「クマいなかったよ」子ども達がニコニコしながら帰ってきました。
前日、夕方、園庭の裏山の陰のほう(旧平鹿町側)に国道から逃げ込んだという情報があり、園庭の遊びや散歩をどうしようかと頭を悩ましていたのですが、まずは、子ども達の意思を確認しようと決めました。
勿論、私どもが考えられる最大限の対策をするということは決めました。
そのうえで、子ども達と一日の活動内容について話し合うときに、「エンチョーは、クマが怖いし遊びに行かないでホシーな」と言ってることを伝えてほしい。とお願いしました。お天気は良かったのですが、なかなか子ども達は、出てきません。やっぱり、外遊びはあきらめたのかと思っていたところ、いつもより遅かったのですが、みんな出てきました。「みんなで気を付けて遊ぶ」ということで遊ぶということになったようです。
子ども達の意思は大切にしながらも子ども達が決めたから遊ぶということではありません。確実に安全に遊べると考えられなければ子ども達がいくら希望しても遊ばせません。最近のクマ目撃情報を見ていると100%安全ということは考えられません。が、可能な限り外遊びは制限しないで行いたいと考えています。
私どもの考えられる対策は、以下の通りです。
●園庭の遊ぶ範囲を乳児保育園側に限定しました。山際での遊びはしない。
ご承知のように広い園庭ですので4分の1ほどに制限していますが、市内他園 のどこよりも広い面積で遊べます。
●毎日、クマダスや市の安全情報等で熊の目撃状況をチェックします。
●園庭で遊ぶとき
①職員が、園庭、裏山の状況を目視で安全を確認します。
②子ども達が出る前に爆竹等を鳴らし、職員はクマ鈴を装着します。
③ラジオを園庭で大音量で流します。子ども達は、にぎやかに遊びます。
※先日の初雪で真っ白になった日に園庭、裏山周辺を確認したところ、クマ どころかいつもは、いるはずの小動物の足跡やフンもありませんでした。
●探検隊に出かける場合も同様です。
先日、年長児が真人山探検に出かけた際は、酒井先生が事前に山頂まで行っ てくださり、クマや危険個所のないことを確認して案内してくださいました。
他の場所も安全確認できない場合は、出かけません。
散歩の際も職員がクマ鈴や緊急ホイッスルを持ちます。子ども達とにぎやか に散歩します。
今まで就学前の子ども達がクマ被害にあったという報道を見たことがありません。子ども達の声にクマが避けているのかもしれませんが、これからもないということではありません。
「外では、遊ばせない」と決めるのが、一番簡単でどなたも安心できる対策とは思いますが、いつになったら外で遊べるようになるのか。
今の状況では、いつになっても遊べないということになりかねません。
自然の中で存分に遊べるのは今しかありません。これからAI全盛でVUCAな時代を生き抜かなければならない子ども達にとって今の自然体験がとても大切です。 保護者の皆様からも最新の情報を提供していただき細心の注意、最大の配慮をしながら可能な限り子ども達にとって最善の環境づくりをし、活動を狭めることなく活動してまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
どうしても心配で活動には参加させられないとお考えでしたら遠慮なくお申し出てください。その時によって対応が異なるかと思いますが、特別な場合を除き、お休みをお願いすることはありません。
クマ騒動は毎日報道され、皆さんの反応が大きいのですが、散歩や外遊びでは、交通事故、不審者対策もクマ対策と同じかそれ以上に重要です。
一部では、過剰とさえ言われているSNSやマスコミ報道に惑わされることなく、子ども達の安全を第一に毎日の活動をしてまいります。
・乳児保育園で子どもが保育室から玄関ホールの階段まで一人で出て行っていたのに職員が気付かず、迎えに来たお母様に気づいていただいたという大事故につながりかねない大変な事案がありました。
〇子どもにけががなかったことは不幸中の幸いでした。けががなかったから良いということではありません。保護者の方にはご納得いただけなかったかもしれませんが、謝罪させていただきました。
職員とこのことを検証し、対応策を考えました。
・今回の事案の原因は、
職員が扉の鍵をかけ忘れた。
保育室内での子ども達の確認が不十分であった。
※誰がということではなく全職員の人為的な単純なミスであり、弁解の余地 も同情もできない事案です。
・対応策として
全てのことに指さし確認を徹底する。
保育室内に死角となる場所を出来るだけなくす。職員の立ち位置も考える。
保育室の入り口室内側に子ども達が簡単に出れないようなガードを設置する、
私どもの単純なミスが子ども達の活動を制限することになり、子ども達に申し訳なく思います。今回の事案を職員全員が、自分の事ととらえ、深く反省し基本に帰り本来の保育活動を行うことを確認いたしました。保護者の皆様には、お気付きの事がありましたら遠慮なくご指摘くださいますようお願いします。
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)








