むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2025年3月の様子

にじグループ
今日天気いいね!

 朝にじグループの仲間がやってくると「〇〇ちゃん、〇〇さんおはよう」と笑顔で挨拶をして、ハイタッチや手をギュッと握る温かい関わりが見られます。また、普段の遊びの中でも自然にグループ同士で集まってきます。みんなと一緒にいる心地よさや、楽しさなどを共有する時間がさらに深まったようです。

 三月の天気のいい日には園庭へ行き、思いっきり身体を動かしたり雪だるまやかまくらを作ったりしながら存分に最後の雪遊びを楽しみました。朝のリズム体操中、ひとりの年中児が窓からさしこむ太陽の光を見て「今日天気いいね」とつぶやきました。それを聞いた隣の二歳児や年少児も窓の方を見て「本当だ。天気いいね」につながり、その会話はとうとういちばん端の人まで伝わっていきました。さらに年長児の「天気がいいから外行こうよ」の一言からみんなの気持ちは一気に雪遊びに向かっていました。

 

 気持ちが一つになったにじグループの団結力は最強です。早く準備ができた年長児や年中児は、年下の子が防寒着のチャックや足カバーの着用に苦戦しているのを見て「大丈夫?一緒にやってみよう」と優しく声を掛けます。やってあげるのではなく、相手を尊重しながら手を差し伸べる思いやりがあります。またそれに気づいた二歳児や年少児の「○○さんありがとう」と、気持ちのこもった言葉がたくさん聞こえてきました。最初は、二歳児さんにどうしようと悩んでいたのがウソのように信頼しあっているにじグループの仲間の姿がそこにありました。

 むつみの仲間の上に素敵な虹がかかりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 「がらがらうがいと石鹸で手を洗うんだよね」と子ども同士で声をかけ合い、丁寧に行う姿が見られました。

(髙橋 凜)

 
ほしグループ
パワーアップしたお祭り

 ほしグループから始まったお祭りは、今では他のグループからも参加したいというくらい、むつみこども園みんなで盛り上がって楽しんでいます。

 支払方法がキャッシュレスにも対応できると先月の園だよりでお知らせしました。その後、「わたあめ屋さんのポイントカードを作りたい」という子がいて、早速ポイントカード作りに取りかかりました。お客さんにポイントカードを渡し、『買いにきてくれたらそのポイントカードに○を書く。そのポイントが全て埋まったら、ひとつ無料で商品を貰うことができる』とのことでした。誰かがこぼしたちょっとしたつぶやきを拾って、お祭りの内容に取り入れる。そんな臨機応変の対応は日々パワーアップしています。もはやこれは屋台というより、時代の流れに乗った『お店屋さん』なのでは…と思う部分です。

 

 また、人気の焼きそば屋さん(黄色の毛糸で麺を作っている)ですが、時々ラーメン屋さんに変身します。お祭りを始める前に「今日はどっちにする?」と子どもたちで話し合い、日替わりで変わる屋台は「ほしグループらしくていいなと感じています。ほしグループオリジナルのルールは、子どもたち自身が他のグループに伝えることで毎日楽しめるのだと確信しています。

 今年度は、ほしグループで見つけた『好き』でもあるお祭りとダンスに力を入れて活動してきました。その『好き』を発表会という大きなステージでみなさんに見て頂くことが出来たことが、子どもたちにとって大きな経験となったと思います。

 四月からまた新しい仲間がグループに加わります。新年度もまた自分の好きなことからグループの好きなことへ変化していくような活動をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中で、自分たちで決めたグループのルールを他のグループにも伝えて、共有し合いながら、みんなで遊びを楽しむことが出来ました。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
みんなのつきグループ

 年長児の卒園が近付き、年長児へお礼のプレゼントを作ろうという話になりました。それぞれに、どんなものを作りたいか決めている子が多く「ハートにしようかな」と自分で折れる折り紙のレパートリーの中から決めたり、「何か本で調べたらいいんじゃない」と作り方の本を持ってきて、探す子もいました。その中で、『つき』を作ってプレゼントしたいという意見が多かったのです。

 四月にグループ名が『つき』に変わり、新しい名前が子どもたちの中に定着するまでしばらく時間がかかりました。一年間『つきグループ』としてたくさん活動し、色々な経験をする中で、子どもたちの中で今では『つき』が大事なものになっていったのだなと感じました。それは、プレゼントを作っている時の表情から『丁寧に』という真剣な気持ちはもちろんですが、どこかわくわくした、嬉しいという気持ちも伝わってきたからです。いなくなってしまうのは寂しいけど、楽しかったことを思い出したり、あげたい年長児のことを思い浮かべながら作っていたのだと思います。

 

 四月はみんなそれぞれで遊んでいた子どもたちでしたが、グループとして過ごす中で楽しい事だけではなく、嫌だったことや困ったこともたくさんあったと思います。時間をかけながら、話をして解決したり、たくさんの経験をしたりしたからこそ、グループみんなで遊ぶ楽しさを感じることができるようになりました。 この一年間でみんなと一緒の『好き』が増え、仲間との楽しい時間を大切に過ごせるようになりました。

 これからも、誰かと関わる心地よさや楽しさを感じながら、好きなことを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年長児や年中児を中心に、自分たちでルールを決めて、遊びを楽しめるようになりました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2025年3月の様子

乳児
自分でできる!

