むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2023年4月の様子

年長児
楽しみ!お当番!

 年長児に進級し、楽しみにしていることはたくさんありますが、その中のひとつに『お当番活動』があります。

 『お当番活動』には、アナウンス、お米とぎ、給食やおやつのお当番等があります。その中でも一番楽しみにしている子が多いのは、給食のお当番とおやつのお当番です。

 

 エプロンと帽子、マスクを身につけて服装を整えると、「楽しみだね!」「今日は何のおかずかな?」と会話を弾ませながらランチルームに向かいます。普段よりも意識して手をよく洗った後は、緊張しながら配膳台の前に立ちます。どのように盛り付けるか、どのくらいの量を盛り付けるかを職員と確認した後で、お当番がスタートします。

 子どもたちが順番にもらいに来ると「どれ食べますか?」「どのくらい食べますか?」と聞き、その子が食べたい数、量を盛り付けます。たくさんの子どもたち、一人ひとりとやりとりをし、量を調節しながら盛り付けるのはとても難しく、次から次へとやってくる子どもたちへの対応をするのは忙しく大変なことです。それでも「楽しい!」「またやりたい!」と言う子どもたちは素晴らしいと思います。まだ慣れず、難しさを感じながらお当番活動に取り組んでいる子もいます。ですが「難しいけれどもやってみよう」とする気持ちが大切だと思います。これからも、子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に考えながらいろいろな経験をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • アナウンス、お米とぎ、給食当番ではホワイトボードのお当番表を準備することで、それを見て自分が何のお当番か確認し、準備するようになりました。
  • 屋外遊戯室で遊ぶ時の約束をみんなで決めました。どんなことに気を付けて遊ぶか、どのように遊べば安全に遊ぶことができるかを考えました。

(築山 加奈)

 
年中児
楽しみすぎる!

 年中児になって子どもたちが楽しみにしていることがあります。それは、まだ行ったことのない『三十三観音』に行くことです。話しには聞いていても未知の世界です。年中児のわくわくは止まりません。「遠いんだって」「いっぱい歩くんだよ」など周りの子と話していました。話し合うその表情からは楽しみにしている気持ちが伝わってきました。

 『ポロシャツってどういうのかな?』お家の方に準備をしてもらって初めてわかった子もいたようです。ポロシャツ、首に巻くタオル、水筒など準備をしてもらい大喜びの子どもたちは、水筒を持って来た日、重い水筒に驚いた私は思わず「家からお水入れてきたの?」と聞きました。すると、「ちがうよ。さっき入れてみたんだよ」と笑顔で答えました。自分で水筒に水を入れたことがわかりました。どうしてもやってみたかったようです。

 

 探検隊当日の朝、みんなが笑顔で登園してきました。登園準備後は、待ちに待った探険隊の準備です。ポロシャツを整えて汗拭きタオルを首に巻きます。「黒い服は虫が来るから着ないよね」と、自分たちで明るい色の服を選んで着ていました。いよいよ水筒の水を自分で入れます。「半分まで入れるよ」と声をかけると水筒の中をのぞいて確認しながら自分で水を入れました。

リュックに水筒とおにぎりを入れたら帽子を被り靴を履いてさあ、出発です。子どもたちの表情は、どの子も期待感があふれていました。その後の様子は探険隊のページで紹介しています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 進級したことで活動の意欲が高まり、準備や着替え、遊んだ後の着替え、片付けを自分からできるようになってきています。
  • 園庭でのボール遊びや鬼ごっこ、屋外遊戯室での活動が増えたことで、運動遊びに意欲的に取り組むようになりました。

(宇都宮 美代子)

 
年少児
わくわくの以上児室

 新たな仲間が二人増え、十六名のスタートになりました。「年少さん」と呼ばれると少し照れるように「『ちゃん』じゃなくて『さん』になったんだよ」と教えてくれました。以上児室での朝の準備、以上児室での活動とどれも新鮮なようで、わくわくとした気持ちも伝わってきます。

 

 以上児室には、二歳児室にはないドレスがあります。もともとおしゃれな子たちなので、そこを見逃しません。「これ着る」と張り切ってドレスを持ってくると、嬉しそうに着替えていきます。ドレスを着ると「ボタン止めて」と私に背中を向け、お願いをしてきました。するとそばで別のドレスを選んでいた子が、「○○さんがやってあげようか?」と声を掛けてくれました。その子は嬉しそうに頷くと、その子の目の前に移動します。私が「ありがとう」と声をかけると、二人で笑い合いました。ボタンをかけてもらうと、今度は「次は△△さんがボタンやってあげる」と声をかけます。自分がしてもらって嬉しかったことを、同じようにしてあげようとする気持ちが育っていると感じ嬉しくなりました。

 以上児室の大きな丸太、ブロック、絵合わせカードゲームと、色々な遊びから自分のやってみたいと思うものをそれぞれ選んで遊んでいます。晴れた日には「園庭行きたいな」と自分の意思を伝えてくれる子もいます。色々な遊びに挑戦し、やってみたい、楽しいと思えるよう応援したいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 以上児に進級し、ロッカーの準備、食事や昼寝後の流れが変わりました。職員が一緒に行うことで、生活リズムの違いに気づいてやろうとしています。●手洗い、うがいは手や喉にいる菌を身体に入れないためにすることを伝えたことで、自主的に行うようになりました。

(遠藤瑞季)

