むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2025年7月の様子

くもグループ
鉄棒って楽しい

 毎朝の活動の話し合いのとき、「運動遊びがしたい」と意見が出たときがありました。その一声に「○○がしたい」「みんなで走るのはどう?」などやりたいことで話が盛り上がっていきます。

 子どもたちが『やりたい』と言っていた遊びを行う中で、一番夢中になって取り組んだのが鉄棒でした。まずは基本の動きで鉄棒を握ってくぐったり、ギューバタバタをしたり、鉄棒に足の裏をくっつけたりすることを楽しみました。基本の動きをしたあと「前回りやってみたい」と話が出ました。「いいね。やってみようよ」と早速挑戦してみます。腕で身体を支える腕支持の姿勢からゆっくり身体を前に倒します。足が離れているのが怖い子は私の足の上に乗り、足が着いた状態でできるように支えました。完全に頭が下に向くと後は足を下ろすだけです。足がマットに着くと「おお、回れた」と初めてできた子は安堵のような嬉しいような表情をしていました。一度できると「もう一回やる」とさらに張り切っていました。近くで見ていた子にもそのやる気が伝わり、『やってみようかな』と思うきっかけになっていました。

 

 今ではできるようになったことが自信になり、他の技にも挑戦してみようとする子が増えてきています。二歳児や年少児も年中児や年長児の動きを真似したり、できることをやりながら身体を動かす楽しさを感じています。担当の『身体を動かすことが好き』という気持ちが少しずつ子どもたちにも伝わってきているのかなと感じました。これからどんなことに興味を持ち、楽しんでいけるかが楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたいという気持ちを大切にしながら補助をすることで、「できた」というときは一緒に喜んだり、応援したりの声掛けに繋がりました。
    そして、次のやってみたいに挑戦する意欲が高まりました。」

(上田 彩乃)

 
うみグループ
楽しかったことを発表しよう

 振り返りの時間を使って、今日の楽しかったことや困ったこと等を発表し合う場を作っています。私が「今日、楽しかったことやおもしろかったことを教えてくれる人はいますか?」と聞くと、年長児や年中児を中心に「はい、はい」と手があがります。

 話の中心は午前中にあった活動の中でのできごとを教えてくれる子が多いです。「虫探しが楽しかった」という話が出ると、その様子を見ていた子、一緒に虫を捕まえていた子たちから「かなへびはいなかったよね」「でも、小さいバッタとカマキリはいたね」等新たな話や付け足しの情報が入ります。 また、年齢での活動時には、それぞれの年齢での楽しかった話が出てきます。特に探検隊やにほんのこころプロジェクト歌は、他の子たちがどんなことをしているのかを知る機会にもなっています。年長児が教えてくれた『滝』の話はみんな不思議そうな、でも『楽しそう』という気持ちが、話をしている子からも、聞いている子たちからも伝わってきました。

 

 今はまだ、話をしてくれるのは年長児と年中児が中心です。年少児や二歳児の子たちは、そんな年長児と年中児の様子を真似て、手を挙げてみたり、「たのしかったよね」と言って、気持ちに共感してくれる子もいます。

 毎日グループ活動をしていますが、グループ全員の子と過ごしているわけではありません。この振り返りの時間が、他の子が今何を楽しんでいるのかを知ったり、話を聞いて子どもたちの中での『楽しそう』を見つけるきっかけにもなっています。

 これからもひとりひとりの『楽しい』 を伝え合い、グループみんなの『楽しい』が広がっていってほしいなと思います。また困ったこと、嫌だったこともみんなで共有し解決していっています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 暑い日が続いてるので、こまめに水分補給を行なったことで、熱さに負けず元気に遊びました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
屋外遊戯室へ!

 ながれぼしグループで屋外遊戯室に行きました。以上児室の大きな窓の前まで行くと、二歳児の子が「わあ」「ここ?」と嬉しそうに声をあげました。

 屋外遊戯室に出ると自然に年長児と年中児の子が、二歳児の子を案内しようと屋外遊戯室ツアーに早変わりです。「こっちにおいで」「ここはね…」と案内役のガイドさん達が優しく丁寧に教えていたので、二歳児の子たちは安心してツアー終了後すぐ遊具に向かうことができました。大きな滑り台にも「見ててね」と声をかけるくらい余裕で手を振って滑ったり、吊り輪にぶら下がってみたりと、思いっきり駆け回りながら遊びました。

 ひとしきり遊んだころ、登り棒を登ったり、雲梯を渡ったりする以上児の姿に気づき始めました。『どうやってやるんだろう』『自分もやってみたい』というような表情で以上児の姿にくぎ付けになっていました。

 

 そんな二歳児の姿に気づいているのかいないのか以上児の子は、雲梯を頑張った子の手にマメ(がんばりマメと呼んでいます)があるかどうかの話題が出ていました。お互い見せ合って「すごいね、頑張ったね」「私もあるよ」とたたえあっているところが、すてきだなと思いました。お互いが刺激になってまた一段上を目指す励みになっているようです。そのうち一番長くぶら下がった人が勝ち、というルールで雲梯ぶら下がり競争も始まりました。「腕が千切れそう」と言いながらも、周りの子の姿を見てギュッと雲梯を握る手に力がこもります。『負けないぞ』という気持ちがメラメラとが燃えていました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 振り返りの中で、困ったことや分からないことを発言することが増えました。
    そのことについて年上の子が教えてくれたり、みんなでどうしたらいいのか考えたりしながら解決することができました。

(佐々木 理乃)






むつみこども園の2025年6月の様子

くもグループ
いいところ見つけた

 「なんか気持ちいいね」「涼しい気がする」これは、晴れて気温が上がった日、支援学校の駐車場横にある林に遊びに行った時の子どもたちの感想です。

 支援学校まで歩く間は「暑いね」「汗が出るね」と言っていた子どもたちですが、林の中に入った途端に違いを感じたようです。林にある木々の間から差し込んで来る光は暑さを和らげ、心地よい空間になっていました。園庭や公園での活動が大好きで暑さに慣れているからこそ、心地よさや涼しさも敏感に感じ取り言葉に出来るのかもしれません。

 

 林の中にはまつぼっくりや大きな木の皮、木の枝など遊びの材料がたくさんあります。それらを使って釣りが始まったり、料理をして振舞ったり、次々に遊びが考え出されていきます。もう一つ、林の中には子どもたちが大好きな大きな石があります。子どもが数人乗れる大きな石です。誰かが名付けた大きな石は『宇宙人の車』と呼ばれ、順番待ちの列が出来るほど人気です。保育教諭体験で、ぜひ『宇宙大冒険』に参加してみませんか。

 まつぼっくりが落ちて潰れた物がたくさん落ちていました。それを見つけた子どもたちから「バラが乾いたんじゃない?」「うんそうかもね」と会話がきこえてきました。確かにそれは乾燥し、潰れてバラの花の様になっているように見えました。子ども達には潰れたまつぼっくりも、もう一度命を吹き込まれた素敵なバラの花に見えたのだと思います。その宝物を拾って袋に入れて大切に持ち帰りました。暑い中でも涼しさと、子どもたちの無限の世界に引き込まれた楽しい時間でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎日時間を決めて『まほうのみず』を飲むようにしています。喉が乾いた時には水やお茶も自分で飲みます。なぜ水分を摂るのかが分かりすすんで水分補給をすることができるようになってきています。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
手伝ってあげる!