 

 子どもたちは、この一年間たくさんの経験や発見をしました。特に今年度の乳児クラスの夢『染めもの』をしたことで様々な草花に興味や関心を持ちました。

 園庭を這い這いしたり歩いたりしている時、見つけた草花を指差して教えてくれ、それを収穫して染めものに使用しました。ペットボトルに植物と水を入れて振り、色が出てくると少しの色の変化に気づき目を輝かせたり、顔をぐっと近付けてよく見たりしていました。『染めもの』をきっかけにしたことで、特に園庭にあるいつも見ていた植物が興味や関心の対象になったことは私たちにとっても大きな発見でした。また、他の子や職員に積極的に伝えようとすることにもつながりました。

 

 最近、子ども達にはお手伝いブームが広がっています。私たちが食事の準備をしていると、椅子を運んでくれたり、誕生日前の子が眠そうにしているとその子のタオルを持ってきてくれたり、さらに片づけをしていると一緒に箱に入れてくれたり、自分から気付いてお手伝いしてくれる働き者です。「ありがとう」と言うと目じりを下げ、嬉しそうに微笑みます。自分がみんなの役に立つことがうれしいと思える心も育っています。

 一歳児がトイレに行っている様子を見ると『私もできる』と言わんばかりにロッカーからオムツ袋を持ってトイレに行き、便器に座っています。巾着からコップやおしぼりの出し入れをすることも意欲的に挑戦しています。一歳児になる準備はもう整いました。張り切っている姿も頼もしい限りです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 単語が出てきて、言葉で伝えようとするようになってきました。私たちも単語で伝えることで子どもたちの発語を促すことができました。

  • ダンスや手遊びなど振りを覚えて子どもたちも楽しんでやるようになりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
ドキドキ、ワクワク

 四月からの一年間、子どもたちは日々の遊びや生活を通してたくさんのことを発見してきました。初め、足元に向けられていた視線は次第に高くなり、子どもたちの視界は広くなりました。視界が広がったことで、他の子や周りの様子にも気付くようになってきました。泣いている乳児さんに「どうぞ」と玩具を手渡してくれたり、頭や背中を優しく撫でてくれたりなど相手を思いやる気持ちも育ってきています。子どもたちの優しい気持ちがその言葉や行動に表れるようになっていきました。

 

 散歩にたくさん出かけました。行先は支援学校や仁坂公園、赤坂の町です。四月は歩くことに集中していましたが、回数を重ねるごとに周りに視線を向ける余裕も生まれてきました。秋には道路を走っていく車両や、地面の落ち葉にも気付いて会話も増えてきました。「○○に行きたい」と言葉で行きたい場所を教えてくれるようになり、その行く先々で見つけたものを得意そうに教えてくれました。ひとつひとつは子どもたちの宝物になっていきました。そして、それは一人遊びからふたり遊びに、さらに仲間として遊びの人数は増え、いろいろなやり取りも増えています。

 この一年間で経験してきた遊びは、子どもたちの大切な経験になっています。『楽しい』『嬉しい』だけでなく『嫌だな』や『かなしい』もあったと思います。その一つ一つを大切に言葉で伝え、みんなで乗り越えて来ました。

 四月からは憧れのむつみこども園での生活が始まります。その全てを挑戦したり、楽しんだりしながら大きく成長していく姿を乳児保育園から見守っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • たくさん散歩に出かけ、雪が少なくなってきていること、地面が見えてきていることに気付き、春の訪れを感じることが出来ました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2025年2月の様子

にじグループ
私たちの畑、ぜひみてください

 にじグループは自然と仲良くなろうというテーマのもとグループ活動を行なってきました。もちろん自然大好き、外大好きです。が、中にはあまり好きではない子もいます。そのため少しでも外で遊ぶの楽しいな、気持ちいいな、これって何だろうと興味がわくような体験をみんなでしたいと考えました。

 その一環で畑と花壇はみんなで育ててきました。いただいたたくさんの種はなかなか芽が出ず、草なのか芽なのかわからないなど壁に直面しました。そんな時沼山大根、キジガシラ大根、山内人参の種をいただき、一から畑を作り直しました。それを発表会で見せたいと子どもたちと決めた日から悩みに悩んだ発表でした。

 

 子どもたちが畑で行なってきたことを、事細かく伝えようとすると時間がかかってしまいます。年長児は「こんな風に言いたい」とセリフを書き出し、役割を決めていました。が、いざステージに立つと恥ずかしくて言えなくなってしまう、実際に畑がないところで畑を想像して動くのは難しい、などの困難が立ちふさがります。さらに「畑作ろう!」「種もつくろう」と発表会が近付いてきてから作始め、みんなで作るためにあえて白い画用紙に色を塗るなどの作業も追加になりました。

 ところがステージの上で恥ずかしかった子が、色塗りや種を作る時は見違えるようにテキパキと動いたり、他の子のことも考えて楽しそうに行なっていたりなどその子の力を発揮し活躍できる場がありました。

 いろんな色が重なって一つのにじになる、を見事に出したにじグループらしい発表だったと思います。

『にじグループ最高』エールを送ります 。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 日中は積極的に声をかけて園庭に出かけ今しか味わえない自然を感じながら活動することに繋がりました。かまくらなど行事について知る、興味を持つことにも繋がりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
お祭り再開!

