

仲間と共に

四月は五名でのスタートでした。今では十九名になり、毎日がとても賑やかです。仲間が増えたことに気が付くと、子どもたちは近くに行き顔を覗き込みます。それは子どもたちが、挨拶をして歓迎しているようです。
入園時、不安そうにしていた子は、今では寝返り、ずり這い、這い這い、歩行などで、自由に室内を散策しています。『この先には何があるのかな?』とわくわくしたような表情が印象的です。散策している途中で、子どもたちは必ず窓の前で立ち止まります。晴れた日には眩しい日差し、雨の日には水が落ちてくる様子、雪の日には窓のすぐ近くにある雪を触ろうとするかのように手を伸ばし、毎日新しい発見をしています。誰か一人の子が見つけた景色に、もう一人集まり顔を見合わせて一緒に見ています。一人から二人になることによって、影に気が付いたり、外を飛んでいるカラスなどを見つけたり、風を感じるなど発見もどんどん増えます。二人の子がその様子を楽しんでいると、その楽しそうな雰囲気に他の子どもたちが集まってきます。一人で楽しんでた子どもたちも、このように自分以外の子や周りに興味を持ち、共有できるようになった姿に大きな成長を感じます。時には叩いたり押したりすることもありますが、それも他の子と関わろうとしているからこそです。今後も様々な発見や経験を仲間たちとしていけたらと思います。
四月からは憧れの一歳児です。今までとはまた違う活動や楽しいことが待っています。これから子どもたちがお互いを意識し、関わり合いながら成長していくのかが楽しみです。
〔3月の保育の評価・反省〕
- スプーン遊びを取り入れたことで、下手持ちでフォークを持ち、フォークを使用して食べられるようになってきました。
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天気のいい日には散歩に出掛け、小さな春を探しました。
(小田島 千鶴)

気づき

園庭には、まだ雪が多く残っていますが、やわらかな春の日差しを感じるようになりました。
先日、仁坂公園に行ってきました。久しぶりの公園に、わくわくしながら張り切って出かけました。ところが、雪が降る前まで子どもたちが遊んだ遊具はありませんでした。「ブランコないね」「クルクル回るのもない」「すべり台も」と、到着するとすぐに気が付き、がっかりした声が聞こえてきました。仁坂公園で楽しかった気持ち、大好きな遊具の名前はしっかり心に残っていたようです。『早く戻ってきてね』と、子どもたちの思いを残して帰ってきました
園までの帰り道の中では、屋根から落ちてくる雪解け水を見つけた子が、「雨降ってる」とつぶやいたことで周りにいた子どもたちからすぐ、「いっぱいだね」「雨」と弾んだ声で反応がありました。また、別の子が興味津々で歩道の雪に指を入れて「冷たい」と言う声を聞くと、さっそく自分も指を雪の中に入れて触れて見ます。冷たいことや手が濡れる事を体験しました。公園では遊べなかったけれど、帰り道でも春が来た季節を感じながら楽しく帰ってきました。体力もかなりついてきていると子どもたちの成長には目を見張るものがありました。
今では自分だけではなく、誰かが発見した事をみんなで共有したり、共感したりすることができるようになってきました。お互いを意識し始め、気の合う子と遊ぶ様子も見られます。むつみこども園の二歳児に進級した後も、乳児保育園での経験が、子どもたちの背中を押してくれると信じています。
〔3月の保育の評価・反省〕
- 箸やスプーンを下手持ちで持つことを意識して、食事をすることができるようになってきています。
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リズム体操では、ピアノの音を聞いて、近くのこどもや職員と取り組み指先・手足を使うようになってきました。
(伊藤 紀子)