 うみグループになって三ヶ月。年長児の子どもたちは、ペアの二歳児や年少児のお手伝いをはりきってやっていいます。年中児の子どもたちもペアの子を覚えて、グループで集まったり園庭に行く準備をする際に、気にかけてくれるようになってきました。そんな中、年少児の子どもたちにもある変化が見られました。

 園庭に行く準備をしている時のことです。二歳児の子が靴下を持って来ました。いつもはペアの年長児に手伝ってもらいながら履いているのですが、この日はペアの子がお休みでした。座ってつま先から入れてみようとしますが、靴下の口が広がらずなかなか入りません。私が手伝おうと近付いたその時「〇〇ちゃん手伝ってあげる!」と声が聴こえました。そう言って駆け寄ってきたのは、なんと年少児の子でした。「ほら、ここに入れて」という言葉やまなざしからは、私が手伝ってあげるという強い意志が伝わってきます。こうして二歳児の子は無事靴下を履くことができ、手伝ってもらえてホッとした表情を浮かべていました。

 

 年少児の子どもたちも、三ヶ月前まではグループの最年少で、年長児や年中児にお手伝いをしてもらっていました。その時に、手伝ってもらって安心したこと・嬉しかったことが心の中に残っていて、困っている二歳児を目の前にした時に自然と体が動いたのかもしれません。「同じグループの子が困っていたら手伝ってあげる」という気持ちや、自分より小さい子の面倒を見たいという思いが年少児を動かし、一つ階段をのぼるきっかけになったようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日が続き、汗をたくさんかくようになりました。活動の前や合間、給食やおやつの前など、こまめに水分補給をしました。そのため「のど乾いたから魔法の水飲みたい」と自分から水分を摂ろうとするようになってきています。

(和賀 和香菜)

 
ながれぼしグループ
みんなでするダンスが楽しい

 ながれぼしグループが、夏に向かって燃えている活動があります。みんなの気持ちが一つになり始め、めらめらと燃える活動、それは『ダンス』です。天気がいい日でも、雨の日でも活動の話し合いの時に必ず出てくるのが『ダンスがしたい』という声です。なので、必ずダンスをしてから園庭や公園に向かうことになります。

 今グループで夢中になっているのが『ソーラン節』です。まだ曲名が決まっていない為、こども達は「どっこいしょーどっこいしょーやりたい」と言います。知っている子は自ら前に出て、腰を下ろして右手をまっすぐ前に伸ばして『かまえ』のポーズになります。それをみんなに見せたいという気持ちが強く自分の満足したポーズを決めながら曲が始まるのを待ちます。曲がはじまると、「お祭りで聞いたことある」「見たことある」と前で踊っている子を見てまねて一緒に踊り始めました。途中で、「どっこいしょー」「はいはい」など曲に合わせて威勢のいい声を出すところが人気です。

 

 その他に、もう一つ新しい曲でダンスをしたいと話し合いが進んでいます。自分たちが決めた曲に振り付けを考えています。色々なアイディアが出てきて、ながれぼしグループならではのダンスが増えていこうとしています。

 初めは個人がそれぞれ踊りたい曲を出していましたが、今は「これならみんな知ってるんじゃない?」とグループみんなで踊れる曲を考えて選ぶようになってきました。『自分が楽しい』から、『みんなで踊ると楽しい』に変わってきているところに夢中になる秘密があるようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 汗をたくさんかく季節になり、着替えや水分補給をすることで、元気に活動できました。

  • 話し合いの中で、二歳児や年少児が、みんなの前で話す機会が増えたことで、語彙数も増えてきました。

(高橋 彩夏)






むつみこども園の2025年5月の様子

くもグループ
公園に行こう!

 「公園に行こう」の一声で、仁坂公園まで出かけました。二歳児の子どもたちにとっては、おなじみの大好きな場所です。今年度くもグループとして、初めて出かけることになりました。

 並んで一列になっていくために、年中児と年長児の間に二歳児と年少児が入りました。ところが、歩幅も違えば、歩く速度も違います。当然ですが、どうしても間が空いてしまうことがありました。すると、それに気が付いたすぐ後ろを歩く年上の子が、そっと「前に進むんだよ」と知らせてくれました。新しいグループとしては初めてでしたが、一列に並んで歩くことを意識しながら公園まで辿り着くことができました。

 

 公園に到着すると『遊ぶぞ!』という楽しみな気合が入り、それぞれ好きな遊具の場所に向かいました。二歳児、年少児の子どもたちもそれぞれ好きな遊具で遊び始めましたが、なぜか視線は年中児、年長児の子どもたちに向かっています。ブランコを漕いだり、回転遊具を押し合って遊んだりしているのにくぎ付けです。そのうち、見て真似をして遊んでみる子もいました。今まで遊んでいた遊具と同じはずなのに、年上の子どもたちの遊びは魅力的に感じるようで、違う遊具のように映っているようでした。それが、公園から帰るまで繰り広げられました。

 二歳児、年少児と年上の子がペアを組み、活動する時間も大切にしていきたいことのひとつです。子どもたちの興味や関心がさらに広がって、楽しさがさらにアップできたらと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 晴れた日は戸外での活動が中心でしたが、お絵描き、ブロックなど他の活動がしたい子もいました。他の時間で活動できるようにしたり、他のグループと一緒に活動できるようにしたことで、自分がしたい活動を十分に楽しむことができました。

(上田 彩乃)

 
うみグループ
どっちにも行きたい…でも

 グループで集まり、活動の話をしていた時のことです。年長児と年中児を中心に話が進み「公園に行きたい」「園庭に行きたい」と行きたい場所が二手に分かれました。

 「公園がいい」「園庭で虫探ししたい」とどちらも譲れません。私が「どうしようか」と言うと、「じゃあ、明日公園に行ったらいいんじゃない?」と年長児の子が一言。その言葉を聞いて園庭に行きたい子たちは「いいよ」と言いますが、公園に行きたい子たちは納得できません。しかし、提案された『明日』は年長児の行事が入っていました。そのことを伝えると「そっか」とまた振り出しに戻ります。「その次?」「次の次?」と話している子どもたちの中でも混乱してきているのがわかりました。