 発表会後、お祭りプロジェクトを再開しました。早速屋台を開き、新しい品物作りをしたり、お客さんを迎え入れる準備をしたり一人ひとりが思い思いに忙しそうに行っていました。それがついに、今まで以上にパワーアップした屋台に変化しました。

 やきそば屋さんは「配達できるように、車作った」「買いにこれない人もいるかもしれないから」と、キッチンカーの導入をしました。お面屋さんは「新しいお面作ったんだ。頭が大きい人用に大きいお面と、小さい人用に小さいお面もあるよ」と、サイズを増やしました。買い物をする時には、お金の他にクレジットカードや携帯電話を持ち歩く子もおり、支払いを「カードで」「ペイペイで」と、なんとキャッシュレスにも対応できるよう進化していました。さらに、それぞれの屋台ごとに、店番をする当番の子と、他の屋台に買い物に行く子に分かれて交代しながら楽しめる工夫も追加されていました。

 

 お祭りのお休み期間に「これはお祭りに使えるかもしれない」「こうしたらもっと楽しくなるかもしれない」と考え、イメージを膨らませながらを過ごしていたことが伺えました。また、そんな子どもたちのお祭りに対する熱い気持ちが嬉しかったです。

 今年度は残り一ヶ月となりました。ほしグループのお祭りはまだまだ続きます。このお祭りが、ほしグループだけにとどまらず、むつみのみんなに広がって、全員で楽しめるお祭りに繋がっていくのかなと期待が膨らんでいます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びの準備を手伝ったり、一緒に手洗い・うがいをしたりと、年上の子が年下の子を自主的に手伝ってくれることが増えました。
  • ダンスをしたり、歌を歌ったり、みんなで楽しみました。小グループで見せ合いっこをすると、かっこよかったところ、良かったところを見つけて伝え合いました。

(築山 加奈)

 
つきグループ
『つき』の『好き』をみんなで

 発表会が近づき、子どもたちの中に楽しみな気持ちや緊張する気持ちが入り混じっているように見えました。やりたい気持ちはあるけれど、大勢の前に出ると、自分の声を届けたり、表現するのが恥ずかしい、緊張する、という子が多くいました。

 しかし、自分たちが今まで楽しんできたことをお家の人に教えたい、見せたいという気持ちも子どもたちの中にあり、私たち担当も含め、子どもたちと一緒にどうやって表現するのかを考えてきました。

 ある日の、発表会の練習をしていた時のことです。声の大きさが小さかった子どもたちに、乳児保育園の園長から「十の声って出る?」という言葉をかけて頂きました。自分が出せる一番大きな声を『十』にして、今自分たちが出している声はどれくらい?と考えるようになりました。

 

 そこから、子どもたちが話をする時に『今の声って十だったかな?もっと出るかもしれない』と少しずつ思えるようになってきたのかもしれません。そして、始める前に『十のスイッチボタン』を押すことがつきグループの日課になりました。鼻、ほっぺ、頭、おへそ、お尻…スイッチの場所は子どもたちそれぞれに違いますが、スイッチを押すことで子どもたちの表情が、どこか和らいでいくのを感じました。

 恥ずかしがり屋で緊張しがちな子どもたちですが、ご家族の方に見てもらいたい、見せたいという気持ちで当日を迎えました。自分たちの『好き』を仲間と一緒に発表できた喜びを、子どもたちの表情から私たちも感じることができました。

 会場での応援ありがとうございました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをしました。楽しく雪遊びをするための約束を確認しました。雪の冷たさ、感触を感じながら、今しかできない遊びを楽しむことができました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2025年2月の様子

乳児
自分でゆっくり

 

 寒い日が続きますが、子どもたちは毎日のように雪遊びに行くほど元気いっぱい過ごしています。外に出かけたい気持ちが、自分で準備をする後押しをしてくれたようです。

 ある日、私たちが雪遊びのための準備をしているとそれに気づいて『待ってました』と次々に身体を弾ませながらやって来ます。一歳児が自分で靴下や防寒着、帽子を身に着けている姿を見ていた乳児の子どもたちも、今度は自分で『やってみたい』と言う気持ちまんまんです。靴下、帽子入れから自分の靴下や帽子を持ってきて、早速靴下を履き始めました。しかし、やっては見たもののうまくいかず『できない』と靴下を私たちに渡ました。ところが、回数を重ね今ではスムーズに履ける子が増えてきたのも嬉しい成長です。初めて足に靴下を入れられた時は「わあ」と身体を弾ませて喜びを表し、教えてくれます。私達も一緒に「できたね」と喜ぶと、さらに嬉しそうです。

 

 自分で履けない子には手を添えて、一緒に靴下を履きます。靴下を履くと嬉しそうに微笑みます。次が分かり、床に座り防寒着を着ようと足を入れようとします。が、袖からから足が出てしまいまだ挑戦が続いています。足を入れる所、ファスナーなど一つ一つ名前を言いながら確認して着ています。帽子を自分で被ると、雪遊びの始まりです。

 一歳児と一緒に活動することで、乳児の子どもたちの興味感心を広げ、『自分でやってみたい』と思える意欲に繋がります。たとえできなくても納得できるまで自分で挑戦しています。そんな子ども達を私たちは応援していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • したいこと、してほしいことを身振り手振りで伝えようとする時は私たちが気持ちを代弁擦するようにしました。

(久米 凜南)

 
一歳児
ぼうけん

  雪もやみ始めそろそろ春が見えようとしていたと思った矢先、また雪が降り冬に逆戻りしました。

 子どもたちが吹雪いている外を見て「ゆきだー」と嬉しそうに声を出しています。園庭で以上児が奥の山を上っているのを見つけると、そり滑り、かまくらに入るのには目もくれず、ひたすら山に行きたがります。その情熱は以上児の後を真剣な表情で追いかけて、どんどん山を上って行くほどです。少し滑り落ちたくらいでは眉間にしわを寄せるだけで、泣いたり、私たちに助けを求めようとはしません。子どもたちの表情と行動からは山を上りたい、以上児のいる所まで追いつきたいと強い意志が感じられます。そんな子どもたちを見て、雪遊びを始めた十二月下旬を思いを馳せると、ずいぶんたくましくなったなと思います。

 

