。すると、子どもたちの意見が変わってきました。

 

 その後の話し合いで年長児が「みんなで、できるようになったことを見せたらいいんじゃない?発表会に出ることが初めての二歳さんは、緊張するかもしれない。年少児さんも一人で話をすることは不安かもしれない」との意見が出ました。するとまわりのみんなも考え始めました。ある子から「年長さんとか年中さんが一緒に話をしてあげたらいいんじゃない?」との意見に、ペアを作って発表するということになりました。「一列に並ぶ時は年長、年中児の間に二歳と年少が並ぶといいのではないか」「指先と背筋を伸ばして立つとかっこいいのではないか」などの意見が出たり、さらにかっこいい姿を教えるために見本もみせてくれました。たくさんの意見には、年下の子の気持ちを考えてくれる以上児の優しい気持ちがあふれていて、年長児がいつも以上に頼もしく見えました。

 それからは見せたいところや、自分のやりたいことが少しずつ分かってきました。年長児と年中児のリードがあることで、年少児や2歳児も安心して発表会に出ることを楽しみにしています。子どもたちの素敵な笑顔が溢れる最高の発表会を、楽しみにしていてください。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 防寒着を着る時、足カバーや手袋の付け方を保育教諭と一緒に確認しながら進めることで、年下の子を手伝ったり、自分でも確認できるようになりました。

(伊藤 紀子)

 
さめグループ
コマ回し名人

 年長児の子どもたちが集まり、コマ回しが始まりました。さすが、経験のある年長児です。紐の巻き方や回し方が上手で、あっという間に紐を巻き、コマを回していきます。

 その様子を見て、興味を持ったのが年中児です。年長児がやるのを見よう見まねでやってみますが、上手く回りません。すると、年長児が「紐は引っ張りながら」「ここを持って」と見本を見せてくれました。年中児の子どもたちは、年長児の手元を見ながら一生懸命に覚えようとします。それから、『やってみる』『うまくいなかない』『みる』『やってみる』が続いていきます。時々年長児からのアドバイスが入りますが、お互いに教えすぎたり、やってもらおうとしたりすることはほとんどありませんでした。

 

 そんな年長児と年中児の様子を見て、年少児と二歳児も興味を持ち始めました。まだ、紐を使ってコマを回すのはできませんが、年長児と年中児のやりとりを側で見ていたり、手で回せる小さなコマを手に取り一緒に回してみたり、グループの中でコマへの興味が広がってきました。『コマ』をきっかけに年長児から年中児へ、さらに年少児、二歳児へとつながりが強まっていくのを感じました。

 年中児の子たちは紐の巻き方が少しずつわかってきたようです。まだまだ年長児にはかないませんが、『年長さんみたいに』という目標ができた子もいるのではないかなと思います。

 日常の些細なできごとや遊びの中にあるものがグループの年長児から受け継がれ、さらにそのグループに浸透していき、仲間とのつながりができていくのだなと実感したできごとでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動遊びをしました。年長児に見本をしてもらったり、みんなでハイタッチしながら行いました。一緒にやることで目標ができたり、楽しみながらやることに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
さくらグループ
雪遊びをする前に…

 暖冬でなかなか積もらなかった雪がやっと積もった日のことです。

 年長児の子どもたちが「今日は雪遊びできるね」と外を見て、わくわくしながら会話をしていました。さくらグループのみんなで集まると「雪遊び!」「今日は雪遊びでしょ」と、目を輝かせて話をする子が多く、活動がすぐに決まりました。

 

 準備を始めた部屋で私が「二歳児さんの準備を手伝ってくれる人はいないかなあ…」とぼそっと言うと、準備をしようと誰よりも早く玄関に飛び出して行った年長児でしたが、「そうだった」と言い全員が戻ってきました。そして、二歳児の子どもたちに「まずは靴下履こうね」「玄関で防寒着に着替えようね」と優しく声をかけたり、手を引いて一緒に移動してくれたりしていました。そんな年長児の姿を見た年中児や年少児の子どもたちも、二歳児の子どもたちを気にかけ、手伝ってくれたり、声をかけたりしてくれました。

準備を進めていく中で、さらに手袋をが上手くできない、ファスナーが難しい等、子どもによっていろいろとありましたが、それもみんなで助け合いながら準備をする姿がありました。