 
二歳児
じぶんでできるうれしさ

 むつみこども園での生活がスタートしました。新しいリュックを背負って嬉しそうに登園した子も、心配や不安な気持ちがいっぱいだったと思います。 ここで何がはじまるんだろうという気持ちだったと思いますが、毎日園で過ごすうちに少しずつ子どもたちの表情が変化していきました。控えめに笑っていた顔が大きな口をあけて笑うようになり声も大きくなりました。また、「〇〇したい」「おしっこでる~」と遊んだりトイレに向かったりする姿も多くなりました。

 

 「自分でやりたい!」という意志を持った子どもたちです。朝は昼寝バッグから洗濯袋やパンツ袋を出してロッカーを片付け、リュックから連絡帳を出してかごに入れる。コップを出して手洗いうがいをして・・。昼食時も「自分で取りに行ってみようか?」と(私が誘ってしまった)のですが、「やる!」と配膳台にご飯やおかずを取りに行き、自分の席まで運んでいます。ご飯、汁椀、おかずのお皿、箸と順番に運んでいます。「これにする!」と盛り付けた食器の中から選ぶのも楽しんでいます。汁椀はゆらゆらと揺れる汁を見ながら「こぼれちゃった~」ということもたくさんありますが、「大丈夫!先生と拭こうね」とやっているうちに、こぼれないようにゆっくり歩いたり、汁椀を持っている子を見ると周りの子もよけようとしたり子どもたちの意欲的な行動や考える力がすごいなと感じています。

 子どもたちの「自分でやりたい!」「自分でできた!」を一緒に感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 『じぶんで』というのもそれぞれ個人差があるのでその子に合った援助をしたり、できたことややろうとしているところをたくさん一緒に喜んだりほめながら関わるようにしたことで子どもたちもやってみようという思いになっていました。

(松井空子)






むつみ乳児保育園の2023年4月の様子

乳児
好きなものを見つけよう

 十二名で新年度がスタートしました。今まで一緒に過ごして来た『憧れの一歳児さん』がいなくなり、どこか寂しいような不思議そうな表情を浮かべていました。

 新しい生活が始まり、子どもたちは自分たちの好きなものを見つけて遊んでいます。外遊び、お人形のお世話やお料理作り、車の玩具にボール等、好きなものは違います。一人でじっくり遊ぶのが好きな子、保育士と一緒に遊ぶのが好きな子、他の子の遊びをじっと見ている子と、子どもたちの遊び方もさまざまです。毎日同じ遊びを繰り返しているように思えますが、その中で子どもたちは日々違う発見や楽しみを見つけています。

 

 子どもたちの気付く力は、大人の私たちには気付かないような小さなものも逃しません。一面の青い花の中に咲く小さな白い花に気付き、足を止めてじっと見たり、シャベルですくった水の水滴が落ちるのを確かめ、次に土をすくった時には同じ動きにならないということに気付き、不思議な表情を浮かべたりしていました。

 一人遊びをじっくりと楽しんでいる時期でもありますが、少しずつ同じ場所にいる子どもたち同士で「いたね」「あったね」と発見や喜びを共有し合う姿も見られるようになってきました。

 これからどんどんと遊びの範囲が広がり、子どもたちの気付きが増え、好きなものが増えていくと思います。私たちも、一緒になって子どもたちの好きなことを思い切り楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたい気持ちを大事にして、子どもたちが自分でやっている時には、見守りました。
  • 子どもたちの気持ちを聞きながら関わるようにしたことで、自分のしたいことややりたいことを簡単な言葉や身振りで伝えてくれるようになりました。

(山内 麻知子)

 
一歳児
子どもたちの発見

 新たに五名仲間入りし、にぎやかな毎日を過ごしています。園生活にも少しずつ慣れてきて、意欲的に室内を散策しています。這い這いをしたり、寝返りをしたり、好きな場所での遊びをしながらゆったりと過ごしています。

 ガチャガチャのカプセルの中に鈴やペットボトルのキャップ、ビーズなどが入ったものを、穴の開いた段ボールに入れて遊びました。その穴に入れようとカプセルに手をのばし、手に持った時に、鈴の音がすることに気がつき私の顔を見ました。「良い音だね」と返事をすると、にっこり笑って大きく上下に振って音を楽しみます。別のカプセルを手に取ると、さっきとは違った音がしました。すると、ハッとした表情をしてそれとは違うカプセルに手を伸ばしました。それからは次々に手を伸ばし、目をキラキラと輝かせながらカプセルごとに音が違うことを発見した喜びに夢中でした。

 

 お気に入りのカプセルを見つけると、段ボールに入れます。五本の指を使ってカプセルを握るように持つと、穴に持っていきます。穴に合わせて手を開き、段ボールの中に入れると嬉しそうに手を叩いて喜びます。カプセルを全部入れると穴の中をのぞき込み、段ボールの中にカプセルがあるのを見つけるとまた嬉しそうに笑います。「もう一回やる?」と、カプセルを出すと集中して入れ始め、あっという間にまた全てのカプセルを入れて得意気でした。 仰向けで遊んでいる子も、周りの様々な音や自分の周りを通る子どもたちの姿に刺激を受けて手足を元気に動かしています。今後も様々な遊びを通して、子どもたちとたくさんの発見をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気の良い日には外気浴をして過ごしました。
  • 排泄、食事、睡眠の際には一対一の関わりを大切にし、ゆったりと過ごせるように配慮しました。

