むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2024年8月の様子

にじグループ
花が咲いたよ

 暑い暑い毎日が続いています。

 そんな暑さの中でも子どもたちはとても元気です。水遊びや室内での運動遊び、園庭での活動など活動量も結構ありますが、水分補給を自分たちからできる子も多くなり「魔法の水を飲んだら元気が出るよ」が合言葉になっているにじグループです。

 

 以上児室で遊んでいた時のこと、「あ、朝顔咲いてるよ。」と大きな声でまわりの子に知らせてくれた子がいました。その声を聞いて子どもたちは窓辺に集まり、朝顔が咲いていることを確認してから「外に行って見よう」と花壇に向かいました。花壇には紫と白の朝顔が三個。綺麗に咲いていました。嬉しそうに朝顔を見上げ、「見て朝顔咲いてるよ。おいで」と年少児を誘う子もいました。まわりの子と一緒に花壇を見る子どもたちはとても嬉しそうでした。

 その日から子どもたちは、咲いた花の数を数える様になりました。毎日、花の観察をするうちに年長児が、蕾と終わった花の違いに気が付くようになりました。「これは明日咲くね。これは咲き終わったね」と年中児や年少児に知らせてくれるようになりました。

 特別保育期間が終わりみんなが元気に登園すると、今まで咲いていなかった赤の朝顔が咲いていました。綿花の花や向日葵も咲きました。コスモスも咲きそうです。園庭以外にも子どもたちの楽しみはまだまだ続きそうです。 登園や降園の時に、お家の方を誘って花壇の花を楽しむ姿を見て嬉しく思います。これからも子どもたちと一緒に花の成長を楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 楽しいことは一緒に楽しみ、困っている時には声をかけて助けて上げる姿も多くなってきています。

  • 水分補給をしっかり行い、給食もよく食べることで元気に過ごすことができました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
久しぶりの園庭

 夏はプール遊びが大好きな子どもたちですが、「今日は園庭に行く?」と時々園庭が恋しくなるようです。少し涼しい日に園庭に行くことになりました。「みんな園庭に行くって」と、伝言ゲームのようにまわりの子に伝わっていき、久しぶりの園庭に心躍らせているようでした。

 雨が降ったあとだったこともあり、「カエルとかカタツムリとかいるかな?」と楽しみにして向かいました。園庭につくと、まずは大きな水たまりの中を探します。「あっ、アメンボ」「水の中にも何かいるよ」「これは、ゲンゴロウじゃない?」「あんまり手を入れると見えなくなるよ」と、やりとりをしながら観察をしていました。みんなの発見やこれなんだろう?の疑問には、年上の子や虫好きの子たちが色々なことを教えてくれる子どもたちの活躍の場になり、みんなで生き物への興味を高めています。

 

 その後も、「カナヘビいる」「このお花見たことないね」「大きいバッタだよ」と、誰かが何かを見つけると、「どうしたの?」とまわりの子が駆け付け、何度もあちらこちらに大きな輪ができていました。その中でひときわ大きな輪ができたのは、シャクトリムシを見つけたときです。そこに集まったみんなが、目をこらしながらその不思議な動きに魅了されていました。

 久しぶりだったこともあり、ひとつひとつの発見をみんなで共有し合いながら楽しんだ時間になりました。自然にグループの中での関係性も一段高まってきたようです。

 季節が変わる園庭には、沢山の楽しみの他に、子どもたち同士を結び付けてくれる魔法も隠されているようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 水分補給を十分にし、リレーや運動遊び、水遊び等で、身体を沢山動かして活動することができました。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
「いいぞ、つきー!」

 グループ対抗で、走ったりクマさんハイハイをしたりするなど、いろいろなリレーを楽しんでいます。そんな子どもたちの様子を紹介します。

 むつみのリレーでは、バトンの受け渡しの代わりに「いえーい」とタッチをする時もあります。つきグループは、自分が走る番になると両手をパッと開いて待ちます。元気よくタッチをしたらスタートです。自分に向かって走ってくる子を真剣に見つめる表情や、いつでもスタートできるぞという姿勢から強いやる気が伝わってきます。しかし、年中児や年長児が年少児や二歳児の子にタッチする際には、スピードを加減し目線を合わせたり優しくタッチをしたりするなど相手に合わせて接してくれています。

 

 また、玉を持ってフラフープからフラフープへ移動する玉運びリレーをしていた時のことです。私はスタート位置とは反対側で、子どもたちに玉の運び方を伝えていました。すると、つきグループの列から声が聞こえてきました。耳を傾けてみると「いいぞ、つきー!いいぞ、つきー!」と年中児がリズムよくかけ声を出していました。その楽しそうな姿を見て、近くに並んでいた子どもたちも一緒にかけ声を始めました。そして最後には、つきグループ全体から「いいぞ、つきー!」のコールが聞こえてきました。子どもたちがいきいきとリレーを楽しんでいること、仲間同志が一体となり応援し合ってグループを盛り上げる様子に私の心も熱くなりました。

 もうすぐ運動会もやってきます。つきグループの仲間同士が応援し合うことで、さらに盛り上がっていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 同じグループの仲間が分かり、集まったり並んだりする時に教え合う様子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年8月の様子

乳児
お水はどんな感触?

