


畑には、昨シーズンから畑に残っていて木のように大きくなった人参がありました。九月には畑に蒔こうと計画していましたが、なかなか実行できずにいました。木のように大きくなった人参を抜き取り、耕し、そして、十月七日に人参の種を蒔きました。
昨シーズンから畑に残っていて、普通に考えたら時期的にはとても遅くなりました。そのため、育たないことも予想されます。それでも、 昨シーズンの取り組みを覚えていた子たちは「草を上にかけるよね」と言いながら枯れた草もかけてくれました。子どもたちには、不可能という文字はありません。「畑の人参や大根は美味しいんだよね」との会話も聞こえ、すでに収穫を楽しみにしているようでした。私もなんだか楽しみになってきました。
それから一週間、枯草の下には人参の芽がびっしりと並んでいました。それを見つけた子どもたちは「出てきてるね」「良かったね」と言って小さな芽を嬉しそうに見ていました。種を蒔く為には土をやわらかくすることがわかり、鍬に興味を持って耕してみました。鍬の使い方や種を蒔く時期を知り、畑の道具にも興味を持ったようです。
十月十五日、大根の種を蒔きました。「やりたい」と言っていた子たちは、やる気満々で気合が入っていました。蒔く時は、ペットボトルの底を使って付けた5個の小さな穴に、優しく一粒ずつ入れました。さらに、そっと土をかけました。私の不安な気持ちをよそに、子どもたちの気持ちは大いに膨らんでいます。
〔今月の保育の評価・反省〕
園庭で意欲的に活動をしています、興味を持った子同士が集まり、一緒に楽しんでいます。特に、園庭にいる虫を探し捕まえ、虫かごに入れて観察した後は園庭に帰すことも忘れません。そんなルールもできています。
(上田 彩乃)


話し合いの中で「うみグループが好きなことって何だろう?」という話になりました。すると「歌うこと」「踊ること」「作ること」などが出てきました。「作ること」という言葉から色々な作りたいものが出てきました。その中の一つに「太鼓」がありました。そこから「太鼓を作りたい」と盛り上がり、早速太鼓作りが始まりました。
段ボールで作りたいということで、自分の好きな大きさの段ボールを選んで組み立てます。「細長い棒がほしい」と探していてラップの芯を見つけると叩き始めました。「なまはげ太鼓だ!」「なまはげ太鼓って何?」「見て見たい」と盛り上がり、なまはげ太鼓の動画を調べてみました。動画では、なまはげたちが大小さまざまな和太鼓を演奏していました。力強く演奏するなまはげたちに「かっこいい」と感じた子たちは「こうしてたよね」と太鼓の縁を叩いてみたり、バチを構えてポーズしたりとすぐに動きを真似ていました。強く叩きすぎると太鼓がつぶれてしまうというトラブルも出てきていて、どうしたらつぶれない太鼓になるか、試行錯誤しながら、作っています。
思い思いに太鼓を叩いていくうちに何かの曲に合わせて叩いてみたいとリクエストがありダンスで踊った曲などに合わせてみました。太鼓の近くで踊り出したり、それを見て「太鼓を叩かない人たちは踊るのもいいね」「ミッキーの曲だったら一緒にできるんじゃない?」とさらに盛り上がりました。太鼓とダンス、お互いに見せ合うことで、より楽しさが増しているようでした。それぞれ好きなことや楽しいと思うことは違ってもみんなが一つになって楽しく嬉しい時間になりました。
〔今月の保育の評価・反省〕
グループでの話し合いや振り返りでは、やりたいことや楽しかったことをみんなの前で発表しようとする子が増えてきました。
(和賀 和香菜)