(小田島 千鶴)






むつみこども園の2023年3月の様子

年長児
自分の気持ちを言葉に

 卒園に向けて、みんなで俳句を作ろうと考えました。探険隊、うた、お点前、俳句を教えてくださった先生方へ感謝の気持をこめたプレゼントにしたいと思ったからです。「あの時〇〇だったよね」「あっ、こんなこともした」と色んなことを思い出していました。自分で考えたことを表す言葉の選び方がとても上手で、想像をはるかに超えて驚くような素敵な俳句ができました。

 

 そしてさらに、自分のことも俳句にしてみようとみんなで考えました。好きなこと、私が思うこと、楽しかったこと、伝えたいこと、それぞれ子どもたちの気持ちや思いを言葉に込めて俳句を作りました。自分の思っていることを言葉で伝えることは難しいことです。それを『五・七・五』の言葉にギュッと詰めて表現できる年長児は、世界広しといえこのむつみこども園にしかいないと思いました。今までしてきた色んな経験は、子どもたちにしっかり届いていたんだなと嬉しくなりました。 発表会後、園歌を歌っている子どもたちの表情があんまり素敵で「いい顔してるね」と声をかけると「だって楽しいんです~」と言ってくれました。 園で過ごしてきた毎日には、色んな思いがあったと思います。が、むつみこども園で過ごした日々を思い出して笑顔になっている子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいになりました。自分のことが大好きで、人を大好きになれる子どもたちです。これからもさまざまなことに挑戦していってほしいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 歌を歌う時に大きな声を出そうとしていたため、ピアノの音、隣の人の声を聞くように茂木先生からも指導がありました。その他に、手を繋いで歌ってみると普段の笑顔も見られ、一人だけ大きな声というのもなくなりました。みんなで歌っている時の気持ちで卒園式に歌を届けようとできました。

(松井空子)

 
年中児
「一人」から「みんな」へ

 子ども同士の関わりが増え、自分の思いがうまく伝わらなかったり、意見の違い等から『嫌な言葉を言われた』『叩かれて嫌だった』等トラブルも多くなりました。

 ある日のおやつの時間のことです。Aさんが「〇〇さんにばばあって言われた」と教えてくれました。Aさんの表情から怒っていることがわかりました。しかし、その怒った気持ちを相手にぶつけるのではなく、気持ちをコントロールして落ち着いた状態で話をしていました。「ばばあって言われたら嫌だ。ごめんねして欲しい」と自分の気持ちを伝えた後で「同じ年中の仲間なのに…」と小さな声で言いました。Bさんに聞こえていないようだったので、私が「年中の仲間にそんな風に言われたら悲しいって」と伝えると、それまで話を聞きたくないという様子だったのがふっとAさんの方を見ました。そして、Aさんの「ぼくはごめんねして欲しい」という声が届き、Bさんも「ごめんね」と言い、その場の話は終わりました。その後は、お互いにそれぞれの遊びに移っていきました。

 

 この一年間で子どもたち同士の気持ちのぶつかり合いはたくさんあったと思います。Aさんが言った『仲間』という言葉にBさんの気持ちが動いたのも、子どもたちの中に『自分が』から『みんなで』という意識が出てきたからかなと成長を感じた場面でした。そして、どんなにぶつかっても、ケンカをしても、好きなものが同じ、遊びたいものが同じ子同士が集まり、自分を表現しながらの遊びを楽しむことはずっと続いています。

 年長児になってからも仲間といる楽しさを感じながら、たくさんのやってみたいことを見つけていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年長児からの様々な引継ぎを受けたことで、年長児になる期待を持つことに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
年少児
年中さんになるんだよ

 「ねえ。先生。」と話しかけられることが多くあります。話しの内容は様々ですがよく考えてから話に来てくれていることが分かります。「あのね、まだ遊ぼうと思っているのに○○さんが片づけて嫌なんだよ」とか「やめてって言っても頭を叩いて嫌なんだよ」など一緒に遊ぶ中でのトラブルです。

 発表会前までは大きな声で泣いて訴えたり、叩かれたから叩いたりの状態でした。トラブルがあってもその状況を説明できず、私たちがお互いの言い分や様子を周りから詳しく聞くことでトラブルの原因が分かり、解決の手助けをしていました。でも今は違ってきています。一緒に遊ぶ人数が増え、遊ぶ内容にもルールが多くなりましたが、自分の気持ちを相手に伝えたり、相手の気持ちを考えたりすることができるようになってきたからです。周りの子と一緒に活動し楽しいを共有し、またトラブルを解決できることを経験したからできる成長だと感じています。セカンドステップで学んだ、相手に対する話し方も少しずつ身についてきていると思います。

 

 二歳児の準備を手伝うことが増えました。年少児も年中児や年長児に助けてもらったり教えてもらったりすることがたくさんありました。だからこそ今度は自分たちが『小さい子を助けてあげる番』と思っているようです。「一緒にやろう」と声をかけながらできないところを一緒にやる姿はとても素敵で自信にあふれています。

 もうすぐ年中児になり新しい生活が始まります。この一年間で蓄えたパワーで新しい生活も元気に楽しく過ごして欲しいと思います。この一年のたくさんのご協力ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 室内や運動遊びなど異年齢の活動を取り入れることで年下の子の手伝いや年上の子への憧れを持ちながら活動を楽しむことができました。

(宇都宮 美代子)

 
二歳児
早く年少さんになりたい!