 さくらグループとして一緒に生活をしていくことで、年齢を越えた新しい仲間関係ができたり、年下の子のお世話をしようとしたり、困ったことがあったら助け合おうとあちらこちらで自然にやっている姿が見られるようになってきました。今回はそんなさくらグループの心の成長が具体的に見え、心も温かくなる出来事のひとつでした。

 みんなで準備を済ませた後は、もちろん待ちに待った雪遊びを存分に楽しみました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • いろいろな歌を歌いました。年長児の立ち方、歌い方等を見て一緒に歌うことで、声の出し方や歌い方が上手になってきました。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2024年1月の様子

乳児
ゆきやこんこ

 年が明け、久しぶりにみんなと会えたことを喜びあった後、目に入ったのは窓の外の真っ白な雪景色でした。「雪こんなにいっぱい」「○○ちゃんよりももっと大きいよ」と積もった雪の高さに驚いていました。

 

 靴下を履き、防寒着と帽子、手袋を身に着けてさっそく園庭に向かいます。積もってはいたもののさらさらな雪だったので、雪玉を作ろうとしても手袋の間からこぼれてしまいました。すると、手をこすり合わせて「雪ふってきたよ」と新しい遊びが始まりました。また次の日に園庭に出てみると今度は歩くだけでギュッギュッと音が鳴っていました。そっと手を伸ばして握ってみると手の中でギュッと固まります。そこからはおにぎり作りが始まりました。「ぎゅっぎゅっぎゅっ」と握って「しゃけおにぎりです」とお互いにごちそうし合っていました。その次に園庭に出た時も握ると固まるようなしっかりした雪でした。職員が大きな雪だるまを作ると「雪だるまだ」と抱き着いたり、、「帽子どうぞ」とバケツを手渡してくれたり「ゆーきやこんこ」と歌ったりしながら新しくできた仲間と一緒に過ごしていました。

 どんな環境の中でも子どもたちの遊びはどんどん変化して、広がっていきます。中には私たちでは思いつかないような遊びに変わることもあり、毎日驚かされています。日々の遊びの変化や子どもたちとの会話を私たちも心から楽しみながら一緒に過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたち同士のやり取りも見られるようになりました。お互いの思いを言葉で伝え合いながら過ごすことができました。

  • 着替えや巾着袋からの出し入れ、排泄等身の回りのことが自分できるようになってきました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
はじめての雪遊び

 園庭に降り積もった雪で、本格的に雪遊びができるようになってきました。天気のいい日や少し雪が降っていても子どもたちは自分の防寒着と帽子、靴下を見つけると『早く行きたいよ』と声を出して教えてくれます。

 初めて防寒着を着ての雪遊びは十二月の後半になり、園庭に出た子どもたちはみんな不安な表情をしたり転んだりして雪の上を歩くのに苦戦していました。ところが、休み明けには園庭に出ても、自分から歩き出したり転んでも自分から立ち上がったり、さらに遊べるようになっていることに驚きました。

 

 両手いっぱいにフワフワの雪を抱えて「わー」と大きな声を出して上に投げたり、感触を楽しんだり手袋が取れても気にせずに手が冷たくなるまで遊んでいました。今では『手袋取れたよ』と私達に教えてくれるようになり、手袋をつけ直すとまた雪で遊び始めます。一歳児の後をスタスタと着いて行き、園庭奥の小山まで行く子もいます。自分たちで遊びを見つけて『なんだろう』『やってみたい』『行ってみたい』という気持ちにあふれた雪遊びを楽しんでいます。子どもたちの表情や、日々増えていく遊び方を見て子どもたちから力強さを感じます。

 子どもたちにとって初めての経験をすることは、期待や不安などたくさんの気持ちを持ちます。その気持ちはひとりひとり違っていますが、できるだけ私たちがくみ取り一緒に寄り添いながら新しい経験を応援していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事前や雪遊びをすることで、活動の前後に自分から手洗いや着替えをしようとするようになってきました。
  • 指先遊びを通して、チェーン、洗濯ばさみなど指先を使って行う指先遊びの種類が増えてきました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2023年12月の様子

らいおんグループ
歌ってたのしいな

 グループで話をしているときに、『にじ』の歌が好きと教えてくれた子がいました。どうして好きなのか聞いてみると、「みんなの気持ちがきれいになると思うから」と教えてくれました。私にとって心に残る一言でした。歌を通して感じていること、歌に思いがこもっていることが伝わって来ました。「この歌が好き」と話をしたり、遊びながら口ずさんでいたり、一人ひとりが自分の好きな歌を見つけてきているようです。

