むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
教育と保育
取り組み
むつみの1日
むつみ乳児保育園 むつみ乳児保育園
年間行事
Q&A
園について

むつみ乳児保育園の2024年9月の様子

乳児
やってみよう

 

 過ごしやすい気候になりました。暑い夏を乗り越えた子どもたちは、更に元気いっぱい活動しています。私達が準備を始めると、『何が始まるんだろう』とわくわくした表情でその様子を見ています。

 低鉄棒にマットをかけて山を作りました。準備が出来ると、待ってましたと上り始めます。折り返しの部分に両手をかけて、腕の力でグイっと身体を引き上げます。が、半分ほどでずり落ちてしまいました。「あー」と悔しそうに座り込んでしまいます。その隣りでは一歳児が、斜面につま先を立ててすいすい上って行きます。

 

 しばらくその様子をじっと見ていましたが、意を決したようにまたすっと立ち上がりました。そしてマットの折り返しの部分に両手をかけると、両腕の力で身体を引き寄せながら、マットの斜面に食い込むかのようにつま先を立てます。何度か滑り落ちましたが、そのたびにぐっと踏ん張っていました。 斜面の半分ほどまで行くと、片足を高く上げ折り返し地点をまたぐように乗り越えました。鉄棒の山に跨ると「ふーっ」と一息がでます。下りる時は慎重に体の向きを変えながら、ゆっくり足を下ろして着地です。「すごいね。出来たね」と、息をのんで応援していた私が興奮してしまいました。上るだけでなく、下りる時も全身の力で身体を支えながら安全に下りることができました。タッチをしたときの表情が、自信に満ち溢れ緊張からほぐれた安心感と入り混じってとても素敵な笑顔でした。

 今後も楽しく身体を動かせるよう私たちも工夫していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事の際には、大きながぶり食材も意欲的に噛んで食べられるようになりました。また「噛み噛みだよ」と伝えながら食べたことで噛んで食べることに繋がりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
秋みーつけた

 朝夕と日中の気温差が少しずつ大きくなってきました。そんな中でも子どもたちは、秋の訪れを遊びの中で感じています。

 ある日、園庭で遊んでいると「せんせいみて」「こっちおいで」と手を引いてくれた子がいました。たどり着いた先は園庭の中央に近い場所です。「あそこ」と小声で指さした先にはオレンジ色が鮮やかなほおずきがありました。近くにいた子もその子の姿を見て近づいて来ます。隣に並んでしゃがみこみ「みつけた」「ここにもある」と葉の緑色の中にあるたくさんのオレンジ色に興味深々でした。

 

 また、ある子は散策中に足を止めて「ん?」と小さく声に出し、足元を見回します。何もいないと分かると三歩程歩き、また立ち止まります。今度は右耳に手を当て足元を見つめていました。私も同じようにしてみると、小さくコロコロコロと聞こえてくることに気が付きました。「何か聞こえたね」と声をかけると大きく頷き、また足元を見つめます。すると小さなこおろぎが草の隙間から出てきました。「何かいたよ」と目で追っていくと草の影からもう二匹姿を現しました。「いた、こっちも」と少しずつ声量が上がっていく様子からも発見できた喜びが伝わってきました。

 子どもたちは、私たちでは見逃してしまうような小さな出来事もすぐに見つけてしまいます。そしてその発見には毎回驚かされ、感心しています。そんな子どもたちの発見を私たちも一緒楽しみながら重ねていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日と低い日がありました。衣服を調節したり、水分補給をしたりと子どもたちの様子を見ながら過ごしました。

  • 遊びの中での発見を一緒に喜び、共有しながら遊びました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年9月の様子

にじグループ
何度も何度も

 親子で身体を動かして楽しめる運動会の内容にしたいと考えました。そこで、年長児が「どんなことしたら楽しいかな?」と競技の内容を考えました。やってみると「ちょっと二歳児さんには難しいからもっとこうしてみたら?」と何度も直しながら考えた競技です。普段から仲間のことを考えたり一緒に楽しもうとしてくれる姿をぜひ見せたいと考え、親子競技だけでなく異年齢でのペアでの内容を加えました。

 本番まで、お父さんお母さんの代わりに年長児や年中児のみんなが年少児や二歳児をリードしてくれて一緒に楽しんでいました。新入園児の二歳児も参加した中、すぐ活動に入っても一緒に楽しめる雰囲気だったので、練習の時からとてもいい表情で楽しんでいました。仲間たちが優しく関わってくれたからこそできたと思います。

 

 また、何をしていてもにこにこしてゆったりと競技を楽しむ子が多いにじグループなので、始めは勝ち負けというよりは競技を楽しんでいました。ところが、何度も競技で負けると「次は勝ちたい」とのつぶやきが聞こえ始めました。それからは綱引きの綱の握り方や立ち方を何度も変えてやってみる、走り方やバトンの渡し方を何度も練習するなど、「勝ちたい」というみんなの闘志が広がって気持が変わってきました。

 年長児は「みんなでできるのはこれで最後だから楽しもうね」とグループのみんなを励ましてくれました。そんな素敵なチームワークと、その気持ちを汲んだ保護者の皆さんのひとりひとりの一生懸命な気持ちが一つになって優勝することができました。みんなが気持ちを一つにした経験が、これからの活動の大きな力になって活かされていくことを大切にしていきたいと感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 競技一つ一つの協力の方法の問いを出すことで、年長児が考えて教えてくれたり自分たちで考えたりして楽しめるようになりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
みんなでやりたいこと