 園庭だけでなく、室内にいても消防車やバス、除雪している重機を見つけると「みてー」とみんなを集めるかのように大きな声を出し、何人かで窓に集まります。すると「○○だ」「○○だよ」と知っている名前を言い合い周りにいる子に伝えます。車を目で追ったり、みんなで窓から窓へと追いかけたりして自分で見つけた発見を他の子と共有しています。一人から『みんなで見たい 』という気持ちが育ってきています。

 子どもたちの見る一つひとつの景色は、どれも初めてで輝いている宝物のように見えていることを実感します。それを言葉や表情で知らせてくれる大きな成長があるのも嬉しい限りです。その一つ一つの宝物を一緒に共感し共有できることを楽しみにしています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 食事や排泄、着替えなど自分で『やりたい』気持ちを大切にしながら、上手くいかな時は、職員が手伝いながら一緒に行ないました。

  • 昼食時には箸を使用して食べています。持ち方を伝えたり、褒めたりしながら箸を使う意欲に繋げました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2025年1月の様子

にじグループ
みんなで考えて、つくる

 雪が少なめと言われながらも園庭には十分な雪が積もり、雪遊びを楽しんでいます。冷え込む日が少なく重たい雪のため、大人は歩いて進むだけでも一苦労です。そのわきを子どもたちは軽やかに雪の上をかけて追い抜いていきます。

 斜面でのそり滑りやお尻滑りが、子どもたちに一番人気です。早速、滑りながら新雪の上にコースを作っていきます。次に、滑るコースと上ってくるコースを自分たちで考えて作ったら、どのように滑るのかを周りの子と一緒に考え、年下の子にはルールを知らせてくれます。さらに、そりに座るのを手伝いながら自分たちも楽しんでいます。自分のことだけではなく、周りの子と楽しく遊べる方法を考えるのが自然にできるようになっています。

 

 ある日、発表会で見てくれる人に伝えるにはどうするかについて考えました。話し合いを進めていた年長児に、「紙に書きながら話し合って見たら良いと思う」と助言をしてみました。すると「そうだね」と、直ぐにテーブルに紙と鉛筆が集まり、出し合った意見を確認しながらの話し合いが進みます。二歳児からも意見が出ました。「こんな風に話したらいいと思う」「私もやってみたい」と笑顔で元気に意見を出し、それを年長児も受け止めてくれくれました。自分の出した意見を書いてもらったといううれしさもあり、みんなと一緒にやろうとする意欲も高まってきていると感じられました。

 お互いを褒めたり助けたりすることも多くなり、グループみんなが一つになってきているようです。にじグループらしい発表を期待して下さい。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びに行く時には、雪が入らないように長靴を履いたり手袋を着けたり自分で考えながら準備ができるようになってきています。

  • 手洗いやうがいの仕方をみんなで確認し、こまめに行うことで感染予防につながりました。

(宇都宮 美代子)

 
ほしグループ
レッツ・ダンス!

 今、ほしグループではお祭りの他に盛りあがっていることがあります。それはダンスをすることです。曲がかかると曲に合わせて表情を変え、ポーズを決めて踊り出します。中でも子どもたちの一番人気は『嵐』や『エビカニクス』です。毎日その曲を中心に、みんなで楽しんで踊っています。

 ある日いつものように踊っていると年長児の子が「ここの手を振るところ合わせた方がかっこいいんじゃない?」と意見を出しました。さらに「ここはみんなで声を出した方が良いと思う」と、よりかっこよくダンスを見せるためにどうしたらいいかを考えたようでした。その意見がきっかけで、みんなは周りからどう見えるかを意識して、振り付けの確認をし合うようになりました。また、以上児が二歳児に、教える姿も出てくるようになりました。今までは自分だけが楽しむために踊っていたダンスが、一人の意見をきっかけに、見ている人から『かっこいいと思われるようにダンスをしたい』という気持ちに変わり始めたのが分かりました。

 

 お祭りにも『よいよいよい』の曲が流れます。お祭り屋さんをやっている時に流れていたこともあり、振り付けを覚えて踊っています。ほしグループのみんなが大好きな曲であり、覚えやすい振り付けのため張り切って踊っています。「おーい」「せっせっせーのよいよいよい」とみんなで声を出すことでさらに盛り上がります。その盛り上がりもクライマックスになってくるとみんなが、ハンカチを手に持って踊ります。どの子も、そのハンカチを出すのを忘れないくらい気持ちは最高に盛り上がりをみせます。ほしグループにぴったりの曲だと見ていて思います。

 さらに進化したほしグループのダンスを披露できる日が楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 歌うところや踊るところをお互いに見せ合ったり、いいところを伝えたりすることで、さらに意欲的に取り組むことにつながりました。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
声をかけあって

 むつみの園庭にも雪がどっさりと降り積もりました。そんな園庭へ、雪遊びをしに向かっている時の出来事です。

 こども園前の道路を渡り、乳児保育園の玄関横を通って行こうとすると、そこには寄せ集められた雪の山がそびえ立っていました。私が「よし、つきグループさん行くぞ」と声をかけると、「おー」と元気よく拳をあげ気合の入った返事を返してくれました。先陣を切って雪山に登ってみると、私は膝上まで埋もれてしまいました。その様子を後ろから見ていた以上児の子どもたちが「先生、大丈夫?」と声をかけてくれます。「大丈夫だよ、さぁ行こう」と声をかけて、みんなで出発しました。すると、年中児の子が「〇〇ちゃん、雪いっぱいだから私の後ろついておいで」と二歳児の子を呼びました。そして二歳児の子の体を支えてあげながら、ゆっくりと進んで行きました。

 

その後も子どもたちの間で「大丈夫?」「もうちょっとだよ!」と元気な声が飛び交っていました。声をかけあいながら、最後の坂を登り切ると「到着!やったー!」とみんなで喜び合いました。うれしさのあまり、その場で大の字に寝転がる子もいました。真っ赤に染まった顔は、どの子も達成感に溢れていました。