 好きな歌を歌うときには、特に気持ちがこもった歌声が聞こえてきます。また、歌詞に合わせて振りをつけて楽しむ姿もあります。特に園歌は、伴奏を聞くと隣の子と手をつないで歌い始めます。グループ活動を通し、少しずつ年齢を超えて繋がる姿が増えてきたことが嬉しく思います。

 

 ある日、グループごとに順番に歌を歌ってみることになり、他のグループの子に歌を聞いてもらう、また歌を聞くよい機会になりました。自分たちが歌っている時は少し緊張感も感じているようでした。それが、向かいあって座っているグループの子と目が合うと、自然にお互い笑顔になっていきました。聞いている子達も聞きながら手拍子をしたり、歌い終わったあとには拍手やアンコールをしたりして、一緒に盛り上がっていました。

 歌を通してのコミュニケーションが生まれてきています。みんなの中で一段と歌の時間が楽しみになっています。これからもいろいろな歌に触れ、歌から生まれた一体感をさらに楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • リズム体操や歌、振り返りの時間等、相手に体を向けて、よく見る、聞く姿が増えてきました。また、お互いの良いところを発表し合う時間も設けていきました。周りの子の良いところにも気付けるようになってきています。

(佐々木 理乃)

 
さめグループ
年長児の頑張りを見て…

 グループ活動が始まった頃は、どの子もどこか恥かしそうな、緊張したような姿がありましたが、今では一緒に過ごす時間が増え「手伝ってあげる?」「○○さんはいる?」等、自然とそんな会話が出てくるようになりました。 十二月上旬、さくらグループと綱引きをした時のことです。初めに年長児同士で対戦をすることになりました。

 

 年長児からは「絶対勝つぞ」という強い気持ちが伝わってきます。その姿を見たさめグループのみんなも真剣な表情で見守ります。そして「よーい、はじめ」の掛け声で綱を力強く引き合います。さめグループの応援もその場に立ち上がるほど力が入ります。結果は、惜しくも負けてしまいましたが、年長児の一生懸命に頑張る姿に刺激を受けた二歳児、年少児、年中児が「やりたい」と目を輝かせて立ち上がりました。

 年長児がいい刺激を与えてくれた事で、年少児、二歳児が自分たちもやってみたいという意欲と、みんなの気持ちがひとつになった嬉しさでいっぱいになりました。そして見事、二歳児と年少児が勝利することができました。勝利した瞬間、さめグループみんなでハイタッチをしたり抱き合ったり喜び合いました。お互いの頑張りを認め合い、さめグループのみんなが一体になった瞬間でした。

 年長児の姿が、与える影響の大きさを感じた場面でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 異年齢数名で一緒に好きなことを楽しむ姿が多くなっています。

  • 感染症予防として、これまで以上に手洗いうがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「手洗うんだよ」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。

(髙橋 凜)

 
さくらグループ
クリスマス制作を通して…

 クリスマスの絵本や歌を通して、子どもたちの関心が高まり「クリスマスの飾りが作りたい」という声から飾り作りが始まりました。

 年長児や年中児は折り方の本を見ながら自分たちでサンタクロースを作りはじめました。すると、二歳児や年少児もその姿を見て、見よう見まねで作ろうとします。ところがサンタクロースの折り方が難しく、途中で分からなくなってしまいました。すると困っているのに気が付いた年長児の子が「一緒にやろう」「こうやるんだよ」と、優しく声をかけてくれました。そして、見本を見せたり、時々手を添えて一緒に折ったり、試行錯誤しながら教えてくれていました。教えながら折るのはかなり難しかったようですが、出来上がった時は、自分が作った時以上の喜びがあったようです。みんなで力を合わせて折ったサンタクロースは輝いて見えました。

 

 次に雪の結晶を作った時の様子です。年長児や年中児が作っていると、それに気付いた二歳児の子も隣のテーブルに座りました。年長児や年中児の子どもたちの手の動きをよく見て真似て、折ったり切ったりし、丸い形に近い雪の結晶ができあがりました。年長児や年中児の子どもたちは「上手にできたね」と褒め、みんなで喜び合う姿がありました。