 

 そこで、行事が書いてあるカレンダーを準備して、今日の日付、今週の予定を子どもたちと確認しました。その中で「ここ、何も書いてないからこの日には行けるんじゃない?」と子どもたち同士の話し合いの中で、候補日を決めました。最終的に、その日は園庭に出掛け、公園は別日に行くことになりました。

 最初は『自分の行きたい』を叶えようとする話でしたが、後半になると『みんなで行きたい』を考える話になっていきました。二歳児は私たちと年長児や年中児が話すのを不思議そうな表情で聞いていました。年少児は少し難しかったようで、その場を離れていく子もいましたが「公園」「虫探し」等興味のある言葉が出てくると「私も行きたい」と自分の気持ちを伝えにきました。

 この日の話が終わったのは間もなく十一時になろうとしている頃でした。時間はかかりましたが、子どもたち自身が納得できたこと、子どもたちの中でも色々と考え、話ができるようになってきたことに成長を感じました。これからも、このような話し合いをしながら、グループ活動を行っていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 戸外での活動をたくさんしました。ペアで行動したことで、二歳児も自分のグループの仲間がわかり、意欲的に準備し活動に向かうことに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
散歩中の発見

 毎日の活動の話し合いで「公園にいきたい」と話が出ることが増え、五月は沢山散歩に出かけました。

 パートナーは、散歩に行く時にも活躍します。準備の時には「靴下履くよ」「○○ちゃんのリュックはどれ?」と、戸惑っている二歳児のことを手伝ってくれ心強い味方になっています。以上児の子に教えてもらい、少しずつ準備の流れが分かり、二歳児も今では自分でやってみようとすることが増えてきました。

 

 初めてながれぼしグループで公園に行った時は、二歳児の子は歩くことで精一杯な様子でした。そんな姿に気づいたパートナーが「そこに穴があるから気を付けてね」「もう少しでつくよ」と、さりげなく気遣ってくれていました。また、自転車や車が通るときには止まること、横断歩道を渡るときには信号を見ることなど、以上児の姿を見ることで同じようにまねている様子から、以上児が良い見本となっていることが分かりました。

 多い時には週に四回、公園にいきました。少しずつ歩くことに慣れてきて、だんだん地域の様子にも目が向くようになってきました。西山児童公園に行くまでの道では「なにかあるよ」と看板を見つけた子がいました。その一言にみんなも注目して見ます。「うさぎが描いてある」「うさぎさんのお店屋さんなのかな」と、自分が思いついた話も広がっていきました。歩く中での発見は、自分だけで歩くのとは違う楽しさがあるようです。

 これからも子どもたちの行きたい所へ出かけ、発見を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきたので、気温にあった服装の確認や水分補給を十分に行なうようにしたことで、散歩、ダンス、しっぽ取りと、戸外でも室内でも身体を沢山動かすことができました。

(佐々木 理乃)






むつみこども園の2025年4月の様子

くもグループ
始まりました

 にじグループからくもグループへグループ名が変わりました。グループ名が変わり戸惑うのではないかと心配をしていましたが、子どもたちの対応はさすがに柔軟です。すぐにグループ名を自分達のシンボルにして活動しています。いつも間違えるのは私だけで、「にじグループさん」と呼ぶと「違うよ。くもだよ」と笑顔で知らせてくれます。(覚えるまでしばらくかかりそうです)『くも』という由来を考えた年長児からその理由をきくと、『くもって色々な形があるでしょう』と答えた通り個性豊かなグループの一員として迎えてもらっています。

 

 今年度からみんなで集まると、セカンドステップの落ち着くステップをしています。二歳児はまだセカンドステップを行っていないのですが、一緒に座り参加しています。他の子の様子を見ながら落ち着くステップをしたり、気持ちの言葉を聞いたりしながら自分の気持ちを言葉で話してくれる子が増えてきました。

 ある日の帰りの時間のこと、「早く花壇見に行こう」とお母様に声をかけている子に気づきました。話を聞いてみると、毎日帰る前に花壇によって、二人でチューリップの成長を見ることを楽しみにしているとのことです。私はチューリップのことを忘れていたので、仲間に入れてもらい一緒に花壇に見に行きました。そこにはもうすぐ咲きそうなチューリップが私達を待っていました。二人は、毎日観察して写真を撮っていたと話してくれました。秋の終わりに球根を一緒に植えたことを覚えていて、花が咲くのを楽しみにしていてくれたくれたことがとても嬉しかったです。また、私たちグループの楽しみもひとつ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 4月は雨天が多く、園庭や散歩に行く回数が少なかったので、5月はたくさん歩きたいと思います。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
うみグループスタート!

 新しく八名の二歳児が仲間入りし、『うみグループ』がスタートしました。年少児、年中児、年長児はひとつ大きくなった喜びで、とても張り切っていました。二歳児は兄弟がいる子が多く、困った時に助けてくれる人がいるという安心感が感じられました。また、二歳児は好奇心が強く、グループの中に入っても、他の年齢の子たちに負けることなく、いろいろなことに興味を持っていました。

 

 グループのみんなでこども園の探検をした時です。最初は年中児や年長児と手を繋ぎ、探検していたのですが、何か気になるもの、興味があるものを見つけると『あれは何だろう』と目を輝かせて指をさし、知らせてくれます。それに気付くと、年長児が「ここは○○だよ」「これはこうやってね…」と部屋の名前や玩具の遊び方を教えてくれていました。私たちが話をすることもありましたが、自分の側にいる二歳児の小さな呟きを聞き逃さず、そっと答えてくれるのは年長児の優しさが伝わる素敵なところです。そんな年長児の姿を見て、年中児や年少児も自分たちなりに二歳児のお手伝いをしてくれたり、自分の知っていることを教えようとしたりする姿が見られます。

 遊びの中でも、以上児の遊びの中に二歳児が入って一緒に遊ぶということが多く見られます。自分たちの遊びを楽しみつつ、その中に二歳児を巻き込んで楽しんでいます。今まで楽しんできた外遊びに加えて、ドレスを着てのなりきりごっこ、レゴブロックやラキューを使っての物作りが始まっています。

 自分の『楽しい』をみんなに発信して、たくさんのむつみステージを開催していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎朝グループで集まり、お互いに話をする、聞く時間を作りました。自分のグループを覚えたり、自分の気持ちを伝えることができるようになってきました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
みんなでやれば楽しいね

 新年度が始まってあっという間に一ヶ月が経とうとしています。初めての場所や生活で不安な気持ちの二歳児を気にかけて、同じグループの以上児の子が「こっちだよ」「ながれぼしグループは今○○しているよ」など、優しく声をかけてあげる姿が毎日のように見られます。

