むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみこども園の2025年7月の様子

くもグループ
鉄棒って楽しい

 毎朝の活動の話し合いのとき、「運動遊びがしたい」と意見が出たときがありました。その一声に「○○がしたい」「みんなで走るのはどう?」などやりたいことで話が盛り上がっていきます。

 子どもたちが『やりたい』と言っていた遊びを行う中で、一番夢中になって取り組んだのが鉄棒でした。まずは基本の動きで鉄棒を握ってくぐったり、ギューバタバタをしたり、鉄棒に足の裏をくっつけたりすることを楽しみました。基本の動きをしたあと「前回りやってみたい」と話が出ました。「いいね。やってみようよ」と早速挑戦してみます。腕で身体を支える腕支持の姿勢からゆっくり身体を前に倒します。足が離れているのが怖い子は私の足の上に乗り、足が着いた状態でできるように支えました。完全に頭が下に向くと後は足を下ろすだけです。足がマットに着くと「おお、回れた」と初めてできた子は安堵のような嬉しいような表情をしていました。一度できると「もう一回やる」とさらに張り切っていました。近くで見ていた子にもそのやる気が伝わり、『やってみようかな』と思うきっかけになっていました。

 

 今ではできるようになったことが自信になり、他の技にも挑戦してみようとする子が増えてきています。二歳児や年少児も年中児や年長児の動きを真似したり、できることをやりながら身体を動かす楽しさを感じています。担当の『身体を動かすことが好き』という気持ちが少しずつ子どもたちにも伝わってきているのかなと感じました。これからどんなことに興味を持ち、楽しんでいけるかが楽しみです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたいという気持ちを大切にしながら補助をすることで、「できた」というときは一緒に喜んだり、応援したりの声掛けに繋がりました。
    そして、次のやってみたいに挑戦する意欲が高まりました。」

(上田 彩乃)

 
うみグループ
楽しかったことを発表しよう

 振り返りの時間を使って、今日の楽しかったことや困ったこと等を発表し合う場を作っています。私が「今日、楽しかったことやおもしろかったことを教えてくれる人はいますか?」と聞くと、年長児や年中児を中心に「はい、はい」と手があがります。

 話の中心は午前中にあった活動の中でのできごとを教えてくれる子が多いです。「虫探しが楽しかった」という話が出ると、その様子を見ていた子、一緒に虫を捕まえていた子たちから「かなへびはいなかったよね」「でも、小さいバッタとカマキリはいたね」等新たな話や付け足しの情報が入ります。 また、年齢での活動時には、それぞれの年齢での楽しかった話が出てきます。特に探検隊やにほんのこころプロジェクト歌は、他の子たちがどんなことをしているのかを知る機会にもなっています。年長児が教えてくれた『滝』の話はみんな不思議そうな、でも『楽しそう』という気持ちが、話をしている子からも、聞いている子たちからも伝わってきました。

 

 今はまだ、話をしてくれるのは年長児と年中児が中心です。年少児や二歳児の子たちは、そんな年長児と年中児の様子を真似て、手を挙げてみたり、「たのしかったよね」と言って、気持ちに共感してくれる子もいます。

 毎日グループ活動をしていますが、グループ全員の子と過ごしているわけではありません。この振り返りの時間が、他の子が今何を楽しんでいるのかを知ったり、話を聞いて子どもたちの中での『楽しそう』を見つけるきっかけにもなっています。

 これからもひとりひとりの『楽しい』 を伝え合い、グループみんなの『楽しい』が広がっていってほしいなと思います。また困ったこと、嫌だったこともみんなで共有し解決していっています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 暑い日が続いてるので、こまめに水分補給を行なったことで、熱さに負けず元気に遊びました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
屋外遊戯室へ!

 ながれぼしグループで屋外遊戯室に行きました。以上児室の大きな窓の前まで行くと、二歳児の子が「わあ」「ここ?」と嬉しそうに声をあげました。

 屋外遊戯室に出ると自然に年長児と年中児の子が、二歳児の子を案内しようと屋外遊戯室ツアーに早変わりです。「こっちにおいで」「ここはね…」と案内役のガイドさん達が優しく丁寧に教えていたので、二歳児の子たちは安心してツアー終了後すぐ遊具に向かうことができました。大きな滑り台にも「見ててね」と声をかけるくらい余裕で手を振って滑ったり、吊り輪にぶら下がってみたりと、思いっきり駆け回りながら遊びました。

 ひとしきり遊んだころ、登り棒を登ったり、雲梯を渡ったりする以上児の姿に気づき始めました。『どうやってやるんだろう』『自分もやってみたい』というような表情で以上児の姿にくぎ付けになっていました。

 

 そんな二歳児の姿に気づいているのかいないのか以上児の子は、雲梯を頑張った子の手にマメ(がんばりマメと呼んでいます)があるかどうかの話題が出ていました。お互い見せ合って「すごいね、頑張ったね」「私もあるよ」とたたえあっているところが、すてきだなと思いました。お互いが刺激になってまた一段上を目指す励みになっているようです。そのうち一番長くぶら下がった人が勝ち、というルールで雲梯ぶら下がり競争も始まりました。「腕が千切れそう」と言いながらも、周りの子の姿を見てギュッと雲梯を握る手に力がこもります。『負けないぞ』という気持ちがメラメラとが燃えていました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 振り返りの中で、困ったことや分からないことを発言することが増えました。
    そのことについて年上の子が教えてくれたり、みんなでどうしたらいいのか考えたりしながら解決することができました。

(佐々木 理乃)






むつみ乳児保育園の2025年7月の様子

乳児
プールに入れたよ

 

 七月に入ってもじめじめとした暑さが続き、梅雨明けはいつだろうと感じさせるような天気が続きました。そんな中でも子ども達は暑さに負けず、テラスでの水遊びを楽しんでいます。