 

 夏本番を迎えましたが、子どもたちは暑さに負けず元気に水遊びをしています。水遊びの準備が始まると早く遊びたそうにプールバックを探したり指をさしたりしています。子どもたちは渚プールで遊ぶ子とタライで遊ぶ子に分かれて活動しています。

 渚プールには自分で斜面を上って入ります。力強く蹴って這い這いで折り返し地点まで上っていくと、慎重に身体を後ろ向きに変えて下ります。渚プールに入ると最初は手や足を入れて様子を見ていました。ところが、自分の身体に水しぶきがかかると『楽しい』という気持ちに変わり、更に水面を叩いたり足をバタバタさせたりしていました。水しぶきが顔や身体にかかるのも平気で、身体全体から笑顔が溢れているようでした。

 

 タライで遊ぶ子たちに、底に穴の開いたカップで上から水を流してみました。最初は『何だろう』と見ていのが、次第に興味を持ち、手を伸ばして水を触ろうとしたり受け取ったりします。すると今度はコップを持って水が流れ落ちる場所にコップを移動して水を入れている子がいました。コップに水が入った瞬間思わず『おー』と感激の一声が口をつき、それからは口を開けながら水が溜まっていくのを楽しんでいました。コップに水が入るとゆっくりタライの方へコップを傾けます。すると別の子がタライの中に水が跳ねることに興味を示しました。タライに顔を近づけてじっと見たり水面を触ってみたりと興味が連鎖して広がっていきました。 

 子どもたちは日々考えながら遊びを楽しんでいます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日はこまめに水分補給をしたり汗をかいた際は着替えたりして過ごしました。

  • 一歳児と一緒に『あいうべ体操』をしたり手遊びをしたりしたことでまねて一緒にやるようになりました。

(菊地凜南)

 
一歳児
みんなと水遊び

 毎日気温が高くても、子どもたちは汗をかきながら水遊びや室内での運動遊びを楽しそうに行っています。

 七月末から始まった水遊びも、今ではダイナミックな遊びに変わってきました。水遊びが始まった日、初めての子はじっくり時間をかけて遊びの様子を見ていました。慣れてからは自分で渚プールに入り、足を上下にばたつかせて声を上げて楽しんでいます。それが一人から二人、三人と楽しさの輪が広がってみんなが笑顔になり楽しさを共有しています。「楽しいね」や「ばしゃばしゃ」と子どもたち同士で会話も弾んでいます。

 

 タライでの遊びもどんどん変化してきました。最初はカップに水を入れるだけのコップが、ジュースに見立てて飲む真似をしたり、コップをお盆の上にのせて運んでみたりとやり取り遊びに変わっています。そこで、絵の具を使った色水遊びも増やしてみました。 最初は絵の具の感触を手で実際に感じ、そこから伸ばしたり水に混ぜて色水にしてみたりと変化を楽しみながら遊びました。絵の具の色も少しずつ覚え「あか」や「あお」など色を確かめながら遊ぶ姿もありました。子どもたちのその姿から自分の楽しかったこと、発見したことを周りの子たちと共有できる力があることに驚きました。自分が楽しいと思ったから、同じように他の子にも楽しんでもらいたいと考えることができる一歳児が素敵です。

 これからも新しい発見や経験をたくさんしていき楽しさだけでなく、喜怒哀楽の気持ををみんなで共有していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続いたので、汗をかいた時には着替えをしました。また時間ごとにこまめな水分補給を行い、熱中症対策に努めました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2024年7月の様子

にじグループ
心も身体も元気に!

 毎日8時30分からリズム体操を行っています。にじグループは、登園時間の関係で準備体操の時間は十人程で他のグループよりも人数が少ないですが、「一、二、三」と元気な声とやる気が自慢です。特に年長児が率先して取り組んでいて、そんな年長児の姿を見て、年下の子たちも『年長さんのように』という気持ちで意欲的に取り組んでいます。

 

 最近では『金魚』『どんぐり』『あひる』『こうま』の歌詞を覚えて歌っています。歌いながら行うことで、呼吸も大きくなりさらに運動量はアップします。二歳児や年少児も初めは年長児と年中児が歌う姿をじっと見ていましたが、毎日耳にしていることで、今はみんなが一緒に元気よく歌っています。その姿に年長児と年中児が気づいて、「二歳さん、年少さんもう覚えたの。すごいね」「ちゃんと歌えてるね」と嬉しい言葉をかけてくれたり「今は一番歌うんだよ」「『すすめ』じゃなくて『あゆめ』だよ」と熱心に教えてくれる姿が見られます。

 みんなが声を合わせて歌うことで仲間意識が高まり、さらにグループの雰囲気も明るくなって『もっとやりたい』という前向きな気持ちがガンガン伝わってきます。何より一人ひとりが笑顔で取り組んでいるところが素敵だなと感じています。

 これからも意欲的な気持ちと姿勢を大切にしながら楽しんでリズム体操を行っていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • ルールを守りながらプール遊びを楽しんでいます。

  • 話し合いや振り返りの時間に子どもたちの意見をマップにしています。それを見てどんな遊びが広がっているのか、他の子がどんなことに夢中になっているのかが分かり安くなり、次の日の意欲的な活動に繋がっています。

(髙橋 凜)

 
ほしグループ
どうやって作る?