 そんなある日活動の話し合いをしていると「しっぽ取りがしたい」と、意見がまとまったのでみんなでしっぽ取りゲームをしました。紐の先に洗濯ばさみが付いたものを、しっぽに見立ててズボンの後ろに付けます。「やりたい」とまだルールがわからない二歳児もしっぽを付けてやる気満々です。すると年長児や年中児の子が「走って逃げるんだよ」「このしっぽ取られないように注意ね」と声をかけてルールを教えてあげていました。

 

「よーいどん」の声に合わせて走り出し、おにに掴まらないように逃げます。しっぽが取られて、どうしたらいいか困っている二歳児や年少児を見つけると「こっちだよ」「次頑張ろうね」と背中をとんとんと優しくタッチして励ましてあげる姿も見られました。その後も何回か繰り返して行なったので、ルールをすっかり覚えて「楽しかったね」「またやろうよ」とみんなで大いに盛り上がりました。分からないことがあったり困っている時に声をかけるのはもちろんですが、年下の子を思いやったり、励ましたりする年中児や年長児がいてくれたからこそ二歳児も安心できたようです。

 少しずつ生活に慣れてきて、グループ活動でも自分がやりたい遊びや好きなことを話すことができるようになってきました。自分の『好き』をどんどん共有できる場をこれからも作って行きたいと思います。一年間よろしくお願いします。 

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループで過ごすことで、自分のグループの仲間を覚え、園庭や室内で好きなことを一緒に楽しみました。

(高橋 彩夏)






むつみこども園の2025年3月の様子

くもグループ
始まりました

 にじグループからくもグループへグループ名が変わりました。グループ名が変わり戸惑うのではないかと心配をしていましたが、子どもたちの対応はさすがに柔軟です。すぐにグループ名を自分達のシンボルにして活動しています。いつも間違えるのは私だけで、「にじグループさん」と呼ぶと「違うよ。くもだよ」と笑顔で知らせてくれます。(覚えるまでしばらくかかりそうです)『くも』という由来を考えた年長児からその理由をきくと、『くもって色々な形があるでしょう』と答えた通り個性豊かなグループの一員として迎えてもらっています。

 

 今年度からみんなで集まると、セカンドステップの落ち着くステップをしています。二歳児はまだセカンドステップを行っていないのですが、一緒に座り参加しています。他の子の様子を見ながら落ち着くステップをしたり、気持ちの言葉を聞いたりしながら自分の気持ちを言葉で話してくれる子が増えてきました。

 ある日の帰りの時間のこと、「早く花壇見に行こう」とお母様に声をかけている子に気づきました。話を聞いてみると、毎日帰る前に花壇によって、二人でチューリップの成長を見ることを楽しみにしているとのことです。私はチューリップのことを忘れていたので、仲間に入れてもらい一緒に花壇に見に行きました。そこにはもうすぐ咲きそうなチューリップが私達を待っていました。二人は、毎日観察して写真を撮っていたと話してくれました。秋の終わりに球根を一緒に植えたことを覚えていて、花が咲くのを楽しみにしていてくれたくれたことがとても嬉しかったです。また、私たちグループの楽しみもひとつ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 4月は雨天が多く、園庭や散歩に行く回数が少なかったので、5月はたくさん歩きたいと思います。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
うみグループスタート!

 新しく八名の二歳児が仲間入りし、『うみグループ』がスタートしました。年少児、年中児、年長児はひとつ大きくなった喜びで、とても張り切っていました。二歳児は兄弟がいる子が多く、困った時に助けてくれる人がいるという安心感が感じられました。また、二歳児は好奇心が強く、グループの中に入っても、他の年齢の子たちに負けることなく、いろいろなことに興味を持っていました。

 

 グループのみんなでこども園の探検をした時です。最初は年中児や年長児と手を繋ぎ、探検していたのですが、何か気になるもの、興味があるものを見つけると『あれは何だろう』と目を輝かせて指をさし、知らせてくれます。それに気付くと、年長児が「ここは○○だよ」「これはこうやってね…」と部屋の名前や玩具の遊び方を教えてくれていました。私たちが話をすることもありましたが、自分の側にいる二歳児の小さな呟きを聞き逃さず、そっと答えてくれるのは年長児の優しさが伝わる素敵なところです。そんな年長児の姿を見て、年中児や年少児も自分たちなりに二歳児のお手伝いをしてくれたり、自分の知っていることを教えようとしたりする姿が見られます。

 遊びの中でも、以上児の遊びの中に二歳児が入って一緒に遊ぶということが多く見られます。自分たちの遊びを楽しみつつ、その中に二歳児を巻き込んで楽しんでいます。今まで楽しんできた外遊びに加えて、ドレスを着てのなりきりごっこ、レゴブロックやラキューを使っての物作りが始まっています。

 自分の『楽しい』をみんなに発信して、たくさんのむつみステージを開催していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎朝グループで集まり、お互いに話をする、聞く時間を作りました。自分のグループを覚えたり、自分の気持ちを伝えることができるようになってきました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
みんなのつきグループ

 年長児の卒園が近付き、年長児へお礼のプレゼントを作ろうという話になりました。それぞれに、どんなものを作りたいか決めている子が多く「ハートにしようかな」と自分で折れる折り紙のレパートリーの中から決めたり、「何か本で調べたらいいんじゃない」と作り方の本を持ってきて、探す子もいました。その中で、『つき』を作ってプレゼントしたいという意見が多かったのです。

 四月にグループ名が『つき』に変わり、新しい名前が子どもたちの中に定着するまでしばらく時間がかかりました。一年間『つきグループ』としてたくさん活動し、色々な経験をする中で、子どもたちの中で今では『つき』が大事なものになっていったのだなと感じました。それは、プレゼントを作っている時の表情から『丁寧に』という真剣な気持ちはもちろんですが、どこかわくわくした、嬉しいという気持ちも伝わってきたからです。いなくなってしまうのは寂しいけど、楽しかったことを思い出したり、あげたい年長児のことを思い浮かべながら作っていたのだと思います。

 

 四月はみんなそれぞれで遊んでいた子どもたちでしたが、グループとして過ごす中で楽しい事だけではなく、嫌だったことや困ったこともたくさんあったと思います。時間をかけながら、話をして解決したり、たくさんの経験をしたりしたからこそ、グループみんなで遊ぶ楽しさを感じることができるようになりました。 この一年間でみんなと一緒の『好き』が増え、仲間との楽しい時間を大切に過ごせるようになりました。

 これからも、誰かと関わる心地よさや楽しさを感じながら、好きなことを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年長児や年中児を中心に、自分たちでルールを決めて、遊びを楽しめるようになりました。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2025年2月の様子