 年少児に進級するにあたって、生活に少し変化があります。

 まずは、給食の時にご飯を自分でよそいます。「年少さんになったら、自分で食べられる量を盛り付けるんだよ」と私が言うと、目を輝かせながら「自分でやりたい!」と張り切っていた子どもたちです。炊飯器の前に並びながら「年少さんになるから、自分でやるんだよ」「年少さんになるからだよね」と嬉しそうに会話している姿もありました。

 

 着替えを入れた後の洗濯袋はロッカーに入れず、そのまま昼寝バッグに入れます。「年少さんになったら、洗濯袋にお着替えを入れたら昼寝バッグに入れるから、二歳さんたちもそうしよう」と言うと「年少さんになるからだよ」「年少さんは洗濯袋、お昼寝のバッグに入れるんだって!」と、そこでも目を輝かせる子どもたちです。

 食後のぶくぶくうがいはすでに始めていましたが、そこでも「以上児さんはみんなぶくぶくうがいするんだよね」と、張り切って行い、すでに『以上児さん』の仲間入りした気分になっているようです。とにかく『年少さんにもうすぐなる』という言葉が出てくると、本当に嬉しそうです。

 一年前の四月には、泣きながら登園したり、家や乳児保育園に帰りたがることもありました。着替えや片付けをすると時間がかかったり、できないことがあると泣いたり、怒ったりすることもありました。笑顔で登園し、何でも自分でやろうとする現在の子どもたちを見ると、一年で驚くほど成長し、心も身体も大きくなったことを感じます。園で一番小さかった子どもたちが、以上児の仲間入りします。今まで以上のわくわく、ドキドキが待っています。子どもたちの今後の成長が楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事の前、排泄後、外遊びから帰ってきた後などの手洗いは、石鹸を使って丁寧に洗うことができるようになってきました。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2023年3月の様子

乳児
これなあに?

 一年を通して子どもたちはたくさんのことに気が付き、たくさんのものに触れてきました。戸外では砂や草、水などの感触を知り、からすやすずめ、さらにありやとんぼなどの虫を見つけたり、触ったりしました。室内では自分の影や窓から入ってくる風、外から聴こえてくる雨や車の音に気が付きました。初めは目の前だけを見ていた視線がだんだん広がって、今では保育室や戸外などいろいろなものに気が付けるようになってきています。

 

 毎日の生活や遊びの中で興味のあるものを見つけると、子どもたちは『これなあに?』と自分から近付き、じっと見つめてから手を伸ばして触ります。そこからまた新たな発見をして遊びを広げていきます。園庭でも同様です。草を見つけると、近くでじーっと見た後引っ張ったりパラパラと落としたりして遊びます。それを繰り返すうちに風に乗って飛んでいく事に気が付き、その様子を不思議そうに追いかけて見ていました。室内でもオーボールを掴んだり握ったりするうちに偶然コロコロと転がり、そこから自分でも転がしたり追いかけたりして遊ぶようになりました。

 大人にとって同じように見える遊びでも、子どもたちにとっては一つひとつが新しい遊びで新しい発見です。一つの遊びを繰り返すことで、別の遊び方を見つけていく子どもたちは、遊びを作り出す天才です。これからも子どもたちのたくさんの『これなあに?』『やってみたい』に出会えるように一緒に遊びを楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗いや着替え、食後に口を拭くなど自分でやろうとすることが増え、「自分で」と伝えてくれることもありました。自分でやろうとしている時は見守り、出来た時は喜びを共有して子どもたちのやる気に繋げることができました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
一年を振り返って…

  子どもたちは、心も身体もぐんと大きく成長した一年でした。

 四月当初子どもたちが好きな遊びは何かな?と考えながらスタートしました。部屋には指先遊び、ままごと、車などの遊びのコーナーを準備し、戸外で遊んだり、散歩に出掛けたりもしました。遊ぶ中で、それぞれが好きな遊びを見つけじっくり遊べるようになりました。

 

 一人でじっくり遊ぶ経験を重ねると、少しずつ周りの子や、遊びに興味が広がってきました。同じ場所で遊んでいる子の遊びをじっと見る子、同じように遊ぶ子、「どうぞ」「ありがとう」と簡単な言葉のやり取りをして遊ぶ子などと子どもたち一人ひとりが周りの子と関わって遊ぶ姿が見られるようになりました。先日、子どもたちの中でアイス屋さんごっこが始まりました。店員さんになる子、お客さんになる子、とそれぞれがなりきって遊んでいました。いちご、バナナだけではなく、じゃがいもやにんじんなど、子どもたちならではの発想もあり、とても面白いです。日々の遊びの中でイメージの幅もどんどん広がっていることを実感しました。一緒に遊ぶ中でお互いの思いが上手く伝わらず取り合いなどのトラブルになってしまうこともあります。その時には、私たちが仲立ちになってお互いの思いを代弁します。この経験も子どもたちの育ちにとってはかけがえのない経験です。

 子どもたちはこれまで乳児保育園でたくさんの体験、経験をしました。二歳児ではもっとたくさんのワクワク、どきどきが溢れていることと思います。これからも子どもたちの「やってみたい」の気持ちを大切にし、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 日々の雪遊びを通して、雪の上でも足を上げてしっかりとした足取りで歩くことができるようになりました。
  • タオルを敷く、畳むなど、生活習慣が身についてきて、自分でできたことが自信に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみこども園の2023年2月の様子

