楽しい・面白いがたくさん!
グループ活動が始まってから作ったものを紹介しあったり、みんなでルールのある遊びをしたりと思い返すとたくさんあります。最近、気づいたエピソードを二つ紹介したいと思います。
朝、リズム体操後グループごとに集まって何をして遊びたいか決めます。その時の定番朝ごはんの紹介ですが、「今日はパンとみそ汁食べてきたよ」「大きいおにぎり二個食べてきた」と始まると、「あ、同じだ」「何味だった?」とすかさず意見やら質問が入ります。するとそこからどんどん話が広がっていき、盛り上がり、終わることを知らないように続いていくようになりました。
発表会後はさらに「〇〇さんと同じだ」「〇〇さんはこうだったよ」など、他の子へ伝えることや、自分のことを教える・伝えることがすごく上手になったように感じました。その後は「○○さんの朝ごはんはなに?」と自分が紹介したら、今度は聞きたい人に当てていきます。気付けば子どもたちでどんどん会話が進んでいき、成り立っています。ライオングループのいごごち良さが伝わってきて、すごく嬉しく思いました。
グループで支援学校方面に散歩に行った時、二歳児がふきのとうを見つけました。「これキャベツかな?」とのぞき込んでいる姿を見て、「ふきのとうって言うんだよ」と年中児と年長児が優しく教えていました。雪が解けてきてだんだん春が近づいてきているのをみんなで感じながら春の新しい発見が出来た嬉しい瞬間でした。その後の子どもたちの会話を聞くと「園庭にもあるのかな」など、今後の楽しみがたくさんありそうです。四月からもたくさんの『発見』やつぶやきを大切に一緒に楽しんできたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
排泄後、自分が使ったスリッパを揃えて、次使う他の子への思いやる気持ちが少しずつ育ってきました。
(高橋 彩夏)
一年を過ごして…
グループとして活動していてもそれぞれだった子どもたちが、発表会後からは、お互いにグループの仲間として声を掛け合ったり、普段の生活の中でも一緒に過ごしたりするようになってきました。今回は、ベッド運びでの様子を紹介します。
「さめグループさん、ベッド運びお願いします」と声がかかると、部屋ののどこにいても色々な場所から「はーい」と『よし、やるぞ』と気持ちの入った声が聞こえてきます。同じ場所で遊んでいた年中児と二歳児の子が「ベッド運びだって」「一緒に行こう」と誘い合っていました。二階に行くと、年長児が中心になって二歳のベッドから順番に運びます。「今○台出ているよ」と数を数えるのはもちろん年長児です。二歳児の子に「こうやって持つんだよ」「ここを持つといいよ」とアドバイスも忘れません。すると、二歳児の子も『わかった』と頷き教えてもらったようにベッドの端を持ちました。年長児の子とペアになって「せーので」の掛け声で息を合わせながら持ちました。
その調子で一台運ぶと、その後も次々に運びます。年長の子たちの教え方は私たちが教えるより分かりやすく二歳児たちに受け継がれています。私が、少し危ないなとひやりとするところも、年長児はしっかり見てフォローしてくれていました。子どもたちのつながりは、私たちが考えているよりもっと大きく太いんだなあと感じています。
以上児のベッドも運び終わり「お腹すいた」「早く食べたい」と話しながら、給食に向かいます。その途中、二歳児の子が「○○さん一緒に食べよう」と誘い、以上児の方で給食を食べていました。楽しさと、さみしさが入り混じった三月になりました。
〔今月の保育の評価・反省〕
リズム体操では、年長児の座り方や身体の動かし方を見て、二歳児、年少児、年中児が同じように挑戦し、努力する姿が増えてきました。
(加藤 史緒莉)
協力し合う嬉しさ
今年度は暖冬で、少ない積雪の中ふわふわな雪が降ってくると、すかさず「雪遊びしたい」とみんなの意見が一致します。
園庭に到着すると、年長児の三人がかまくら作りを始めました。スコップで雪を運んでは、手で押し固めて土台を作ります。ところがしばらくすると「まだこのくらいか」「もう疲れてきたな」と、三人だけではなかなか集まらない雪に苦戦している声が聞こえてきました。そこに「何してるの?」と、二歳児の二人がミニダンプ片手に近づいてきました。「かまくら作ってるの」と答えると「じゃあ僕たち雪持ってくるね」と言ってミニダンプで雪を運び始めました。自分たちの雪運びでかまくらが大きくなっていく様子や、年長児のお手伝いが楽しくなってきたのか「また行ってくる」と何度も往復していました。
仲間が増えた年長児たちは、やる気を取り戻して「よし、やるかぁ」と言ってかまくら作りを再開しました。 その日は完成には至りませんでしたが、年長児の背丈ほどの雪山ができて大満足でした。グループ活動が始まってから、年長児が二歳児や年少児に教えたり手を差し伸べたりすることが増えました。今回は、二歳児が年長児と一緒に「自分たちもやってみたい」と思い、仲間の一員となってかまくら作りをする姿が見られました。今までは、年長児に手伝ってもらっていることの方が多かった二歳児の協力があったからこそ、一つのものを作り上げることができた私にとっても嬉しい出来事でした。二歳児にとって、かけがえのない経験が来ました。
〔今月の保育の評価・反省〕
リズム体操では、年中児や年長児を中心に、自分たちの順番になると「さくらグループだよ」と知らせたり「詰めて座るよ」と声をかけたりするようになってきています。
雪遊びや椅子取りゲーム、鉄棒や縄跳びやなど体を動かすことを進んで楽しみました。
(和賀 和香菜)