 乳児保育園のプールは、斜面を這い這いで上り下りした先にプールがある渚プールです。その斜面に水を流して濡らし、少し上りにくくしています。それは、子どもたちがしっかり足の指で蹴らないと上れないようにしているからです。そこを上ることで自然にける力が付きます。子ども達は手をついてはいはいをしないとプールには入れないようになっています。

 

 一歳児の子たちが次々とプールの中に入って行くと、その様子を見ていた乳児の子達は、自分たちもはいはいの姿勢になって斜面を上ろうとしました。ところが、なかなか前に進めず滑り落ちてしまいました。何故上れないのか悔しそうな表情で挑戦していましたが、そのうち滑り落ちそうになった時ぐっと踏ん張るようになりました。私たちの心の応援も最高潮に達し、その足の力が心持強くなってきたと感じるころ、ついに足の指で蹴って上れるようになっていました。プール内に入った時は、みんなが笑顔でいっぱいでした。

 初めて水遊びをする子のために、最初は水を入れずに遊んでみる事にしました。水がないことで怖がったり、様子を見たりしてた子どもたちが、積極的に中に入って遊ぶようになりました。

初めてのプール大作戦は、大成功です。これからも水分補給もこまめに行いながら、暑い夏を乗り切りたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日はテラスで水遊びをして、汗を流すことができた。また、気温に応じてこまめに着替えも行ない、暑い日を快適に過ごすことに繋がりました。

後藤 和笑

 
一歳児
優しい気持ち

 梅雨の前に暑過ぎる夏が来てしまったような天気です。そんな暑さにも負けないくらい子どもたちは、園庭やテラス、室内どこでも元気いっぱいです。そんな生活の中で、少しずつ自分でやってみようと挑戦することが増えてきました。

 巾着の開閉や着替えは『自分で』と、私たちの手伝いを拒否します。そして、たとえ上手くいかなくても、どうにか開けようと「んー」と両手に力を込めて開けます。それだけ真剣なのでコップやおしぼりが出てきたときは、喜びがひとしおです。そして嬉しそうな表情でこちらを見てくれるので、私達も応援していた分うれしい気持ちで一杯です。

 

 また、『自分でやりたい』の気持ちと同じくらい、『やってあげたい(お手伝いしたい)』気持が溢れています。私たちが「お水飲みましょう」や「園庭に行きますよ」と言うと、自分のことよりも他の子の巾着や帽子を探して渡してくれます。一つの成功がどんどん次の挑戦へ広がっていきます。「ありがとう」と言われると照れたような表情をしながらも嬉しそうです。さらに泣いている乳児の側に来て、同じ体勢になり玩具であやしたりしてくれます。一歳児の中でも月齢に差はありますが、みんなが他の子を思って接してくれている優しさが良いなと思います。

 話せる言葉が多くなり、言葉で伝えようとする場面が増えてきました。上手く伝えられない時は私達が代弁しますが、私達より先に困っている子に気付き、手を差し伸べるていることがありました。周りをよく見ているなと感心すると同時に、困っている子に寄り添っている気持ちが素敵だなと心が温かくなります。

 子どもたちの今の心の育ちを大切にし、『やりたい』『やってみたい』だけでなく『やってあげたい』の気持ちにもじっくり関わって行きたいと思いました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温に応じた園庭の活動や水遊びをしました。その都度水分補給も欠かさずに行うことで、元気に遊べました。

  • 子どもたちの『やってあげたい』『やってみたい』の気持ちを大切にし、上手くいかない時は私たちが手伝いながら行いました。

岡本 亜優真






むつみこども園の2025年6月の様子

くもグループ
いいところ見つけた

 「なんか気持ちいいね」「涼しい気がする」これは、晴れて気温が上がった日、支援学校の駐車場横にある林に遊びに行った時の子どもたちの感想です。

 支援学校まで歩く間は「暑いね」「汗が出るね」と言っていた子どもたちですが、林の中に入った途端に違いを感じたようです。林にある木々の間から差し込んで来る光は暑さを和らげ、心地よい空間になっていました。園庭や公園での活動が大好きで暑さに慣れているからこそ、心地よさや涼しさも敏感に感じ取り言葉に出来るのかもしれません。

 

 林の中にはまつぼっくりや大きな木の皮、木の枝など遊びの材料がたくさんあります。それらを使って釣りが始まったり、料理をして振舞ったり、次々に遊びが考え出されていきます。もう一つ、林の中には子どもたちが大好きな大きな石があります。子どもが数人乗れる大きな石です。誰かが名付けた大きな石は『宇宙人の車』と呼ばれ、順番待ちの列が出来るほど人気です。保育教諭体験で、ぜひ『宇宙大冒険』に参加してみませんか。

 まつぼっくりが落ちて潰れた物がたくさん落ちていました。それを見つけた子どもたちから「バラが乾いたんじゃない?」「うんそうかもね」と会話がきこえてきました。確かにそれは乾燥し、潰れてバラの花の様になっているように見えました。子ども達には潰れたまつぼっくりも、もう一度命を吹き込まれた素敵なバラの花に見えたのだと思います。その宝物を拾って袋に入れて大切に持ち帰りました。暑い中でも涼しさと、子どもたちの無限の世界に引き込まれた楽しい時間でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎日時間を決めて『まほうのみず』を飲むようにしています。喉が乾いた時には水やお茶も自分で飲みます。なぜ水分を摂るのかが分かりすすんで水分補給をすることができるようになってきています。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
手伝ってあげる!