 子どもたち同士で声をかけ合いながら互いを鼓舞したり、二歳児の子を気にかけ助けてあげたりするなど相手を思いやる気持ちや態度が育ってきています。異年齢ならではの関わりが一人ひとりの成長を高めてくれています。

※安全のため、今は別ルートで園庭に向かっています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループの仲間が好きなこと・楽しんでいることにも関心を向けることが増えてきています。またその姿を真似てみたり「こうしてみたらどう?」と提案して遊びを膨らませたりしています。

(和賀 和香菜)






むつみ乳児保育園の2025年1月の様子

乳児
おいしいね

 

 窓から見える景色が一面の銀世界になり、子どもたちの活動も雪遊びが中心です。毎日たくさん身体を動かして遊んでいます。時間いっぱい雪遊びを楽しんで室内に入ると、真っすぐ給食のため準備してある椅子に座ります。たくさん身体を動かして早くご飯を食べたいと言う気持ちが伝わってきます。給食担当が「お待たせしました」と言いながら台車を押して給食を運んでくると、子どもたちは『待っていました』と拍手をしたり笑顔を浮かべたり全身で嬉しさを表現します。一緒に手洗いうがいをして準備をすると、「あーい」と両手を上げて『ください』とアピールします。私たちが「いただきます」と言うと、両手を合わせて食前、食後の挨拶もできるようになってきました。先月までは早く食べたい気持ちが強く手掴みでどんどん食べていましたが、最近は自分からフォークを持って、さらにフォークを使って食べられるようになってきました。

 

 フォークから溢れるほどご飯をすくうと大きい口を開けて食べます。自分で口に入れたうれしさと、おいしさが重なって満面の笑みがこぼれます。みそ汁は、両手でお椀を持って飲みます。傾け方が上手になり、ほとんどこぼさず飲めるようになってきました。手首を回したり、返したりと上手に使えるようになってきたのは自分の加減に応じて調節している証拠です。さらに、子どもたち同士で「おいし」と言い合いながらおいしさを共感し、たのしく食事をしています。

 離乳食の子も、みんなが見える場所で一緒に食べれる時間になってきました。角切りの野菜やお肉を自分で掴んで食べる姿に、力強さを感じています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • やりたいことなどを職員が「○○だね」と代弁したことで、指さしや簡単な単語で自分の意思を伝えるようになりました。伝えてくれることで、思いに寄り添ったり共有したりしました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
どーこだどこだ?

 年を跨いで雪が降り続き、窓から見える雪もどんどん高くなってきました。子どもたちはそんな景色を楽しみながら室内でも好きな遊びを選んで遊んでいます。そんなある日、こどもたちと絵かるたで遊んでみました。

 マットを囲むように職員が二名座るとその隣に正座で座ります。一人の職員が絵かるたを並べだすと『何が始まるのかな?』と目を輝かせて一枚一枚のカードを目で追い始めます。遊び方を伝えてから「どーこだどこだ、○○!」と掛け声を掛けます。始めた頃のやみくもに出ていた手も、自分の目の前を見渡し近くにないことに気が付くと出しません。視線を遠くまで向け、それぞれの絵かるたの絵柄を見比べます。見つけると「あった!みつけた!」と、手を伸ばして絵かるたを取れるようになりました。どの子も、自分の手の中にある絵かるたを満足そうに見つめ握りしめていました。

 

 突然、「これ知ってる、遊んだことある」と一人の子が教えてくれました。その絵にはソリが描かれていました。「この前ね、○○さんと一緒に遊んだんだよ」「お家で遊んだの」「○○ちゃんも行ったよ」とその場にいたみんながそれを理解して話し出します。ご自宅でのこと、園庭で遊んだことなどを嬉しそうに、たくさん『言葉』で教えてくれました。絵札をとるだけではなく会話も弾み、その後も絵かるたは大盛り上がりでした。こどもたちは、自分の思いを言葉で伝えてくれることが増えてきました。嬉しかったこと、楽しかったこと、嫌だったこと、気持ちについてたくさん教えてくれます。

 ルールのある遊びを通して、さらにみんなで遊ぶと楽しい、そんな仲間とのやり取りが一歳児の遊びの中に広がってきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 戸外での雪遊びを重ね、雪の上の歩き方が少しずつわかって来ました。

  • 着替えや手洗い等身の回りのことを、自分でやろうとすることが増えてきました。集中している時は見守りました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2024年12月の様子

にじグループ
みんなのために

 十二月に入ってもなかなか積もらない雪に、じれったさを感じていた子どもたちですが、室内遊びではお絵描きや製作などを十分楽しんでいます。

 お互いの作品を見て「かわいいね」「どうやって描いたの?」「○○さん作り方教えて」などその子の良いところに気付いたり、教え合ったりする姿が見られます。一緒に作ることで、嬉しさや喜びを感じることができたり、アイディアが広がったりしています。

 また、絵本を読むことも大好きです。みんなで絵本を見ることはもちろんのこと、一人でじっくりと読む様子もあります。絵本にまつわるある日のエピソードを紹介します。

 

 リズム体操後、手洗いうがいが終わった子からグループの場所に集まります。その日も「絵本読みたい」と言う子が多かったので、準備を終えていた年長児に「クリスマスの絵本選んで来てくれる?」とお願いすると「いいよ」と笑顔で快く答えてくれました。早速、絵本コーナーに行き「どれがいいかな?」とそれぞれ絵本を探します。「これは二歳さん難しいかな」「これ面白そうかも」とみんなのことを考えながら時間をかけていました。基準も自分たちより、小さい子が分かるかに変わってきているのにも嬉しい気持ちになりました。たくさん悩んだ中で、最後は『みんなで見れるもの』になり『クリスマスのうさぎぼうや』という絵本を選んでくれました。