 最近の以上児は、私たちが声をかけるより先に「ほしグループこっちだよ」と引っ張ってリードしてくれる姿があります。みんなの前で意見を言うのもやっとだった四月の頃に比べると、やりたいことや思っていることを話し合いや振り返りでたくさん伝え合えるようになってきています。トラブルもありますが、折り合いをつけながら話し合いも進みます。その中の一つを紹介したいと思います。

 運動会が終わり、これからの活動について話し合っている時のことです。新年度に入ってからほしグループでは、綿や布などを使って動物を作り、動物園を作りたいという意見が年長児から出ていました。みんなも「私はネコにする」「ライオンもいいな」などたくさん意見が出て盛り上がっていました。が、夏ごろは下火になっていたところです。その時の話がまた話題に出てきました。

 

 年長児の子が「動物は綿で作るんだよね」と話したその一言から、「その綿でわたあめも作りたい」という意見が出ました。またその一言から「わたあめはお祭りにあるよね」と話は続いていき「チョコバナナあるね」「ヨーヨーも」など屋台の話で今度は大盛り上がりです。すると、みんなから「お祭りつくろう」との全員一致の声が上がりました。みんなそれぞれ自分がやってみたい屋台や、作ったみたい屋台の名前を出し、ほしグループの話し合いはお祭りモードでさらに盛り上がりました。

 以上児は二歳児にも「何したい?」と聞きに行き、二歳児がつぶやいた意見も共有して話し合いを進めます。子どもたちだけの話し合いが進み、「どうやって作ればいいかな」と具体的な話をしています。これからどのように作っていくのか今から楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動会では以上児が2歳児に寄り添い、『一緒に』やろうとする姿が多く見られました。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
「教えてあげるね」

 一日の終わりに、グループで振り返りをしていた時のことです。二歳児の子が「お外に行って虫見つけたの」と教えてくれました。その話をきっかけに「何の虫?」「僕はこの前カマキリ見つけたよ」「カナヘビもいるよね」と虫好きな子どもたちの話が次々と出てきました。

 そして「捕まえてお家が作りたい」と言う年中児の子の話から「ダンゴ虫のお家には土と葉っぱが必要で…」と年長児を中心に自分たちが知っていることを、二歳児から年中児に向かって話します。実際にその虫がその場にいた訳ではなかったのですが、その時の表情があまりにも嬉しそうで、話している子も聞いている子たちもわくわくしているのがわかりました。

 

 その話の途中で「この前見た本にお家の作り方載ってたよ」と教えてくれた子もいました。自分がしたいと思っていることを他の子に話したり、その話を聞いて、自分が知っていることを教えてあげたりするという関係ができあがっているなと感じました。四月当初は『好きなことを一人で…』という遊びが多かったのですが、日々のグループ活動や運動会の行事を通して、『一人の楽しい』から『みんなで楽しい』に少しずつ気持ちが動いてきているのだなと思います。

 これからも子どもたちの『楽しい』『やりたい』遊びがどんどん増えていくと思います。今話題にあがっている『虫のお家作り』がどんな風に進んでいくのか、私たちも一緒に楽しみなが進めていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動会という行事を通して、応援したり、応援されたりする中で、年下の子が年上の子に憧れを持ったり、年長児を中心に『勝ちたい』という同じ目標に向かって進むことができました。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2024年8月の様子

にじグループ
花が咲いたよ

 暑い暑い毎日が続いています。

 そんな暑さの中でも子どもたちはとても元気です。水遊びや室内での運動遊び、園庭での活動など活動量も結構ありますが、水分補給を自分たちからできる子も多くなり「魔法の水を飲んだら元気が出るよ」が合言葉になっているにじグループです。

 

 以上児室で遊んでいた時のこと、「あ、朝顔咲いてるよ。」と大きな声でまわりの子に知らせてくれた子がいました。その声を聞いて子どもたちは窓辺に集まり、朝顔が咲いていることを確認してから「外に行って見よう」と花壇に向かいました。花壇には紫と白の朝顔が三個。綺麗に咲いていました。嬉しそうに朝顔を見上げ、「見て朝顔咲いてるよ。おいで」と年少児を誘う子もいました。まわりの子と一緒に花壇を見る子どもたちはとても嬉しそうでした。

 その日から子どもたちは、咲いた花の数を数える様になりました。毎日、花の観察をするうちに年長児が、蕾と終わった花の違いに気が付くようになりました。「これは明日咲くね。これは咲き終わったね」と年中児や年少児に知らせてくれるようになりました。

 特別保育期間が終わりみんなが元気に登園すると、今まで咲いていなかった赤の朝顔が咲いていました。綿花の花や向日葵も咲きました。コスモスも咲きそうです。園庭以外にも子どもたちの楽しみはまだまだ続きそうです。 登園や降園の時に、お家の方を誘って花壇の花を楽しむ姿を見て嬉しく思います。これからも子どもたちと一緒に花の成長を楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 楽しいことは一緒に楽しみ、困っている時には声をかけて助けて上げる姿も多くなってきています。

  • 水分補給をしっかり行い、給食もよく食べることで元気に過ごすことができました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
久しぶりの園庭

 夏はプール遊びが大好きな子どもたちですが、「今日は園庭に行く?」と時々園庭が恋しくなるようです。少し涼しい日に園庭に行くことになりました。「みんな園庭に行くって」と、伝言ゲームのようにまわりの子に伝わっていき、久しぶりの園庭に心躍らせているようでした。