 うみグループになって三ヶ月。年長児の子どもたちは、ペアの二歳児や年少児のお手伝いをはりきってやっていいます。年中児の子どもたちもペアの子を覚えて、グループで集まったり園庭に行く準備をする際に、気にかけてくれるようになってきました。そんな中、年少児の子どもたちにもある変化が見られました。

 園庭に行く準備をしている時のことです。二歳児の子が靴下を持って来ました。いつもはペアの年長児に手伝ってもらいながら履いているのですが、この日はペアの子がお休みでした。座ってつま先から入れてみようとしますが、靴下の口が広がらずなかなか入りません。私が手伝おうと近付いたその時「〇〇ちゃん手伝ってあげる!」と声が聴こえました。そう言って駆け寄ってきたのは、なんと年少児の子でした。「ほら、ここに入れて」という言葉やまなざしからは、私が手伝ってあげるという強い意志が伝わってきます。こうして二歳児の子は無事靴下を履くことができ、手伝ってもらえてホッとした表情を浮かべていました。

 

 年少児の子どもたちも、三ヶ月前まではグループの最年少で、年長児や年中児にお手伝いをしてもらっていました。その時に、手伝ってもらって安心したこと・嬉しかったことが心の中に残っていて、困っている二歳児を目の前にした時に自然と体が動いたのかもしれません。「同じグループの子が困っていたら手伝ってあげる」という気持ちや、自分より小さい子の面倒を見たいという思いが年少児を動かし、一つ階段をのぼるきっかけになったようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日が続き、汗をたくさんかくようになりました。活動の前や合間、給食やおやつの前など、こまめに水分補給をしました。そのため「のど乾いたから魔法の水飲みたい」と自分から水分を摂ろうとするようになってきています。

(和賀 和香菜)

 
ながれぼしグループ
みんなでするダンスが楽しい

 ながれぼしグループが、夏に向かって燃えている活動があります。みんなの気持ちが一つになり始め、めらめらと燃える活動、それは『ダンス』です。天気がいい日でも、雨の日でも活動の話し合いの時に必ず出てくるのが『ダンスがしたい』という声です。なので、必ずダンスをしてから園庭や公園に向かうことになります。

 今グループで夢中になっているのが『ソーラン節』です。まだ曲名が決まっていない為、こども達は「どっこいしょーどっこいしょーやりたい」と言います。知っている子は自ら前に出て、腰を下ろして右手をまっすぐ前に伸ばして『かまえ』のポーズになります。それをみんなに見せたいという気持ちが強く自分の満足したポーズを決めながら曲が始まるのを待ちます。曲がはじまると、「お祭りで聞いたことある」「見たことある」と前で踊っている子を見てまねて一緒に踊り始めました。途中で、「どっこいしょー」「はいはい」など曲に合わせて威勢のいい声を出すところが人気です。

 

 その他に、もう一つ新しい曲でダンスをしたいと話し合いが進んでいます。自分たちが決めた曲に振り付けを考えています。色々なアイディアが出てきて、ながれぼしグループならではのダンスが増えていこうとしています。

 初めは個人がそれぞれ踊りたい曲を出していましたが、今は「これならみんな知ってるんじゃない?」とグループみんなで踊れる曲を考えて選ぶようになってきました。『自分が楽しい』から、『みんなで踊ると楽しい』に変わってきているところに夢中になる秘密があるようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 汗をたくさんかく季節になり、着替えや水分補給をすることで、元気に活動できました。

  • 話し合いの中で、二歳児や年少児が、みんなの前で話す機会が増えたことで、語彙数も増えてきました。

(高橋 彩夏)






むつみ乳児保育園の2025年6月の様子

乳児
いつもと違うね

 

 いよいよ東北地方も梅雨入りしました。気温に大きく差が出る日が続いています。そんな中でも子どもたちは、暑さに負けず晴れた日は園庭で活動を楽しんでいます。 

 6月の保育参観では、親子が裸足になって足の裏に大地を直接感じる経験をしました。それから子ども達は、園庭に行くときは裸足になると思ったようで、うれしそうに外に向かいました。今まで靴を履いて遊んでいた子たちは、芝生の上を直接裸足で歩くことで足の裏にとても良い刺激を感じたようです。芝生のふかふかした感じやでこぼこした感じなどそれぞれ色々な感じ方があるようです。今まで歩いていた杉の床やテラスの人工芝、さらにマットやじゅうたんなどとは違う刺激を確かめているようでした。それは、ゆっくり歩く子、歩いては立ち止まりを繰り返す子、何の躊躇もなく歩き回る子など一人ひとり違う反応を示していることで分かりました。

 

 6月中旬の雨上がりの翌日 元々水たまりに入って遊ぶことが大好きな子達には最高の日になりました。水たまりへと向かった子達でしたが、中に入ろうと一歩足を踏み入れると、固まってしまいました。今まで靴で入っていたのでじわじわと感じた冷たさが、裸足に直接感じたことですぐに入ろうせず『いつもと違う』になったのかもしれません。

 水の中ではゆっくりゆっくり片足ずつ確かめるように歩きました。もちろん目線は足元でした。足にまとわりつく泥水や泥で見えない地面を探るよう進みます。慣れてくるとゆっくりだった動きが変わり、今まで通り水たまりの中を歩いて遊び始めました。それからは、水たまりがあるとまっ先に跳んで行きます。子どもたちが裸足で遊ぶようになって、大地をしっかり踏んで歩くようになったようです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日は、着替えや水分補給をこまめに行なうことで、暑い日も快適に過ごすことに繋がりました。

 
一歳児
お散歩楽しいね

 天気にも恵まれ、毎日のように散歩や園庭に出掛けています。この日も朝から快晴、窓から外を眺めては、『早く外で遊びたい!』とうずうずしている様子です。水分補給や排泄などの準備を終え「公園に行こう」と声をかけると、「しゅー」「っこ」と滑り台やブランコなど、乗りたい遊具を伝えてくれます。

