

はじめてのいっしょ

日々の生活の中で、子どもたちには大きな成長の節目を迎えるときがあります。特に、入園当初は仰向けで私たちが覗き込む顔や天井を見上げるのが精一杯だった子どもたちが、腹ばいの姿勢からぐっと自分の腕で床を押し、高い位置で頭を保持できるようになる時です。この視点の高さの変化は、乳児の子どもたちにとって世界が新しく生まれ変わるほどの大きな出来事です。
ある日のこと。誕生日前の子がうつ伏せになり、顔を上げて一生懸命に周りを見ていると、その視線に気づいた一歳を過ぎた乳児クラスの子が歩み寄ってきてくれました。しかもその手には、玩具が握られています。そして「これで遊ぶ?」と、腹ばいになっている子の目の前に玩具をそっと差し出してくれました。すると、「んー」と嬉しそうに声をあげて反応してからその玩具にゆっくり手を伸ばしました。玩具をぎゅっと握り、振って音を鳴らします。すると手足をバタバタ嬉しそうに動かし、『楽しい』を全身で伝えてくれました。
玩具を渡してくれた子は顔を覗き込みます。『喜んでくれたかな?』と少し不安そうに見守っていましたが、ふと目が合うと「ふふっ」と顔を見合わせました。そこからは、一緒に合奏を楽しむような二人の笑い声が、室内に心地よく響き渡っていました。
言葉はなくても、視線や仕草で通じ合うその姿に、心と心の通じ合いをしっかり感じることができました。これからも、一人ひとりの「やってみたい」「嬉しい」という心の『芽』を大切に見守っていきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
食事、睡眠、排泄の際は、ゆったりと話しかけながら関わり、一対一の時間を大切にしました。
私たちもことばのやりとりを楽しむことで、やりたい事、やってほしい事をことばで伝えられるようになってきました。
久米 凜南

みててね

子どもたちは雪遊びも、室内遊びも大好きです。お絵描きや粘土、スプーン、箸遊び等大好きな遊びはたくさんあります。その中の二つをご紹介します。シールを貼って遊んでいた時のことです。様々な大きさのタッグシールの中から好きなものを自分で選べるように準備しました。すると「○○ちゃんはこれ!赤!」と教えてくれます。指先でつまむと台紙から剥がして用紙に貼っていきました。「ぺったん」と声も出しながら貼り、気付くと用紙いっぱいにシールが貼られ、一番小さいシールの大きさは七㎜でした。
紐通しも得意です。子どもたちがドーナツと呼んでいる木製ビーズに紐を通していきます。初めは先端が引っ掛かって上手く穴に通らず、苦戦する子が多かったです。ですが、今ではスッスッと通せるようになりました。木製ビーズよりも更に穴の小さいビーズにも紐を通してみました。穴の大きさは一㎝です。以前は先端が引っ掛かると「んーっ」と声が漏れていましたが、今では集中は途切れず、視線は自分の手元から動きません。何度も何度も挑戦し、スッと紐が通った時、パッと表情は変わります。その表情にはビーズを通せたことの達成感、通せたことへの驚きなどいろいろな気持ちがこもっていました。ふと隣の席を見ると、そこにもたくさんのビーズを通した紐がありました。言葉はありませんでしたが、同じタイミングで紐を持ち上げる姿に『すごいでしょ』とお互いが見せ合っているかのようでした。
初めは「できない」とすぐ私たちに声をかけていましたが、今では私たちの手は借りず『みててね』と言うように遊び始めています。その集中力にも毎日驚いています。子どもたちの成長が私たちもとても嬉しいです。これからも保護者の皆さまと一緒に見守っていきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
こまめに換気、水分補給をしながら過ごしました。
少しずつ自分の気持ちを言葉で伝えられるようになってきました。子どもたちの言葉を遮らないようにしながら過ごしました。
高橋 麻衣
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)