 雨が降ったあとだったこともあり、「カエルとかカタツムリとかいるかな?」と楽しみにして向かいました。園庭につくと、まずは大きな水たまりの中を探します。「あっ、アメンボ」「水の中にも何かいるよ」「これは、ゲンゴロウじゃない?」「あんまり手を入れると見えなくなるよ」と、やりとりをしながら観察をしていました。みんなの発見やこれなんだろう?の疑問には、年上の子や虫好きの子たちが色々なことを教えてくれる子どもたちの活躍の場になり、みんなで生き物への興味を高めています。

 

 その後も、「カナヘビいる」「このお花見たことないね」「大きいバッタだよ」と、誰かが何かを見つけると、「どうしたの?」とまわりの子が駆け付け、何度もあちらこちらに大きな輪ができていました。その中でひときわ大きな輪ができたのは、シャクトリムシを見つけたときです。そこに集まったみんなが、目をこらしながらその不思議な動きに魅了されていました。

 久しぶりだったこともあり、ひとつひとつの発見をみんなで共有し合いながら楽しんだ時間になりました。自然にグループの中での関係性も一段高まってきたようです。

 季節が変わる園庭には、沢山の楽しみの他に、子どもたち同士を結び付けてくれる魔法も隠されているようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 水分補給を十分にし、リレーや運動遊び、水遊び等で、身体を沢山動かして活動することができました。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
「いいぞ、つきー!」

 グループ対抗で、走ったりクマさんハイハイをしたりするなど、いろいろなリレーを楽しんでいます。そんな子どもたちの様子を紹介します。

 むつみのリレーでは、バトンの受け渡しの代わりに「いえーい」とタッチをする時もあります。つきグループは、自分が走る番になると両手をパッと開いて待ちます。元気よくタッチをしたらスタートです。自分に向かって走ってくる子を真剣に見つめる表情や、いつでもスタートできるぞという姿勢から強いやる気が伝わってきます。しかし、年中児や年長児が年少児や二歳児の子にタッチする際には、スピードを加減し目線を合わせたり優しくタッチをしたりするなど相手に合わせて接してくれています。

 

 また、玉を持ってフラフープからフラフープへ移動する玉運びリレーをしていた時のことです。私はスタート位置とは反対側で、子どもたちに玉の運び方を伝えていました。すると、つきグループの列から声が聞こえてきました。耳を傾けてみると「いいぞ、つきー!いいぞ、つきー!」と年中児がリズムよくかけ声を出していました。その楽しそうな姿を見て、近くに並んでいた子どもたちも一緒にかけ声を始めました。そして最後には、つきグループ全体から「いいぞ、つきー!」のコールが聞こえてきました。子どもたちがいきいきとリレーを楽しんでいること、仲間同志が一体となり応援し合ってグループを盛り上げる様子に私の心も熱くなりました。

 もうすぐ運動会もやってきます。つきグループの仲間同士が応援し合うことで、さらに盛り上がっていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 同じグループの仲間が分かり、集まったり並んだりする時に教え合う様子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年8月の様子

乳児
お水はどんな感触?

 

 夏本番を迎えましたが、子どもたちは暑さに負けず元気に水遊びをしています。水遊びの準備が始まると早く遊びたそうにプールバックを探したり指をさしたりしています。子どもたちは渚プールで遊ぶ子とタライで遊ぶ子に分かれて活動しています。

 渚プールには自分で斜面を上って入ります。力強く蹴って這い這いで折り返し地点まで上っていくと、慎重に身体を後ろ向きに変えて下ります。渚プールに入ると最初は手や足を入れて様子を見ていました。ところが、自分の身体に水しぶきがかかると『楽しい』という気持ちに変わり、更に水面を叩いたり足をバタバタさせたりしていました。水しぶきが顔や身体にかかるのも平気で、身体全体から笑顔が溢れているようでした。

 

 タライで遊ぶ子たちに、底に穴の開いたカップで上から水を流してみました。最初は『何だろう』と見ていのが、次第に興味を持ち、手を伸ばして水を触ろうとしたり受け取ったりします。すると今度はコップを持って水が流れ落ちる場所にコップを移動して水を入れている子がいました。コップに水が入った瞬間思わず『おー』と感激の一声が口をつき、それからは口を開けながら水が溜まっていくのを楽しんでいました。コップに水が入るとゆっくりタライの方へコップを傾けます。すると別の子がタライの中に水が跳ねることに興味を示しました。タライに顔を近づけてじっと見たり水面を触ってみたりと興味が連鎖して広がっていきました。 

 子どもたちは日々考えながら遊びを楽しんでいます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日はこまめに水分補給をしたり汗をかいた際は着替えたりして過ごしました。

  • 一歳児と一緒に『あいうべ体操』をしたり手遊びをしたりしたことでまねて一緒にやるようになりました。

(菊地凜南)

 
一歳児
みんなと水遊び

 毎日気温が高くても、子どもたちは汗をかきながら水遊びや室内での運動遊びを楽しそうに行っています。

 七月末から始まった水遊びも、今ではダイナミックな遊びに変わってきました。水遊びが始まった日、初めての子はじっくり時間をかけて遊びの様子を見ていました。慣れてからは自分で渚プールに入り、足を上下にばたつかせて声を上げて楽しんでいます。それが一人から二人、三人と楽しさの輪が広がってみんなが笑顔になり楽しさを共有しています。「楽しいね」や「ばしゃばしゃ」と子どもたち同士で会話も弾んでいます。

 

 タライでの遊びもどんどん変化してきました。最初はカップに水を入れるだけのコップが、ジュースに見立てて飲む真似をしたり、コップをお盆の上にのせて運んでみたりとやり取り遊びに変わっています。そこで、絵の具を使った色水遊びも増やしてみました。 最初は絵の具の感触を手で実際に感じ、そこから伸ばしたり水に混ぜて色水にしてみたりと変化を楽しみながら遊びました。絵の具の色も少しずつ覚え「あか」や「あお」など色を確かめながら遊ぶ姿もありました。子どもたちのその姿から自分の楽しかったこと、発見したことを周りの子たちと共有できる力があることに驚きました。自分が楽しいと思ったから、同じように他の子にも楽しんでもらいたいと考えることができる一歳児が素敵です。

 これからも新しい発見や経験をたくさんしていき楽しさだけでなく、喜怒哀楽の気持ををみんなで共有していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続いたので、汗をかいた時には着替えをしました。また時間ごとにこまめな水分補給を行い、熱中症対策に努めました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2024年7月の様子

にじグループ
心も身体も元気に!

