- 熱中症対策
十分な運動をして体内の血流を良くし、汗を多くかき、それに見合うような 水分補給と休息をとることが熱中症対策です。
私たちの体は、体温を一定に保つために外の気温に応じてさまざまな働きをしています。
体が快適に感じる気温には幅があって、28.5度~29度を中心に、上が31度、下は27度くらい。その時の皮膚は、血管を微妙に閉じたり開いたりを繰り返して体温調節を行っています。ところが、暑くなると血管を開いただけでは体温の調整ができなくなります。このままでは体温が上がり危険…となる前に、体に備わった冷却システム=”汗”が作動します。汗は、蒸発するときに熱を奪って気化しますので、その分温度を下げることができるのです。汗の出る汗腺は、大人も子どもも同じ数です。汗腺には、汗を出す「能動汗腺」と汗を出さない「不能汗腺」があります。能動汗腺の数が多い方が、当然、体温調節機能が高いということになります。(日本人の能動汗腺数は約230万個と言われています。)
能動汗腺は、2~3歳までの間にどれくらい汗をかくかによって決まりますから、今の時期に汗を多くかくことが、能動汗腺を多く作ることになります。それは、子どもたちが将来、老年期になるまでを健康に過ごすための大きな力になると言われています。逆に汗腺が少ないと汗も出にくくなります。その結果、体外へ熱を出せないため真夏には熱中症になりやすくなります。
暑いとエアコンに頼ってしまいがちです。エアコンによる調整は、対症療法と同じで、根本的な解決ではありません。冷房がよくきいていて汗もかかない環境は、私たち大人にとっては、快適な環境ですが、子どもたちにとっては、将来、後悔することになる悪い環境です。
当園での空調は、体調の悪い場合や食事の時、午睡の時等、冷房機器を限定的に使用することにしております。
体調の悪い子等のため、医務コーナー、休憩室は空調しております。
11年前のあの大震災が、猛暑の続く今、おきたらどうでしょうか?
停電が3日続いたらエアコンの生活に慣れてしまっている子どもたちは、大変な状況になることは容易に想像できます。
- 水分補給
水分補給は、こまめに行います。
3歳以上児は、本人が行いますが、職員が一人ひとりの状況を観察しアドバイスをするようにしています。
乳児、1、2歳児は、職員が、一人ひとりのおしっこの状況(回数、量、おしっこの色等)を確認しながら行っています。
水分補給には、市の上水道の水を浄水器・活水器で浄化した飲料水(どの蛇口からも出ます)と必要な塩分、糖分、ミネラルを含む園で作った『経口補水液(子どもたちは魔法の水と呼んでます。)』を使用しています。
- 衣服・身体の清潔
汗をかいたら着替えをします。乳児は着替えと一緒に沐浴をしてさっぱりして 気持ちがよいという感覚を養います。そのような声をかけながら着替えをします。
1・2歳児以上は、自分でできない子には、私たちが着替えさせてあげたり、一部手伝ったりして自分でできるような指導をします。
汚れたら着替える。濡れたら着替える。汗をかいたら着替える。
それが、自分も気持がよいし清潔に保つことだということを学んでいきます。汚れたり濡れたりした物は洗濯をするということも知り、着替えた下着や洋服は、ご家族の方が洗濯してくれている物であることにも気づきます。
大人と子どもでは汗のかき方が異なるので、夏の間は特に着替えが多くなります。洗濯物が多くて毎日大変でしょうが、「今日もいっぱい汚したってことはいっぱい楽しいことがあったのね」とお考えいただき、そのような言葉をお子さんにかけてあげてください。
年齢と共に生活習慣を学んでいく大切なことですので、よろしくお願いします。また、季節や気候によって服装が違うということも知ります。
どうぞ、色々なお話をしながらお着替えの準備等してみてください。
汗をふいて清潔に保つことも大切なことです。汗をふくハンカチは、必ず持たせてください。
毎日、すごい汗なのでシャンプーもよろしくお願いします。
- 遊びと休息、給食
基本的に遊びの量と質は変わりません。室内遊びでも外遊びでも気温や湿度に十分配慮し、こまめな水分の補給や遊びの種類に気をつけます。
外遊びに出かけるときには帽子をかぶります。帽子がなければ外遊びはできません。園でご紹介している垂れのついている帽子は、紫外線対策や熱に対しても効果のある帽子です。水分補給用に飲料水(経口補水液)を準備して外遊びに出かけます。虫よけのためにオニヤンマ君をつけています。
水遊びも年齢に応じたプールを用意して、水遊びやプール遊びをしています。 むつみこども園では、FRP製の大型プール、乳児保育園では、年齢、月齢、発達状況に合わせてFRP製の「渚プール」(赤ちゃんがハイハイで入っていけるプール)とサンシェードの下で大小のビニールプールを用いて水遊びをしています。必ず監視役の職員を配置して万が一にも事故のないような体制で行っています。
猛暑の日には、年長児以外は、昼寝をしていますが、年長児も体調により行います。ご承知のように個人別にお昼寝ベッド(一部の乳児さんは違います)を使用していますので、風通しもよく毎日タオル等を交換していただいているはずなので清潔です。
※時折朝からあくびをしているお子さんやボーっとしているお子さんが見受けられます。話を聞くと就寝が遅かったり、エアコンがかけっぱなしだったりするようです。十分な睡眠と早寝早起きは、今の時期を乗り切るうえでとても大切だと考えます。
給食やおやつは、熱を冷まし、胃腸の働きを助けると言われている夏野菜を多く使い、子どもたちの食欲を誘うような献立で行います。
※私どもの職員は、保護者の皆様と同年代から祖父母の年代までおります。大人にとってこの猛暑はとても厳しいですが、22世紀を生きる皆様の子どもたちのためにエアコンのない環境で子どもたちと共に過ごしています。
私どもは、子どもたちにとって最善の保育・教育を常に考え、実践してまいりますので、ご理解いただきご協力をお願いします。
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)