歌ってたのしいな
グループで話をしているときに、『にじ』の歌が好きと教えてくれた子がいました。どうして好きなのか聞いてみると、「みんなの気持ちがきれいになると思うから」と教えてくれました。私にとって心に残る一言でした。歌を通して感じていること、歌に思いがこもっていることが伝わって来ました。「この歌が好き」と話をしたり、遊びながら口ずさんでいたり、一人ひとりが自分の好きな歌を見つけてきているようです。
好きな歌を歌うときには、特に気持ちがこもった歌声が聞こえてきます。また、歌詞に合わせて振りをつけて楽しむ姿もあります。特に園歌は、伴奏を聞くと隣の子と手をつないで歌い始めます。グループ活動を通し、少しずつ年齢を超えて繋がる姿が増えてきたことが嬉しく思います。
ある日、グループごとに順番に歌を歌ってみることになり、他のグループの子に歌を聞いてもらう、また歌を聞くよい機会になりました。自分たちが歌っている時は少し緊張感も感じているようでした。それが、向かいあって座っているグループの子と目が合うと、自然にお互い笑顔になっていきました。聞いている子達も聞きながら手拍子をしたり、歌い終わったあとには拍手やアンコールをしたりして、一緒に盛り上がっていました。
歌を通してのコミュニケーションが生まれてきています。みんなの中で一段と歌の時間が楽しみになっています。これからもいろいろな歌に触れ、歌から生まれた一体感をさらに楽しんでいきたいと思います。
〔今月の保育の評価・反省〕
リズム体操や歌、振り返りの時間等、相手に体を向けて、よく見る、聞く姿が増えてきました。また、お互いの良いところを発表し合う時間も設けていきました。周りの子の良いところにも気付けるようになってきています。
(佐々木 理乃)
年長児の頑張りを見て…
グループ活動が始まった頃は、どの子もどこか恥かしそうな、緊張したような姿がありましたが、今では一緒に過ごす時間が増え「手伝ってあげる?」「○○さんはいる?」等、自然とそんな会話が出てくるようになりました。 十二月上旬、さくらグループと綱引きをした時のことです。初めに年長児同士で対戦をすることになりました。
年長児からは「絶対勝つぞ」という強い気持ちが伝わってきます。その姿を見たさめグループのみんなも真剣な表情で見守ります。そして「よーい、はじめ」の掛け声で綱を力強く引き合います。さめグループの応援もその場に立ち上がるほど力が入ります。結果は、惜しくも負けてしまいましたが、年長児の一生懸命に頑張る姿に刺激を受けた二歳児、年少児、年中児が「やりたい」と目を輝かせて立ち上がりました。
年長児がいい刺激を与えてくれた事で、年少児、二歳児が自分たちもやってみたいという意欲と、みんなの気持ちがひとつになった嬉しさでいっぱいになりました。そして見事、二歳児と年少児が勝利することができました。勝利した瞬間、さめグループみんなでハイタッチをしたり抱き合ったり喜び合いました。お互いの頑張りを認め合い、さめグループのみんなが一体になった瞬間でした。
年長児の姿が、与える影響の大きさを感じた場面でした。
〔今月の保育の評価・反省〕
異年齢数名で一緒に好きなことを楽しむ姿が多くなっています。
感染症予防として、これまで以上に手洗いうがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「手洗うんだよ」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。
(髙橋 凜)
クリスマス制作を通して…
クリスマスの絵本や歌を通して、子どもたちの関心が高まり「クリスマスの飾りが作りたい」という声から飾り作りが始まりました。
年長児や年中児は折り方の本を見ながら自分たちでサンタクロースを作りはじめました。すると、二歳児や年少児もその姿を見て、見よう見まねで作ろうとします。ところがサンタクロースの折り方が難しく、途中で分からなくなってしまいました。すると困っているのに気が付いた年長児の子が「一緒にやろう」「こうやるんだよ」と、優しく声をかけてくれました。そして、見本を見せたり、時々手を添えて一緒に折ったり、試行錯誤しながら教えてくれていました。教えながら折るのはかなり難しかったようですが、出来上がった時は、自分が作った時以上の喜びがあったようです。みんなで力を合わせて折ったサンタクロースは輝いて見えました。
次に雪の結晶を作った時の様子です。年長児や年中児が作っていると、それに気付いた二歳児の子も隣のテーブルに座りました。年長児や年中児の子どもたちの手の動きをよく見て真似て、折ったり切ったりし、丸い形に近い雪の結晶ができあがりました。年長児や年中児の子どもたちは「上手にできたね」と褒め、みんなで喜び合う姿がありました。
クリスマス制作を通して、さくらグループの子どもたちの距離がぐっと近くなりました。一緒に何かをすることの楽しさ、一緒に作りあげた時の喜び等、同年齢の関わりでは経験できない素晴らしい経験をみんなですることができた、素敵な時間となりました。
〔今月の保育の評価・反省〕
手洗い・うがいを意識して取り組む姿が増えました。また職員と一緒に腕まくりをしたり手や指の洗い方を確認したりしながら進めています。
(和賀 和香菜)