 毎日8時30分からリズム体操を行っています。にじグループは、登園時間の関係で準備体操の時間は十人程で他のグループよりも人数が少ないですが、「一、二、三」と元気な声とやる気が自慢です。特に年長児が率先して取り組んでいて、そんな年長児の姿を見て、年下の子たちも『年長さんのように』という気持ちで意欲的に取り組んでいます。

 

 最近では『金魚』『どんぐり』『あひる』『こうま』の歌詞を覚えて歌っています。歌いながら行うことで、呼吸も大きくなりさらに運動量はアップします。二歳児や年少児も初めは年長児と年中児が歌う姿をじっと見ていましたが、毎日耳にしていることで、今はみんなが一緒に元気よく歌っています。その姿に年長児と年中児が気づいて、「二歳さん、年少さんもう覚えたの。すごいね」「ちゃんと歌えてるね」と嬉しい言葉をかけてくれたり「今は一番歌うんだよ」「『すすめ』じゃなくて『あゆめ』だよ」と熱心に教えてくれる姿が見られます。

 みんなが声を合わせて歌うことで仲間意識が高まり、さらにグループの雰囲気も明るくなって『もっとやりたい』という前向きな気持ちがガンガン伝わってきます。何より一人ひとりが笑顔で取り組んでいるところが素敵だなと感じています。

 これからも意欲的な気持ちと姿勢を大切にしながら楽しんでリズム体操を行っていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • ルールを守りながらプール遊びを楽しんでいます。

  • 話し合いや振り返りの時間に子どもたちの意見をマップにしています。それを見てどんな遊びが広がっているのか、他の子がどんなことに夢中になっているのかが分かり安くなり、次の日の意欲的な活動に繋がっています。

(髙橋 凜)

 
ほしグループ
どうやって作る?

 活動の振り返りの時間、子どもたちから楽しかったこと、見つけたこと、嫌だったこと、納得できなかったこと、これからやりたいことなど様々な話が出てきます。話をしているときの子どもたちの表情は、多くの場合期待と喜びが合わさって、きらきらと輝いてみえます。さらに、そのときの一人ひとりの感情があふれ出ていることを感じます。

 ある日の振り返りのときのことです。「人形を作ってみたい」という意見が突如として出てきました。「お~人形か!面白そうだね。どうやって作りたいの?」と聞いてみました。すると「針で縫って綿とか入れて作る」と話していました。この話を聞いていた子どもたちは頭の中でいろいろな人形を想像したと思います。想像しているうちに自分が作ってみたい人形のイメージまで湧いてきたようで「私、女の子の人形がいいな」「動物の人形をたくさん作りたい。そしたら動物園みたいにしたら面白そう」と盛り上がりました。

 

 盛り上がったところまではよかったのですが、ここから「どうやって人形作る?」「難しそうだよね」「縫えるかな?」「材料はどうする?」と『作りたい』を叶えるための課題が次々に浮かび上がってきました。

 まだ人形は形になっていません。子どもたちが想像する人形の他にも紙を使用したもの、廃材を使ったものなどいろいろな形の人形があります。第一は子どもたちの作りたい人形が形になることですが、まずはいろいろな人形作りを始めて、形にする楽しさを感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の意見を言うだけではなく、他の人の発言にも興味を持って聞いてみようとする姿が増えてきました。

(上田 彩乃)

 
つきグループ
七夕に願いを込めて…

 七夕飾りを作っていた時のことです。短冊と一緒に飾ることを話すと『何がいいかな』とさっそく考えて作り始めます。昔ながらの『天の川』に挑戦する子もいましたが、今年は子どもたちオリジナルの飾りを作っている子が多かったです。グループの中で同じものを作りたい子同士が集まり、お互いに作り方を教え合ったり、良いところをまねたりしながら作っていきました。

 二歳児のある子は、短冊に書いていた願いとは違いましたが、自分の夢と合わせた飾りを作っていました。「私はゾウが好きなの」と言いながら折り紙を切ったり貼ったりして、自分のイメージしたものを作っていきます。「できた」と言った時の嬉しそうな表情が印象的でした。

 

 七月に入り、楽しみにしていた笹竹が届きました。トラックに積んでいた笹を見て「見て、大きいよ」「あれに短冊つけるの?」と大興奮です。私が「みんなが作った飾りと短冊を飾ろうね」と話すと、「どこにつけようかな」「一番上がいいかな」とわくわくが止まりません。

 次の日、早速飾り付けをしました。それぞれ自分で飾りたい場所を決めました。紐を通した後に、風で飛ばされないようにテープで貼ります。年長児は自分の分が終わると「やってあげようか?」と自然と二歳児や年少児に声をかけてくれます。それを見ていた年中児も、「一緒にやる?」とまだつけ終わっていない子に声をかけてくれました。