週明け、グループで集まったときのことです。「お休みのときにお祭りに行ってきた」「私も行ったよ」「○○さんと会ったんだ」と、お祭りに行って楽しかった話が盛り上がりました。そこで、ある子が「お祭りやりたい」と言うと「私もやりたい」「いいね、やろうよ」と一気に話がまとまりました。前年度のほしグループでも楽しんだお祭りの再ブームが訪れました。
お祭りで何をやってみたいのか聞くと、りんご飴、チョコバナナ、かきごおり、ラーメンなど、やってみたいことが沢山出てきました。早速、製作が始まりました。「前はこうやって作ってたよね」と、以前作ったことを思い出して、必要な材料や作り方を考える子もいました。実際に作り始めると「何か丸まらないなあ」「ここどうやったらいいかな」と試行錯誤しながら進めていました。お店の物ができると「お財布も欲しいよね」「お金も必要だ」とお祭りに必要な物を考えていました。以上児の姿を見て、二歳児の子も「やってみたい」「お財布作る」と興味をもって楽しんでいました。
お店の物、お財布やお金が準備ができると、いよいよお祭りの始まりです。自分で作った財布を持ち「これください」「いっぱい買っちゃった」と嬉しそうに買い物を楽しんでいました。お店の方も「もう、なくなっちゃった」と売り切れが出るほど大忙しでした。お祭り後、「お祭りしてない間はどうする?」「看板を作ったらいいかも?」と遊ぶときの約束も決まっていきました。これからさらにお祭りがどうなっていくのか、楽しみです。
〔今月の保育の評価・反省〕
活動の話し合いで出てきた「やってみたいこと」を数人で一緒に楽しむ姿が増えてきました。『一緒に』やりたいことが見つかってきています。
(佐々木 理乃)



過ごしやすい気候になり、子どもたちは今まで以上に、室内・戸外問わず意欲的に活動しています。
最近、子どもたちのお気に入りは階段の上り下りです。廊下に出るとまっすぐに階段に向かいます。段差の前で一度止まると『どうやって下りようかな?』と考えながら下を見つめます。すぐに後ろ向きになり下りて行く子もいますが、他の子が下りている様子を見てから下りて行く子もいます。
後ろ向きになると、足元が見えません。すると、足を探るように動かして段差があることを確認したり、振り返ってどこに足を置こうか確認したりします。それから、手と足を順番に動かしながら一段ずつ下りて行きます。さらに、保育室を出てすぐ三段下りると、今度は長い階段が続いています。普段一人ずつ階段を下りてくると、「いえーい」と私たちとタッチをします。その日は、タッチした後他の子が下りてくる様子を見つめ、「いえーい」と言いながら両手を広げていました。
それから他の子も、階段を下りてくると目線を合わせながら子ども同士でタッチをしていました。一人のタッチが、どんどんタッチの連鎖に繋がっていきました。その瞬間「ふふっ」と小さく笑い、とても和やかな空間がそこに広がりました。私たちとだけでなく、子どもたち同士でもタッチをし合う喜びや楽しい気持ちを共有できたことで幸せで満ちたりた空間ができました。 これからも子どもたちとのやりとりを楽しみながら、こんな幸せな時間を大切にしたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
歩行の安定した子は、園周辺の散歩に行きました。横断歩道を渡る際は左右の確認をし、手をあげて渡ること、道路の端を歩くこと等、交通ルールを知りました。また子どもたちが見つけたものを言葉で伝えることで、色々なものに名前があることを知りました。
小田島 千鶴


どこまでも続く青空が気持ちの良い季節になりました。子どもたちは園外の散歩を楽しんでいます。
『いってきます』と手を振って出発し、向かったのは仁坂公園です。風が強い日もありましたが、負けずに前へと足を進めます。これまで三十分かかっていた道ですが、今では二十分程で公園に到着するようになりました。公園では滑り台や、回転遊具、ブランコ等好きなものを選んで遊んでいます。「みて!」と指差して、整備中の除雪車や洗車中の車、通り過ぎて行くバスや消防車を教えてくれることもありました。
朝日が丘団地にも散歩に行きました。私たちが散歩の準備をしていると「ワニさん行く?」と聞いてくれた子がいました。以前行った時に見たワニの壁面のことを覚えていた様です。準備を終え「ワニさんに会いにいこう!」と声をかけると大きく頷いていました。靴下と帽子を身につけ、靴を履いて出発します。途中、看板についている小さなワニにも気付いて教えてくれます。大きなワニの壁面には「おはよう」と挨拶をして更に先に進んでいきます。コスモスの花や柿の木も見つけ季節が移り変わっていることにも気がついていました。散歩中に近所の方にも声をかけて頂きました。「立派だね」「気をつけてね」と声をかけて頂いた時の子どもたちの照れながらも、誇らしげな表情が印象的でした。子どもたちと過ごしながら、成長を感じることがとても増えました。その成長を、保護者の皆さんと一緒に私たちも楽しみながら過ごしていこうと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
たくさん散歩に出掛け、子どもたちの発見を一緒に喜び合うことができました。
着替えや手洗い等自分でやろうとすることも増えました。その時は子どもたちを信じ、見守るようにしました。
高橋 麻衣