 公園ももちろん楽しいのですが、公園までの道のりも大好きな一歳児さんです。道路にはトラックやバイク、自転車など色々な車が走っています。通り過ぎる時に手を振ってくれる方、「いってらっしゃい」「かわいいね」など声をかけてくれる方、それに手を振ったり「ばいばい」と応えたり姿はまさに有名人のようです。

 

 知っている言葉も多くなり、「あか」「きいろ」「おおきい」「いっぱい」など言葉がたくさん飛び交う賑やかな散歩道です。道端の草は背が高くなって青々と茂り、花はハルジオンや色とりどりのパンジーなど、春とはまた違った表情を見せてくれます。それに気づくと、「あっあっ」と指をさしてみたり少し足を止めて眺めてみたりします。 仁坂公園の柵が見えてくると、子どもたちの気持ちは一斉に公園に向きます。「こうえんあった」「しゅーしゅー」と口々に言ったり、早歩きになったりする姿からは興奮している気持ちがひしひしと伝わってきます。公園に着くと、乗りたい遊具まで一直線です。一番の人気は滑り台です。上まで行くと「やっほー」と元気に手を振り、声を出しながら滑る表情はきらきらと輝いています。

 途中で二回ほど水分補給を挟みながら存分に遊んだ後はもう一頑張り、園まで歩いて帰ります。段々体力もつき、遊び疲れていながらも自分の足でしっかりと歩いて帰る姿はとてもたくましいです。

 七月になるとプールが始まり、散歩は一旦お休みになります。秋の散歩を心待ちにしながら、プール遊びを全力で楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が多くなってきましたが、着替えやこまめに水分補給をしながら活動しました。
  • 園庭や園周辺の散歩など戸外にたくさん出て体を動かし、子どもたちと一緒に様々な発見を楽しみました。





むつみこども園の2025年5月の様子

くもグループ
公園に行こう!

 「公園に行こう」の一声で、仁坂公園まで出かけました。二歳児の子どもたちにとっては、おなじみの大好きな場所です。今年度くもグループとして、初めて出かけることになりました。

 並んで一列になっていくために、年中児と年長児の間に二歳児と年少児が入りました。ところが、歩幅も違えば、歩く速度も違います。当然ですが、どうしても間が空いてしまうことがありました。すると、それに気が付いたすぐ後ろを歩く年上の子が、そっと「前に進むんだよ」と知らせてくれました。新しいグループとしては初めてでしたが、一列に並んで歩くことを意識しながら公園まで辿り着くことができました。

 

 公園に到着すると『遊ぶぞ!』という楽しみな気合が入り、それぞれ好きな遊具の場所に向かいました。二歳児、年少児の子どもたちもそれぞれ好きな遊具で遊び始めましたが、なぜか視線は年中児、年長児の子どもたちに向かっています。ブランコを漕いだり、回転遊具を押し合って遊んだりしているのにくぎ付けです。そのうち、見て真似をして遊んでみる子もいました。今まで遊んでいた遊具と同じはずなのに、年上の子どもたちの遊びは魅力的に感じるようで、違う遊具のように映っているようでした。それが、公園から帰るまで繰り広げられました。

 二歳児、年少児と年上の子がペアを組み、活動する時間も大切にしていきたいことのひとつです。子どもたちの興味や関心がさらに広がって、楽しさがさらにアップできたらと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 晴れた日は戸外での活動が中心でしたが、お絵描き、ブロックなど他の活動がしたい子もいました。他の時間で活動できるようにしたり、他のグループと一緒に活動できるようにしたことで、自分がしたい活動を十分に楽しむことができました。

(上田 彩乃)

 
うみグループ
どっちにも行きたい…でも

 グループで集まり、活動の話をしていた時のことです。年長児と年中児を中心に話が進み「公園に行きたい」「園庭に行きたい」と行きたい場所が二手に分かれました。

 「公園がいい」「園庭で虫探ししたい」とどちらも譲れません。私が「どうしようか」と言うと、「じゃあ、明日公園に行ったらいいんじゃない?」と年長児の子が一言。その言葉を聞いて園庭に行きたい子たちは「いいよ」と言いますが、公園に行きたい子たちは納得できません。しかし、提案された『明日』は年長児の行事が入っていました。そのことを伝えると「そっか」とまた振り出しに戻ります。「その次?」「次の次?」と話している子どもたちの中でも混乱してきているのがわかりました。

 

 そこで、行事が書いてあるカレンダーを準備して、今日の日付、今週の予定を子どもたちと確認しました。その中で「ここ、何も書いてないからこの日には行けるんじゃない?」と子どもたち同士の話し合いの中で、候補日を決めました。最終的に、その日は園庭に出掛け、公園は別日に行くことになりました。

 最初は『自分の行きたい』を叶えようとする話でしたが、後半になると『みんなで行きたい』を考える話になっていきました。二歳児は私たちと年長児や年中児が話すのを不思議そうな表情で聞いていました。年少児は少し難しかったようで、その場を離れていく子もいましたが「公園」「虫探し」等興味のある言葉が出てくると「私も行きたい」と自分の気持ちを伝えにきました。

 この日の話が終わったのは間もなく十一時になろうとしている頃でした。時間はかかりましたが、子どもたち自身が納得できたこと、子どもたちの中でも色々と考え、話ができるようになってきたことに成長を感じました。これからも、このような話し合いをしながら、グループ活動を行っていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 戸外での活動をたくさんしました。ペアで行動したことで、二歳児も自分のグループの仲間がわかり、意欲的に準備し活動に向かうことに繋がりました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
散歩中の発見