にじグループ
私たちの畑、ぜひみてください

 にじグループは自然と仲良くなろうというテーマのもとグループ活動を行なってきました。もちろん自然大好き、外大好きです。が、中にはあまり好きではない子もいます。そのため少しでも外で遊ぶの楽しいな、気持ちいいな、これって何だろうと興味がわくような体験をみんなでしたいと考えました。

 その一環で畑と花壇はみんなで育ててきました。いただいたたくさんの種はなかなか芽が出ず、草なのか芽なのかわからないなど壁に直面しました。そんな時沼山大根、キジガシラ大根、山内人参の種をいただき、一から畑を作り直しました。それを発表会で見せたいと子どもたちと決めた日から悩みに悩んだ発表でした。

 

 子どもたちが畑で行なってきたことを、事細かく伝えようとすると時間がかかってしまいます。年長児は「こんな風に言いたい」とセリフを書き出し、役割を決めていました。が、いざステージに立つと恥ずかしくて言えなくなってしまう、実際に畑がないところで畑を想像して動くのは難しい、などの困難が立ちふさがります。さらに「畑作ろう!」「種もつくろう」と発表会が近付いてきてから作始め、みんなで作るためにあえて白い画用紙に色を塗るなどの作業も追加になりました。

 ところがステージの上で恥ずかしかった子が、色塗りや種を作る時は見違えるようにテキパキと動いたり、他の子のことも考えて楽しそうに行なっていたりなどその子の力を発揮し活躍できる場がありました。

 いろんな色が重なって一つのにじになる、を見事に出したにじグループらしい発表だったと思います。

『にじグループ最高』エールを送ります 。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 日中は積極的に声をかけて園庭に出かけ今しか味わえない自然を感じながら活動することに繋がりました。かまくらなど行事について知る、興味を持つことにも繋がりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
お祭り再開!

 発表会後、お祭りプロジェクトを再開しました。早速屋台を開き、新しい品物作りをしたり、お客さんを迎え入れる準備をしたり一人ひとりが思い思いに忙しそうに行っていました。それがついに、今まで以上にパワーアップした屋台に変化しました。

 やきそば屋さんは「配達できるように、車作った」「買いにこれない人もいるかもしれないから」と、キッチンカーの導入をしました。お面屋さんは「新しいお面作ったんだ。頭が大きい人用に大きいお面と、小さい人用に小さいお面もあるよ」と、サイズを増やしました。買い物をする時には、お金の他にクレジットカードや携帯電話を持ち歩く子もおり、支払いを「カードで」「ペイペイで」と、なんとキャッシュレスにも対応できるよう進化していました。さらに、それぞれの屋台ごとに、店番をする当番の子と、他の屋台に買い物に行く子に分かれて交代しながら楽しめる工夫も追加されていました。

 

 お祭りのお休み期間に「これはお祭りに使えるかもしれない」「こうしたらもっと楽しくなるかもしれない」と考え、イメージを膨らませながらを過ごしていたことが伺えました。また、そんな子どもたちのお祭りに対する熱い気持ちが嬉しかったです。

 今年度は残り一ヶ月となりました。ほしグループのお祭りはまだまだ続きます。このお祭りが、ほしグループだけにとどまらず、むつみのみんなに広がって、全員で楽しめるお祭りに繋がっていくのかなと期待が膨らんでいます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びの準備を手伝ったり、一緒に手洗い・うがいをしたりと、年上の子が年下の子を自主的に手伝ってくれることが増えました。
  • ダンスをしたり、歌を歌ったり、みんなで楽しみました。小グループで見せ合いっこをすると、かっこよかったところ、良かったところを見つけて伝え合いました。

(築山 加奈)

 
つきグループ
『つき』の『好き』をみんなで

 発表会が近づき、子どもたちの中に楽しみな気持ちや緊張する気持ちが入り混じっているように見えました。やりたい気持ちはあるけれど、大勢の前に出ると、自分の声を届けたり、表現するのが恥ずかしい、緊張する、という子が多くいました。

 しかし、自分たちが今まで楽しんできたことをお家の人に教えたい、見せたいという気持ちも子どもたちの中にあり、私たち担当も含め、子どもたちと一緒にどうやって表現するのかを考えてきました。

 ある日の、発表会の練習をしていた時のことです。声の大きさが小さかった子どもたちに、乳児保育園の園長から「十の声って出る?」という言葉をかけて頂きました。自分が出せる一番大きな声を『十』にして、今自分たちが出している声はどれくらい?と考えるようになりました。

 

 そこから、子どもたちが話をする時に『今の声って十だったかな?もっと出るかもしれない』と少しずつ思えるようになってきたのかもしれません。そして、始める前に『十のスイッチボタン』を押すことがつきグループの日課になりました。鼻、ほっぺ、頭、おへそ、お尻…スイッチの場所は子どもたちそれぞれに違いますが、スイッチを押すことで子どもたちの表情が、どこか和らいでいくのを感じました。

 恥ずかしがり屋で緊張しがちな子どもたちですが、ご家族の方に見てもらいたい、見せたいという気持ちで当日を迎えました。自分たちの『好き』を仲間と一緒に発表できた喜びを、子どもたちの表情から私たちも感じることができました。

 会場での応援ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをしました。楽しく雪遊びをするための約束を確認しました。雪の冷たさ、感触を感じながら、今しかできない遊びを楽しむことができました。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2025年1月の様子

にじグループ
みんなで考えて、つくる

 雪が少なめと言われながらも園庭には十分な雪が積もり、雪遊びを楽しんでいます。冷え込む日が少なく重たい雪のため、大人は歩いて進むだけでも一苦労です。そのわきを子どもたちは軽やかに雪の上をかけて追い抜いていきます。

 斜面でのそり滑りやお尻滑りが、子どもたちに一番人気です。早速、滑りながら新雪の上にコースを作っていきます。次に、滑るコースと上ってくるコースを自分たちで考えて作ったら、どのように滑るのかを周りの子と一緒に考え、年下の子にはルールを知らせてくれます。さらに、そりに座るのを手伝いながら自分たちも楽しんでいます。自分のことだけではなく、周りの子と楽しく遊べる方法を考えるのが自然にできるようになっています。

 

 ある日、発表会で見てくれる人に伝えるにはどうするかについて考えました。話し合いを進めていた年長児に、「紙に書きながら話し合って見たら良いと思う」と助言をしてみました。すると「そうだね」と、直ぐにテーブルに紙と鉛筆が集まり、出し合った意見を確認しながらの話し合いが進みます。二歳児からも意見が出ました。「こんな風に話したらいいと思う」「私もやってみたい」と笑顔で元気に意見を出し、それを年長児も受け止めてくれくれました。自分の出した意見を書いてもらったといううれしさもあり、みんなと一緒にやろうとする意欲も高まってきていると感じられました。

 お互いを褒めたり助けたりすることも多くなり、グループみんなが一つになってきているようです。にじグループらしい発表を期待して下さい。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びに行く時には、雪が入らないように長靴を履いたり手袋を着けたり自分で考えながら準備ができるようになってきています。

  • 手洗いやうがいの仕方をみんなで確認し、こまめに行うことで感染予防につながりました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
レッツ・ダンス!