 活動の振り返りの時間、子どもたちから楽しかったこと、見つけたこと、嫌だったこと、納得できなかったこと、これからやりたいことなど様々な話が出てきます。話をしているときの子どもたちの表情は、多くの場合期待と喜びが合わさって、きらきらと輝いてみえます。さらに、そのときの一人ひとりの感情があふれ出ていることを感じます。

 ある日の振り返りのときのことです。「人形を作ってみたい」という意見が突如として出てきました。「お~人形か!面白そうだね。どうやって作りたいの?」と聞いてみました。すると「針で縫って綿とか入れて作る」と話していました。この話を聞いていた子どもたちは頭の中でいろいろな人形を想像したと思います。想像しているうちに自分が作ってみたい人形のイメージまで湧いてきたようで「私、女の子の人形がいいな」「動物の人形をたくさん作りたい。そしたら動物園みたいにしたら面白そう」と盛り上がりました。

 

 盛り上がったところまではよかったのですが、ここから「どうやって人形作る?」「難しそうだよね」「縫えるかな?」「材料はどうする?」と『作りたい』を叶えるための課題が次々に浮かび上がってきました。

 まだ人形は形になっていません。子どもたちが想像する人形の他にも紙を使用したもの、廃材を使ったものなどいろいろな形の人形があります。第一は子どもたちの作りたい人形が形になることですが、まずはいろいろな人形作りを始めて、形にする楽しさを感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の意見を言うだけではなく、他の人の発言にも興味を持って聞いてみようとする姿が増えてきました。

(上田 彩乃)

 
つきグループ
七夕に願いを込めて…

 七夕飾りを作っていた時のことです。短冊と一緒に飾ることを話すと『何がいいかな』とさっそく考えて作り始めます。昔ながらの『天の川』に挑戦する子もいましたが、今年は子どもたちオリジナルの飾りを作っている子が多かったです。グループの中で同じものを作りたい子同士が集まり、お互いに作り方を教え合ったり、良いところをまねたりしながら作っていきました。

 二歳児のある子は、短冊に書いていた願いとは違いましたが、自分の夢と合わせた飾りを作っていました。「私はゾウが好きなの」と言いながら折り紙を切ったり貼ったりして、自分のイメージしたものを作っていきます。「できた」と言った時の嬉しそうな表情が印象的でした。

 

 七月に入り、楽しみにしていた笹竹が届きました。トラックに積んでいた笹を見て「見て、大きいよ」「あれに短冊つけるの?」と大興奮です。私が「みんなが作った飾りと短冊を飾ろうね」と話すと、「どこにつけようかな」「一番上がいいかな」とわくわくが止まりません。

 次の日、早速飾り付けをしました。それぞれ自分で飾りたい場所を決めました。紐を通した後に、風で飛ばされないようにテープで貼ります。年長児は自分の分が終わると「やってあげようか?」と自然と二歳児や年少児に声をかけてくれます。それを見ていた年中児も、「一緒にやる?」とまだつけ終わっていない子に声をかけてくれました。

 異年齢で過ごす時間が増えたことで今まで以上に、年上の子を見て真似る、年下の子に優しくする等の関係性が自然と子どもたちの中に生まれ、連鎖しているのだなというのを改めて感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分の楽しいことを他の子と一緒に楽しむ経験をしたことで、少しずつ遊びの輪が広がってきました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2024年7月の様子

乳児
座ってじっくり…

 気温の高い日が増えてきましたが、子どもたちは毎日元気に遊んでいます。這い這いや歩行で室内を散策したり、ボールで遊んだりと身体を動かすことが好きな子どもたちですが、最近は座ってじっくり遊ぶようになってきました。

 

 スプーンでフェルト玉の移し替え遊びをしました。準備したスプーンを下手持ちし、五本の指でしっかり握るように持ちます。器の中のフェルト玉をスプーンで追いかけていると、器が揺れてなかなかすくうことができません。どうするかなと様子を見ていると、左手で器をおさえました。さっきまでは、どうしたらすくいやすいのかを考えていたようです。それからは、瞬きもせず真剣な表情でフェルト玉を追いかけていた次の瞬間、見事にすくうことができました。自分でできたことに驚き、目を丸くさせていました。私が「すくえたね、出来たね」と拍手をすると、隣に座っていた子も思わず拍手を送っていました。隣の子ができたことが、自分のことのように嬉しかったようです。二人で顔を見合わせて微笑み合っている姿に私も心が温かくなりました。 偶然できたことであっても、一度できたことをきっかけに何回も行うことで自分の物にしていきます。下手持ちでスプーンを持つために手首の使い方がコツになります。手首の使い方も上手になってきたことが感じられました。

 さらに、自分以外の子にも興味関心がでてきています。他の子が遊んでいる様子を見て、『やってみようかな』と挑戦する姿があります。たくさんの初めての挑戦が待っています。私達もたくさん応援したいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中でスプーンを使用したことで、食事の際にもフォークやスプーンを下手持ちで持てるようになってきました。
  • 七夕飾りを一緒に作ったり、飾ったり、歌をうたったりして季節の行事を楽しみました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
アイスどうぞ

 少しずつ園庭から聞こえてくるセミの声が大きくなってきました。保育室で、ピアノの音が聴こえてくると、子どもたちはすぐにその前に来て歌い始めます。

 手遊びの歌では両手も動かし、知っている部分は声に出して歌う子もいます。そんな子どもたちは今『アイスクリーム』という歌が大好きです。伴奏が始まるとハッとした表情になり、軽く握った片手を胸の前に出して身体を左右に揺らします。時々、食べる真似をする姿からみんなの手に握られたアイスクリームが見えてきました。

 

 「何味ですか?」と尋ねると「いちご」「ぶどう」と色々な味が出てきます。そこで保育室にアイスクリームの写真を掲示してみました。そのことに気がついた子は、取り出す真似をしてから「いただきます」と食べ始めます。始めは一人で楽しんでいましたが「どうぞ」と近くにいた子や乳児さんに手渡すような姿も見られました。

 そこからアイスクリーム屋さんが始まりました。私たち職員が店員さんになり、注文を受けてからブロックで作ったアイスクリームを手渡します。外の景色が見える丸窓の前に座ると「ぺろん」と食べる真似をします。その時子どもたちが口ずさむ歌は『アイスクリーム』でした。近くにいる子と目を合わせながら歌ったり笑い合ったりすることもありました。