 毎日の活動の話し合いで「公園にいきたい」と話が出ることが増え、五月は沢山散歩に出かけました。

 パートナーは、散歩に行く時にも活躍します。準備の時には「靴下履くよ」「○○ちゃんのリュックはどれ?」と、戸惑っている二歳児のことを手伝ってくれ心強い味方になっています。以上児の子に教えてもらい、少しずつ準備の流れが分かり、二歳児も今では自分でやってみようとすることが増えてきました。

 

 初めてながれぼしグループで公園に行った時は、二歳児の子は歩くことで精一杯な様子でした。そんな姿に気づいたパートナーが「そこに穴があるから気を付けてね」「もう少しでつくよ」と、さりげなく気遣ってくれていました。また、自転車や車が通るときには止まること、横断歩道を渡るときには信号を見ることなど、以上児の姿を見ることで同じようにまねている様子から、以上児が良い見本となっていることが分かりました。

 多い時には週に四回、公園にいきました。少しずつ歩くことに慣れてきて、だんだん地域の様子にも目が向くようになってきました。西山児童公園に行くまでの道では「なにかあるよ」と看板を見つけた子がいました。その一言にみんなも注目して見ます。「うさぎが描いてある」「うさぎさんのお店屋さんなのかな」と、自分が思いついた話も広がっていきました。歩く中での発見は、自分だけで歩くのとは違う楽しさがあるようです。

 これからも子どもたちの行きたい所へ出かけ、発見を楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高くなってきたので、気温にあった服装の確認や水分補給を十分に行なうようにしたことで、散歩、ダンス、しっぽ取りと、戸外でも室内でも身体を沢山動かすことができました。

(佐々木 理乃)






むつみ乳児保育園の2025年5月の様子

乳児
この感触おもしろいね

 

 気温が高くなったり低くなったりと不安定な日が続いています。そんな天候にも影響されず子どもたちは室内や園庭で元気に活動しています。

 ある日、私たちが小麦粉粘土の準備をしていると、『何が始まるんだろう』とわくわくしなが集まって来ました。タライの中に小麦粉を入れたものを見せると「ん」と顔を近付けさらに興味がわいたようです。水を入れて混ぜていると、『これなんだろう』と不思議そうな表情で小麦粉粘土が出来上がるまでその様子をじっと見ています。興味のあるものへの集中力の高さに驚きました。

 

 出来上がった粘土を順番に渡していくと『早くやりたい』『早くちょうだい』と、身体を前のめりにして元気にアピールします。自分の前に小麦粉粘土が渡ると、確かめるように見つめます。十分見つめた後はゆっくり手を伸ばします。最初は、人差し指でそっと突いてみます。小麦粉粘土に自分の指の跡が残ると「ふふっ」と微笑み、もう一度人差し指で突きます。それを何度も繰り返し突いて沢山の窪みができました。私たちが「いっぱいあるね」と言うとこちらを見て嬉しそうに笑います。「へへっ」と声を出して笑っていると、隣に座っていた子も目を合わせて笑い合います。まるで『楽しいね』と話しているようで楽しさを共有できた時間でした。さらに、別の子が小麦粉粘土を引っ張ると途中で千切れることに気が付きました。別の遊び方に気が付き、早速自分でも試していました。テーブルに千切れた小麦粉粘土でいっぱいになるととても満足そうです。

 子どもたちは色々な実験(試し行動)をしながら遊びの輪を広げています。これからもその瞬間を見逃さないよう沢山活動していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 晴れた日にはバギーに乗って園周辺の散歩や園庭に出て活動し、こまめに水分補給をしました。

(久米 凜南)

 
一歳児
子どもたちの大発見

 子どもたちは遊びの中でたくさんのものを発見して、その時ならではの遊びを楽しんでいます。

 ある晴れた日、床を撫でている子がいました。よく見てみると窓から朝陽が差し込んでいました。私も一緒に触ってみると、床はほんのりと暖かく、子どもたちはそのことに気が付いていたようです。しばらく触っていると「あっ」と何かを指さしました。その先にあったのは自分の影です。自分が動くと同じ動きをすることに気付いたようです。それが不思議で、面白くもあったようで、しばらくのあいだ影との触れ合いを楽しんでいました。

 

 雨の日も子どもたちの発見は続きます。桜並木側の窓から外を見ていた子が、右耳にそっと手を当てていました。窓のすぐそばには、屋根からの雨垂れでできた水たまりがあり、雨粒が落ちるたびにパシャンッと音がなっていました。その音を集中して聞きたいために耳に手をあてているのかと思いました。その子のよく聞きたいという気持ちが表れていました。また、別の子は園庭をじっと見つめていました。視線の先にあるのは大きな水たまりです。雨が降るたびに水面が動くことに気が付いた様でその動きに魅了されているようでした。雨が上がった翌日からも、その水たまりは大人気です。園庭に出るとまっすぐに水たまりに向かい、全身が泥だらけになるくらい遊んでいました。

 子どもたちの発見には毎回驚かされ、感心させられます。私たちでは見逃してしまうようなことも、子どもたちにとっては大きな発見です。その発見を私たちも共有できることがとても嬉しいです。これからも発見を喜び合いながらたくさん遊んでいこうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 晴れた日はたくさん戸外に出かけました。気温が高くなる日は、こまめに水分補給をしながら過ごしました。

(高橋 麻衣)






むつみこども園の2025年4月の様子

くもグループ
始まりました

 にじグループからくもグループへグループ名が変わりました。グループ名が変わり戸惑うのではないかと心配をしていましたが、子どもたちの対応はさすがに柔軟です。すぐにグループ名を自分達のシンボルにして活動しています。いつも間違えるのは私だけで、「にじグループさん」と呼ぶと「違うよ。くもだよ」と笑顔で知らせてくれます。(覚えるまでしばらくかかりそうです)『くも』という由来を考えた年長児からその理由をきくと、『くもって色々な形があるでしょう』と答えた通り個性豊かなグループの一員として迎えてもらっています。