 今、ほしグループではお祭りの他に盛りあがっていることがあります。それはダンスをすることです。曲がかかると曲に合わせて表情を変え、ポーズを決めて踊り出します。中でも子どもたちの一番人気は『嵐』や『エビカニクス』です。毎日その曲を中心に、みんなで楽しんで踊っています。

 ある日いつものように踊っていると年長児の子が「ここの手を振るところ合わせた方がかっこいいんじゃない?」と意見を出しました。さらに「ここはみんなで声を出した方が良いと思う」と、よりかっこよくダンスを見せるためにどうしたらいいかを考えたようでした。その意見がきっかけで、みんなは周りからどう見えるかを意識して、振り付けの確認をし合うようになりました。また、以上児が二歳児に、教える姿も出てくるようになりました。今までは自分だけが楽しむために踊っていたダンスが、一人の意見をきっかけに、見ている人から『かっこいいと思われるようにダンスをしたい』という気持ちに変わり始めたのが分かりました。

 

 お祭りにも『よいよいよい』の曲が流れます。お祭り屋さんをやっている時に流れていたこともあり、振り付けを覚えて踊っています。ほしグループのみんなが大好きな曲であり、覚えやすい振り付けのため張り切って踊っています。「おーい」「せっせっせーのよいよいよい」とみんなで声を出すことでさらに盛り上がります。その盛り上がりもクライマックスになってくるとみんなが、ハンカチを手に持って踊ります。どの子も、そのハンカチを出すのを忘れないくらい気持ちは最高に盛り上がりをみせます。ほしグループにぴったりの曲だと見ていて思います。

 さらに進化したほしグループのダンスを披露できる日が楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 歌うところや踊るところをお互いに見せ合ったり、いいところを伝えたりすることで、さらに意欲的に取り組むことにつながりました。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
声をかけあって

 むつみの園庭にも雪がどっさりと降り積もりました。そんな園庭へ、雪遊びをしに向かっている時の出来事です。

 こども園前の道路を渡り、乳児保育園の玄関横を通って行こうとすると、そこには寄せ集められた雪の山がそびえ立っていました。私が「よし、つきグループさん行くぞ」と声をかけると、「おー」と元気よく拳をあげ気合の入った返事を返してくれました。先陣を切って雪山に登ってみると、私は膝上まで埋もれてしまいました。その様子を後ろから見ていた以上児の子どもたちが「先生、大丈夫?」と声をかけてくれます。「大丈夫だよ、さぁ行こう」と声をかけて、みんなで出発しました。すると、年中児の子が「〇〇ちゃん、雪いっぱいだから私の後ろついておいで」と二歳児の子を呼びました。そして二歳児の子の体を支えてあげながら、ゆっくりと進んで行きました。

 

その後も子どもたちの間で「大丈夫?」「もうちょっとだよ!」と元気な声が飛び交っていました。声をかけあいながら、最後の坂を登り切ると「到着!やったー!」とみんなで喜び合いました。うれしさのあまり、その場で大の字に寝転がる子もいました。真っ赤に染まった顔は、どの子も達成感に溢れていました。

 子どもたち同士で声をかけ合いながら互いを鼓舞したり、二歳児の子を気にかけ助けてあげたりするなど相手を思いやる気持ちや態度が育ってきています。異年齢ならではの関わりが一人ひとりの成長を高めてくれています。

※安全のため、今は別ルートで園庭に向かっています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの仲間が好きなこと・楽しんでいることにも関心を向けることが増えてきています。またその姿を真似てみたり「こうしてみたらどう?」と提案して遊びを膨らませたりしています。

(和賀 和香菜)






むつみこども園の2024年12月の様子

にじグループ
みんなのために

 十二月に入ってもなかなか積もらない雪に、じれったさを感じていた子どもたちですが、室内遊びではお絵描きや製作などを十分楽しんでいます。

 お互いの作品を見て「かわいいね」「どうやって描いたの?」「○○さん作り方教えて」などその子の良いところに気付いたり、教え合ったりする姿が見られます。一緒に作ることで、嬉しさや喜びを感じることができたり、アイディアが広がったりしています。

 また、絵本を読むことも大好きです。みんなで絵本を見ることはもちろんのこと、一人でじっくりと読む様子もあります。絵本にまつわるある日のエピソードを紹介します。

 

 リズム体操後、手洗いうがいが終わった子からグループの場所に集まります。その日も「絵本読みたい」と言う子が多かったので、準備を終えていた年長児に「クリスマスの絵本選んで来てくれる?」とお願いすると「いいよ」と笑顔で快く答えてくれました。早速、絵本コーナーに行き「どれがいいかな?」とそれぞれ絵本を探します。「これは二歳さん難しいかな」「これ面白そうかも」とみんなのことを考えながら時間をかけていました。基準も自分たちより、小さい子が分かるかに変わってきているのにも嬉しい気持ちになりました。たくさん悩んだ中で、最後は『みんなで見れるもの』になり『クリスマスのうさぎぼうや』という絵本を選んでくれました。

 年長児が絵本を選んでくれている間、二歳児~年中児も「楽しみだね」「何の絵本かな?」とワクワクして待っていました。年長児の持ってきた絵本を見て、「待ってたよ」「うさぎかわいい」と期待いっぱいに目を輝かせていました。前のめりになって見るほど絵本に引き込まれていました。みんなのために年長児が選んでくれた絵本は、特別なものとしてみんなの心にしみ込んだようです。素敵なクリスマスプレゼントでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 振り返りの中で、他の子の良いところに気づき互いに伝え合う素敵な視点・気持ちが見られます。

(高橋 凛)

 
ほしグループ
『いらっしゃいませ!』

 お祭りがどんどん盛り上がってきました。何回かお祭りを開いていくうちに楽しいのはもちろん、その反面悩みもたくさん出てきました。

 ある日、活動の話し合いをしている時のことです。お祭りを開こうと話し合いが進んでいく中で「お客さんもっときてほしい」という意見が出ました。そこからどうしたらもっとお客さんが来てくれるかをみんなで話し合いました。すると「もっと元気にいらっしゃいませ言うとか?」「笑顔でやるとかは?」など年長児を中心にたくさんの意見が出て、早速出た意見をもとにお祭りを開いてみることにしました。 どのように変えていくのかなと一緒に準備をしながら見守っていると、「メガホン作ってくる」とある年長児が言います。

 