年長児
みんなで経験できたこと

 発表会前皆さんに見て頂くのを楽しみにしていた子どもたちは、いざステージに立った瞬間、かなりの緊張感に包まれました。それを吹き飛ばすかのようにステージで子どもたちが見せた姿には、これまで子どもたちが一人ひとりでこんな風に見せたいと頑張ってきた力をあらん限り出せたと思います。その姿は本当にかっこよかったし、素晴らしかった発表でした。保護者の皆様にたくさん応援していただいたことが、子どもたちの大きな力になったと思います。ありがとうございました。

 

発表会の後も、ダンスをしたり園歌を口ずさんだり、ひとりが遊びながら群読「みみをすます」を声に出すとみんなが続いていくなど楽しんでいます。 小正月のかまくら祭りについて話をしました。「私たちも作る!」とかまくらづくりをみんなで行ないました。が、小さなバケツで作ったものは雨と雪でさらに小さくなっていました。そこで、大きなバケツで作ることにすると一人では難しいことに気が付き、「私雪持ってくる」「ひっくり返すから力かして」と自然にお互いが助け合って作っていました。入れるかまくらも作りたいということでみんなで雪をかき集めて作りました。かまくら名人の乳児保育園の松井に話を聞いていました。ダンプやスコップの使い方も腰がしっかり入っていてとても上手でした。横手市にいるからできる雪遊び。少しでも多く楽しみたいと思います。

 各学校見学で見てきたことをみんなで振り返りをしました。「たいいくかんがひろかった」「おんがくしつに楽器があった」「パソコンやってみたくなった」「お兄さんたちからプレゼントもらってうれしかった」「知らない子に話しかけてみたんだよ」など、色んな学校の話の中で同じところや違うところを聞きながら期待感を高めていました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 新聞の記事を見たりかまくらとはどんな行事なのかを話をすることでさらにかまくらに興味を持つことに繋がりました。

(松井空子)

 
年中児
みんなでかっこよく

 発表会で『どんな風に発表したいか』という話をした時に、子どもたちから一番最初に出てきた言葉が『元気に』『かっこよく』でした。どうやったらかっこよく見えるのか、どんな所を見てもらいたいのかを確認しながら進めていきました。

 

 最初は『みんなで』というよりも『自分が』という気持ちが強かったように感じます。『かっこよく』と言葉で言うのは簡単です。しかし、自分だけがかっこよくやっているのでは『みんなでかっこよく』にはなりません。動きが揃わずバラバラに見えていることを伝えました。そして、どうやったらみんなでかっこよくできるのか話をしたり、考えたりしました。歌詞を覚えていなかったり、振り付けがわからなかったりといった不安な様子が、子どもたちの声の大きさや動きの小ささにあらわれていました。大きなステージでの発表やたくさんのお客さんがいることへの緊張もあったと思います。その時にふと子どもたちの緊張を和らげる言葉を言ってくれた子がいました。「緊張したらね、お客さんはみんなじゃがいもだと思えばいいんだよ」と。その言葉を聞き「何でじゃがいもなの?」「おもしろい!」と何だか暗くなっていた雰囲気がなくなり、笑いが起きました。それがきっかけになったかはわかりませんが、少しずつ動きが揃い子どもたちから『楽しい』という気持ちが伝わってくるようになりました。

 当日は、緊張しながらも「へーい!」の楽しいかけ声と共に、年中児さんらしい発表になったのではないかと思います。お家の人が見てくれているという一番の応援が子どもたちの背中を押してくれたのだと思います。ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 活動に入る時間や終わりの時間を知らせました。自分で、時間を意識しながら行動できるように次月も行っていきたいと思います。

(山内 麻知子)

 
年少児
発表会って楽しかったね

 初めての発表会に参加しました。予行練習では、初めて立つステージに興味津々でした。走り回ったり、大声を出したりわくわく感満載の子どもたちが多く、本番にどんな姿を見せるのか私もドキドキでした。

 

 いつも昼寝が終わると歌っている大好きな『私の気持ち』や、茂木先生と楽しく歌った『ゆき』を年少児らしくできるか。また、子どもたちがみんなに見てもらいたいと考えたように発表してくれるだろうかと心配でした。が、そんな心配をよそに照明が当たるステージに立った子どもたちは緊張した表情を見せながらも活き活きとしていました。そしてまっすぐ前を見ながらも自分の家の人がどこにいるのかを探し、小さな声で「どこにいる?」「見えないんだけど。」と呟くほどの余裕がありました。園歌が始まるとみんなと一緒の歌、年少児の発表、フィナーレと、最後まで自分らしくステージに立っていました。予行練習の後「あ~緊張したね」「ドキドキしたね」と声をかけ合っていた子どもたちですが、発表会終えると『また発表会やりたいね』そんなことを周りの子と話していて、嬉しい気持ちになりました。

 最近は、周りの子たちと話したり歌ったりすることが多くなりました。昼寝明けにはCDに合せて『私の気持ち』を歌っています。ブロックで遊びながら『どじょっこふなっこ』を口ずさんでいる子もいます。外に出たら『ゆき』を歌いながら遊んでいます。そして何よりも嬉しかったのは園で覚えた歌を「いっつも歌ってるよ」と話してくれたことでした。誰かが聞いているからではなく、楽しいから、やってみたいからそんな気持ちが育ってくれていることを感じています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 楽しく遊ぶことを通して、順番を守ること、道具の貸し借りをすることがわかり「次は貸してね」「一緒に使おうね」など、自分で考えて声をかけ合うことができるようになってきています。