きのこたっぷりスパゲティ
■材料(子ども5人分):
スパゲティ:500g(茹でたもの)
鶏もも肉:120g(切込み)
ぶなしめじ:30g
えのき:30g(3㎝長さに切る)
まいたけ:30g
玉ねぎ:50g(薄切り)
にんにく:1g(みじん切り)
米油:大さじ2杯
生バジル:5枚(みじん切り)
濃口醤油:7g
塩:ひとつまみ
【作り方】
①フライパンに大さじ1の油を入れてにんにく→鶏もも肉→玉ねぎ→キノコ類を炒めます。
②残った油とバジルを混ぜ合わせます。
③①に茹でたスパゲティを入れます。
④③に②と醤油、塩を入れて味を調えてできあがりです。


スペシャルランチ:さつまいもがいっぱいスペシャル
【メニュー】
・さつまいもご飯
・芋むしちゃん
・さつまいもクルトンスープ

10月のスペシャルランチは、『さつまいもがいっぱいスペシャル』でした。
年長児さんがさつまいもを収穫して、10㎏のさつまいもを使用して作りました。
いもむしのようにクネクネ作った芋むしちゃんが大人気でした。
特にさつまいもご飯が甘くて完食でした。さつまいもは子どもたちも大人も好きな食材なので、がぶり食材としても多く使用しています。秋はがぶり食材がいっぱいです、りんごや柿などでも前歯がぶりできます。ご家庭でも、食べやすい大きさに切るのではなく、あえて好きな食材を大きくして食べてみてください。子どもたちは上手に自分の一口が分かり、よく噛んで食べると思います!

豚肉チャーハン
■材料(子ども一人分):
ごはん:80g
豚もも肉:20g細かく切る
ネギ:5g小口切り
人参:5gイチョウ切り
ぶなしめじ:10g
ピーマン:2gみじん切り
キャベツ:10g2㎝角位の大きさ
にんにく:少々みじん切り
塩:少々
ごま油:小さじ半分
【作り方】
①フライパンに豚肉を入れて炒めます。
②①に、にんにく・ネギ→人参→しめじ→ピーマン→キャベツ→ごはんの順に炒めます。
③塩で味を調整します。
④最後にごま油を鍋はだから回し入れてできあがりです。


スペシャルランチ【さつまいもがいっぱい】
10月のスペシャルランチは、『さつまいもがいっぱいスペシャル』でした。さつまいもご飯、芋むしちゃん、さつまいもクルトンスープ、でした。むつみの年長児が収穫したさつまいもを10㎏使用しました。乳児では特にさつまいもご飯が人気で、あっという間に完食でした。



















