むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみプラスone【2021年6月】

 先日、旭小学校の研究授業に参加させていただきました。6年生の「道徳」の授業で『友情』『信頼』が、テーマでした。

 1年生や2年生の授業しか見たことがなかったので、ご案内をいただいたときに6年生ということで期待して伺いました。当日参加されていた先生方のように授業内容についての深い認識もありませんし、授業について評価できるすべを持ち合わせておりませんので授業の評価はできません。感想としては、先生も少し緊張されていたのかいつもの調子ではなかったのかなと思いました。子どもたちもいつもの教室でない会場で他校の先生方や私どもが周りを囲んでの授業で緊張していたのでしょう。恐らくいつもの元気は無かったのではないでしょうか。それでも、挙手をして発表する姿は、さすが6年生と思わせられました。当園を卒園した子どもたちもいて、授業終了後に帰りかけていた私どもに駆け寄ってきてくれました。忘れず、覚えていてくれたこともうれしかったのですが、在園中に見られた幼い顔ではなく最高学年としての表情がどの子にも出てたことに副園長と感激して帰ってきました。

 テーマの『友情(友達)』について考えさせられました。

 当園では、友情,友達という言葉については、厳密に使いたいと思っております。安易に「友達」とか「お友達」とかいうのは当園の職員にとっては禁句(NG)です。

 就学前の子どもたちが、よく言われがちな言葉が、「皆さんは今日から○○幼稚園(保育園)のお友達ですから仲良くしましょうね。」や喧嘩をしていると「○○君と△△ちゃんは、お友達なんだから喧嘩はしないの!仲良くしましょう。」色々な集まりでは、「○○幼稚園(保育園)のお友達」と紹介されます。

 公的なものでさえも数年前まで「市報よこて」の市内各保育園、幼稚園の年長児さんを紹介するコーナーは、「○○園△組のおともだち」当園だけ『むつみ保育園の年長のみなさん』でした。同じ園に在籍するだけで「友達」「お友達」なのです。

大人の社会ではありえない表現です。同じ会社に勤めるだけで「お友達」ですか?

 これくらい、子どもたちひとり一人の人権、人格を無視した言葉使いはないと思います。「友達」という言葉が悪いわけではなく、就学前の子どもたちにかかわる私達、大人が特に何も考えることなく悪気もなく安易に使ってきてしまっていたような気がします。

 『子どもたち』=『かわいい』=『なかよし』=『友達』

 というように考えてきたように思います。このことの全てが間違いというわけでもなく、否定するものではありません。しかし、そのように言われ続けた子どもたちにとって『友達』『友情』とはどのような意味にとらえられるでしょうか?

  「友達って仲良しじゃなければならないの?」

 「友達と話す時は、気を遣わなければならない?」

 「友達とはいつも笑顔じゃなければならないの?」

 「友達との話題にも気を遣って探さなければならないの?」

 「友達にいやなことを言っちゃいけないの?」

 上記のことは、良い人間関係を作るのに最低限、必要なことで、社会人として身につけていなければならないことには間違いありません。

 ただ、良い人間関係は築くことができても「友達」関係とは違います。

 

 「好きなことを言い合えるのが、友達」

 「何も気を遣わなくてもよいのが、友達」

 「けんかをしあえるのが、友達」

 「仲良くなくても友達」

 「そばにいるだけでも友達」

 色々なパターンがあってもよいのが友達と思います。

 私どもは、子ども達に変なフィルターをかぶせるのではなく、子ども達自身で考えられるような手助けをしたいと思います。

 

  「ともだち」  谷川俊太郎  (一部抜粋)   

 

「ともだちって」

   ともだちって かぜがうつっても へいきだっていってくれるひと。

   ともだちって そばにいないときにも

                      いま どうしてるかなって おもいだすひと。

「ともだちなら」

  ともだちなら たんじょうびを おぼえていよう。

  ともだちなら いやがることを するのは よそう。

「ひとりでは」

  ひとりでは もてない おもいものも ふたりでなら もてる。

  ひとりでは つまらないことも ふたりで やれば おもしろい。

「どんなきもちかな」

  しかられた ともだちは どんなきもちかな。

  ないしょばなしを されたら どんなきもちかな。

「けんか」

  じぶんの いいたいことは はっきり いおう。 

               あいての いうことは よくきこう。

  わるくちは いったっていい、

            でも かげぐちを いうのは よくないな。

  けんかは したっていい、

     でも ひとりを たくさんで いじめるのは ひきょうだ。

  なかなおりをするには けんかをするのと

                 おなじくらいの ゆうきがいる。

「ともだちはともだち」

  すきなものが ちがっても ともだちは ともだち。

  ことばが つうじなくても ともだちは ともだち。

「あったことがなくても」

  どうしたら このこの てだすけが できるだろう。

  あったことが なくても このこは ともだち。

  このこのために なにを してあげたら いいんだろう。

  だれだって ひとりぼっちでは いきてゆけない。

  ともだちってすばらしい。

  ともだちと けんかして うちへ かえった

 こころの なかが どろで いっぱいー そんな きがした

 ともだちも おんなじ 

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