 これまでは一人遊びがほとんどでしたが、少しずつ周りの子の様子も見えるようになってきています。その中で玩具の取り合いなどトラブルに繋がってしまうこともありますが、お互いの気持ちを受け止めながら過ごしていこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきましたが、こまめな水分補給や着替えをしながら過ごしました。

  • 『やりたい』『自分の』の気持ちが大きくなってきました。上手く言葉にできない時、お互いの気持ちを保育者が代弁して伝え合いました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年6月の様子

にじグループ
芽が出たよ

 玄関横の花壇をみんなで作ることになりました。長いこと自然にまかせていたので春のチューリップが咲き終わると少し寂しい花壇と考えたからです。

みんなで花を育てることになり、どんな花が良いか話し合いました。が、花の名前はなかなか出てきませんでした。そこで、夏に咲く花を中心に写真を見ながら一緒に考えました。その中から、子どもたちは『ひまわり』と『あさがお』を選びました。

 

 花壇の準備が始まると、雑草だらけの花壇を見て「草を取らないと」と言って草を取り、桑で耕して土の中から出てきた石を「花が大きくなれないかもね」と言って取り除いてくれました。綺麗になった花壇に新しい土を入れると「ふかふかで気持ちいいね。種も喜ぶね」と嬉しそうに花壇を眺めていました。花壇作りを知ったお家の方から綿花の種も頂いて、早速、ふかふかの土に人差し指で穴を開けて一粒ずつ種を入れていきました。「おふとんかけてあげようね」と、種の上から土をかけました。

 それから毎日の水やりを続けていると、ある日「芽が出てるよ」と知らせてくれた子がいました。早速花壇に行くと小さな芽が顔を出していました。それを見た子どもたちは、拍手をして喜んでいました。

 子どもたちは毎日の花の成長を楽しみにしながら観察と水やりをしてくれています。「先生、草も伸びて来てるよ。草取りもしないとね」 子どもたちの気付きを大切にしながら花を咲かせる日を一緒に待ちたいと思っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分のやりたいことや、やってみて楽しかったことをみんなの前で話せる子が多くなってきています。二歳児も一緒に輪の中に入るように以上児が誘うことが多くなりました。

  • 汗をたくさんかく季節になり、着替えや水分補給をしっかりと行うようにしました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
教えてあげるよ

 「今日は何してあそぶ?」という話し合い時間、手をあげて自分の意見を発表する子が多くなってきました。私たちが聞く前に、子どもたちから「〇〇でこんな遊びがしたいな」と意見がたくさん出るようになってきて、話し合いが盛り上がっています。

 そんなある日の話し合いのことです。「屋外遊戯室に行きたい」という意見が出て、ほしグループみんなで屋外遊戯室に行くことが決まりました。二歳児はまだ屋外遊戯室に出たことがなかったことに気が付いた以上児が、屋外遊戯室での約束事を教えてくれてみんなで確認をしてから出ました。出てすぐにすべり台があるのですが、まだ分からない二歳児に「こうやって滑るんだよ」と隣に座り、お手本を見せてあげる姿がありました。また登り棒や吊り輪なども、やり方がわからない年下の子には、何も言わなくても年中児や年長児が自然に教えてくれるようになっています。

 

 

 屋外遊戯室には、身体を動かす他にもうひとつ子ども達が楽しんでいるものがあります。それは虫探しです。小さな丸太付近や壁にはいろんな虫がいて、その虫観察も屋外遊戯室の楽しみです。見つけた虫は丸太に乗せてみんなで観察会が始まるのも定番になっています。

 今ほしグループではもう一つの流行っているものがあります。それは、ドレスを着てのダンスパーティーです。中でも多いのがプリンセスです。自分のお気に入りのドレスを身にまとい、歌ったり台詞を真似したり、一人ひとりが本物のプリンセスです。グループの名の通りほしのようにキラキラ輝いています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合いや振り返りでは、遊びたいことや楽しかったことなど手を挙げてみんなの前で発表する子が増えてきています。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
どうやって作ろうかな

 先日の話し合いの時のことです。「今日は何をして遊びたいかな」と聞くと、やりたいことをみんなに話してくれる場面が多くなりました。

 この日は、カナヘビやダンゴ虫を見つけに行きたい虫探しチームとお店屋さんがしたいチームに分かれました。私が『どうしようかな』と考えていると年長児の子が「先生三人いるから、二つに分かれればいいよね」と提案してくれたことで屋外遊戯室と以上児室に分かれての活動に決まりました。 以上児室では、お店屋さんの準備が始まりました。『どうするのかな』と見ていると、何枚もあるチラシの中から食べ物のチラシだけをピックアップし始めました。それからお肉やピザなどの食べ物をハサミで丁寧に切り抜いていきます。次にそれを大きい紙にのりで貼ってお店のメニューが完成しました。

 

 今度は、メニューを見ながらピザ作りの始まりです。メニューの写真を見て、何が必要か考えます。画用紙を丸く切って生地を作り、トッピングを飾りつけたら完成です。いよいよお店の開店です。「いらっしゃいませ」という声を聞き、近くにいた二歳児もお皿にままごとのケーキを入れてお手伝いです。

 切り抜きを見て、料理を作る発想がとてもユニークだったことと、みんなで盛り上がっていたのを見ていた私もワクワクしました。その日、掃除後の振り返りの時間に、「明日もまた続きをやりたい」と話がありました。自由な発想で夢中になって遊ぶ楽しさを私も共有できて充実した一日になりました。この遊びが続くとどうなるのか楽しみになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの話し合いを通して、語彙が増えた二歳児や年少児が自分の考えたことや感じたことをみんなの前で話す回数が増えてきました。

