

おいしいね

窓から見える景色が一面の銀世界になり、子どもたちの活動も雪遊びが中心です。毎日たくさん身体を動かして遊んでいます。時間いっぱい雪遊びを楽しんで室内に入ると、真っすぐ給食のため準備してある椅子に座ります。たくさん身体を動かして早くご飯を食べたいと言う気持ちが伝わってきます。給食担当が「お待たせしました」と言いながら台車を押して給食を運んでくると、子どもたちは『待っていました』と拍手をしたり笑顔を浮かべたり全身で嬉しさを表現します。一緒に手洗いうがいをして準備をすると、「あーい」と両手を上げて『ください』とアピールします。私たちが「いただきます」と言うと、両手を合わせて食前、食後の挨拶もできるようになってきました。先月までは早く食べたい気持ちが強く手掴みでどんどん食べていましたが、最近は自分からフォークを持って、さらにフォークを使って食べられるようになってきました。
フォークから溢れるほどご飯をすくうと大きい口を開けて食べます。自分で口に入れたうれしさと、おいしさが重なって満面の笑みがこぼれます。みそ汁は、両手でお椀を持って飲みます。傾け方が上手になり、ほとんどこぼさず飲めるようになってきました。手首を回したり、返したりと上手に使えるようになってきたのは自分の加減に応じて調節している証拠です。さらに、子どもたち同士で「おいし」と言い合いながらおいしさを共感し、たのしく食事をしています。
離乳食の子も、みんなが見える場所で一緒に食べれる時間になってきました。角切りの野菜やお肉を自分で掴んで食べる姿に、力強さを感じています。
〔今月の保育の評価・反省〕
やりたいことなどを職員が「○○だね」と代弁したことで、指さしや簡単な単語で自分の意思を伝えるようになりました。伝えてくれることで、思いに寄り添ったり共有したりしました。
(小田島 千鶴)

どーこだどこだ?

年を跨いで雪が降り続き、窓から見える雪もどんどん高くなってきました。子どもたちはそんな景色を楽しみながら室内でも好きな遊びを選んで遊んでいます。そんなある日、こどもたちと絵かるたで遊んでみました。
マットを囲むように職員が二名座るとその隣に正座で座ります。一人の職員が絵かるたを並べだすと『何が始まるのかな?』と目を輝かせて一枚一枚のカードを目で追い始めます。遊び方を伝えてから「どーこだどこだ、○○!」と掛け声を掛けます。始めた頃のやみくもに出ていた手も、自分の目の前を見渡し近くにないことに気が付くと出しません。視線を遠くまで向け、それぞれの絵かるたの絵柄を見比べます。見つけると「あった!みつけた!」と、手を伸ばして絵かるたを取れるようになりました。どの子も、自分の手の中にある絵かるたを満足そうに見つめ握りしめていました。
突然、「これ知ってる、遊んだことある」と一人の子が教えてくれました。その絵にはソリが描かれていました。「この前ね、○○さんと一緒に遊んだんだよ」「お家で遊んだの」「○○ちゃんも行ったよ」とその場にいたみんながそれを理解して話し出します。ご自宅でのこと、園庭で遊んだことなどを嬉しそうに、たくさん『言葉』で教えてくれました。絵札をとるだけではなく会話も弾み、その後も絵かるたは大盛り上がりでした。こどもたちは、自分の思いを言葉で伝えてくれることが増えてきました。嬉しかったこと、楽しかったこと、嫌だったこと、気持ちについてたくさん教えてくれます。
ルールのある遊びを通して、さらにみんなで遊ぶと楽しい、そんな仲間とのやり取りが一歳児の遊びの中に広がってきました。
〔今月の保育の評価・反省〕
戸外での雪遊びを重ね、雪の上の歩き方が少しずつわかって来ました。
着替えや手洗い等身の回りのことを、自分でやろうとすることが増えてきました。集中している時は見守りました。
(高橋 麻衣)