折り紙とスズランテープを使ってメガホンを作ると、すぐ口元に持っていき「いらっしゃいませ」と一声、するとその声は以上児室の奥の方まで響き渡りました。その姿をみた他の子も、お客さんが来るまで一生懸命メガホン作りをしていました。その後は、お客さんが来る時間になるとみんなで作ったメガホンを持って元気に呼び込みです。ほしグループの『いらっしゃいませ』の声を聞いた他のグループの子がたくさん来てくれました。その日は、今までで一番売れて「あと売り切れです」と嬉しそうに話す姿がたくさん見られました。また、その日の振り返りの時間では「たくさん買ってくれて嬉しかった」「メガホンよかった」と笑顔で話していました。

 たくさん悩みながらもどうしたらもっと盛り上がっていくか子どもたちと考えたり話し合ったりしてお祭りの活動を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防として、これまで以上に手洗い・うがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「指の間も洗うんだよね」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
秘密のサンタクロース

 十二月に入り、クリスマスやサンタさんという言葉が子どもたちの会話の中に増えてきました。

 クリスマス制作をした時に、年長児のある子がサンタの衣装を作っていました。赤い服に、白い袋を持ち、トナカイ役の子と部屋の中を歩く姿はまさに『サンタクロース』でした。

 その日の振り返りでのことです。年長児の女の子が「今日、キッチンカーをやっていた時に、サンタさんが来て、私たちにプレゼントを置いていってくれて嬉しかったです」と教えてくれました。その言葉に、サンタになった年長児の姿を見ていない子たちは「え?」と驚きの表情です。その言葉を聞き、サンタになった子も嬉しそうでした。

 

 次の日も『サンタさん』の話題が出ました。サンタになった年長児の子に「どうしてもサンタさんが見たいって言ってるんだけど…」と話すと「いいよ」と言い、すぐに着替えに向かいます。そして「俺、着替えたら隠れるからね」と一言。準備ができるまで『サンタクロースってほんとにいるの?』という絵本を見ながら待ちました。そして、読み終わると「メリークリスマス!」の声が聞こえ、声のする方を見るとサンタに変身した年長児が立っていました。「〇〇さんだ!」とみんなが手を叩いて喜びました。その瞬間グループみんなの気持ちが同じになったのを、わくわくした子どもたちの表情から感じ取ることができました。

 『誰かの為に』と意識していたわけではないかもしれませんが、一人の子の行動がみんなの喜びになり、それがまたグループとしての繋がりを強くしてくれるのだなと感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中で、他の子とのやりとりを楽しむ姿が多く見られるようになりました。自分の気持ちを伝えたり、他の子の良いところを真似たりしながら活動が進んでいます。

(山内 麻知子)






むつみこども園の2024年11月の様子

にじグループ
お散歩も楽しいね

 「みんなでかごめしよう」という一言でにじグループの朝がスタートした日がありました。「うしろのしょうめんだぁれ?」と円の中心に目隠ししていた子が、後ろにいた子の「コケコッコー」という声だけで誰が後ろにいるかを当てます。子どもたちも名前だけでなく、声の特徴などもわかってきてすぐに当て、みんなで楽しみました。みんなで遊ぶ楽しさを感じ始め、少しずつ自分たちからすすんで異年齢で関わるようになってきました。

 畑や花壇の変化を楽しみながら過ごしてきた日も多く、なかなかみんなで園外に出かける機会がなかったのですが、とっても天気がよく「みんなでお散歩行ってみない?」と思い切って誘ってみました。すると中には「え~歩くのやだな~」という声に、「え~みんなで行こうよ!」と行きたい子どもたちからの誘いにより出かけることになりました。

 

 ところが、異年齢での歩きは歩幅や歩き方に違いがあります。そんな散歩でも後ろを歩く子が前の子を気にして歩調を合わせてくれたり、「おいで、渡って大丈夫だよ」と後ろを振りむいて気遣ってくれたりする姿がたくさんありました。さらに年少児や二歳児も年長児や年中児の歩き方を見たり、渡る時に手をあげたり、間があくと「大丈夫?おいでよ」と待ってもらいながら歩きました。

 にじグループで初めて行った西山児童公園は、いちょうがきれいで秋を感じながら楽しむことができました。はじめは乗り気で無かった子が「やっぱりみんなで来てよかったね。今度はどこ行く?」と嬉しそうに帰ってくる姿を見て嬉しい気持ちになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループでやっていることを他のグループと一緒に楽しむことで、今まで関わりが少なかった仲間ともやり取りをして楽しみました。グループ内だけでは気付かなかった視点からの発見や気付きに繋がり遊びが広がりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
どうしたらいいかな?

 先月からお祭りにむけた製作が始まり、今ではチョコバナナ、からあげ、たこやき、かきごおりなど、お店も増えてきて、にぎわいを見せています。 作った品物でお祭りごっこを楽しんでいると、「お金を貰ってから商品を渡すよね」「おつりも必要だ」と、より実際のお祭りでのやりとりを想像しているようでした。お店のお金を管理するための箱も用意していました。お客さんも、「お金を入れる財布が必要だ」と、財布を作りました。自分の財布を肩にかけ、何を買おうかな?と屋台のまわりを練り歩いて楽しんでいます。

 

 遊ぶ中で、困ったことも出てきました。ある日の振り返りのときのことです。「作った物を壊されるのが嫌だ」「誰かが持っていっちゃうこともある」と話が出ました。そこで、お祭りごっこの遊び方や約束をみんなで考えることにしました。「やさしく使うのは○、こわい顔で使うのは×って教えてあげる」「お店の人がいないときには、お休みの看板を立てたらどう?」など、色々なアイデアが出てきました。そしてすぐに、約束を紙に書いて掲示したり、看板を作ったりと、お祭りに遊びにくる子にも分かるようにしていきました。

 「どうしたらいいかな?」「こうしてみよう」と、試行錯誤を繰り返しながら、遊びが広がってきています。「なかなかお客さんがこないな…」と呟く子も出てきました。お祭りをもっと盛り上げていく方法を子どもたちと考え、楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 少人数の異年齢の子が集まって、話し合いをしたり、やりとりを楽しんだりすることが増えました。

  • 困ったことが起きたことで、どうすれば楽しく遊べるかを考え、ルール作りに発展しています。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
今日は どうする?

