10月25日から27日まで、年長児が北秋田市森吉の妖精の森で2泊3日のキャンプをしてきました。平成20年10月から始めて今回で15回目となります。
3日間ともこれ以上は望めないだろうというほどの快晴に恵まれ最高のコンディションでキャンプができました。「キャンプ場周辺には、ブナや栗の実も山ぶどうも不作で食べる物がないため熊は、いない。」という事前の情報通り、「いつでも、どこにでも」出没している熊は、その陰、気配すらありませんでした。
想定外だったのは、コンディションだけではなく、子ども達もそうでした。
もちろん、子ども達同士のトラブルがあったり、ホームシックで泣いちゃったり、包丁で手を切ったりとかちょっとしたことはそれなりにありましたが、これらのことは想定内のことです。
3日間の子ども達の様子で想定外というか、裏切られたというか、私達にとってはとても嬉しい予想外のできごとがありました。
・全員、早寝早起きができました。そのため全ての活動が、予定通りできました。 夜8時過ぎには布団に入り、9時前には全員寝ました。朝も5時前に全員起きて着替えもできていました。全てのことが予定時間前にできました。
2日目の内陸線や森吉のゴンドラに乗ることは、無理かもしれないと思っていたのですが、かなり余裕を持って行動できるほど、時間前に準備ができていました。
天気が良く朝の冷え込みも横手と変わらぬくらいの暖かさだったことも早朝の作業がはかどった要因の一つとは思いますが、子ども達一人ひとりのキャンプに対する思いの現れだったと思います。
・みんなで協力し合い行動できました。
子ども達は、「らいおん・さめ・さくら」の3グループに分かれ、全員が「火つけ隊長・料理隊長・準備隊長・宿泊隊長」のどれかの役割を持ちます。キャンプまでみんなで野外炊飯やディキャンプなど事前の準備をしてきたのですが、園の日程や天候により、なかなか十分にはできませんでした。また、今年の年長児達は4月当初からグループ意識や協力するという意識が例年より希薄かなと思われていました。そのため、私達のキャンプ前の打ち合わせでも思うような活動は無理だろうと想定していました。
ところが、初日キャンプ場に着いてからの荷物の搬入、整理の作業やその後の夕食準備、コテージの準備等での行動がだんだん違ってきました。
2日目の活動では、子ども達の行動に違いが見えてきました。
例えば、火つけ隊長たちは、日の出前で周りが真っ暗な中で炊事場のかまどの前で火つけの作業を始め、煙にいぶられながら火つけを懸命にしていました。
早く火をつけられ炭熾しもできたグループの子たちから私達に「他にすることがない」か聞いてきたり、火つけに手間取っている子たちには「手伝おうか。手伝うよ。」と声をかけていました。声をかけられた子たちからは「うん、お願い。ありがとう」そんな会話が聞こえてきたので、思わず振り返って子ども達を見てしまいました。子ども達が寝てからの一日の振り返りの時に他の作業からも同様の報告がありました。
また、ホームシックになったこととトラブルが重なり、泣いて何もできずにいたのにいつの間にかみんなと一緒に活動していた子は「寒くて眠くて泣いちゃったけど、泣いてないで頑張ろうと思った。」と言っていたとの報告もありました。
子ども達自身が、自分の果たすべき役割と活動を自覚し、共通の目的を見つけ行動する(しようとする)ことに気づき自然と前記したような声の掛け合い、行動ができるようになったのだと思います。
だからこそ、今日一日の活動に満足し、明日の目的を見つけることができたので早寝ができ、今日も楽しむぞという思いがあったから早起きができたのだろうと思います。
今回のキャンプは私たちにとっても日々の教育・保育活動を見直す良いきっかけとなりました。子ども達と送り出してくださった家族の皆さんに感謝です。
「猛暑の夏、熱中症警戒アラートの最中に運動会。熊の出没警報が出ている最中に山でのキャンプ。子どもの安全をどう考えているのだ。結果、何もなかったから良いということでない。」というご忠告ご指摘が、出そうな気がしますが、私達も何も考えずに行っているわけではありません。万全の対策と日々の子ども達との関係性を十分に考慮して計画し活動しています。こういう時期だからこそ逆に経験することが大切だと考えて計画し、行動しています。無謀と思えて、我が子は預けられないと少しでも思われましたらいつでもお問い合わせください。どなたのご意見にも聞く耳も持たず、何が何でもやろうとは考えておりません。いつでもご意見ご質問をお寄せください。
特別天然記念物『ヤマネ』を発見‼
ある子が、ロッジで「ハムスターがいる」と見つけたのですが、同行していただいていた酒井先生が「モルモットじゃないよヤマネだよ」と教えてくださり、妖精の森の間杉オーナーも今まで見たことがないというほどの貴重な発見をしました。
社会福祉法人 睦福祉会
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
電話番号 / 0182-33-2777
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)