 クリスマス制作を通して、さくらグループの子どもたちの距離がぐっと近くなりました。一緒に何かをすることの楽しさ、一緒に作りあげた時の喜び等、同年齢の関わりでは経験できない素晴らしい経験をみんなですることができた、素敵な時間となりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い・うがいを意識して取り組む姿が増えました。また職員と一緒に腕まくりをしたり手や指の洗い方を確認したりしながら進めています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2023年12月の様子

乳児
指先の力

 様々な遊びに興味を持つ子どもたちは、室内を這い這いや歩行で移動し自分で好きなものを探します。最近は座って遊ぶ時間も長くなってきました。

 ホワイトボードにビニールテープを貼り、剥がして遊んだ時です。(剥がしやすいように端を折り曲げています)始めは表面を撫でていましたが、触っているうちに端の部分が剥がれることに気が付きました。指先全体でそこを何度も引っ掻きます。少しずつ剥がれてくると、親指、人差し指、中指を使い指先でぎゅっと摘まみ引っ張ります。何度も指が離れてしまいますが、そのたびに手首の角度を変えたり、持ち方を変えたりして挑戦していました。真剣に手元を見ながら親指、人差し指、中指の三つ指で摘まんでいました。そして見事にビニールテープを剥がすことが出来ると「った(できた)」と嬉しそうに笑います。一度剥がすことが出来るとあっという間にコツを掴み、次から次へと剥がしていました。

 

 指先にくっつくビニールテープに悪戦苦闘しながらも左右の手で持ち替えたり、手を大きく振ったりしながらまた違うテープを剥がします。目と手を協調させながら作業ができるようになっています。じっくり見たり聞いたりしたことを、自分で考えながら繰り返し経験していることが分かります。

 おやつバイキングでみかんを食べたときです。みかんの皮を剥く際、職員が少しめくるとめくった皮を摘まみほとんど自分で剥くことが出来る子もいました。経験を応用して使っている子どもたちの成長の早さと、考える力の大きさに驚かされている毎日です。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちが好きな遊びを出来るように数種類の遊びを準備したことで、意欲的に遊ぶことが出来ました。

  • 食事の際はスプーンやフォークを下手持ちで持てるように手を添えて伝えたことで、スプーンやフォークを使って食べられるようになってきました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
あそこにも!

 ふわふわと雪が降ってくる少し前、テラスの囲い作業が始まりました。ガガガッという音が聞こえてくるたびに 「何の音だろう」「何してるんだろう」と窓の外に興味津々でした。囲い作業が終わり数日経つと雪が降ってきました。園庭を覆うほど雪が積もると「ふわふわだね」「雪ふってきたね」と大喜びでした。しかしその日以降は暖かい日が続き、雪は少しずつ溶けてしまい、寂しそうな表情を浮かべていました。

 

 所々に雪が残っている園庭に、思い切って園庭に出かけてみました。そこは子どもたちにとって別世界です。とても新鮮に見えたようで、みんな興味津々です。雪に近づいて指先でつついてみたり、触ってみたりするたびに歓声が上がっていました。その中で、一際大きな歓声が上がった場所がありました。そこには三名の子がそれぞれ雪に足を乗せていました。靴が触れるたびにシャクッと音が聞こえ、そのたびに「うわあっ」と嬉しそうな声が上がっていました。

 思い思いに散策をしている中、ある子は空を見上げて「雪あった」と小さく口にしていました。その日は晴れていたので、不思議に思いながら私も見上げてみました。するとそこには大きな真っ白い雲が浮かんでいました。足元の雪と同じ色だったので雪が浮かんでいると思ったのかもしれません。「ここにもあった」と教えてくれる声色にも発見の嬉しさが表れていました。

 子どもたちは、大人では想像もつかないような発見を毎日しています。その発見を一緒に楽しんでいこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分で出来ること、やりたいことが増えてきました。子どもたちの声に耳を傾け、その気持ちを大事にしながら過ごしました。

  • 手洗い、うがい、一時間ごとの換気をしながら過ごしました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2023年11月の様子

らいおんグループ
みんなのために・・・

 「今日もらいおんグループで遊べる?」と子どもたちからグループ活動を楽しみにしている声が多くなりました。グループのみんなで赤坂総合運動公園まで歩いたり、自分たちが使うベッド準備を行ったりと異年齢を通して、上の学年の姿を見たり教えてもらったりして大きく影響を受けています。その中ですごく『素敵だな』と思った関わりを紹介したいと思います。