 異年齢で過ごす時間が増えたことで今まで以上に、年上の子を見て真似る、年下の子に優しくする等の関係性が自然と子どもたちの中に生まれ、連鎖しているのだなというのを改めて感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の楽しいことを他の子と一緒に楽しむ経験をしたことで、少しずつ遊びの輪が広がってきました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2024年7月の様子

乳児
座ってじっくり…

 気温の高い日が増えてきましたが、子どもたちは毎日元気に遊んでいます。這い這いや歩行で室内を散策したり、ボールで遊んだりと身体を動かすことが好きな子どもたちですが、最近は座ってじっくり遊ぶようになってきました。

 

 スプーンでフェルト玉の移し替え遊びをしました。準備したスプーンを下手持ちし、五本の指でしっかり握るように持ちます。器の中のフェルト玉をスプーンで追いかけていると、器が揺れてなかなかすくうことができません。どうするかなと様子を見ていると、左手で器をおさえました。さっきまでは、どうしたらすくいやすいのかを考えていたようです。それからは、瞬きもせず真剣な表情でフェルト玉を追いかけていた次の瞬間、見事にすくうことができました。自分でできたことに驚き、目を丸くさせていました。私が「すくえたね、出来たね」と拍手をすると、隣に座っていた子も思わず拍手を送っていました。隣の子ができたことが、自分のことのように嬉しかったようです。二人で顔を見合わせて微笑み合っている姿に私も心が温かくなりました。 偶然できたことであっても、一度できたことをきっかけに何回も行うことで自分の物にしていきます。下手持ちでスプーンを持つために手首の使い方がコツになります。手首の使い方も上手になってきたことが感じられました。

 さらに、自分以外の子にも興味関心がでてきています。他の子が遊んでいる様子を見て、『やってみようかな』と挑戦する姿があります。たくさんの初めての挑戦が待っています。私達もたくさん応援したいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中でスプーンを使用したことで、食事の際にもフォークやスプーンを下手持ちで持てるようになってきました。
  • 七夕飾りを一緒に作ったり、飾ったり、歌をうたったりして季節の行事を楽しみました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
アイスどうぞ

 少しずつ園庭から聞こえてくるセミの声が大きくなってきました。保育室で、ピアノの音が聴こえてくると、子どもたちはすぐにその前に来て歌い始めます。

 手遊びの歌では両手も動かし、知っている部分は声に出して歌う子もいます。そんな子どもたちは今『アイスクリーム』という歌が大好きです。伴奏が始まるとハッとした表情になり、軽く握った片手を胸の前に出して身体を左右に揺らします。時々、食べる真似をする姿からみんなの手に握られたアイスクリームが見えてきました。

 

 「何味ですか?」と尋ねると「いちご」「ぶどう」と色々な味が出てきます。そこで保育室にアイスクリームの写真を掲示してみました。そのことに気がついた子は、取り出す真似をしてから「いただきます」と食べ始めます。始めは一人で楽しんでいましたが「どうぞ」と近くにいた子や乳児さんに手渡すような姿も見られました。

 そこからアイスクリーム屋さんが始まりました。私たち職員が店員さんになり、注文を受けてからブロックで作ったアイスクリームを手渡します。外の景色が見える丸窓の前に座ると「ぺろん」と食べる真似をします。その時子どもたちが口ずさむ歌は『アイスクリーム』でした。近くにいる子と目を合わせながら歌ったり笑い合ったりすることもありました。

 これまでは一人遊びがほとんどでしたが、少しずつ周りの子の様子も見えるようになってきています。その中で玩具の取り合いなどトラブルに繋がってしまうこともありますが、お互いの気持ちを受け止めながら過ごしていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきましたが、こまめな水分補給や着替えをしながら過ごしました。

  • 『やりたい』『自分の』の気持ちが大きくなってきました。上手く言葉にできない時、お互いの気持ちを保育者が代弁して伝え合いました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年6月の様子

にじグループ
芽が出たよ

 玄関横の花壇をみんなで作ることになりました。長いこと自然にまかせていたので春のチューリップが咲き終わると少し寂しい花壇と考えたからです。

みんなで花を育てることになり、どんな花が良いか話し合いました。が、花の名前はなかなか出てきませんでした。そこで、夏に咲く花を中心に写真を見ながら一緒に考えました。その中から、子どもたちは『ひまわり』と『あさがお』を選びました。

 

 花壇の準備が始まると、雑草だらけの花壇を見て「草を取らないと」と言って草を取り、桑で耕して土の中から出てきた石を「花が大きくなれないかもね」と言って取り除いてくれました。綺麗になった花壇に新しい土を入れると「ふかふかで気持ちいいね。種も喜ぶね」と嬉しそうに花壇を眺めていました。花壇作りを知ったお家の方から綿花の種も頂いて、早速、ふかふかの土に人差し指で穴を開けて一粒ずつ種を入れていきました。「おふとんかけてあげようね」と、種の上から土をかけました。

 それから毎日の水やりを続けていると、ある日「芽が出てるよ」と知らせてくれた子がいました。早速花壇に行くと小さな芽が顔を出していました。それを見た子どもたちは、拍手をして喜んでいました。

 子どもたちは毎日の花の成長を楽しみにしながら観察と水やりをしてくれています。「先生、草も伸びて来てるよ。草取りもしないとね」 子どもたちの気付きを大切にしながら花を咲かせる日を一緒に待ちたいと思っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分のやりたいことや、やってみて楽しかったことをみんなの前で話せる子が多くなってきています。二歳児も一緒に輪の中に入るように以上児が誘うことが多くなりました。

  • 汗をたくさんかく季節になり、着替えや水分補給をしっかりと行うようにしました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
教えてあげるよ