(宇都宮 美代子)

 
二歳児
みんなのお気に入り

 発表会で何をしたいか子どもたちと話をした時のことです。「ドレス着たい」「ロボットになりたい」「車に乗る」等、保護者の方々に自分のお気に入りを見せたいという気持ちを教えてくれました。その頃、カラーポリ袋や箱、牛乳パック等で衣装や身につける物をを作ったり、デザインしたりすることが楽しくなってきた子が多かったこと、憧れのヒーローやお姫様、車の運転手さん等になりきって遊ぶことに夢中になっていた時期でした。その為、子どもたちの意見に納得でした。

 

 自分で作った衣装を身につけておままごとをしたり、ヒーローになりきって二歳児室をパトロールしたり、保育教諭と一緒に衣装にシールやリボン等を付けてバージョンアップしたり、車の運転に磨きをかけたり、子どもたちの遊びが日に日にレベルアップしていくのが分かります。自分で考えた物が形になっていくことの嬉しさ、憧れの人になりきって遊ぶことの楽しさを知り、それが遊びを発展させているのだと思います。そんな子どもたちの様子から、表現力に磨きがかかってきていることも感じ、嬉しくなります。

 発表会では、そんな二歳児の子どもたちの輝き、表現力を見て頂けたと思います。子どもたちは、初めての発表会、初めての大舞台に緊張しつつもステージに立ちました。大人であっても緊張するあのステージに、みんなで立つことができたことが嬉しかったです。 二歳児の発表が終わった後「楽しかった!」「緊張した!」等、いろいろな感想を教えてくれました。この経験が、今後どのように子どもたちの中にいきてくるのか、楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 声をかけられなくても、食後のぶくぶくうがいができる子が増えました。

  • 手を洗った後は、ハンカチで丁寧に手が拭くことができました。その後はズボンの中に入れることも習慣づいてきています。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2023年2月の様子

乳児
雪遊びでの成長

 窓からの雪を見て「あー」「わぁー」と楽しそうな声が聞こえてきます。外に行きたい気持ちが先ばしり真っ先に窓の方に走って行く子や、靴下と帽子を履く前に防寒着に足を通そうとする子もいます。自分でできることが増えてきた事が嬉しくて、靴下や防寒着を一人で着ようとしています。帽子と長靴を履き終わり雪遊びの準備が終わると、園庭に出て行きます。

 

 園庭では、雪が子どもたちの身長を追い越してはるか上まで積もっていました。その中を、子どもたちは少しも恐れず歩いて進んでいきます。雪の積もり初めには雪に足をとられて転んでしまった子どもたちも、今ではしっかりとした足取りででこぼこ道をスタスタ歩いています。途中で転んでも立ち上がりまた歩き始めます。

 一歳児がバケツに雪を入れて型抜きをしているのを見ていた子が、自分もやろうとバケツとスコップを探しに行きます。スコップを片手にバケツいっぱいに雪を入れ、ひっくり返そうとします。が、雪が重くてひっくり返せないようです。どうするのかなと様子を見ていると、バケツから雪をとって減らし始めました。他には、雪をたくさん丸めて積み重ねてアイスクリームを作ったり、雪で顔を作ったりしていました。

  子どもたちは雪遊びにも慣れてきて、一歳児が遊んでいるものに興味を持ち、真似してみたり、自分で作ったりします。思い思いの雪遊びの楽しさを見つけたようです。これからも、子どもたちの楽しさを私たちも一緒に感じながら過ごしていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防のため、換気や検温をこまめに行い子どもの体調の変化に配慮しました。
  • 天気が良い日は園庭に行き、身体をたくさん動かしました。

(髙橋 愛)

 
一歳児
どーこだ、どこだ

 先月から遊んでいる職員手作りの絵かるたが、子どもたちに大人気です。様々な絵が描いてある絵札を並べ、職員が「どーこだ、どこだ、○○」と言った絵札を取ります。絵札の中には、絵本、ねこなどの身近なものから、のこぎり、やかんなど、少し馴染みのないものもあります。

 

 登園してくると「カードやりたい」「どこだどこだやろう」と子どもたちがリクエストします。準備をすると嬉しそうに絵札の周りに集まってきます。絵札の周りに座る子たちは、自然と正座で座る子が多く驚きました。私が「どこだ、どこだ」と言うと、少し前かがみになり、絵札をじっと見つめます。その視線からは、子どもたちの緊張も感じられます。そして「りんご」などと絵札の絵を言うと、パッと手を出して取ります。最初は取れずに怒っていた子もいましたが、次第に「すごーい」と絵札を取った子を褒めてくれる子も出てきました。数枚ずつ並べる絵札の数も増やして遊んでいます。簡単なルールも理解して遊べるようになってきています。

 積み木で遊んでいる時です。「どーこだどこだ…ねこ」と言う声が聞こえてきました。見ると、三名の子が、絵札に見立てた積み木を囲んで座り、絵かるた遊びをしていました。三名の子の中で絵札を読む人、取る人の役割が決まっていて、遊びが成立していました。二、三人で関わりながら遊ぶことに喜びを感じ、子どもたち同士の関わりもどんどん増えています。今後も子どもたちとの関わりを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 昼食時には箸を使用して食べています。手を添えて持ち方を伝えたり、褒めたりしたことで、箸を使用して食べる意欲に繋がりました。