 話し合いの時には、みんなの顔が見えるように丸くなるように座ります。輪の中に入れないでいる子を見つけると、年長児が「ここいいよ」と年下の子を輪の中に入れ座り直すようになってきました。

 先日、話し合いをしていた時に『虫研究所』の子たちが、かなへびの観察をして気付いたことを教えてくれました。大きさやお腹の色が違うことを知り、『虫研究所』の子たちが観察している様子を見て、興味を持つ子が増えてきました。園庭に行った時には虫研究所の子たちを中心に園庭内を案内します。かなへびがどこにいるのか、大きさの違いや雄雌の判断の仕方等、勿論『虫研究所』の解説付きです。自分の知っていることを他の子に伝える、他の子も知っている子に聞いて一緒に何かを発見する楽しさを感じてきています。

 

 『キッチンカー・サーティーワンアイス』のグループも張り切っています。メニューを見ながら、飲み物や食べ物、お菓子を製作しています。作りたいものを決めると「私は○○を作るね」「私はチョコにする」と伝えると分担して作っていきます。作る前に何人かで集まり、その中の一人が「研究しよう」と言います。材料と何を作るかを話し合いで決め、作り始めると「それいいね」「それどうやった?」とやり方を聞き、相手のアイデアを認め、さらに協力しながら作ることでよりおいしいものができあがります。それぞれのチームが「今日は、こんなことをしてみよう」「○○を作るといいかも」と、弾んだ声で話し合う様子が伝わってきます。『○○やりたい』から始まった活動が、グループ全体に広がってそれぞれの個性を生かした活動に広がってきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年下の子に声をかけながら一緒に製作や活動する姿が見られ、異年齢で関わることをたのしむことができるようになってきました。

(伊藤 紀子)






むつみこども園の2024年10月の様子

にじグループ
難しいな…

 みんなで育てている綿花の花が9月中旬に咲きました。綿花の成長を毎日楽しみにしている子が多く、その日も登園時やグループでの話し合いの時間に「白い綿があったよ」と興奮気味に何人の子も知らせてくれました。そしてみんなで綿花の花を見に行きました。実際に手に取りながら「すごい、フワフワだ」「これがお花なんだね」と感触や見た目に感動している様子でした。

 後日、にじグループの数名の以上児でビニール袋いっぱいの綿花の綿を取ってきてくれました。次の日のグループの話し合いの時間に綿花の綿を、綿と種に分けることを提案すると、「いいよ」「やってみたい」と快く答えてくれました。初めに私たちが見本を見せると、真剣な眼差しでじっと見つめます。綿の中から小さな種が出てくると子どもたちの表情も和らぎ、興味・関心があるものへの集中力の高さに驚いた瞬間でした。

 

 実際にやってみると、思った以上に指先の力が必要だったようで「難しい」「取れない」と苦戦する二歳児や年少児の姿を見て、「少しずつ取るといいんだよ」「上に引っ張ってごらん」と分かりやすく年中児や年長児が教えてくれました。二歳児や年少児も「こう?」と確認しながら綿と種がきれいに採れれるように取り組みます。年中児と年長児も自分の綿をやりながら「そうそう、良い感じ」「上手だね」と二歳児や年少児を想いやる姿も見られました。みんなで協力し、励まし合いながら取った綿は特別なものを感じました。

 また、年長児から「綿で指人形を作りたい」という案が出ています。 綿を使ってにじグループオリジナルの素敵なものが作れたらいいなと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 話し合い・振り返りの時間に相手の話を聞くことを大切にし、『みんなで話合いをする』ことの良さ、難しさを知ることができました。

(高橋 凜)

 
ほしグループ
みんなで作ろう!

 最近の以上児は、私たちが声をかけるより先に「ほしグループこっちだよ」と引っ張ってリードしてくれる姿があります。みんなの前で意見を言うのもやっとだった四月の頃に比べると、やりたいことや思っていることを話し合いや振り返りでたくさん伝え合えるようになってきています。トラブルもありますが、折り合いをつけながら話し合いも進みます。その中の一つを紹介したいと思います。

 運動会が終わり、これからの活動について話し合っている時のことです。新年度に入ってからほしグループでは、綿や布などを使って動物を作り、動物園を作りたいという意見が年長児から出ていました。みんなも「私はネコにする」「ライオンもいいな」などたくさん意見が出て盛り上がっていました。が、夏ごろは下火になっていたところです。その時の話がまた話題に出てきました。

 

 年長児の子が「動物は綿で作るんだよね」と話したその一言から、「その綿でわたあめも作りたい」という意見が出ました。またその一言から「わたあめはお祭りにあるよね」と話は続いていき「チョコバナナあるね」「ヨーヨーも」など屋台の話で今度は大盛り上がりです。すると、みんなから「お祭りつくろう」との全員一致の声が上がりました。みんなそれぞれ自分がやってみたい屋台や、作ったみたい屋台の名前を出し、ほしグループの話し合いはお祭りモードでさらに盛り上がりました。

 以上児は二歳児にも「何したい?」と聞きに行き、二歳児がつぶやいた意見も共有して話し合いを進めます。子どもたちだけの話し合いが進み、「どうやって作ればいいかな」と具体的な話をしています。これからどのように作っていくのか今から楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年下の子も一緒に製作を楽しむ姿があります。難しいところは年上の子が気にかけ、「○○するといいよ」「手伝ってあげようか?」と関わってくれています。こちらからの働きかけがなくても自然に異年齢での関わりができるようになってきました。

(上田 彩乃)

 
つきグループ
小さなムードメーカー

 つきグループで一日の振り返りをしてから「明日は何して遊ぶ?」と、みんなで意見を出し合っていました。「カナヘビ探したい」「お家作りたい」という意見に続いて、二歳児の子が上目づかいになりながら「みんなでケーキ作りたい」と呟きました。その声に気付いた保育教諭が「○○ちゃんケーキ作りたいんだ」と頷きました。すると「いいじゃん」「おかしパーティーしよう」とみんなも目をキラキラさせながら賛同してくれました。

 

 私が「じゃあどんなケーキ作ろうか?」と聞くと「チョコケーキ」「イチゴのケーキ」と次々にアイディアが出てきます。すると突然、ケーキ作りをしたいと言った二歳児の子が「よーし、みんなでおかしパーティーするぞ!」とこぶしを高く掲げました。それにつられてほかの子どもたちも「お、おおー」とこぶしを握ります。自分よりも年上の子が多い中、思ったことを伝えようとしたり、みんなを活気付けたりするなど、つきグループの小さなムードメーカーだなと感心する出来事でした。また一人の考えを「いいね」と受け入れて、同じ目的に向かおうとする子どもたちを見て、グループとしてのまとまりや優しさが感じられました。

 次の日、園庭に出ると早速ケーキ作りが始まりました。それぞれケーキができあがると、会場に持ち寄ります。そしてみんなでできあがったケーキを見せ合いながら食べたり、こども園だけでなく乳児保育園の子どもたちも招待したりするなど『おかしパーティー』は大盛況でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループでの話し合いや振り返りでは、自分の考えを発表したり、少しずつほかの子の話にも興味をもって聞くことができる子が増えてきています。

(和賀 和香菜)






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