(伊藤 紀子)






むつみ乳児保育園の2024年6月の様子

乳児
お水、冷たいね

 6月中旬気温が30度を越えた暑い日もあり、早くも夏の訪れを感じます。園庭に、タライを準備しての水遊びが始まりました。

 初めて見るタライを少し離れたところから見ていた子ども達も、一歳児が楽しそうに水を触って遊んでいる様子を見て興味を持ち始めました。恐る恐るそばに来て、タライの中を覗き込むとそこには水が入っていることに気付きました。

 

 最初は、何かわからず触らずにじっと見つめます。私が「お水、気持ちいいよ」と声をかけながら触ると、その様子をしばらく見ていた子が、水を確かめるようにそっと手を入れました。水に触れた瞬間、目を見開きじっと私の顔を見つめます。『何故?どうして?』の気持ちが伝わって来ます。「お水、冷たいね」と声をかけると、今度はグー、パーと手を握ったり開いたり動かして水の感触を確かめているようでした。さらに、一歳児が水面を何度も叩いて遊んでいるのを見つけると今度は水面を叩き始めました。だんだん顔や身体に水しぶきが飛び始めても全然気にすることなく、それ以上にダイナミックになる水遊びに夢中でした。

 初日は水を確かめるように遊んでいた子たちも日を追うごとに水に慣れ、タライを見つけると嬉しそうに近くに来ます。そして迷うことなく水に両手を入れて遊んでいます。触り方もダイナミックになり、盛り上がってくると身体を弾ませながら水面を叩いて全身で楽しんでいます。

 7月からは本格的な水遊びです。初めての渚プールが、さらに子どもたちの楽しみを広げてくれそうです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園庭で水遊び、草、虫などたくさんの生き物を見ました。

  • 気温の高い日は、こまめに水分補給を行い熱中症対策を行いました。

(後藤和笑)

 
一歳児
ドキドキ

 段々と気温が高くなる日が増え、夏を感じる日が多くなってきました。そんな中でも子どもたちは「お外行きたい」と元気よく園庭に駆け出して行きます。

 朝の天気予報で最高気温が30度を越えると言われていたある日のことです。この日は園庭にタライを準備し、水遊びをしていました。手で水面を叩いたり、水を掬って移し替えたりして遊んでいました。その日は予報通り時間が経つにつれて気温が上がり日差しもジリジリとしてきました。そこで、シャワーヘッドのついたホースを準備しました。それに気が付いた子から『なんだなんだ?』と興味津々というように集まり、ホースを蛇口に繋ぐところを真剣な表情で見つめます。

 

蛇口をひねり、シャワー状に水が吹き出ると、その目はたちまちキラキラと輝き出し「きゃー!」「あめー!」と大興奮でした。全身びしょびしょになりながらも、水が降っている下を駆け抜けたり、両手を広げながら近くにいる子と笑い合ったりしてその場には『楽しい』『気持ちいい』という思いが溢れていました。準備中の十数秒ほどですが、その場にいる子どもたちはほとんど声を出さず、カラスの鳴き声や車の走行音がいつもより大きく感じられました。この十数秒には子どもたちの『期待』『興味』『緊張』など様々な思いや感情が詰まっていたと思います。

 子どもたちは日々の活動で色々なことを経験して行く中で、好きなことや興味を持ったことに集中する時間が少しずつ長くなってきています。これからも子どもたちの『瞬きを忘れる瞬間』を大切にしながら一緒に過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきたため、衣服の調節や水分補給をこまめに行いながら活動しました。

  • 着替える機会が多くなり、自分で選んで着ようとする姿が増え、着脱もスムーズになってきました。

(佐藤優翔)






むつみこども園の2024年5月の様子

にじグループ
むつみの畑をつくろう

 グループの枠を越えてむつみには、お花に興味を持つ子ども達や「たねをうえたい」という子どもたちがいます。そんなある日、「畑をつくりたい」という願いを持っていると、話してくれたご家族がありました。そこのお家から自宅にある数種類の種と、植え方のアドバイスも一緒にいただきました。早速グループのみんなに話すと「よし、みんなで畑を作ってみよう」ということになりました。

 園庭の土は粘土質で畑には向かないことはここが園庭になった時から知っていました。が、数年前に畑の土をいただいたことがあるここならどうかなと園長先生達と相談して畑にする場所が決まりました。さらに、畑を作るための道具もありません。それも交渉して準備してもらいました。

 

 最初は、草だらけの土を耕すところから始めました。家で畑をしている職員にも手伝ってもらい、初めて鍬を手にして「重い。難しい。でもやってみたい」ということで、一人では持つのがやっとの鍬を職員と一緒に使ってみました。年長児の姿を見て一人、二人と年中児や年少児も見に来ました。「こうやってウネを作るんだよ。」と種を植える場所の盛り上がった所の名前も教えてもらいました。次の日は大雨で、待ちに待った種植えは来週に持ち越しになりました。

 その週開けは、晴天です。色々なきれいな色の種がありました。そこで、何が出てきたかわかるように種の種類ごとに名前の札を立てて植えることにしました。菊地さんからじゃがいもの種芋を植えた時に「土を優しくかけるんだよ」と、教えていただいたことを思い出した子がいて、そのことをみんなに教えてくれました。そのこともあり「大きくなってください」と願いを込めて土をかけていました。完成した畑をワクワクした気持ちと、やっと畑ができたと嬉しい気持ちで眺めていました。