 

 今年度からみんなで集まると、セカンドステップの落ち着くステップをしています。二歳児はまだセカンドステップを行っていないのですが、一緒に座り参加しています。他の子の様子を見ながら落ち着くステップをしたり、気持ちの言葉を聞いたりしながら自分の気持ちを言葉で話してくれる子が増えてきました。

 ある日の帰りの時間のこと、「早く花壇見に行こう」とお母様に声をかけている子に気づきました。話を聞いてみると、毎日帰る前に花壇によって、二人でチューリップの成長を見ることを楽しみにしているとのことです。私はチューリップのことを忘れていたので、仲間に入れてもらい一緒に花壇に見に行きました。そこにはもうすぐ咲きそうなチューリップが私達を待っていました。二人は、毎日観察して写真を撮っていたと話してくれました。秋の終わりに球根を一緒に植えたことを覚えていて、花が咲くのを楽しみにしていてくれたくれたことがとても嬉しかったです。また、私たちグループの楽しみもひとつ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 4月は雨天が多く、園庭や散歩に行く回数が少なかったので、5月はたくさん歩きたいと思います。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
うみグループスタート!

 新しく八名の二歳児が仲間入りし、『うみグループ』がスタートしました。年少児、年中児、年長児はひとつ大きくなった喜びで、とても張り切っていました。二歳児は兄弟がいる子が多く、困った時に助けてくれる人がいるという安心感が感じられました。また、二歳児は好奇心が強く、グループの中に入っても、他の年齢の子たちに負けることなく、いろいろなことに興味を持っていました。

 

 グループのみんなでこども園の探検をした時です。最初は年中児や年長児と手を繋ぎ、探検していたのですが、何か気になるもの、興味があるものを見つけると『あれは何だろう』と目を輝かせて指をさし、知らせてくれます。それに気付くと、年長児が「ここは○○だよ」「これはこうやってね…」と部屋の名前や玩具の遊び方を教えてくれていました。私たちが話をすることもありましたが、自分の側にいる二歳児の小さな呟きを聞き逃さず、そっと答えてくれるのは年長児の優しさが伝わる素敵なところです。そんな年長児の姿を見て、年中児や年少児も自分たちなりに二歳児のお手伝いをしてくれたり、自分の知っていることを教えようとしたりする姿が見られます。

 遊びの中でも、以上児の遊びの中に二歳児が入って一緒に遊ぶということが多く見られます。自分たちの遊びを楽しみつつ、その中に二歳児を巻き込んで楽しんでいます。今まで楽しんできた外遊びに加えて、ドレスを着てのなりきりごっこ、レゴブロックやラキューを使っての物作りが始まっています。

 自分の『楽しい』をみんなに発信して、たくさんのむつみステージを開催していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎朝グループで集まり、お互いに話をする、聞く時間を作りました。自分のグループを覚えたり、自分の気持ちを伝えることができるようになってきました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
みんなでやれば楽しいね

 新年度が始まってあっという間に一ヶ月が経とうとしています。初めての場所や生活で不安な気持ちの二歳児を気にかけて、同じグループの以上児の子が「こっちだよ」「ながれぼしグループは今○○しているよ」など、優しく声をかけてあげる姿が毎日のように見られます。

 そんなある日活動の話し合いをしていると「しっぽ取りがしたい」と、意見がまとまったのでみんなでしっぽ取りゲームをしました。紐の先に洗濯ばさみが付いたものを、しっぽに見立ててズボンの後ろに付けます。「やりたい」とまだルールがわからない二歳児もしっぽを付けてやる気満々です。すると年長児や年中児の子が「走って逃げるんだよ」「このしっぽ取られないように注意ね」と声をかけてルールを教えてあげていました。

 

「よーいどん」の声に合わせて走り出し、おにに掴まらないように逃げます。しっぽが取られて、どうしたらいいか困っている二歳児や年少児を見つけると「こっちだよ」「次頑張ろうね」と背中をとんとんと優しくタッチして励ましてあげる姿も見られました。その後も何回か繰り返して行なったので、ルールをすっかり覚えて「楽しかったね」「またやろうよ」とみんなで大いに盛り上がりました。分からないことがあったり困っている時に声をかけるのはもちろんですが、年下の子を思いやったり、励ましたりする年中児や年長児がいてくれたからこそ二歳児も安心できたようです。

 少しずつ生活に慣れてきて、グループ活動でも自分がやりたい遊びや好きなことを話すことができるようになってきました。自分の『好き』をどんどん共有できる場をこれからも作って行きたいと思います。一年間よろしくお願いします。 

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • グループで過ごすことで、自分のグループの仲間を覚え、園庭や室内で好きなことを一緒に楽しみました。

(高橋 彩夏)






むつみ乳児保育園の2025年4月の様子

乳児
どきどきわくわくスタート

 

 気持ちのいい天気の日が増えてきたので、園庭で外気浴をしたり、バギーに乗って園周辺の散歩に行ったりしました。 

 園庭でふきのとうやつくしを見つけました。ふきのとうを取って触ってみると、手全部を使って掴んでつぼみの部分のふわふわした感触を確かめたり、茎の部分の硬いところなどを触ったりして観察をしているようでした。つぼみが取れるとハッとした表情で私を見ます。私が「ふきのとうだね」「取れちゃったね」と話しかけると、私たちの方を見てにっこり笑いました。つぼみが取れると思わなかったのか、取れた時の感覚が面白かったのか、その後も子どもたちは触ったり引っ張ったり、それはまるでじっくり研究をしているようでした。

 