 年長児が絵本を選んでくれている間、二歳児~年中児も「楽しみだね」「何の絵本かな?」とワクワクして待っていました。年長児の持ってきた絵本を見て、「待ってたよ」「うさぎかわいい」と期待いっぱいに目を輝かせていました。前のめりになって見るほど絵本に引き込まれていました。みんなのために年長児が選んでくれた絵本は、特別なものとしてみんなの心にしみ込んだようです。素敵なクリスマスプレゼントでした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 振り返りの中で、他の子の良いところに気づき互いに伝え合う素敵な視点・気持ちが見られます。

(高橋 凛)

 
ほしグループ
『いらっしゃいませ!』

 お祭りがどんどん盛り上がってきました。何回かお祭りを開いていくうちに楽しいのはもちろん、その反面悩みもたくさん出てきました。

 ある日、活動の話し合いをしている時のことです。お祭りを開こうと話し合いが進んでいく中で「お客さんもっときてほしい」という意見が出ました。そこからどうしたらもっとお客さんが来てくれるかをみんなで話し合いました。すると「もっと元気にいらっしゃいませ言うとか?」「笑顔でやるとかは?」など年長児を中心にたくさんの意見が出て、早速出た意見をもとにお祭りを開いてみることにしました。 どのように変えていくのかなと一緒に準備をしながら見守っていると、「メガホン作ってくる」とある年長児が言います。

 

折り紙とスズランテープを使ってメガホンを作ると、すぐ口元に持っていき「いらっしゃいませ」と一声、するとその声は以上児室の奥の方まで響き渡りました。その姿をみた他の子も、お客さんが来るまで一生懸命メガホン作りをしていました。その後は、お客さんが来る時間になるとみんなで作ったメガホンを持って元気に呼び込みです。ほしグループの『いらっしゃいませ』の声を聞いた他のグループの子がたくさん来てくれました。その日は、今までで一番売れて「あと売り切れです」と嬉しそうに話す姿がたくさん見られました。また、その日の振り返りの時間では「たくさん買ってくれて嬉しかった」「メガホンよかった」と笑顔で話していました。

 たくさん悩みながらもどうしたらもっと盛り上がっていくか子どもたちと考えたり話し合ったりしてお祭りの活動を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防として、これまで以上に手洗い・うがいを呼びかけています。子どもたち同士でも「指の間も洗うんだよね」「ガラガラうがいしようね」と声をかけ合う姿が見られます。

(高橋 彩夏)

 
つきグループ
秘密のサンタクロース

 十二月に入り、クリスマスやサンタさんという言葉が子どもたちの会話の中に増えてきました。

 クリスマス制作をした時に、年長児のある子がサンタの衣装を作っていました。赤い服に、白い袋を持ち、トナカイ役の子と部屋の中を歩く姿はまさに『サンタクロース』でした。

 その日の振り返りでのことです。年長児の女の子が「今日、キッチンカーをやっていた時に、サンタさんが来て、私たちにプレゼントを置いていってくれて嬉しかったです」と教えてくれました。その言葉に、サンタになった年長児の姿を見ていない子たちは「え?」と驚きの表情です。その言葉を聞き、サンタになった子も嬉しそうでした。

 

 次の日も『サンタさん』の話題が出ました。サンタになった年長児の子に「どうしてもサンタさんが見たいって言ってるんだけど…」と話すと「いいよ」と言い、すぐに着替えに向かいます。そして「俺、着替えたら隠れるからね」と一言。準備ができるまで『サンタクロースってほんとにいるの?』という絵本を見ながら待ちました。そして、読み終わると「メリークリスマス!」の声が聞こえ、声のする方を見るとサンタに変身した年長児が立っていました。「〇〇さんだ!」とみんなが手を叩いて喜びました。その瞬間グループみんなの気持ちが同じになったのを、わくわくした子どもたちの表情から感じ取ることができました。

 『誰かの為に』と意識していたわけではないかもしれませんが、一人の子の行動がみんなの喜びになり、それがまたグループとしての繋がりを強くしてくれるのだなと感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 遊びの中で、他の子とのやりとりを楽しむ姿が多く見られるようになりました。自分の気持ちを伝えたり、他の子の良いところを真似たりしながら活動が進んでいます。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2024年12月の様子

乳児
初めての雪遊び

 

 十二月に入ると本格的に雪が降り始め、園庭はあっという間に雪景色に変わりました。窓から外を見つめ雪が降る様子、雪が積もった園庭の様子を他の子と一緒にニコニコしながら見つめる子どもたちの表情は期待にあふれているようでした。そして、初めて雪遊びに出掛ける日がやってきました。

 子どもたちの前に広がる園庭の景色は、今までの園庭とは全く違う世界で、反応も不思議そうな表情や少し不安そうな表情と様々でした。歩き始めると雪の上は土とは違い靴が沈んで足をとられたり、滑ったりします。今までとは違う感覚のためなかなか一歩が踏み出せずにいました。(防寒着を着ている為いつもよりも動きにくさもあります)「雪、たくさん降ったね」「いちに、いちに」と私も一緒に歩きながら声をかけ、一歩一歩雪の感触を確かめるように歩きました。

 

 少し進んだところで、奥の方に一歳児の子たちが遊んでいる様子が見えました。「あっちに一歳さんがいるよ」と声をかけると、その様子に気づき雪の上をバランスをとりながらどんどん歩いていきます。はじめの一歩を踏み出したときの不安や緊張が嘘のようです。更に奥ではこども園の子たちが大きな雪玉や雪山を作って遊んでいて、その様子を見ました。園庭内を沢山歩き、ひとしきり遊んだところで私がいる場所まで大満足した表情で戻ってきました。