 その後は「お水もあげないと」や「今日は雨だけど大丈夫かな?」など自分たちが植えた種のことを思う気持ちが伝わってくる言葉が増えてきました。どんな野菜の芽が出てくるのか、いつ出てくるのか一日千秋の思いでみんなで大事に育てていきたいと思います。

 次回の畑プロジェクトもお楽しみに。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • どのグループも、年長児の子どもたちが年下の子どもたちと関わる時に強く言ってしまうことが多く、子どもたちと話し合いをしました。「強く言われたらいやだ」「もっと優しく言ってほしい」等意見が出て、自分がされて嬉しいことをみんなでしようということを確認しました。

  • つい、きつかったり、いやな気持になる言葉を使ってしまうけれど、みんなのこころが優しくなれる言葉かけが、嬉しいことに子ども達自身が気づき、みんなで気をつけていこうと話をしました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
応援が力に

 おやつ後は、グループごとに分かれて、各部屋の掃除タイムです。ここで活躍してくれるのが年中児の雑巾当番です。「雑巾持ってくるね」と当番になった子たちが中心になって、バケツを取りに行き「雑巾きたよ」の声が聞こえると子どもたち同士で声を掛けあって掃除が始まります。四月当初は「何が始まるの?」と二歳児や年少児は、年長児や年中児が雑巾を絞ったり雑巾がけをしたりする姿を見ていました。そのうち「こうやってやるんだよ」と教えてもらったことで、「やってみよう」という気持ちが出てきています。

 

 掃除の場所は毎週変わります。二階・ゲームコーナー・以上児室の三グループに分かれますが、今回は二階の部屋の掃除をした日のことです。一番拭く距離が長く、子どもたち(雑巾がけが上手になった子)には人気の場所です。掃除が始まり、端から端まで拭き終えた子が、二歳児の一人が部屋の半分ほどまで雑巾がけをしている姿に気付きました。「〇〇ちゃん頑張れ」とかけた声がまわりの年中児・年長児に広がり「あともう少しだよ」と応援し始めました。声援を受け、一歩一歩、力強さが増して進んでいきます。そして、そのまま止まらず壁際まで拭ききっていました。まわりで見守っていた子からも「〇〇ちゃん、すごい」と声があがり、その二歳児の子は達成感と喜びにあふれていました。仲間の応援によって引き出される力はすごいなと感じました。

 子どもたちの中で、頑張っている子を励ましたり、その子のいいところに気付いて認めたりする気持ちが育ってきていることを感ます。素敵なほしグループの一コマでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 活動の話し合いや振り返りをする中で、自分の考えたこと、感じたことをみんなの前で話そうとする子が増えてきました。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
「チーズ出てきた」

 年中児の子どもたちが、園庭の砂場でスコップを握り砂場掘りが始まりました。一人の子が、渾身の力を込めてグイッと手首を返しながら掘っていると、土の中にねっとりとした白い土があることに気が付きました。「何か出てきた」との声に、そこを掘っていた子たちがスコップに注目しました。注目している中でスコップについた土を削ってみると、その土がパラパラと剥がれ落ちました。一瞬言葉をなくした子達でしたが、すぐ「先生、チーズ出てきた」と興奮しながら知らせてくれました。さっきからその様子をこっそり見ていた私は『なんか、楽しくなってきたぞ』と思いながら「本当だ。チーズだね」と言いながら、一緒に『チーズ』集めに参加することになりました。

 

 スコップの先を使って削っていくうちに、チーズがたくさん集まりました。その様子に気が付いた二歳児の子ども達もやってきて傍にぴったりとしゃがみ、じーっと手元をのぞき込みます。夢中になっていた年中児達が、二歳児の子達に気づき「○○ちゃんもやってみる?」と声をかけてくれました。二歳児の子が「うん」と嬉しそうに頷くと、一緒にチーズ堀りが始まりました。年中児の子が「ここ掘ってごらん」と指を差して一緒に掘ってみます。黙々と掘り進めると白い土が見えました。「ほら、チーズ出てきた」と年中児の子が話すと「本当だ、チーズだ」と二歳児の子も夢中になっています。そんな様子を見て年中児の子もニコニコと微笑んでいました。

 グループの中で、自然に出てくる教えたり教えられたりする関係性の中で、年中児や年中児は二歳児の居場所を作ってあげていると感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗い・うがいをする場所ややり方を一緒に確認しながら進めてきたことで、自分から取り組む子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2024年5月の様子

乳児
室内遊びでの発見

 五月に入り、気温が高くなったり低くなったりする日が続きましたが、子どもたちは元気いっぱい遊んでいます。

 室内でも自然を感じられる活動をしました。それは、染めものに挑戦したことです。子どもたちと園庭から摘んできた草(よもぎ)を部屋に持ってきて、一緒に十分触って揉みました。それをペットボトルに水と一緒に入れてよもぎの染め液を準備すると、不思議そうに顔を近付けました。最初は『何だろう?』と見つめているだけでしたが実際に触ってみると中に入れたよもぎや水が動く様子に不思議な感覚を感じたようでした。さらに、布を入れて振ってみると「あー」や「うー」、「んー」と元気に声を出しながら私たちの真似をしてペットボトルを上下に振ったり転がしたりします。一人が振ると他かの子もやりたそうにじーっと見ています。中の水や布がそれに合わせて動く様子を見たり音を聞いたりしているようでした。順番に渡すと嬉しそうに動かします。染めた布がどんな色に染まるのか、いまから楽しみです。

 