夏の猛暑が嘘のように朝夕は、涼しさを越して寒さを感じるほどになりました。あの猛暑をものともせず元気に過ごし、9月の運動会でもむつみっこらしさを発揮した子ども達は、その後さらに活動の幅が広がってきているようです。
乳児保育園の子ども達は、日々成長が見られ、昨日の姿と今日の姿ではまるで違います。4月から入園したお子さんはもちろん、途中入園のお子さんも入園当初からの成長発達には目を見張るものがあります。日一日と成長が見え、月齢が同じでも一人ひとりそれぞれ成長が異なります。私共保育者にとっては、毎日が楽しみでもあり、驚きの連続です。毎日のように保護者の皆様とその成長を確認しあい共有して一人ひとりの成長を見守っています。
こども園の子ども達は、4月から2歳児~年長児までの異年齢グループによる活動を主にしてきました。特に2歳児の子ども達は、4月に入園して6か月、当初は戸惑って何もできずにいたのが、グループ活動を通して年長児がパートナーとして一緒に活動することで、今では、逆に年長児をリードするようにまでなってきています。年少児、年中児は、グループ活動ではユニークな役割・存在で年長児の援助をしたり、逆に邪魔をしたりと当初はグループのまとまりがなかなかできないけれどもグループとしては大きな存在でした。年長児は、当初はどうしてもグループリーダーとしての活動より、同年齢での仲間としての活動を優先していました。2歳児のパートナーとして活動することでグループリーダーとしての意識が芽生えてきたようです。それが9月の運動会でそれぞれのグループとしての活動につながりました。グループ活動とともに年齢別の活動も同時に行っています。そのことにより、それぞれの年齢活動が充実したものになり、年齢ごとの学びの機会も保証しています。
年長児は、乳児保育園、こども園を通じ私どもの教育保育活動の最終年次です。年長児としての活動は、グループリーダーとしての活動だけではありません。年長児としての単独の活動もあります。性教育講座、米研ぎ、味噌作り、探検隊活動、キャンプ、日本のこころプロジェクト(お茶、俳句、うた)等々です。
これらのうちの2泊3日のキャンプに今年は、10月22日から24日行ってきました。
年長児19名に引率職員8名、酒井先生、大日向カメラマン、リョーさん(22日・23日同行:キッズトレーナー、インストラクター古武道実践者)行先は、毎年同じ北秋田市森吉の妖精の森キャンプ場です。
心配された熊は、地元の人たちの言うように山にはいないようで、居るような痕跡も気配も感じられませんでした。横手市内にも出て県内初の銃猟対策を行われた事を考えると本当に信じられませんが、事実、熊はいませんでした。
それでも、移動の時には、同行いただいた酒井先生が持参くださった熊対策のスピーカーで音を流したり、爆竹を鳴らしたりして子ども達も騒ぎながら移動しました。熊がいたとしても驚いて、出てこれなかったのだと思います。
『1,454.3』「3473.48」「632.39」これらの数字は何かお分かりになりますか?
3日間とも今までにないくらいの最高の天気に恵まれ、年長児らしい活動を思う存分できました。
年長児の2泊3日のキャンプを始めて15年以上になります。毎年ほぼ同じような活動をしていたのですが、今年初めての活動をしました。
2日目の10月23日、早朝、キャンプ場には霜が降り山の上のほうは、うっすらと白くなっていました。予定通りに子ども達は4時に起き、火つけ食事の準備を順調にこなし、内陸線乗車体験をして、阿仁ゴンドラに向かいました。いつもは、全長3473.48m、高低差632.39mの阿仁ゴンドラに山麓駅から山頂駅まで20分乗るだけでしたが、今年はさらに森吉山の頂上を目指して登山を行いました。今までのキャンプの歴史上初の活動でした。1日目の夜のお楽しみ会で子ども達一人ひとりを確認してくださったリョーさんと酒井先生が同行くださっていたので、みんなで森吉山の頂上(1454.3m)を目指すことにいたしました。山頂駅(1167m)から頂上まで、大人の足で1時間20分が平均的な登頂時間です。天気も快晴でほぼ風もなく、山に慣れた大人であれば何の問題もない山行だと思います。ところが、年長児たちは登山用の装備でもなく登山の事をよく知っている方々にすれば、なんと無謀なことをするんだ、もしものことがあったらどう責任を取るのかとお叱りを受けそうなことですが、私には登頂できるという確信がありました。
それは、雲一つない快晴で暖かくなってきていること、登山に熟練されていて子ども達を見る目も間違いない方達が二人も同行してくださっているのですから登頂できないはずがないと自信がありました。地元の小学校でも登山するのは、5年生か6年生とのことで、年長児が登っているのを見て、途中すれ違う方達には驚かれました。「すごいね!もう少しだよ頑張って!」と見知らぬ大人の人たちから声をかけられ、励まされ挨拶をかわしながら道を譲りあい登り続けました。
途中見晴らしの良い所で眼下に広がる紅葉の美しさと遠くに見える男鹿半島や駒ケ岳、田沢湖などに感激し、木々に残っている雪や見たことのない植物に驚きながら登りました。
登り始めて1時間45分ほどで頂上に到着しました。
登る前にリョーさんから「美しいもの、面白いものを見つけながら登ってください」「登るときには自分で易しいと思うところを見つけて登ってください」と教えてもらい、どの子もその教えを守りながら登りました。子どもには歩幅が合わないところや濡れて滑りやすくなっているところ、石やがれきで凸凹しているところ、板の幅が狭いところなど苦労の連続だったと思います。みんなが難なく登れたとはいいません。泣き出した子や泣きそうになった子もいます。でもだれ一人も、もう帰ろうとは言いませんでした。全員で頂上に立ち、おにぎりを食べて下山できました。我がむつみっこのたくましさ、すごさに泣きたくなるほど感激いたしました。そして、子ども達自身も自分の力とそれを支えてくれた大人の存在に気付いてくれたと思います。何よりいろいろ心配なのに「行ってらっしゃい」と送り出してくださった保護者、ご家族の皆様に感謝いたします。
子ども達のおかげで両園長も高齢者初登山ができました。これも大感謝です。