 誕生日前の子は、タライに雪を入れて部屋で雪に触れて感触を楽しみました。これからは本格的な雪遊びが始まります。どんな発見があるのか楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 園庭へ雪遊びに出かけたことで、雪に触れるだけでなくたくさん身体も動かすことができました。

  • 雪遊びの準備や食後の着替え、手洗いうがいなど『自分で』が増え意欲的にやろうとする姿が増えました。

(後藤 和笑)

 
一歳児
目はここで…

初雪が積もった日、登園してきた子から「お外まっしろ」「雪が降っていたよ」との声が聞こえてきました。この時はまだテラスの囲い作業前だったので窓から園庭を覆うほどの白い雪を見ることができました。『早くいきたい』と言っているかのようなワクワクした表情の子や雪が降る様子を真剣な眼差しで見ている子がいました。

 その日以降は晴れている日が続いたため、園庭の雪は溶けて、悲しそうな表情を浮かべている子もいました。それから数週間が経ったある日、地面が見えなくなるほどの雪が積もりました。子どもたちは靴下を履き、防寒着を着て雪遊びの準備をします。園庭に出てみると、子どもたちにとって不思議な空間が広がっていました。どこを見渡しても真っ白で、一歩踏み出すのが怖い子や足をとられてしまう子もいましたが、少しずつ足を上げて歩けるようになりました。

 

 テラスから少し進んだ先で向き合って遊んでいる子がいました。自分の手に収まりきらないほどの大きさの雪だるまを作っていました。頭と身体を作り終わると、次は顔のパーツを雪で見立て「目はここで、鼻はここね」と話しながら雪だるまにつけます。完成すると子どもたちから「かわいい」「かっこいい」という声が上がっていました。みんなで作った新しい仲間とたくさん遊びました。

 普段の園生活の中にも子どもたちの色々な気持ちが表れ、それを言葉や表情で教えてくれます。その気持ちを大切にし、共感しながらこれからも一緒に過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをしたことで、雪道での歩き方を知ることができました。

  • 昼寝後に自分からタオルを畳んでバッグに入れようする子が増えてきました。

(高橋 愛)






むつみ乳児保育園の2024年11月の様子

乳児
ピクニックしよう

 

 冷たい風が頬をなで、秋から冬への移り変わりを感じます。そんな中でも子どもたちは元気いっぱい活動しています。子どもたちは園庭で遊ぶのはもちろん、室内遊びも大好きです。

 ある子がおままごとコーナーに一枚の布を広げて弁当箱やタッパーの容器に食材を入れていると、別の子が『私も』と言うかのように弁当箱を持ってやって来ました。その子が隣に座ると、「ふふ」と微笑みを交わしピクニックが始まりました。自然に『一緒にピクニックしよう』と誘っているようで、お互いの意思疎通が行われているかのようでした。『食べる?』とおにぎりを渡すと、隣に座った子が嬉しそうに受け取ります。私も一緒に食べる真似をして「おいしいね」と言うと更に嬉しそうに笑います。子どもたちも私たちと同じように食べる真似をしました。また、目が合うと「ふふ」と微笑み合い『美味しいね』と会話しているかのようでした。

 

 すると今度は、思い出したかのように赤ちゃんの人形を連れて来ました。さっきいた場所と同じ場所に座ると、人形にお弁当のごちそうを食べさせたりミルクを飲ませたりしてお世話もします。かいがいしくお世話する姿は、まるでお母さんのようでした。私が、「赤ちゃんもいっぱい食べたね」と言うと満足そうに笑いました。二人の様子から楽しい雰囲気に包まれていたことが伝わってきました。

 会話がなくても、子どもたちは十分満足した遊びを展開しています。こんな時間を今後も見逃さずに関わっていきたいと思っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 自分で衣服の着脱をしようとした時には自分でできるように見守ったり、できたときには一緒に喜び合ったりしました。

  • 天気のいい日には園庭に出掛けたりリングバトンや誘導ロープを握って散歩に行ったりしました。

(久米 凜南)

 
一歳児
自分から

園の周りの木々たちもすっかりと形を変え、冬の準備をしているようです。

 一歳児の子どもたちは毎日園庭や、保育室内を走り回り元気いっぱいに活動しています。

 園庭に行く準備を始めると自分で靴下や帽子を取りに行きます。上手く履けずにいたので手伝おうとすると「自分で!」と自分で最後までやろうとします。その表情はとても真剣です。少し時間はかかりますが「先生やって」ではなく『自分でやってみたい』という気持ちを持っている所がすごいと思います。「自分でできたね。やったね」とハイタッチをする時の表情は自分でできたという達成感で溢れています。

 

 自分の身の回りの事だけでなく、同じ一歳児同士でも手伝い合いながら日々を過ごしています。口を拭いたり、おしぼりケースにおしぼりを入れるのが上手くできずに困っていると「(おしぼりケースに)入れるね?」「(口を拭くのは)こうだよ」と一つひとつを丁寧に自分の言葉で伝えています。「ありがとう」と手伝ってもらったことへのお礼もしっかりとしています。私たちが手伝ったり声をかけたりしなくても自分たちで助け合ったり、声をかけ合ったりする姿が見られるようになってきました。 まだ子どもたち同士で上手く言葉が伝えられずにぶつかり合うこともありますが、その際は私たちが「○○したかったんだよね」と代弁することで、また「一緒に○○しよう」と声をかけ合い遊んでいます。一歳児同士の言葉のやり取りや他の子を思いやる優しい気持ちに成長を感じます。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気のいい日は仁坂公園や、園周辺に散歩に行き地域の方に挨拶をしたり、季節の変化を楽しみました。