 他には、段ボールで作った手作りぽっとん落としを準備しました。ペットボトルのキャップを繋げて作ったコマを指全体で握って穴を狙います。入れることができると嬉しそうに笑います。「あー」や「うー」と声を出して私たちにその時の気持ちを表現してくれるようになりました。まだ指先を使った遊びは難しいですが、徐々につまむ遊びも取り入れていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事や排泄、睡眠時には、一対一の関わりを大切にしました。

  • 天気のいい日には、園庭に出て外気欲をして過ごしました。園庭で芝の上を思いっきりはいはいをしたり、歩いたりしながら探検を楽しんでいます。

(菊地 凜南)

 
一歳児
雨の日の園庭

 気温が高くなったかと思うと急に低くなり、暑くなったり肌寒くなったりと日によっていろんな顔を見せています。子どもたちは晴れの日でも雨の日でも元気に園庭で活動しています。

  初めてカッパを着て園庭に出た子どもたちは、思い思いの場所に移動し遊び始めます。最初は少し身動きが取りづらそうでしたが、少しすると慣れたようで園庭内を走りまわります。ひとりの子が水たまりに気づいてそこに入り、水しぶきを上げて遊び始めるとすぐに二人、三人と増えていきます。水たまりの周りまで水しぶきが上がるくらい激しい遊び方です。子どもたち同士の歓声や、笑い声、足踏みしたことで聞こえてくる水の音が、『最高』と感じている子どもたちの気持ちを共有していることが伝わります。

 

 別の場所では、軒下に行くと雨だれのしずくがたまたま頭に落ちてくることが面白かったのかそのままそこに立ち止まり、雨だれに打たれている子を見つけました。そこでじっとたたずんでいる子に声をかけたくなりましたが、発見を邪魔してはいけないと思いなおしそっと見守りました。雨の日にしかできない発見をした子どもたちが、見つけたものや感じたものを私達は大事にしたいと思いました。

 日々の活動の中で、子どもたち同士で関わる際に私たちが代弁しながら仲介することが多いのですが、子どもたち同士で相手の表情を見たり、しぐさで表現したり、さらには単語を使いながら自分たちで関わろうとする姿が見られるようになりました。相手の子を意識した関わりが増えてきているようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温に応じて衣服を変えたり、水分補給をしながら活動をしました。

  • 天気のいい日は、園庭、支援学校、園周辺に散歩に出かけたことで、たくさん身体を動かしたり、虫や季節の花に触れ様々な発見をしました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2024年4月の様子

にじグループ
よーいスタート!

 今年度の年長児がつけてくれたグループ名『にじ』は、年長児だけでなくみんなが好きな名前だったので浸透するのが早くて驚きました。二歳児は、兄弟一緒の子がいたため進んでグループのところに集まりました。『にじ』のグループ活動がスタートしました。

 「にじグループのみんなと先生たちは、自然と仲良くなろう!って思っていてたくさんお外で遊びたいし、探検したいんだ」と話をしました。すると「私も」と賛同した子どもたちがたくさんいました。

 

 今では、「やりたいな」「いってみたいな」「おもしろそうだな」と思うことがどんどん出てきています。「園庭行って虫探ししたいな」とある子が話していた時「私も」と出かけ、一緒にかなへびやだんご虫を探す姿がありました。支援学校方面に歩いて出かけた時、「あっ、これ〇〇さんと一緒に見つけた花だ。園庭にあったよね」と会話が弾んでいました。また、桜の木に花が咲き始めたところを発見した声がみんなに広がり、なかなか咲かないと待っていた子どもたちみんなで喜びを感じることができました。

 「公園にいきたいな」との意見で、グループで初めて公園に出かけました。何も言わなくとも二歳児にペースを合わせてくれたり、気遣ってくれたりそんなにじグループです。一緒に歩く時の自然な振舞いやしぐさに、小さい子を思いやる優しさがにじみ出ている姿に嬉しい気持ちを感じて心の中にじんわりと温かさが広がってきました。

 毎日の、小さな嬉しいを積み重ねて夢をかなえていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園内を探検し、ここで何をするのかみんなで確認したことで、年長児や年中児が嬉しそうに教えてくれる姿がありました。ロッカーの場所など、変わったところもその都度確認したことで分かる子が増えました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
お花見最高!

 四月から、ほしグループの一年がスタートしました。天気がいい日は「園庭に行きたい」という声が多く、みんなで虫探しや草花遊びなどを楽しんでいます。

 ある日の話し合いでのことです。その日も園庭に行くことで話が決まったあと、「もう少しでさくら咲くかな?」という話題になりました。昨年度さくらグループだった子どもたちなので、やはり桜への関心が高いようです。「桜咲いたら何かしたいな」「お花見したことあるよ」などいろいろな話で盛り上がりました。「こども園でもお花見できるんじゃないかな?」と私が言うと、「じゃあほしグループでやりたい」と目を輝かせていました。お花見でのイベントは、『みんなで外でご飯を食べる』に満場一致でした。

 

 まずは肝心な桜が咲かなければお花見はできません。天候も不順で、園庭に出るたびに桜の木を見て「まだ咲いてない」「つぼみがピンクになってきた」など桜の観察が始まり待つ日が続きました。急に気温が高くなった日に一気に生長が進み、あっという間に満開になりました。

 十六日は、天気もよく最高のお花見日和となりました。ほしグループの子どもたちが輪になり、満開の桜の木の下でお花見をしました。「外で食べるの最高」「お花見楽しい」とそれぞれ感じたことを話ながら盛り上がりました。

 グループで楽しんだ子どもたちは一気にグループの結束が深くなったようです。その日の振り返りで「また何かしたいな」と次回への期待も高まっていました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 進級し、年長児、年中児を中心に新二歳児や年少児を手伝ってあげようとする姿が多く見られました。