 「今日は何してあそぶ?」という話し合い時間、手をあげて自分の意見を発表する子が多くなってきました。私たちが聞く前に、子どもたちから「〇〇でこんな遊びがしたいな」と意見がたくさん出るようになってきて、話し合いが盛り上がっています。

 そんなある日の話し合いのことです。「屋外遊戯室に行きたい」という意見が出て、ほしグループみんなで屋外遊戯室に行くことが決まりました。二歳児はまだ屋外遊戯室に出たことがなかったことに気が付いた以上児が、屋外遊戯室での約束事を教えてくれてみんなで確認をしてから出ました。出てすぐにすべり台があるのですが、まだ分からない二歳児に「こうやって滑るんだよ」と隣に座り、お手本を見せてあげる姿がありました。また登り棒や吊り輪なども、やり方がわからない年下の子には、何も言わなくても年中児や年長児が自然に教えてくれるようになっています。

 

 

 屋外遊戯室には、身体を動かす他にもうひとつ子ども達が楽しんでいるものがあります。それは虫探しです。小さな丸太付近や壁にはいろんな虫がいて、その虫観察も屋外遊戯室の楽しみです。見つけた虫は丸太に乗せてみんなで観察会が始まるのも定番になっています。

 今ほしグループではもう一つの流行っているものがあります。それは、ドレスを着てのダンスパーティーです。中でも多いのがプリンセスです。自分のお気に入りのドレスを身にまとい、歌ったり台詞を真似したり、一人ひとりが本物のプリンセスです。グループの名の通りほしのようにキラキラ輝いています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合いや振り返りでは、遊びたいことや楽しかったことなど手を挙げてみんなの前で発表する子が増えてきています。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
どうやって作ろうかな

 先日の話し合いの時のことです。「今日は何をして遊びたいかな」と聞くと、やりたいことをみんなに話してくれる場面が多くなりました。

 この日は、カナヘビやダンゴ虫を見つけに行きたい虫探しチームとお店屋さんがしたいチームに分かれました。私が『どうしようかな』と考えていると年長児の子が「先生三人いるから、二つに分かれればいいよね」と提案してくれたことで屋外遊戯室と以上児室に分かれての活動に決まりました。 以上児室では、お店屋さんの準備が始まりました。『どうするのかな』と見ていると、何枚もあるチラシの中から食べ物のチラシだけをピックアップし始めました。それからお肉やピザなどの食べ物をハサミで丁寧に切り抜いていきます。次にそれを大きい紙にのりで貼ってお店のメニューが完成しました。

 

 今度は、メニューを見ながらピザ作りの始まりです。メニューの写真を見て、何が必要か考えます。画用紙を丸く切って生地を作り、トッピングを飾りつけたら完成です。いよいよお店の開店です。「いらっしゃいませ」という声を聞き、近くにいた二歳児もお皿にままごとのケーキを入れてお手伝いです。

 切り抜きを見て、料理を作る発想がとてもユニークだったことと、みんなで盛り上がっていたのを見ていた私もワクワクしました。その日、掃除後の振り返りの時間に、「明日もまた続きをやりたい」と話がありました。自由な発想で夢中になって遊ぶ楽しさを私も共有できて充実した一日になりました。この遊びが続くとどうなるのか楽しみになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの話し合いを通して、語彙が増えた二歳児や年少児が自分の考えたことや感じたことをみんなの前で話す回数が増えてきました。

(伊藤 紀子)






むつみ乳児保育園の2024年6月の様子

乳児
お水、冷たいね

 6月中旬気温が30度を越えた暑い日もあり、早くも夏の訪れを感じます。園庭に、タライを準備しての水遊びが始まりました。

 初めて見るタライを少し離れたところから見ていた子ども達も、一歳児が楽しそうに水を触って遊んでいる様子を見て興味を持ち始めました。恐る恐るそばに来て、タライの中を覗き込むとそこには水が入っていることに気付きました。

 

 最初は、何かわからず触らずにじっと見つめます。私が「お水、気持ちいいよ」と声をかけながら触ると、その様子をしばらく見ていた子が、水を確かめるようにそっと手を入れました。水に触れた瞬間、目を見開きじっと私の顔を見つめます。『何故?どうして?』の気持ちが伝わって来ます。「お水、冷たいね」と声をかけると、今度はグー、パーと手を握ったり開いたり動かして水の感触を確かめているようでした。さらに、一歳児が水面を何度も叩いて遊んでいるのを見つけると今度は水面を叩き始めました。だんだん顔や身体に水しぶきが飛び始めても全然気にすることなく、それ以上にダイナミックになる水遊びに夢中でした。

 初日は水を確かめるように遊んでいた子たちも日を追うごとに水に慣れ、タライを見つけると嬉しそうに近くに来ます。そして迷うことなく水に両手を入れて遊んでいます。触り方もダイナミックになり、盛り上がってくると身体を弾ませながら水面を叩いて全身で楽しんでいます。

 7月からは本格的な水遊びです。初めての渚プールが、さらに子どもたちの楽しみを広げてくれそうです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園庭で水遊び、草、虫などたくさんの生き物を見ました。

  • 気温の高い日は、こまめに水分補給を行い熱中症対策を行いました。

(後藤和笑)

 
一歳児
ドキドキ

 段々と気温が高くなる日が増え、夏を感じる日が多くなってきました。そんな中でも子どもたちは「お外行きたい」と元気よく園庭に駆け出して行きます。

 朝の天気予報で最高気温が30度を越えると言われていたある日のことです。この日は園庭にタライを準備し、水遊びをしていました。手で水面を叩いたり、水を掬って移し替えたりして遊んでいました。その日は予報通り時間が経つにつれて気温が上がり日差しもジリジリとしてきました。そこで、シャワーヘッドのついたホースを準備しました。それに気が付いた子から『なんだなんだ?』と興味津々というように集まり、ホースを蛇口に繋ぐところを真剣な表情で見つめます。