(小田島 千鶴)






むつみこども園の2023年1月の様子

年長児
私たちの決意

 年明けに絵馬を作りました。

 今年一年どんなことを頑張りたいか、どんな風になりたいかなどを考えました。自分の決意に向かって頑張っているところを神様が見守ってくれているとみんなで話をしました。その決意や願い事の中に「みんなで一緒に」「みんなで〇〇したい」と書いている絵馬もありました。子どもたちの中での『みんな』が大きくなっていることを感じました。また、「私は〇〇ができるように・・」という思いが活動にも表れていて、さらに毎日の遊びの中で意欲が出てきたように思います。

 

 今年は例年よりも雪が少なくあまり雪遊びをする機会がなかったのですが、雪が降り始めた時に「よし、みんなでトンネル掘ってみよう」と協力しながらスコップで雪を一生懸命かいていました。その姿から腰が入っていることがわかり、子どもたちの足腰が強くなってきていることを感じました。開通すると、「私たちも遊びたい」という年中児に対して「いいよ。一緒に遊ぼう。」と誘っていました。年中児は、年長児の気持ちを受け取って大事に遊んでいました。年少児とも、そりで一緒に遊ぶ姿がありました。そこでも年少児や年中児を気遣いながら活動していました。お互いが思いやることで楽しさも倍増しているようでした。

 園で行ってきた行事や活動を、年中児に引き継ぐ場面が出てきました。年長児で楽しんできたことを「楽しいよ」「これからよろしくね」という気持ちを込めて教えている姿に、子どもたちが一生懸命取り組んできた姿勢や態度が現れていました。さらに、年長児としての真剣な気持ちが伝わってきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 相手のことを考える、心を込めて、大切にするというのはどういうことなのか。動きややることに表れる事、目を見て挨拶をする、落ちついて歩く、物を優しく扱う、両手で受け取るなど普段から考えることに繋がりました。

(松井空子)

 
年中児
次はいよいよ…

 一月に入り、少しずつ年長児さんから年中児さんへの引き継ぎが始まりました。

 最初に引き継ぎを受けたのは『お点前』です。初めて見る子がほとんどで、普段とは全く違う雰囲気を子どもたちなりに感じたようです。年長児さんがお茶をたててくれる様子を、じっと見つめていました。「どうぞ」と運んできてもらったお茶を一口飲むと「はぁ」と大きく息を吐き、そこでようやく緊張が和らいだようでした。

 最後に感想を聞いてみると「おいしかった」というのが多かったですが、「座り方がかっこよかった」「作ってるところがかっこよかった」といつもの元気な年長児さんの姿とは違う一面に気づき『やってみたい』という気持ちになった子もいました。

 

 次は『俳句』です。年長児さんの俳句の時間に一緒に参加し、どんなことをするのか実際に見ることができました。俳句が何かわからない子が多かったのですが、できた句を声に出して一緒に読んだり、俳句の先生と年長児さんの間で飛び交うたくさんの言葉を聞いたりしたことで言葉の面白さを感じた子もいたようです。「何か他にありますか?」の問いかけに思わず手を挙げている子もいました。

 今までは年長児さんがやっているものと思って見ていたところが多かったと思います。しかし、実際に体験し、同じ雰囲気を感じたことで『ドキドキ』した緊張感と同時に、次は自分たちが年長児になるという気持ちと、新たな『わくわく』を見つけることができたのではないかと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 運動遊びをしました。子どもたち同士で「すごいね」と憧れたり、「できるようになりたい」と何度も挑戦したり、目標を決めて取り組んだことで、やってみようという気持ちに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
年少児
発表会ってなんだっけ?

 発表会についてみんなで話をしました。「運動会じゃなくて発表会って何だっけ?」と笑い合う子もいました。「運動会はさ、鉄棒とか平均台とかやったじゃん。それがやりたい。」と言う子もいました。子どもたちが自分のやりたいこと、好きなこと、お家の人に見てもらいたいことを次々に話してくれました。私が思っていたよりも子どもたちはよく考え、色々な考えや思いを持っていることに気が付きました。その成長に嬉しさを感じるとともに子どもたちの考えたこと、やりたいことをどの様に発表会のステージで見せることができるのかを一緒に考えています。

 

 子どもたちみんなが大好きでいつも口ずさむ歌があります。その歌を聴いてもらいたいということになり、何番を歌うのか、歌のどこが好きなのか聞いてみました。すると子どもたちからは「ここが好き。」「このことばがいい。」「ここが歌いたいよね。」など積極的な考えが次々に出てきました。みんなの前で歌えるかどうか、心配なところもあります。でも、大切なのはステージの上だけではなく、自分の考えを話したり他の子の考えを聴いたりすることだと思っています。

 歌やダンスが大好きな子どもたちはワクワクドキドキしながら発表会のステージに立つ日を待っています。「発表会ってなんだっけ?」の気持ちがどの様に変わっていくのか、私はハラハラドキドキで待っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の考えたことを周りの子に伝えることができるようになり、周りの子も考えを聞いて同調したり違う考えを言うことができるようになりました。
  • 給食を楽しく食べることができるようになりましたがふざけたり、おしゃべりが多かったりするので食事の時のマナーを知らせるようにしています。

(宇都宮 美代子)

 
二歳児
○○になりたい!