  • 園庭での活動を通して、生き物に関心を持ったり、草花を使った遊びに興味を持ったりすることに繋がりました。

(上田 彩乃)

 
つきグループ
もぐら探しに出掛けよう

 五名の二歳児が仲間入りし、つきグループがスタートしました。

 グループで集まり『もぐたさんのたんぽぽさんぽ』という絵本を見ていた時です。もぐらの主人公がたくさんの虫たちと一緒にたんぽぽのはらまで散歩に行くという内容です。虫や花が好きな子たちが多いので、色々な虫が出てくるたびに「面白いね」と夢中になっていました。絵本を読み終わったあとで「園庭にももぐらの穴があるよ」と呟いた子がいました。私も「先生もね、誰かが言ってたの聞いたことがあるんだ」と言うと、みんなの興味が一瞬で『もぐら』という言葉に移ったのが表情を見ていてわかりました。「じゃあ、みんなで探しに行こう」という年長児の一声ですぐに準備を始めました。いつもなら「お部屋がいい」という子も「早く行かないと」と急いで準備をしていました。

 

 園庭に着くと、さっそくボコボコとした穴を見つけ「これじゃない?」と側にしゃがんで見つめます。そして、中に何かいないか、何か出てこないかと穴をのぞき込みます。穴を見つけるたびに「これもかな?」と足を止め、みんなでもぐらの穴探しを楽しみました。他の子が園庭内を歩き回っている中、ある子が一つの穴をじっと見ていました。私に気付くと「ねぇ、先生。小さくなって、もぐらの穴の中に入ったら楽しそうだよね」と嬉しそうに話してくれました。

 『もぐらの穴』というキーワードから、子どもたちのわくわくした想像はどこまでも膨らんでいきます。その時の子どもたちの表情はいきいきとしていて、みんな輝いていました。これからも、グループのみんなでやってみたいこと、知りたいことを見つけ、とことん楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループで過ごす中で、自分のグループの仲間を覚え、園庭や室内で好きなことを一緒に楽しみました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2024年4月の様子

乳児
春の発見

 気持ちのいい天気の日が増え、子どもたちは毎日元気に外気浴に出かけています。さくらが満開になると、早速バギーに乗ってお花見に行きました。バギーから身を乗り出して周りを見渡し、春の景色を楽しみながら散歩をしました。

 さくらの木の下につくと、「わっ」と声を出したりぐっと手を伸ばしたり、まるでそのさくらを捕まえようとしているようでした。子ども達も満開の桜に感激していました。散歩を続けていると、さくらの花が一輪落ちているのを見つけました。「さくらだよ」と言って子どもたちに見せると嬉しそうに掴みます。触っているそばから花びらが一枚とれて落ちました。それに気づいた子が、「うー」と眉間にしわを寄せます。「取れたね」と言うと、不思議そうに花を見つめます。そしてまた引っ張っているうちに花びらが全部取れました。一つの花でしたが、花びらが一枚一枚取れることを発見し目を輝かせていました。

 

 園庭ではバギーから降り、草の上に座って遊びました。地面に手を着いて座り、その手を挙げると手にたくさんの草が付きました。最初は嫌そうな顔でしたが、何度もそれを繰り返していました。次第に手に葉が付くことが面白くなったようで、何度も地面に両手を着いては手の平を見つめていました。 今年度の乳児のテーマ『初めての自然を楽しもう』にぴったりのスタートです。ふきのとう、つくしなど、春の植物にも触れ、『夢』の染めものも始めました。『初めての自然』に触れながら、それぞれの季節の発見を楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 一人ひとりの生活リズムを大切に毎日を過ごしました。

  • 離乳食を食べる時には子どもたちの手の届くところに食器を置いたことで、自分で食べる意欲に繋がりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
一歩前進!

 気持ちの良い春の暖かな空気に包まれ、子どもたちは毎日を過ごしています。戸外での活動は、子どもたちを笑顔にしてくれる大好きな場所です。

 ある日、園庭で遊んでいるとみんなの視線が上に向いていることに気が付きました。その視線の先にあったのはは、満開の桜でした。つぼみばかりだった数日前と全く違う様子に気が付き、釘付けになったようです。「うわあっ」と歓声を上げながら手を伸ばして捕まえようとしたり、後ろに倒れそうになるほど見上げたりしながらそれぞれのお花見を満喫しました。

 

 園周辺の散歩にも出かけました。「えいえいおー!」の掛け声で出発した支援学校までの道のりで、体育館の窓に映る自分たちの姿を見つけたり、太陽の壁面を見つけたりと沢山の発見をしました。また、バス停にも行ってみました。ベンチに座って『バス来るかな』とわくわくした表情で待っていると目の前にバスが停車しました。プシューッと音を立てて扉が開く様子からは目がそらせませんでした。

 散歩をしている中で、地域の方との出会いもありました。支援学校の職員の方や入学式を終えた先生方とたくさんすれ違いました。「こんにちは」「いっぱい歩いてすごいね」「気を付けてね」と声をかけてもらうたびに嬉しそうな照れくさそうな表情を浮かべていました。散歩を通して『有名人になる』という夢に一歩近づくことができました。

 これからも、戸外活動を通しての発見や地域の方との出会いを私たちも一緒に楽しんでいこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の上がり下がりが激しかったですが、着替えの調節をしたりこまめに水分補給をしたりして過ごしました。

  • 身振り手振りで思いを伝えようとしてくれました。子どもたちの気持ちを代弁して伝え合いました。

(高橋 麻衣)






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