 

蛇口をひねり、シャワー状に水が吹き出ると、その目はたちまちキラキラと輝き出し「きゃー!」「あめー!」と大興奮でした。全身びしょびしょになりながらも、水が降っている下を駆け抜けたり、両手を広げながら近くにいる子と笑い合ったりしてその場には『楽しい』『気持ちいい』という思いが溢れていました。準備中の十数秒ほどですが、その場にいる子どもたちはほとんど声を出さず、カラスの鳴き声や車の走行音がいつもより大きく感じられました。この十数秒には子どもたちの『期待』『興味』『緊張』など様々な思いや感情が詰まっていたと思います。

 子どもたちは日々の活動で色々なことを経験して行く中で、好きなことや興味を持ったことに集中する時間が少しずつ長くなってきています。これからも子どもたちの『瞬きを忘れる瞬間』を大切にしながら一緒に過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきたため、衣服の調節や水分補給をこまめに行いながら活動しました。

  • 着替える機会が多くなり、自分で選んで着ようとする姿が増え、着脱もスムーズになってきました。

(佐藤優翔)






むつみこども園の2024年5月の様子

にじグループ
むつみの畑をつくろう

 グループの枠を越えてむつみには、お花に興味を持つ子ども達や「たねをうえたい」という子どもたちがいます。そんなある日、「畑をつくりたい」という願いを持っていると、話してくれたご家族がありました。そこのお家から自宅にある数種類の種と、植え方のアドバイスも一緒にいただきました。早速グループのみんなに話すと「よし、みんなで畑を作ってみよう」ということになりました。

 園庭の土は粘土質で畑には向かないことはここが園庭になった時から知っていました。が、数年前に畑の土をいただいたことがあるここならどうかなと園長先生達と相談して畑にする場所が決まりました。さらに、畑を作るための道具もありません。それも交渉して準備してもらいました。

 

 最初は、草だらけの土を耕すところから始めました。家で畑をしている職員にも手伝ってもらい、初めて鍬を手にして「重い。難しい。でもやってみたい」ということで、一人では持つのがやっとの鍬を職員と一緒に使ってみました。年長児の姿を見て一人、二人と年中児や年少児も見に来ました。「こうやってウネを作るんだよ。」と種を植える場所の盛り上がった所の名前も教えてもらいました。次の日は大雨で、待ちに待った種植えは来週に持ち越しになりました。

 その週開けは、晴天です。色々なきれいな色の種がありました。そこで、何が出てきたかわかるように種の種類ごとに名前の札を立てて植えることにしました。菊地さんからじゃがいもの種芋を植えた時に「土を優しくかけるんだよ」と、教えていただいたことを思い出した子がいて、そのことをみんなに教えてくれました。そのこともあり「大きくなってください」と願いを込めて土をかけていました。完成した畑をワクワクした気持ちと、やっと畑ができたと嬉しい気持ちで眺めていました。

 その後は「お水もあげないと」や「今日は雨だけど大丈夫かな?」など自分たちが植えた種のことを思う気持ちが伝わってくる言葉が増えてきました。どんな野菜の芽が出てくるのか、いつ出てくるのか一日千秋の思いでみんなで大事に育てていきたいと思います。

 次回の畑プロジェクトもお楽しみに。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • どのグループも、年長児の子どもたちが年下の子どもたちと関わる時に強く言ってしまうことが多く、子どもたちと話し合いをしました。「強く言われたらいやだ」「もっと優しく言ってほしい」等意見が出て、自分がされて嬉しいことをみんなでしようということを確認しました。

  • つい、きつかったり、いやな気持になる言葉を使ってしまうけれど、みんなのこころが優しくなれる言葉かけが、嬉しいことに子ども達自身が気づき、みんなで気をつけていこうと話をしました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
応援が力に

 おやつ後は、グループごとに分かれて、各部屋の掃除タイムです。ここで活躍してくれるのが年中児の雑巾当番です。「雑巾持ってくるね」と当番になった子たちが中心になって、バケツを取りに行き「雑巾きたよ」の声が聞こえると子どもたち同士で声を掛けあって掃除が始まります。四月当初は「何が始まるの?」と二歳児や年少児は、年長児や年中児が雑巾を絞ったり雑巾がけをしたりする姿を見ていました。そのうち「こうやってやるんだよ」と教えてもらったことで、「やってみよう」という気持ちが出てきています。

 

 掃除の場所は毎週変わります。二階・ゲームコーナー・以上児室の三グループに分かれますが、今回は二階の部屋の掃除をした日のことです。一番拭く距離が長く、子どもたち(雑巾がけが上手になった子)には人気の場所です。掃除が始まり、端から端まで拭き終えた子が、二歳児の一人が部屋の半分ほどまで雑巾がけをしている姿に気付きました。「〇〇ちゃん頑張れ」とかけた声がまわりの年中児・年長児に広がり「あともう少しだよ」と応援し始めました。声援を受け、一歩一歩、力強さが増して進んでいきます。そして、そのまま止まらず壁際まで拭ききっていました。まわりで見守っていた子からも「〇〇ちゃん、すごい」と声があがり、その二歳児の子は達成感と喜びにあふれていました。仲間の応援によって引き出される力はすごいなと感じました。