 

 ある日、以上児室で活動が終わった後、らいおんグループでベッド運びをすることになりました。初めてベッド運びをする年少児や二歳児をはじめ、戸惑っていました。年長児や年中児が運んでいるのを見て「もてるかな」と不安な表情の子や「やってみる」とつぶやく子もいました。「二歳さんはじめてだねー」と話をすると「〇〇ちゃんおいで」「いっしょに運ぼう」と優しく誘う声が聞こえてきました。ベッドを運ぶときに二歳児や年少児の高さに合わせてベッドを持つ位置を低くしている年中児や年長児の優しい姿がありました。

 その日だけでなく、何回かベッド運びをしていく中で、私たちから「ベッド運びありがとう」と感謝の気持ちを伝えると「どういたしまして」や「いっぱい運んだよ」と嬉しそうに教えてくれます。またその嬉しい気持ちを他のグループの子や保育者にも「ベッド運びしてきたよ」と嬉しそうに報告している姿も見られました。その姿から子どもたち自身、『みんなの為に何かをした』という嬉しい気持ちが大きく芽生えているように感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 赤坂総合運動公園に散歩に行ったとき、二歳児や年少児に「あとすこしだよ」などと声をかけたり、リードする年中児や年長児の姿が見られました。上の学年のそのような姿に異年齢を通して毎日影響を受けていました。

(高橋 彩夏)

 
さめグループ
みんなで遊ぶって楽しいね

 初めはグループ内でも、それぞれの学年ごとに固まって遊ぶことが多かったように思います。グループとして活動する中で、年上の子が年下の子の手洗い、うがいの準備を手伝ってくれたり、同じグループの子がわかってきて名前を呼んで遊びに誘ったりなど、徐々に異年齢で関わる姿が見られるようになってきました。

 

 先日、朝の話し合いの際に「二階で遊びたい」という意見がいくつか出ました。何で遊びたいか聞くと、かごめかごめ、綱引き、しっぽとりなど色々な案が出てきました。その中で初めに『かごめかごめ』をすることに決まりました。まず始めにみんなで手をつないで丸くなります。その時も、年上の子が「○○ちゃん一緒に手つなごう」「おいで」などと優しく声をかけてくれていました。そして、真ん中にいる子の周りを歌を歌いながら回ります。初めはまわりで見ていた子も、『何してるんだろう?』『面白そう』と思ったのか次々に輪に入ってきました。何度か繰り返すうちに「コケコッコー」と言う順番が二歳児の子に回ってきました。すると隣にいた年中児の子が、小さな声で「コケコッコーだよ」と背中に手を添えて伝えてくれました。みんなに注目され緊張していた二歳児の子の表情が和らいでいくのを感じました。終わるともう一回、と何度も繰り返し遊びます。真ん中にいる子、歌を歌いながら回る子が一体になって楽しんでいるのが伝わる瞬間でした。

 グループとして遊ぶ中で、みんなで遊ぶことが楽しい、と思えるような時間をこれからもたくさんつくっていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • みんなで遊ぶ機会を増やしたことで、年下の子に優しく声を掛けたり、手伝ったりする姿がより見られるようになってきました。

(加藤 史緒莉)

 
さくらグループ
自分の方が大きいかな

 グループで話し合いをする時のことです。いつも年長児や年中児が先に集まり座ります。あとから年少児や二歳児が座ります。そんな具合なので何も考えずに『早く来た人が前』になっていました。後ろの子は話す人がよく見えず落ち着きません。そのうちに「見えない」と不満が出るようになりました。何とか気がついてくれないかな。そんなことを思いながらも「年長さんや年中さんが前でいいのかな」と声をかけてみました。すると前に座っていた子たちが周りを見て後ろに下がり、年少児や二歳児に「前に行っていいよ。」と声をかけ前に行くように促し座る場所を交換していました。

 

みんなで手を繋いで円を作って座ったことがありました。その時に「いつもこうやったらいいんじゃない?」と数人が言いました。「そうだね、そうしよう。」多くの子が賛成して、その日から「丸くなるよ」と誰からともなく声をかけ、円になって集まることもできるようになりました。そして年長児や年中児が隣り合っていることに気が付くと年下の子に声をかけて自分の隣に誘って一緒に座るようにもなりました。周りの子を思いやるということは少し難しく、それを生活のいろいろな場面で考えることはなかなか出来ることではないと感じています。それでも自分で考えて場所や順番を譲ることができる、気がつけるようになってきていることに成長を感じました。

