

いいところ見つけた

「なんか気持ちいいね」「涼しい気がする」これは、晴れて気温が上がった日、支援学校の駐車場横にある林に遊びに行った時の子どもたちの感想です。
支援学校まで歩く間は「暑いね」「汗が出るね」と言っていた子どもたちですが、林の中に入った途端に違いを感じたようです。林にある木々の間から差し込んで来る光は暑さを和らげ、心地よい空間になっていました。園庭や公園での活動が大好きで暑さに慣れているからこそ、心地よさや涼しさも敏感に感じ取り言葉に出来るのかもしれません。
林の中にはまつぼっくりや大きな木の皮、木の枝など遊びの材料がたくさんあります。それらを使って釣りが始まったり、料理をして振舞ったり、次々に遊びが考え出されていきます。もう一つ、林の中には子どもたちが大好きな大きな石があります。子どもが数人乗れる大きな石です。誰かが名付けた大きな石は『宇宙人の車』と呼ばれ、順番待ちの列が出来るほど人気です。保育教諭体験で、ぜひ『宇宙大冒険』に参加してみませんか。
まつぼっくりが落ちて潰れた物がたくさん落ちていました。それを見つけた子どもたちから「バラが乾いたんじゃない?」「うんそうかもね」と会話がきこえてきました。確かにそれは乾燥し、潰れてバラの花の様になっているように見えました。子ども達には潰れたまつぼっくりも、もう一度命を吹き込まれた素敵なバラの花に見えたのだと思います。その宝物を拾って袋に入れて大切に持ち帰りました。暑い中でも涼しさと、子どもたちの無限の世界に引き込まれた楽しい時間でした。
〔今月の保育の評価・反省〕
毎日時間を決めて『まほうのみず』を飲むようにしています。喉が乾いた時には水やお茶も自分で飲みます。なぜ水分を摂るのかが分かりすすんで水分補給をすることができるようになってきています。
(宇都宮 美代子)

手伝ってあげる!

うみグループになって三ヶ月。年長児の子どもたちは、ペアの二歳児や年少児のお手伝いをはりきってやっていいます。年中児の子どもたちもペアの子を覚えて、グループで集まったり園庭に行く準備をする際に、気にかけてくれるようになってきました。そんな中、年少児の子どもたちにもある変化が見られました。
園庭に行く準備をしている時のことです。二歳児の子が靴下を持って来ました。いつもはペアの年長児に手伝ってもらいながら履いているのですが、この日はペアの子がお休みでした。座ってつま先から入れてみようとしますが、靴下の口が広がらずなかなか入りません。私が手伝おうと近付いたその時「〇〇ちゃん手伝ってあげる!」と声が聴こえました。そう言って駆け寄ってきたのは、なんと年少児の子でした。「ほら、ここに入れて」という言葉やまなざしからは、私が手伝ってあげるという強い意志が伝わってきます。こうして二歳児の子は無事靴下を履くことができ、手伝ってもらえてホッとした表情を浮かべていました。
年少児の子どもたちも、三ヶ月前まではグループの最年少で、年長児や年中児にお手伝いをしてもらっていました。その時に、手伝ってもらって安心したこと・嬉しかったことが心の中に残っていて、困っている二歳児を目の前にした時に自然と体が動いたのかもしれません。「同じグループの子が困っていたら手伝ってあげる」という気持ちや、自分より小さい子の面倒を見たいという思いが年少児を動かし、一つ階段をのぼるきっかけになったようです。
〔今月の保育の評価・反省〕
気温の高い日が続き、汗をたくさんかくようになりました。活動の前や合間、給食やおやつの前など、こまめに水分補給をしました。そのため「のど乾いたから魔法の水飲みたい」と自分から水分を摂ろうとするようになってきています。
(和賀 和香菜)

みんなでするダンスが楽しい

ながれぼしグループが、夏に向かって燃えている活動があります。みんなの気持ちが一つになり始め、めらめらと燃える活動、それは『ダンス』です。天気がいい日でも、雨の日でも活動の話し合いの時に必ず出てくるのが『ダンスがしたい』という声です。なので、必ずダンスをしてから園庭や公園に向かうことになります。
今グループで夢中になっているのが『ソーラン節』です。まだ曲名が決まっていない為、こども達は「どっこいしょーどっこいしょーやりたい」と言います。知っている子は自ら前に出て、腰を下ろして右手をまっすぐ前に伸ばして『かまえ』のポーズになります。それをみんなに見せたいという気持ちが強く自分の満足したポーズを決めながら曲が始まるのを待ちます。曲がはじまると、「お祭りで聞いたことある」「見たことある」と前で踊っている子を見てまねて一緒に踊り始めました。途中で、「どっこいしょー」「はいはい」など曲に合わせて威勢のいい声を出すところが人気です。
その他に、もう一つ新しい曲でダンスをしたいと話し合いが進んでいます。自分たちが決めた曲に振り付けを考えています。色々なアイディアが出てきて、ながれぼしグループならではのダンスが増えていこうとしています。
初めは個人がそれぞれ踊りたい曲を出していましたが、今は「これならみんな知ってるんじゃない?」とグループみんなで踊れる曲を考えて選ぶようになってきました。『自分が楽しい』から、『みんなで踊ると楽しい』に変わってきているところに夢中になる秘密があるようです。
〔今月の保育の評価・反省〕
汗をたくさんかく季節になり、着替えや水分補給をすることで、元気に活動できました。
話し合いの中で、二歳児や年少児が、みんなの前で話す機会が増えたことで、語彙数も増えてきました。
(高橋 彩夏)