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むつみプラスone【2020年10月】


むつみプラスone

 10月29日(木)~31日(土)、年長児恒例のキャンプがあります。新型コロナの影響で実施できるかどうか迷っていたのですが、県内外の最近の状況で実施可能と判断し、ほぼ例年のように行う予定です。ただ、いつもだと年度当初からいろいろな経験をして、キャンプを迎えていたのですが、今年度は、ほとんどのことが計画通りできないまま当日を迎えることになりそうです。

 園庭で行う野外炊飯も予定した日に天候に恵まれず、1回しかできない状況です。

 保呂羽山少年自然の家で行うディキャンプも予定した8月にはできず、9月4日に1回目を行い、30日(本誌発行日)に2回目を行います。

 

 

 1回目のディキャンプの時のことです。某小学校5年生の子どもたちが隣のかまどを使い野外炊飯を行うことになりました。午前中に館内で活動をした後に野外炊飯をするようでした。10年以上自然の家で活動していますが、コロナのおかげで小学生の活動を初めて見ることができると期待しておりました。

 因みに昼のメニューは、年長の子どもたちは、チキンソテー、ピラフ、野菜スープ、小学生の皆さんは、キャンプ定番のカレーライス(ご飯は飯ごうで)でした。

 野外食事棟(スピカ)も半分ずつ使用することになりました。

 園の子どもたちは、火付け隊長、料理隊長、宿泊隊長に別れて活動します。

 火付け隊長は、園から持って行った薪(回廊に積んであるストーブ用の薪)にマッチと新聞紙で自分たちで何度も試行錯誤を繰り返しやっと火をつけ、炭をおこすところまでできました。

 料理隊長は、野菜の皮をむいたり、肉や野菜を適当な大きさに切ったり、米を研いで、それぞれのダッチオーブンに材料や水を入れ、コンソメで味を調え、準備ができました。

 宿泊隊長は、野外食事棟を掃除し、テーブルやいすを拭いて食事する場所をきれいに整えました。料理隊長の応援要請で一部料理隊を手伝いました。

 これらの活動は、私共職員の一方的な指示によるものではありません。勿論、火を使い包丁も使いますから危険な行為については、有無を言わさずやめさせますが、それ以外は子どもたちの考えを優先して、大人の口出しは最小限にし、指示、命令は行いません。

 

 そんな活動をしている最中に小学生の皆さんがやってきました。火つけの薪の組み方のレクチャーを受け、かまどの係と調理の係に分かれて活動が始まりました。

 かまどは隣り合わせの場所にあったので、その内容がよくわかりました。調理は離れた炊事場でやったので残念ながら見ることはできませんでした。 最初に先生が「どうやって火をつけるんだっけ、まずやってみよう。」と声をかけていましたが、その舌の根も乾かぬうちに「そうじゃねーだろう」「何を聞いていたんだ」「教えられたとおりにやってみろよ」「下でつけてる小さな子たちの煙がどっちにふいているか見てみろ」等々最初から最後まで指示・命令による大きな声の指導でした。火付け隊長たちがびっくりして自分たちの活動が止まってしまうほどの声でした。薪と言っても4、5センチ角で長さが40センチほどの焚き木で園から持って行った薪に比べたらすぐに火が付くようなものでした。にもかかわらずこれほどの指示をしなければならないのは何故だろうと考えさせられました。午前と午後にそれぞれ活動の予定があり、それに合わせてやらせなければという教師の一方的な思いがこのような活動になったのだとしたら、昼食は少年自然の家から提供してもらったらよかっただろうにと思わずにはいられませんでした。また、野外食事棟に子どもたちが出入りするので、コンクリートの床に土が散らばっていました。この土を宿泊隊長たちが、慣れぬほうきを使って掃除をしていました。小学生たちの使っている場所の方も掃除をしていました。小学生もその先生たちもそのことには気付かなかったのか気付いてもなんとも思わなかったのか、何の言葉もかけられなかったようです。

 小学校の学習指導要領も変わり「主体的、対話的で深い学び」が求められているはずです。彼らの野外炊飯を見ていてどこにその意義があったのだろうか、彼らの野外炊飯に何の意味があるのか疑問に思いました。(この日のこの5年生の教育的活動の指導計画・指導案にはそれなりの目的意義が記載され記録として残されているものはそれなりの体裁が整えられていることでしょうが…)

 

 無論、私共が保呂羽山に行くのとは目的やタイムスケジュールが異なるので、一概には言えないのですが、このような活動をさせられている子どもたちがかわいそうに思え、市内の小学校の先生たちには、まさかこんな先生はいないだろうことを願ってしまいました。 

 実は、このキャンプで一番口出しをしているのが私のようで、職員から「園長先生!!」とチェックが入ります。今回の先生たちほどではないと思っているのですが…、我が身も気を付けようと反省させられました。

 

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