むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみプラスone【2025年10月】

 夏の猛暑が嘘のように朝夕は、涼しさを越して寒さを感じるほどになりました。あの猛暑をものともせず元気に過ごし、9月の運動会でもむつみっこらしさを発揮した子ども達は、その後さらに活動の幅が広がってきているようです。

 乳児保育園の子ども達は、日々成長が見られ、昨日の姿と今日の姿ではまるで違います。4月から入園したお子さんはもちろん、途中入園のお子さんも入園当初からの成長発達には目を見張るものがあります。日一日と成長が見え、月齢が同じでも一人ひとりそれぞれ成長が異なります。私共保育者にとっては、毎日が楽しみでもあり、驚きの連続です。毎日のように保護者の皆様とその成長を確認しあい共有して一人ひとりの成長を見守っています。

 

 こども園の子ども達は、4月から2歳児~年長児までの異年齢グループによる活動を主にしてきました。特に2歳児の子ども達は、4月に入園して6か月、当初は戸惑って何もできずにいたのが、グループ活動を通して年長児がパートナーとして一緒に活動することで、今では、逆に年長児をリードするようにまでなってきています。年少児、年中児は、グループ活動ではユニークな役割・存在で年長児の援助をしたり、逆に邪魔をしたりと当初はグループのまとまりがなかなかできないけれどもグループとしては大きな存在でした。年長児は、当初はどうしてもグループリーダーとしての活動より、同年齢での仲間としての活動を優先していました。2歳児のパートナーとして活動することでグループリーダーとしての意識が芽生えてきたようです。それが9月の運動会でそれぞれのグループとしての活動につながりました。グループ活動とともに年齢別の活動も同時に行っています。そのことにより、それぞれの年齢活動が充実したものになり、年齢ごとの学びの機会も保証しています。

 年長児は、乳児保育園、こども園を通じ私どもの教育保育活動の最終年次です。年長児としての活動は、グループリーダーとしての活動だけではありません。年長児としての単独の活動もあります。性教育講座、米研ぎ、味噌作り、探検隊活動、キャンプ、日本のこころプロジェクト(お茶、俳句、うた)等々です。

 これらのうちの2泊3日のキャンプに今年は、10月22日から24日行ってきました。

年長児19名に引率職員8名、酒井先生、大日向カメラマン、リョーさん(22日・23日同行:キッズトレーナー、インストラクター古武道実践者)行先は、毎年同じ北秋田市森吉の妖精の森キャンプ場です。

 心配された熊は、地元の人たちの言うように山にはいないようで、居るような痕跡も気配も感じられませんでした。横手市内にも出て県内初の銃猟対策を行われた事を考えると本当に信じられませんが、事実、熊はいませんでした。

 それでも、移動の時には、同行いただいた酒井先生が持参くださった熊対策のスピーカーで音を流したり、爆竹を鳴らしたりして子ども達も騒ぎながら移動しました。熊がいたとしても驚いて、出てこれなかったのだと思います。

 

 『1,454.3』「3473.48」「632.39」これらの数字は何かお分かりになりますか?

 3日間とも今までにないくらいの最高の天気に恵まれ、年長児らしい活動を思う存分できました。

 年長児の2泊3日のキャンプを始めて15年以上になります。毎年ほぼ同じような活動をしていたのですが、今年初めての活動をしました。

 2日目の10月23日、早朝、キャンプ場には霜が降り山の上のほうは、うっすらと白くなっていました。予定通りに子ども達は4時に起き、火つけ食事の準備を順調にこなし、内陸線乗車体験をして、阿仁ゴンドラに向かいました。いつもは、全長3473.48m、高低差632.39mの阿仁ゴンドラに山麓駅から山頂駅まで20分乗るだけでしたが、今年はさらに森吉山の頂上を目指して登山を行いました。今までのキャンプの歴史上初の活動でした。1日目の夜のお楽しみ会で子ども達一人ひとりを確認してくださったリョーさんと酒井先生が同行くださっていたので、みんなで森吉山の頂上(1454.3m)を目指すことにいたしました。山頂駅(1167m)から頂上まで、大人の足で1時間20分が平均的な登頂時間です。天気も快晴でほぼ風もなく、山に慣れた大人であれば何の問題もない山行だと思います。ところが、年長児たちは登山用の装備でもなく登山の事をよく知っている方々にすれば、なんと無謀なことをするんだ、もしものことがあったらどう責任を取るのかとお叱りを受けそうなことですが、私には登頂できるという確信がありました。

 それは、雲一つない快晴で暖かくなってきていること、登山に熟練されていて子ども達を見る目も間違いない方達が二人も同行してくださっているのですから登頂できないはずがないと自信がありました。地元の小学校でも登山するのは、5年生か6年生とのことで、年長児が登っているのを見て、途中すれ違う方達には驚かれました。「すごいね!もう少しだよ頑張って!」と見知らぬ大人の人たちから声をかけられ、励まされ挨拶をかわしながら道を譲りあい登り続けました。

 途中見晴らしの良い所で眼下に広がる紅葉の美しさと遠くに見える男鹿半島や駒ケ岳、田沢湖などに感激し、木々に残っている雪や見たことのない植物に驚きながら登りました。

 登り始めて1時間45分ほどで頂上に到着しました。

 登る前にリョーさんから「美しいもの、面白いものを見つけながら登ってください」「登るときには自分で易しいと思うところを見つけて登ってください」と教えてもらい、どの子もその教えを守りながら登りました。子どもには歩幅が合わないところや濡れて滑りやすくなっているところ、石やがれきで凸凹しているところ、板の幅が狭いところなど苦労の連続だったと思います。みんなが難なく登れたとはいいません。泣き出した子や泣きそうになった子もいます。でもだれ一人も、もう帰ろうとは言いませんでした。全員で頂上に立ち、おにぎりを食べて下山できました。我がむつみっこのたくましさ、すごさに泣きたくなるほど感激いたしました。そして、子ども達自身も自分の力とそれを支えてくれた大人の存在に気付いてくれたと思います。何よりいろいろ心配なのに「行ってらっしゃい」と送り出してくださった保護者、ご家族の皆様に感謝いたします。

 子ども達のおかげで両園長も高齢者初登山ができました。これも大感謝です。

 

 

 

社会福祉法人 睦福祉会

むつみ乳児保育園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-27
電話番号 / 0182-38-8020
開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)

むつみ幼保連携型認定こども園
住所 / 〒013-0064 秋田県横手市赤坂字仁坂105-20
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開所時間 / 7時~19時(延長保育時間を含む)
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