 ある日のことです。Aちゃんが「先生、Aね、スパイダーマンになりたいんだ!」と言いました。そして、スパイダーマンのかっこいいところ、素敵なところを教えてくれました。

 

 「よし!じゃあ、スパイダーマンになってみよう」と私が言うと「なりたい」と目を輝かせました。一緒に変身出来そうな物を探しに行くと「スパイダーマンは赤いから、赤いの着る」と赤いカラーポリを手に取りました。赤いカラーポリの切れ端を身体に巻き付けていると、数名の子どもたちがやってきて「何やってるの?」と、その様子を見ていました。「Aちゃんね、スパイダーマンになるんだって」と、私が言うと「Bはプリキュアになりたい!」「アンパンマンになりたい!」等、他の子たちもなりたいものを口々に言いました。「みんなでそれになろう!」と私が言うと、使えそうな物、必要な物を選んで持って来て、作ったり、身につけたりし始めました。カラーポリを腰に巻いたり、眼鏡やベルト、靴を作ったり、私たち職員も一緒になっていろいろ作りました。一度作った物を身につけると「これもつけたい」「あれも欲しい」と、必要な物がどんどん増えました。全てを身につけて変身すると、とても嬉しそうになりきって遊んでいました。子どもたちの楽しそうな様子、満足そうな様子を見ると、私も嬉しくなりました。

 私は画像をよく見ないと分からない部分が多いのですが、子どもたちは画像などを見なくても何でも知っています。「ここはこうなっていて、これがついている」等の細かいところまで知っているところに驚きました。

 子どもたちの表現力がどんどん育っているようで、今後が楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 防寒具の着脱が手順良く、スムーズにできるようになりました。
  • 丁寧に手洗いができるようになってきました。

(築山 加奈)






むつみ乳児保育園の2023年1月の様子

乳児
ここまできたよ

 雪遊びにも慣れ、子どもたちは雪の上を歩いたり両手で触れてみたりしながら楽しんでいます。雪遊が始まってすぐは初めて雪に触れるのでその冷たさに驚いて泣いたり、身体を固くしてしまったりする姿が多く見られました。しかし一か月程経った現在、子どもたちは雪の上を歩いてどんどん進んで行き、私たちを呼ぶかのように振りかえります。その姿に私たちは毎日たくましさを感じています。

 

 テラスを出ると直ぐに雪の道があり、子どもたちは歩いてみます。でこぼことした雪の上はバランスを崩しやすく、何度も手を着いてしまいますが、その度にグッと両手両足に力を入れて立ち上がります。そして『よしっ』と言うように一度頷いてから再度足を進めていきます。やがて私たちの元へ辿り着くとホッと安心したような表情の他に、『ここまで来れた』と達成感に満ちた表情を浮かべる子もいました。さらに、歩いている時の雪の音に気が付いた子がいます。その子は、ギュッギュッという雪の音を聞きながら園庭の奥にある小山を上ったり下りたりします。始めは何の音か分からず辺りを見回していましたが、自分が歩くと聞こえてくると分かると、また嬉しそうに歩いていきました。

 子どもたちは遊びを繰り返す中で、たくさんの新しい発見をしています。そして、そこから見えてくる成長に私たちは毎日驚かされています。子どもたちが感じているワクワク、ドキドキを私たちも一緒に感じながら過ごして行こうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊び前後や食後の着替え等を自分で行なおうとすることが増えてきています。子どもたちのその気持ちを大切にしながら過ごすことが出来ました。

  • お絵描きではダイナミックに、小麦粉粘土では摘まむ等細かい指の動きが出来るようになってきました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
雪遊びでの発見

 雪が積もると、保育室の窓から園庭の雪を見て「わあ雪だ」「お外行きたい」とワクワクした声が聞こえてきます。その声につられるように周りの子も気付いて窓に近付き外を見ます。園庭が白くおおわれている様子を見るとパッと表情が変わります。防寒着を着て雪遊びの準備を終えると、早速園庭に出ます。

 

 前日に30㎝以上の雪が降ったある日、テラスを出ると子どもたちの腰あたりまで雪が積もっていました。その中を進んでいきます。初めは足をとられて転んだり、その場にしゃがみこんだりしていました。歩いていくうちに足を上げて進むことができるようになり、今では雪道でもしっかりとした足取りで歩いています。また途中で転んでしまっても「見て、自分で立てるよ」と言って再び立ち上がり歩く姿はとても頼もしいです。雪遊びでは発見もたくさんあります。ある日園庭に出て雪に触れると、「フワフワしてる」というつぶやきが聞こえてきました。手袋を身に付けていても雪のフワフワした感触が分かったようで、優しく触れたり、両手でそっとすくったりとみんなが慎重に壊さないように触ろうとしていました。また、一歩踏みしめるごとに「キュッキュッ」と音が鳴ります。「なんか音する」「何の音?」と気付く子もいました。何度もその場で足踏みをして雪の音に耳を傾けていました。

 子どもたちの遊びの中に不思議なことや気付きは溢れています。これからも子どもたちの「なんだろう?」という不思議さや気付き、つぶやきを大切にしていきたいと改めて感じた出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをする中で、雪の上での歩き方を知ることができました。
  • 昼寝後、自分のタオルを畳んでバッグに入れようとする子が増えました。

(加藤 史緒莉)






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