 子どもたちの中で、頑張っている子を励ましたり、その子のいいところに気付いて認めたりする気持ちが育ってきていることを感ます。素敵なほしグループの一コマでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 活動の話し合いや振り返りをする中で、自分の考えたこと、感じたことをみんなの前で話そうとする子が増えてきました。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
「チーズ出てきた」

 年中児の子どもたちが、園庭の砂場でスコップを握り砂場掘りが始まりました。一人の子が、渾身の力を込めてグイッと手首を返しながら掘っていると、土の中にねっとりとした白い土があることに気が付きました。「何か出てきた」との声に、そこを掘っていた子たちがスコップに注目しました。注目している中でスコップについた土を削ってみると、その土がパラパラと剥がれ落ちました。一瞬言葉をなくした子達でしたが、すぐ「先生、チーズ出てきた」と興奮しながら知らせてくれました。さっきからその様子をこっそり見ていた私は『なんか、楽しくなってきたぞ』と思いながら「本当だ。チーズだね」と言いながら、一緒に『チーズ』集めに参加することになりました。

 

 スコップの先を使って削っていくうちに、チーズがたくさん集まりました。その様子に気が付いた二歳児の子ども達もやってきて傍にぴったりとしゃがみ、じーっと手元をのぞき込みます。夢中になっていた年中児達が、二歳児の子達に気づき「○○ちゃんもやってみる?」と声をかけてくれました。二歳児の子が「うん」と嬉しそうに頷くと、一緒にチーズ堀りが始まりました。年中児の子が「ここ掘ってごらん」と指を差して一緒に掘ってみます。黙々と掘り進めると白い土が見えました。「ほら、チーズ出てきた」と年中児の子が話すと「本当だ、チーズだ」と二歳児の子も夢中になっています。そんな様子を見て年中児の子もニコニコと微笑んでいました。

 グループの中で、自然に出てくる教えたり教えられたりする関係性の中で、年中児や年中児は二歳児の居場所を作ってあげていると感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い・うがいをする場所ややり方を一緒に確認しながら進めてきたことで、自分から取り組む子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年5月の様子

乳児
室内遊びでの発見

 五月に入り、気温が高くなったり低くなったりする日が続きましたが、子どもたちは元気いっぱい遊んでいます。

 室内でも自然を感じられる活動をしました。それは、染めものに挑戦したことです。子どもたちと園庭から摘んできた草(よもぎ)を部屋に持ってきて、一緒に十分触って揉みました。それをペットボトルに水と一緒に入れてよもぎの染め液を準備すると、不思議そうに顔を近付けました。最初は『何だろう?』と見つめているだけでしたが実際に触ってみると中に入れたよもぎや水が動く様子に不思議な感覚を感じたようでした。さらに、布を入れて振ってみると「あー」や「うー」、「んー」と元気に声を出しながら私たちの真似をしてペットボトルを上下に振ったり転がしたりします。一人が振ると他かの子もやりたそうにじーっと見ています。中の水や布がそれに合わせて動く様子を見たり音を聞いたりしているようでした。順番に渡すと嬉しそうに動かします。染めた布がどんな色に染まるのか、いまから楽しみです。

 

 他には、段ボールで作った手作りぽっとん落としを準備しました。ペットボトルのキャップを繋げて作ったコマを指全体で握って穴を狙います。入れることができると嬉しそうに笑います。「あー」や「うー」と声を出して私たちにその時の気持ちを表現してくれるようになりました。まだ指先を使った遊びは難しいですが、徐々につまむ遊びも取り入れていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事や排泄、睡眠時には、一対一の関わりを大切にしました。

  • 天気のいい日には、園庭に出て外気欲をして過ごしました。園庭で芝の上を思いっきりはいはいをしたり、歩いたりしながら探検を楽しんでいます。

(菊地 凜南)

 
一歳児
雨の日の園庭

 気温が高くなったかと思うと急に低くなり、暑くなったり肌寒くなったりと日によっていろんな顔を見せています。子どもたちは晴れの日でも雨の日でも元気に園庭で活動しています。

  初めてカッパを着て園庭に出た子どもたちは、思い思いの場所に移動し遊び始めます。最初は少し身動きが取りづらそうでしたが、少しすると慣れたようで園庭内を走りまわります。ひとりの子が水たまりに気づいてそこに入り、水しぶきを上げて遊び始めるとすぐに二人、三人と増えていきます。水たまりの周りまで水しぶきが上がるくらい激しい遊び方です。子どもたち同士の歓声や、笑い声、足踏みしたことで聞こえてくる水の音が、『最高』と感じている子どもたちの気持ちを共有していることが伝わります。

 

 別の場所では、軒下に行くと雨だれのしずくがたまたま頭に落ちてくることが面白かったのかそのままそこに立ち止まり、雨だれに打たれている子を見つけました。そこでじっとたたずんでいる子に声をかけたくなりましたが、発見を邪魔してはいけないと思いなおしそっと見守りました。雨の日にしかできない発見をした子どもたちが、見つけたものや感じたものを私達は大事にしたいと思いました。

 日々の活動の中で、子どもたち同士で関わる際に私たちが代弁しながら仲介することが多いのですが、子どもたち同士で相手の表情を見たり、しぐさで表現したり、さらには単語を使いながら自分たちで関わろうとする姿が見られるようになりました。相手の子を意識した関わりが増えてきているようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温に応じて衣服を変えたり、水分補給をしながら活動をしました。

  • 天気のいい日は、園庭、支援学校、園周辺に散歩に出かけたことで、たくさん身体を動かしたり、虫や季節の花に触れ様々な発見をしました。

(岡本 亜優真)






むつみ保育園 | むつみ乳児保育園