「待ってるから急がなくていいよ。」階段を降りる二歳児に声をかけている年長児がいました。一緒に過ごす時間が多くなったことで自分とは違うことや、出来ないことにもにも気が付けるようになってきているのだと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 公園に出かけるときには自分たちで並び方を考えて、年下の子だけが並ばないようにしたり、ゆっくり歩いたりできるようになってきています。

(宇都宮 美代子)






むつみ乳児保育園の2023年11月の様子

乳児
秋の発見

 園庭の木々もすっかり衣替えを終え、冬が来るのをじっと待っているようです。気温が低くなり朝晩だけでなく昼間も寒いと感じるようになってきましたが、子どもたちは室内でも園庭でも元気よく活動しています。

 園庭に出ると足早に奥の小山や丸太のある場所まで行き、小山に登ると「やっほー」と声を出します。夏以降からテラス前や砂場で遊んでいた子も、這い這いや歩いて自分から離れて遊ぶことが増えました。またずり這いの子も、どんどんシートから出て草の上に落ちた葉っぱをつかもうとしています。葉っぱや虫を見つけると大きな声で「あーっ」と指をさし教えてくれます。「○○だね」と言うと、もう一度見つけたものを見て名前を覚えて確かめているような様子もあります。

 

 私が落ち葉を両手ですくい上に投げると、すぐ真似をして両手を大きく開き落ち葉を集めて前に投げる子もいます。何度も何度も繰り返すとすくい上げる葉っぱの量も増えてきました。手で触れた時、カサカサと鳴る葉っぱの音に気いた子がクシャクシャにしたり、足で踏んでみたりと何度も繰り返していました。音の違いに気づいているようでした。春や夏には感じることのできない秋ならではの発見や体験を楽しんでいるようです。

 季節の温度や植物の感触を子どもたちと共有できることで、今まで見ることのなかった新しい驚いた表情や初めてを経験した表情に出会うことが私たちの喜びでもあります。一日一日の小さな変化に気づける毎日にしたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 指さしや単語で伝えようとしていることに、職員が「○○だね」「○○あったね」と代弁することで物の名前や気持ちの共有をすることができました。

  • 器具を使用して食べようとする子には、持ち方を伝えたり、見本を見せることで意欲的に器具を使って食事をすることに繋がりました。

(岡本 亜優真)

 
一歳児
ここにもあったよ

 園庭の木々が色付き、季節が一気に変わってきました。そんな中、天気のいい日は園外へ散歩に出かけました。 靴下と靴を履き、帽子を被ると「いってきまーす」と園舎に大きく手を振り、仁坂公園を目指して出発します。風で下に落ちていく葉っぱや、車道を走る大型トラックなど周りのものに興味津々でした。仁坂公園が見えてくると「あ、見えてきたよ」と嬉しそうに教えてくれます。その声音からも子どもたちがわくわくしていることが伝わってきました。

 公園では滑り台や回転遊具、固定遊具で遊び始めます。「じゅんばんこ」「おさないよ」と遊ぶ前に伝えた約束を子どもたちもお互いに伝え合いながら遊んでいました。遊具だけでなく公園の中を走っている子もいました。『少し休憩』と言うように立ち止まると目の前にイチョウの木があることに気が付きました。鮮やかな黄色の葉に目を奪われ、落ちてきた葉を拾っては大事そうに持って見せてくれます。

 

 ふと周りを見てみると、赤や茶色などたくさんの落ち葉があることに気が付きました。そこからは「これも、これも」と両手いっぱいになるまで落ち葉集めが始まりました。「みてみて」と発見を他の子にも伝えては「きれいだね」と喜び合っていました。木々の色の変化にも気が付き自然にたくさん触れながら園外でも身体を動かして遊んでいます。

 季節の変化に気が付けるのは、私たちよりも子どもたちの方が上手です。子どもたちと身の回りの変化も楽しみながらこれからも過ごしていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 「できた」「みつけた」などその時の子どもたちの気持ちに寄り添いながら過ごしました。

  • 自分でできることが増えてきたので、自分でやろうとしている時は、無理に手を出さず、見守ることを大切にしました。

(高橋 麻衣)






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