    ●毎日の運動や指先遊びを通して、着替えや準備時につまむ、ひねるなど指先を使った動きができるようになっています。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2024年11月の様子

にじグループ
お散歩も楽しいね

 「みんなでかごめしよう」という一言でにじグループの朝がスタートした日がありました。「うしろのしょうめんだぁれ?」と円の中心に目隠ししていた子が、後ろにいた子の「コケコッコー」という声だけで誰が後ろにいるかを当てます。子どもたちも名前だけでなく、声の特徴などもわかってきてすぐに当て、みんなで楽しみました。みんなで遊ぶ楽しさを感じ始め、少しずつ自分たちからすすんで異年齢で関わるようになってきました。

 畑や花壇の変化を楽しみながら過ごしてきた日も多く、なかなかみんなで園外に出かける機会がなかったのですが、とっても天気がよく「みんなでお散歩行ってみない?」と思い切って誘ってみました。すると中には「え~歩くのやだな~」という声に、「え~みんなで行こうよ!」と行きたい子どもたちからの誘いにより出かけることになりました。

 

 ところが、異年齢での歩きは歩幅や歩き方に違いがあります。そんな散歩でも後ろを歩く子が前の子を気にして歩調を合わせてくれたり、「おいで、渡って大丈夫だよ」と後ろを振りむいて気遣ってくれたりする姿がたくさんありました。さらに年少児や二歳児も年長児や年中児の歩き方を見たり、渡る時に手をあげたり、間があくと「大丈夫?おいでよ」と待ってもらいながら歩きました。

 にじグループで初めて行った西山児童公園は、いちょうがきれいで秋を感じながら楽しむことができました。はじめは乗り気で無かった子が「やっぱりみんなで来てよかったね。今度はどこ行く?」と嬉しそうに帰ってくる姿を見て嬉しい気持ちになりました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループでやっていることを他のグループと一緒に楽しむことで、今まで関わりが少なかった仲間ともやり取りをして楽しみました。グループ内だけでは気付かなかった視点からの発見や気付きに繋がり遊びが広がりました。

(松井 空子)

 
ほしグループ
どうしたらいいかな?

 先月からお祭りにむけた製作が始まり、今ではチョコバナナ、からあげ、たこやき、かきごおりなど、お店も増えてきて、にぎわいを見せています。 作った品物でお祭りごっこを楽しんでいると、「お金を貰ってから商品を渡すよね」「おつりも必要だ」と、より実際のお祭りでのやりとりを想像しているようでした。お店のお金を管理するための箱も用意していました。お客さんも、「お金を入れる財布が必要だ」と、財布を作りました。自分の財布を肩にかけ、何を買おうかな?と屋台のまわりを練り歩いて楽しんでいます。

 

 遊ぶ中で、困ったことも出てきました。ある日の振り返りのときのことです。「作った物を壊されるのが嫌だ」「誰かが持っていっちゃうこともある」と話が出ました。そこで、お祭りごっこの遊び方や約束をみんなで考えることにしました。「やさしく使うのは○、こわい顔で使うのは×って教えてあげる」「お店の人がいないときには、お休みの看板を立てたらどう?」など、色々なアイデアが出てきました。そしてすぐに、約束を紙に書いて掲示したり、看板を作ったりと、お祭りに遊びにくる子にも分かるようにしていきました。

 「どうしたらいいかな?」「こうしてみよう」と、試行錯誤を繰り返しながら、遊びが広がってきています。「なかなかお客さんがこないな…」と呟く子も出てきました。お祭りをもっと盛り上げていく方法を子どもたちと考え、楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 少人数の異年齢の子が集まって、話し合いをしたり、やりとりを楽しんだりすることが増えました。

  • 困ったことが起きたことで、どうすれば楽しく遊べるかを考え、ルール作りに発展しています。

(佐々木 理乃)

 
つきグループ
今日は どうする?

 話し合いの時には、みんなの顔が見えるように丸くなるように座ります。輪の中に入れないでいる子を見つけると、年長児が「ここいいよ」と年下の子を輪の中に入れ座り直すようになってきました。

 先日、話し合いをしていた時に『虫研究所』の子たちが、かなへびの観察をして気付いたことを教えてくれました。大きさやお腹の色が違うことを知り、『虫研究所』の子たちが観察している様子を見て、興味を持つ子が増えてきました。園庭に行った時には虫研究所の子たちを中心に園庭内を案内します。かなへびがどこにいるのか、大きさの違いや雄雌の判断の仕方等、勿論『虫研究所』の解説付きです。自分の知っていることを他の子に伝える、他の子も知っている子に聞いて一緒に何かを発見する楽しさを感じてきています。

 

 『キッチンカー・サーティーワンアイス』のグループも張り切っています。メニューを見ながら、飲み物や食べ物、お菓子を製作しています。作りたいものを決めると「私は○○を作るね」「私はチョコにする」と伝えると分担して作っていきます。作る前に何人かで集まり、その中の一人が「研究しよう」と言います。材料と何を作るかを話し合いで決め、作り始めると「それいいね」「それどうやった?」とやり方を聞き、相手のアイデアを認め、さらに協力しながら作ることでよりおいしいものができあがります。それぞれのチームが「今日は、こんなことをしてみよう」「○○を作るといいかも」と、弾んだ声で話し合う様子が伝わってきます。『○○やりたい』から始まった活動が、グループ全体に広がってそれぞれの個性を生かした活動に広がってきました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年下の子に声をかけながら一緒に製作や活動する姿が見られ、異年齢で関わることをたのしむことができるようになってきました。

(伊藤 紀子)






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