むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみプラスワン【2023年5月】

 今年は、例年になく新たな年とともに桜の花が咲き始め、GW前に満開となり散ってしまいました。

 こども園も乳児保育園も新しい仲間を迎え、在園の子ども達も進級してむつみの令和5年度が始まりました。

 園内には今までとは違う子ども達の声があふれ、保育者の子ども達にかける声にも先月とは違って新年度を感じさせられた1か月でした。

 先日、小学校の入学式に久しぶりにご案内をいただき、出席させていただきました。

 どの子ども達にも緊張と不安、でも1年生になるんだという期待や誇りが表れていましたし、校長先生をはじめとする先生方や在校生の皆さんにも緊張の中にも和やかな雰囲気も感じられ良い入学式だったと思います。

 その時の来賓の方々の祝辞の始まりが、「式が始まって15分経ったけれどちゃんと座ってお話を聞くことができて皆さん立派です」ということを話されていました。

 そして、「入学おめでとうございます」と言う言葉に対して、子ども達から「ありがとうございます」を指導(強要)されていました。

 その話を聞いていて、ふと疑問に思ったことがありました。

 15分座って聞いていることが褒められることなのでしょうか?(そのお客様のお話は、おひとりで結構長かったたように思うのですが…)

 疑問に思ったのは、特性を持っている子どもでない限り、15分程度だったら座って話を聞くことに集中できるのは、ごく自然のことと思うからです。

 お話をされている方に顔を向け、背筋を伸ばして居住まいを正して聞くということは、遅い子どもでも卒園までは身についています。

 子どもによって身につくことに時差があるのは、子ども自身がその姿勢をとることの意味に、いつ理解、納得できるかの差です。強制(強要)して身につくことは本当の意味で身についたことにはならないと思うからです。

 更に「おめでとうございます。」に対して「ありがとうございます。」と応答することは自然のことだし、教えることは必要なことですが、入学式という公式の場で話を中断させて指導することは果たして、必要なことでしょうか。(あえて言わせていただければ、その応答することをみんなで声を合わせて言わせている方々やそのことをよいことと思っておられる方々もいらっしゃいますが、本来の挨拶は子ども自身から自然に発することに意味があり、強要するようなものではないと思います。)

 それでは、卒業式の時はどうだったろう? 中学や高校ではどうだったろう?

 小学校の入学式だから許されることなの?

 今まで気づかず、過ごしていたことですが、ちょっと気になってしまった式でした。

 入学式そのものは、とても落ち着いた素敵な式で子ども達にも保護者の皆さんにとっても記念すべき日、入学式になったと思います。

 『きょう いちにち  みんなで たのしく あそびます‼ 』

 4月からのこども園の朝の誓いの言葉です。まだ始めたばかりで子ども達が、みんなで声をそろえて言うところまではいっていませんが、ゆっくり時間をかけてみんなが言えるようになれたらいいなと思っています。

 むつみらしくないと思われる向きもあるかもしれませんが、子どもたち一人ひとりが毎朝このような気持でスタート出来たら最高の一日になるのではないかと思います。

 『あそびましょう!』ではなく、『あそびます!』。

 『みんな なかよく』ではなく、『みんなで たのしく』。

 子ども達は、毎日、元気で楽しい気持ちで登園してきている訳ではありません。

 体調のすぐれない時や、いまいち気分がのらないときにこの誓いの言葉を口にすることでその日一日の活動が少しでも改善できたら良いかなと思っています。

 特に4月は、園の移動、部屋の移動等の環境の変化や入園・退園による出会いや別れと大人でも落ち着いて活動ができない時です。

 そんな時に、『みんなは、むつみのお友達、仲良くしましょうね』と言われて、『はいそうですね、そうします。』と自らの気持ちで言えたら凄いですよね。

 子ども達の大半は、そうは思えないと思います。

 また、言っている保育者達も心からそう思って言っているわけではなく、反対に「友達になんか簡単になれないよね。特に○○さんと○○さんは難しいよね。」などと思いながら、言ってしまっているような気がします。

 保育者(教育関係者、大人)であるなら子ども達に発する言葉は、どれくらいの影響があるかをしっかり考え、子ども達に責任ある言葉を発するべきです。

 私達は、自分達の都合の良いように考え、『子ども達=仲良し(仲良くなければならない)』と思ってしまいがちなのですが、同じ園(学校)、同じクラスになったからと言って仲良くなければならないのでしょうか?

 翻って、私達大人の場合を考えると、同じ会社、同じ係になったからといって「㈱むつみのお友達、総務係のお友達」というでしょうか?

 そんなことを社員さんや係の人に行ったら間違いなくハラスメントといわれ、問題視されてしまいますよね。

 子どもだから許されるということではないと思います。

 多くの就学前教育施設や学校で「子どもの人権を守ります(大切にします)」ということが言われていますが、本当の意味での子どもの人権とは何かを子どもに関係する人たちみんなで考える必要があると思います。 

社会福祉法人 睦福祉会

むつみ乳児保育園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
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開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)

むつみ幼保連携型認定こども園
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開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
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