グループに分かれて綱引きをしたときのことです。この日、初めてグループに分かれて綱引きをしました。
くもグループの最初の対戦相手はうみグループです。綱を握りしめ、笛の合図とともに勢いよく引き始めました。しかし、どこに力を入れると良いのか、握り方はどうしたらいいのかが分からない子もいました。何とか引っ張りましたが、気付くとうみグループの方へ引っ張られていました。
負けたことが分かると悔しさが込み上げてきたようです。「あ~、負けちゃった」「勝ちたかった」と表情や態度からも『勝ちたかった』という気持ちが溢れ出ていました。しかし、その気持ちをいつまでも引きずってはいられません。悔しい気持ちを力に替えて、今度はながれぼしグループとの勝負です。『次は勝ちたい』という思いで「フレー、フレー、くもグループ」と掛け声をかけ、みんなで「エイエイオー」と気合の入った声が響きました。悔しさのエネルギーもこもったのか一度目の時よりも綱を握る手に力が入ります。勿論私の手にも応援の力が入ります。笛の合図とともに両グループ引き合いました。ぴんと張った綱が均衡状態を保ち、真ん中の印が左右に行ったり来たりします。途中バランスを崩して転ぶ子もいました。が、負けられないと立ち上がりの速さに驚くほどです。緊迫の時間が続きます。みんなで懸命に引き、最後は意地の勝利を納めました。
くもグループが勝ったと分かった瞬間、両手を上げて全身で喜ぶ姿が印象的でした。これまでもグループでさまざなま活動に取り組んできましたが、ここまでグループが一つになったのは初めてだったかもしれません。みんなで同じ目標に向かって取り組む姿勢はかっこよかったです。
〔今月の保育の評価・反省〕
普段はいはい運動やリズム体操を行うことで、運動会を楽しみ張り切って体を動かすことができました。
(上田 彩乃)


先日の運動会では、子どもたちへの大きな声援、一緒に全力で楽しんで頂きありがとうございました。心からの応援を受けて、子どもたちも楽しみながら参加できたと思います。
練習を繰り返すうち『速く走りたい』と、先月の様子ではリレーで速く走る方法をみんなで考えたことをお伝えしました。リレーだけでなく、もう一つグループで力が入っていたものがあります。それは、綱引きです。グループで大股歩きをした時のことです。しっかりと足を踏ん張って進めるようになることで、綱引きの時にも負けない丈夫な足腰になっていくことを伝えました。すると、『そうなの?』子どもたちの目が変わったのがわかりました。それから、大股歩きをするたびに「綱引き勝つぞ」と目標を言葉に出しながら取り組むようになりました。
その日の綱引き練習では、見事に二回勝つことができました。自分たちでやろうと決めて取り組んできたことが、実際に勝つことができたということに繋がった瞬間を、子どもたち自身も感じたようです。それから、綱引きだけでなく、他の競技の時にも「うみグループ勝てるかも」「今日の玉入れも全部入れるからね」と前向きな言葉が出てくるようになりました。
グループの応援の声にも力が入ります。応援の掛け声のリーダーは年長児です。年長児の子たちが声を出してくれると、それにつられて他の子たちからも自然と声が出てきます。二歳児にとっては初めての運動会でしたが、年長児に支えてもらいながら、一緒に取り組むことができました。
改めて子どもたちのパワーの強さ、ここぞという時に見せる一体感を感じました。
〔今月の保育の評価・反省〕
汗をかいたら着替える、水分補給をする等、暑さに負けない身体作りをしていることで、たくさん身体を動かして活動できました。
(山内 麻知子)


運動会の次の日、振り返りの時間に「二位になれて嬉しかったよね」「お父さん、お母さんの走るの速かったね」とたくさんの感想で盛り上がりました。来年こそ一位になると意気込む子どもたちの姿がありました。
運動会の余韻を残しつつ、最近のながれぼしグループの活動を紹介したいと思います。以前紹介しましたが、活動の話し合いの前にセカンドステップを行います。その時のおなかに手を当てて止まれ(落ち着くステップ)をした後に、それぞれ自分の今の気持ちを話します。 セカンドステップを始めたばかりの時は、みんなが口を揃えたように「楽しい気持ち」と言っていましたが今は色々な気持ちを話してくれます。「飛行機に乗りたい気持ち」「なんか躍りたい気持ち」などそのまま自分が思っていることを話す子が増えました。
活動の話をする時になると「飛行機に乗りたいからみんなでブロックで作りたい」や「みんなで踊りたい気持ち」と遊びが繋がってきました。また、それぞれどのように活動したいのか毎日色々出てきますが「みんなで〇〇しよう」という意見が多くなりました。運動会でみんなで一緒に応援したり喜びや悔しさを共有できたことが、グループの仲間としての絆がより深くなってきているようです。
四月からあっという間に半年が経ちましたが、毎日活動の話し合いの前のセカンドステップを続けてきたことは、自分の素直な気持ちを言葉にして伝えたりそれを聞いてもらえたりした経験が、落ち着いて話し合いが出来ることに繋がっていると目に見えて感じます。さらに運動会の経験がこどもたちをひとまわり成長させています。
〔今月の保育の評価・反省〕
競技に参加することで、はいはい運動やくまさん歩きの時に床にしっかり手の平を付ける、足の指で蹴るという動きを子どもたちも確認しながら行うことができました。
(高橋 彩夏)