 バギーで乳児保育園横の桜並木や、支援学校高等部前まで行きました。バギーが動き出すと身を乗り出すようにして周りの景色を見つめます。バギーをとめて、子どもたちの視線の先にあるものを一緒に見て「〇〇あったね」と言うと、子どもたちも満足そうに微笑んでいました。特に乳児保育園横のさくらが満開になると、子どもたちはさくらに釘付けでした。さくらの木を見上げると、太陽の光が眩しかったようです。眩しいけれどさくらが見たい思いが強く、目を細めながら見ていました。

 新入園児の子たちも少しずつ園生活に慣れてきたようで、あちらこちらを探検しています。自分の興味のある所に行ってはのぞいたり、触ったりしながら毎日行動範囲に広がりが出てきました。離乳食も、同様に食べる量が増えてきました。『自分で食べる』を大事にして、楽しい食事をしながらいろいろな食材に挑戦しています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 環境が変わって不安そうにしている時には抱っこや、一対一の関わりをしたことで、安心して過ごせるようになりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
はじめの一歩

 新しい仲間が増え、七名の一歳児たちは毎日パワフルに活動しています。

 初めて見る景色、人に最初は慣れずに座っているだけだった子も、自分からはいはいや歩いて動けるようになって来ました。発見したものを「おー」と声を出し教えてくれます。「○○あったね」の声に繰り返し言葉で返してくれます。園庭で遊ぶだけでなく、赤坂の町へ探検にも出かけました。初めは一〇七号線を走る大きなトラックや重機に、驚き足が前に進まないこともありましたが、慣れてくると「こっち」「あっち」と言いながら自分達が行きたい場所を教えてくれました。四月の三週目になると仁坂公園にも行けるようになりました。初めての長距離を誘導ロープから手を離さずに歩きます。仁坂公園に着くと『待ってました』と言うようにリングから手を離し走り出しました。滑り台やブランコ、馬の遊具など子どもたちにとって魅力的な遊具がたくさんありました。迷う間もなく目についた遊具にどんどん乗ります。一緒に行った子と目を合わせて、笑い合い楽しさを共有しているようでした。。子どもたち同士で言葉はなくても、目を合わせ気持ちを共有し合っている姿がすごいなと思いました。

 

 すれ違う地域の方に「こんにちは」「がんばってるね」「おりこうさんだね」と声を掛けてもらい少し驚いた後自信に満ち溢れたような照れ笑いを浮かべています。一歳児の夢でもある『赤坂の有名人になるPART2』のきっかけになったと思います。

 これからも子どもたちと一緒に活動していく中で、地域の方との出会いを楽しみながら過ごしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたい気持ちを大切にし、子どもたちがやっている時は近くで見守りました。

  • 子どもたちの気持ちを聞きながら、散歩に行ったり、指先遊びをしたりしたことで、自分のやりたいこと、行きたい場所を少しずつ言葉にして伝えてくれるようになりました。

(岡本 亜優真)






むつみこども園の2025年3月の様子

くもグループ
始まりました

 にじグループからくもグループへグループ名が変わりました。グループ名が変わり戸惑うのではないかと心配をしていましたが、子どもたちの対応はさすがに柔軟です。すぐにグループ名を自分達のシンボルにして活動しています。いつも間違えるのは私だけで、「にじグループさん」と呼ぶと「違うよ。くもだよ」と笑顔で知らせてくれます。(覚えるまでしばらくかかりそうです)『くも』という由来を考えた年長児からその理由をきくと、『くもって色々な形があるでしょう』と答えた通り個性豊かなグループの一員として迎えてもらっています。

 

 今年度からみんなで集まると、セカンドステップの落ち着くステップをしています。二歳児はまだセカンドステップを行っていないのですが、一緒に座り参加しています。他の子の様子を見ながら落ち着くステップをしたり、気持ちの言葉を聞いたりしながら自分の気持ちを言葉で話してくれる子が増えてきました。

 ある日の帰りの時間のこと、「早く花壇見に行こう」とお母様に声をかけている子に気づきました。話を聞いてみると、毎日帰る前に花壇によって、二人でチューリップの成長を見ることを楽しみにしているとのことです。私はチューリップのことを忘れていたので、仲間に入れてもらい一緒に花壇に見に行きました。そこにはもうすぐ咲きそうなチューリップが私達を待っていました。二人は、毎日観察して写真を撮っていたと話してくれました。秋の終わりに球根を一緒に植えたことを覚えていて、花が咲くのを楽しみにしていてくれたくれたことがとても嬉しかったです。また、私たちグループの楽しみもひとつ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 4月は雨天が多く、園庭や散歩に行く回数が少なかったので、5月はたくさん歩きたいと思います。

(宇都宮 美代子)

 
うみグループ
うみグループスタート!

 新しく八名の二歳児が仲間入りし、『うみグループ』がスタートしました。年少児、年中児、年長児はひとつ大きくなった喜びで、とても張り切っていました。二歳児は兄弟がいる子が多く、困った時に助けてくれる人がいるという安心感が感じられました。また、二歳児は好奇心が強く、グループの中に入っても、他の年齢の子たちに負けることなく、いろいろなことに興味を持っていました。

 

 グループのみんなでこども園の探検をした時です。最初は年中児や年長児と手を繋ぎ、探検していたのですが、何か気になるもの、興味があるものを見つけると『あれは何だろう』と目を輝かせて指をさし、知らせてくれます。それに気付くと、年長児が「ここは○○だよ」「これはこうやってね…」と部屋の名前や玩具の遊び方を教えてくれていました。私たちが話をすることもありましたが、自分の側にいる二歳児の小さな呟きを聞き逃さず、そっと答えてくれるのは年長児の優しさが伝わる素敵なところです。そんな年長児の姿を見て、年中児や年少児も自分たちなりに二歳児のお手伝いをしてくれたり、自分の知っていることを教えようとしたりする姿が見られます。

