むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみプラスワン【2023年4月】

 3月13日(月)、突然インフルエンザの感染が拡大してしまい、21日に予定していた卒園式を25日に延期するという今までにはなかった事態になってしまいました。年度末で保護者の皆様も忙しい時期だったので休園とかクラス閉鎖はできるだけ避けたく、登園自粛のお願いをしたところ予想以上のご協力をいただき週初めで感染を落ち着かせることができました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

 令和4年度は、4月早々のむつみ乳児保育園でコロナのクラスターによる休園に始まり、3月のむつみこども園のインフルエンザ感染拡大で終わるという流行最先端の感染症に悩まされた記憶に残る一年となりました。それでも、日々の教育保育活動も行事もすべて行うことができたのは、保護者の皆様の協力のおかげであることは無論ですが、子ども達自身の成長が大きいと思います。

 特に子ども達のリーダーである年長児さんの成長は、大きかったと思います。

 4月にはなかなか意見がまとまらず、トラブル続きだった子ども達が、それぞれの主張をぶつけ合いせめぎ合いながら互いの意見の落としどころを見つけることができるようになり、協力し合ってできるようになりました。毎日の活動のなかでも話し合う姿が見え、運動会や発表会、そしてキャンプの時にも協力し合えるようになっていきました。この子ども達の成長が、園全体の活動に良い影響を及ぼし、子ども達の活動の幅が大きく広がっていくことになったと思います。

 

『わたしはね じぶんをしんじて がんばるの』

 卒園式である卒園児が言った言葉です。卒園証書をもらった後に子ども達が、一言、出席の皆様に話します。例年ですと「小学校に行ったら〇〇したい。」だったのが、今年は、子ども達が、自分の気持ちを今年、一年学んだ俳句風に自分の言葉で表現してくれました。今年は、いつもと違う話をしたいと子ども達が言っていることは事前に聞いて知っていましたが、実際に聞いたのは、式前日の24日の予行練習でした。

 正直、子ども達が自分の気持ちを素直に表現できていること、表現してくれたことに驚きました。俳句とはいえないような言葉遊びですが、自分の気持ちをこのように表現することができるようになった子ども達の感性と自ら学ぼうとする意欲とそれに伴う理解力、何より楽しみながら自分のものにしているのがとても嬉しく思いました。

 私共は、『探検隊活動』『にほんのこころプロジェクト』等、子ども達が自分の考えで活動できる機会を多く持ってきたつもりです。

 子ども達が、先生方から学びながらそれを互いに教え合い、確認しあいながら自分のものにしていく過程は、むつみっこならではのものと思います。

 子ども達自身は、意識して行っていることではなく、日常的な遊びの延長でしかないと思います。活動の内容、中身は最初は、たいしたことの無いものとの思いが、だんだん興味や好奇心が増してくるとともに学びも深まり、私共の想像を超える段階に達している子どもたち一人ひとりのすばらしさに感激しました。

 こども園で27・28日と『ホームカミングデー』を行いました。卒園した1年生から3年生(2・3年生は、コロナのためなかったので、今年行いました。)を招いて異なる小学校に入学した同窓生同士、小学生と在園児と交流しました。

 卒園時の記憶しかない私共には3年生ともなるとその身体的な成長と話しぶりには、ただただ驚かさせられました。日頃は、元気な在園児たちもその先輩たちの姿に圧倒されっぱなしでした。そんな小学生達が、どの子も喜んで参加してくれたこと、帰ってきたいと言ってくれたことに職員は皆、感激してしまいました。 それぞれの学校での話になったとき「毎日、学校で叱られている人?」と言ったら何人かの手がそっと挙げられました。「そんなの気にしない‼先生だって大人だって間違うことはいっぱいあるのだから。」と言ったら手を挙げなかった子までも「そうだそうだ」と元気に頷いていました。子ども達は、子ども達なりに懸命に毎日、生活しているのだと思うとたくましさを感じました。

 

 25日にこども園の卒園式、31日に乳児保育園の修了式がありました。卒園証書、修了証書を準備しているときに、どの子の名前も6年前、2年前にご両親が悩みながら考えに考えてつけられた名前であることが想像されました。子どもが生まれ、親になることの覚悟と責任を考えた瞬間だったろうと思います。

 この節目に当たり、敢えて皆さんにその時のことを思い出していただきたいと思います。そして、お母様もお父様も子ども達が安心して一歩を踏み出すことができるような基地であってほしいし、子ども達が不安で困ってしまった時にも間違いなく優しく迎え、子どもが安心して傷をいやしてもらえるような避難所であってほしいと思います。

 乳児保育園を修了して、こども園に入園してくる子ども達には私共もそのお手伝いをさせていただきます。

 こども園を卒園し、小学校に入学する子ども達には、『義務教育』だから学校に行かなければいけないと強制することだけはしないでいただきたいと思います。 憲法や教育基本法、児童憲章に定められているように義務教育の義務は子ども達に課せられた義務ではないからです。もし義務だというならば、子ども達の周りの大人が課せられた義務であることを考えてください。

  小学校は原則、通学区が決まっているので選択できません。無論、担任の先生も選択できません。「学校に行く」か「学校に行かない(不登校ではありません)」という選択肢しか当地にはありません。人生における学びの場は、学校だけとは限らないということも考えにいれておいてください。

 子ども達の未来のために私共が今できることを保護者の皆様(卒園されたOBの皆様も一緒です)とともに悩み、考えながら歩んでいきたいと思います。

 令和5年度もよろしくお願いいたします。 

社会福祉法人 睦福祉会

むつみ乳児保育園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)

むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
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