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むつみプラスone【2021年10月】

 この『むつみっこ』の発行日の翌日(10/28)から年長児のキャンプが始まります。

 毎年恒例のキャンプですが、もしかしたら子ども達よりもご家族の皆さんのほうが、緊張しているかもしれません。

 年長の子ども達は、色々な活動とともに春から少しずつキャンプに向けての火付けや炊事等の活動もしてきました。2泊3日のキャンプは、今までの活動の全てがそこに集まってきているように思います。大袈裟かもしれませんが、子ども達ひとり一人の今までの人生そのものが凝縮されて現れるような気がします。

 この時期の年長児のキャンプを始めて13年になります。毎年、同じように2泊3日行うのですが、一度として同じ2泊3日はありませんでした。毎年、違うドラマがあります。今年は、どんなドラマを子どもたちは見せてくれるでしょうか。報告を楽しみにしていてください。

『エンチョウセンセイ怖い』

 先日、年長児と一緒に活動しているときのことです。ある男の子達に「エンチョウセンセイこわい。」と言われてしまいました。

 私は、「K先生のほうがこわいだろう。」と言い、そのK先生も「園長先生のほうが、やさしいでしょ。」と言ってくれたのですが、子ども達は「いや、園長先生のほうがこわい。」…

 園の中で一番良い役回りで人の良い爺さん役をしていたつもりだったのですが、子ども達の目にはそういう風には映っていなかったのだと気付かさせられました。

 どうしてそういう風に思われたのか考えました。

 まずは、最近、子どもたちと接する時間が極めて少なかったので、得体のしれないおばけ(不審人物)的な怖さが、あったのかなとも思いました。

 また、子ども達と十分にコミュニケーションが取れていなかったにもかかわらず、たまに顔を出したと思ったら、みんなで出かけようとしているときに出てきて「○○が散らばったままで出かけていいのかな?片付けてからじゃないと出かけちゃダメ。」 一緒に出かけようとした先生も園長の言うことに逆らえず、子ども達にしてみたらこわい(?)先生よりもさらにこわい園長だということになったのだろうと思いいたりました。

 叱らない教育・保育を標榜し、職員にも常々そう言ってきたつもりだったのですが、自らそれに反することを行っていたことに深く反省させられました。

 命にかかわるとか重大な事故につながりそうだということ以外に子ども達を叱ったり、怒ったりしても『対処療法』的な意味しかなく、その場しのぎの解決にしかならないのです。そのことを分かっていたはずなのですが、つい、感情に任せて言ってしまう。いかに自分に子ども達を導くスキルがなかったか思わさせられました。

 おとな(保護者や保育者、教師等全ての大人)が、子どもを叱る(怒る)のは、決して子どものためを思ってとか愛情の現れとかではありません。単に叱って言うことを聞かせることしかできないからです。言葉だけではなく顔の表情や行動で怒りの感情をあらわすことで子どもをコントロールすることしかできないだけの話で、決して子どもの将来を考えての行動ではないと私達、大人は、気付かなければならないと考えます。

 叱られ(怒られ)続けた子ども達は、自分で考えることをしなくなってしまいます。主体的に考え、行動する子どもになってほしいと周りの大人は、誰でも考えているはずです。叱ることは、前述したように解熱剤や下痢止めの薬のように一時的に症状をよくしても根本の病気を治すことにはならない『対処療法』のようなものです。

 そうは分かっていても目の前の子どもの行動についイライラしたり、怒りの感情でどうしようもなくなってしまうことは誰にもありますし、怒りの感情を持つことは悪いことではありません。

 そんな時、①イライラしたり腹が立った出来事は何? ②その時、あなたは、どう思いました? ⓷実際は、子どもにどうしてほしかったの? ④そのしてほしかったことを実現するためにあなたは、何をどうしたらいいの?

 ちょっと一呼吸して考えて「…ダメ!」ではなく違う言い方にしなければいけなかったということに前述した年長の男の子達が気付かせてくれました。

 保護者の皆様(これをお読みの皆様)もぜひ、考えてみていただきたいと思います。主体的に考え行動できなければ、近い将来、子ども達を待ち構えているであろうVUCA(予測不能、不確実、複雑、曖昧) な時代を生き抜くことは、できないと言われています。生き抜くことができるか、できないか、今、私達大人が目の前の子ども達にどうかかわるかによって変わってくるのです。

 私共、むつみの両園では、叱らない教育・保育を全職員で再確認し、共通理解して日々の活動を行ってまいります。保護者の皆様、関係の皆様もご理解いただき、ご協力くださいますようお願いいたします。

 

「監督が怒ってはいけないバレーボール大会」が美郷町で開催されます。

 これは、女子バレーボール元日本代表の益子直美さんが代表理事の「一般社団法人監督が怒ってはいけない大会」が主となり開催されます。この大会は、試合中に怒ったり檄を飛ばしたりした監督・指導者にペナルティとして✕が描かれたマスクをさせ、一定時間、一切発言させないというルールで試合を行う大会です。NHKの放送でこれを見て知っていたので、やっと秋田でもこのような大会が開催されるようになったと思い、うれしくなりました。放送では、インタビューでこの試合に出た子ども達が、異口同音に「今までで一番楽しかった!」そして「試合中に今までで一番選手同士で声を掛け合えた。」「負けて悔しかったけど、初めて自分たちの力で戦うことができてやったという気がする。」怒らないことで、子ども達が主体的に考え、行動できたという証明です。私どもは、この大会が今後も続けられるよう協力していきたいと考えています。

 

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