 遊びの中でも、以上児の遊びの中に二歳児が入って一緒に遊ぶということが多く見られます。自分たちの遊びを楽しみつつ、その中に二歳児を巻き込んで楽しんでいます。今まで楽しんできた外遊びに加えて、ドレスを着てのなりきりごっこ、レゴブロックやラキューを使っての物作りが始まっています。

 自分の『楽しい』をみんなに発信して、たくさんのむつみステージを開催していきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 毎朝グループで集まり、お互いに話をする、聞く時間を作りました。自分のグループを覚えたり、自分の気持ちを伝えることができるようになってきました。

(山内 麻知子)

 
ながれぼしグループ
みんなのつきグループ

 年長児の卒園が近付き、年長児へお礼のプレゼントを作ろうという話になりました。それぞれに、どんなものを作りたいか決めている子が多く「ハートにしようかな」と自分で折れる折り紙のレパートリーの中から決めたり、「何か本で調べたらいいんじゃない」と作り方の本を持ってきて、探す子もいました。その中で、『つき』を作ってプレゼントしたいという意見が多かったのです。

 四月にグループ名が『つき』に変わり、新しい名前が子どもたちの中に定着するまでしばらく時間がかかりました。一年間『つきグループ』としてたくさん活動し、色々な経験をする中で、子どもたちの中で今では『つき』が大事なものになっていったのだなと感じました。それは、プレゼントを作っている時の表情から『丁寧に』という真剣な気持ちはもちろんですが、どこかわくわくした、嬉しいという気持ちも伝わってきたからです。いなくなってしまうのは寂しいけど、楽しかったことを思い出したり、あげたい年長児のことを思い浮かべながら作っていたのだと思います。

 

 四月はみんなそれぞれで遊んでいた子どもたちでしたが、グループとして過ごす中で楽しい事だけではなく、嫌だったことや困ったこともたくさんあったと思います。時間をかけながら、話をして解決したり、たくさんの経験をしたりしたからこそ、グループみんなで遊ぶ楽しさを感じることができるようになりました。 この一年間でみんなと一緒の『好き』が増え、仲間との楽しい時間を大切に過ごせるようになりました。

 これからも、誰かと関わる心地よさや楽しさを感じながら、好きなことを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 年長児や年中児を中心に、自分たちでルールを決めて、遊びを楽しめるようになりました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2025年3月の様子

乳児
自分でできる!

 

 子どもたちは、この一年間たくさんの経験や発見をしました。特に今年度の乳児クラスの夢『染めもの』をしたことで様々な草花に興味や関心を持ちました。

 園庭を這い這いしたり歩いたりしている時、見つけた草花を指差して教えてくれ、それを収穫して染めものに使用しました。ペットボトルに植物と水を入れて振り、色が出てくると少しの色の変化に気づき目を輝かせたり、顔をぐっと近付けてよく見たりしていました。『染めもの』をきっかけにしたことで、特に園庭にあるいつも見ていた植物が興味や関心の対象になったことは私たちにとっても大きな発見でした。また、他の子や職員に積極的に伝えようとすることにもつながりました。

 

 最近、子ども達にはお手伝いブームが広がっています。私たちが食事の準備をしていると、椅子を運んでくれたり、誕生日前の子が眠そうにしているとその子のタオルを持ってきてくれたり、さらに片づけをしていると一緒に箱に入れてくれたり、自分から気付いてお手伝いしてくれる働き者です。「ありがとう」と言うと目じりを下げ、嬉しそうに微笑みます。自分がみんなの役に立つことがうれしいと思える心も育っています。

 一歳児がトイレに行っている様子を見ると『私もできる』と言わんばかりにロッカーからオムツ袋を持ってトイレに行き、便器に座っています。巾着からコップやおしぼりの出し入れをすることも意欲的に挑戦しています。一歳児になる準備はもう整いました。張り切っている姿も頼もしい限りです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 単語が出てきて、言葉で伝えようとするようになってきました。私たちも単語で伝えることで子どもたちの発語を促すことができました。

  • ダンスや手遊びなど振りを覚えて子どもたちも楽しんでやるようになりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
ドキドキ、ワクワク

 四月からの一年間、子どもたちは日々の遊びや生活を通してたくさんのことを発見してきました。初め、足元に向けられていた視線は次第に高くなり、子どもたちの視界は広くなりました。視界が広がったことで、他の子や周りの様子にも気付くようになってきました。泣いている乳児さんに「どうぞ」と玩具を手渡してくれたり、頭や背中を優しく撫でてくれたりなど相手を思いやる気持ちも育ってきています。子どもたちの優しい気持ちがその言葉や行動に表れるようになっていきました。

 

 散歩にたくさん出かけました。行先は支援学校や仁坂公園、赤坂の町です。四月は歩くことに集中していましたが、回数を重ねるごとに周りに視線を向ける余裕も生まれてきました。秋には道路を走っていく車両や、地面の落ち葉にも気付いて会話も増えてきました。「○○に行きたい」と言葉で行きたい場所を教えてくれるようになり、その行く先々で見つけたものを得意そうに教えてくれました。ひとつひとつは子どもたちの宝物になっていきました。そして、それは一人遊びからふたり遊びに、さらに仲間として遊びの人数は増え、いろいろなやり取りも増えています。

 この一年間で経験してきた遊びは、子どもたちの大切な経験になっています。『楽しい』『嬉しい』だけでなく『嫌だな』や『かなしい』もあったと思います。その一つ一つを大切に言葉で伝え、みんなで乗り越えて来ました。

 四月からは憧れのむつみこども園での生活が始まります。その全てを挑戦したり、楽しんだりしながら大きく成長していく姿を乳児保育園から見守っています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • たくさん散歩に出かけ、雪が少なくなってきていること、地面が見えてきていることに気付き、春の訪れを感じることが出来ました。

(高橋 麻衣)






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