夏の暑さが落ち着き、園庭の活動が中心になりました。テラスから出てすぐの所にある大きな水溜りと、雨上がりに砂場にできる大きな水溜りが大好きで真っ先に向かって行きます。
その日は雨上がりの翌日で、砂場ではすでに数人の子が遊んでいました。その中に一歳を迎えたばかりの子が、園庭の砂場に座って遊んでいました。その子は午前中寝ていることが多く、他の子達と砂場にいることがなかったのですが、この日は張り切って園庭へ出かけ砂場で活動しました。
他の子は泥遊びの真っ最中です。その近くに座って最初は砂や葉っぱを触っていましたが、そのうち泥遊びをしている子の様子が気になりだして『楽しそうだけれど何をしているのかな?』という表情で見ていました。すると側で遊んでいた子がバケツに泥を入れて、その子の所にもってきてくれました。
『どうするかな?』と思って見ていると、そのバケツの中をじっと見つめました。そのうち腕を伸ばし指先でそっと触ってみました。それからぎゅっと泥を握りました。指の間から泥が出たので、手に残った泥を不思議そうに見てから私に『ほら見て』と見せてくれました。砂とは違う泥の感触の面白さに気づいたのかもしれません。この日から、自分から砂場に向かって行くようになり、泥遊びが大好きな仲間がまた一人増えました。
乳児クラスの子ども達はみんなと一緒の活動はできませんが、朝の早い時間や夕方の時間も利用して、戸外で過ごす時間を増やしていきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
リングバトンや誘導ロープを使って、園周辺の散歩に出かけました。
暑い日だけではなく雨の日も、気温や湿度に配慮し、水分補給も十分準備して過ごしました。コップで飲むのも上手になりました
後藤 和笑


朝晩の気温が下がり、夏も終わりに近づいてきた今日この頃、二足ほど遅れて梅雨がやってきました。
この日は朝から雨が降っていました。登園してきた子どもたちは、網戸越しに外を眺めては、「あめ!」「いっぱい!」と久しぶりの大雨に大興奮です。「カッパ着てお外行ってみる?」と聞くと子どもたちの目はキラキラと輝き、急いで準備に取り掛かります。
排泄を終え、テラスでカッパを着たら、いざ出陣です。園庭はどこを歩いてもぱしゃぱしゃと跳ねるほど水が溜まっていて、みんなのお気に入りの砂場やテラス前の水たまりは、子どもたちのふくらはぎほどの深さにまでなっていました。初めは驚き、いつもとは違った園庭を慎重な足取りで歩いていた子どもたちも、水たまりにジャンプをして飛び込んだり、雨だれの下に行っては滝行のように打たれてみたりと、思い思いに園庭を探索しながらどんどん行動範囲を広げていき、遊びもダイナミックになっていきました。雨の日の外遊びが大好きな私も子どもたちと一緒に水たまりに飛び込み、時間も忘れてしまうほど夢中になっていました。帰る頃には私も子どもたちもカッパの中に水が入り、頭から全身びしょ濡れになっていました。
渚プールやタライの水あそびとはまた違い、自然の水遊びは格別で、新しい発見もたくさんありました。全身で雨を感じながら夢中で楽しんでいる子どもたちの表情は素敵でとてもかっこよかったです。これからも子どもたちと一緒に夢中になりながら、たくさんの発見を楽しんでいきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
できた』時は一緒に喜び、『上手くできない』時は気持ちを受け止め、どうやったら上手くできるかを一緒に考えながら遊びや着替えを行うことで、「イヤー」の一声もなくなりました。
佐藤 優翔