むつみ乳児保育園  むつみ幼保連携型認定こども園
社会福祉法人 睦福祉会 むつみ乳児保育園&むつみ幼保連携型認定こども園
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むつみ乳児保育園の2023年8月の様子

乳児
自分での気持ち

 夏の暑さがまだまだ続き、秋の涼しい風を待ち望んでいる今日この頃です。が、そんな気配を見せない子どもたちは毎日元気に遊んでいます。

 一歳のお誕生日を過ぎた子どもたちは少しずつ『ことば』を話せるようになり、片言の言葉を使いながら水分補給時や給食、おやつの時に『ください』と自分の思いを伝えてくれます。おかわりをもらうと自分の思いが伝わった嬉しさや、おかわりをもらえた嬉しさに笑みがこぼれます。

 

 今までは私たちに目線や指さしをしながら『これがほしい』という欲求を伝えていましたが、身振り手振りに加えて自分で覚えた言葉も交えながら伝えてくれるようになったことを共に喜んでいます。また、食事だけだけでなく活動の中でプールバックや着替え、手洗いなどこちらが何も言わなくても自分で進んで準備をしようとする姿が増えてきました。

 私たちは『自分でやる』『やりたい』という子ども達の気持ちを尊重し、できなかった時は手を添えたり一緒にやったりすることで『自分でやった』『できた』うれしさを一緒に喜んでいます。その時の表情は、より一層輝いているように感じます。また、一緒にできたことを喜ぶことで達成感も大きくなりさらに挑戦することにつながっているようです。

 これからも子どもたちのやりたい、やってみようという気持ちを大切にし、こちらが何でもやってあげるのではなく、子どもたちの小さな『つぶやき』や『仕草』にいつでも気付く私達でありたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 経口補水液でこまめな水分補給を行ない体調管理に努めました。
  • 渚プールを上り下りする際や、リズム体操時に足の指を蹴って進むことを意識的に取り組みました。

(岡本 亜優真)

 
一歳児
水遊び、楽しい!

 先月から、子どもたちが大好きな水遊びが始まっています。自分の水着のバッグがわかり「プールやろうね」の言葉を聞くと、自分でバッグを取りに行きます。バッグを開けて、中から水着と帽子を取り出すと、まずは帽子からかぶろうとする子が多いです。外遊び用の帽子と違い、ゴムの部分が固く、なかなか広がりません。それでも指先で帽子の淵を掴み、ぐっと力を入れてかぶります。毎日やっていることで、少しずつ力の入れ方が分かるようになり、今ではスムーズにかぶれるようになった子もいます。水着も最初はバッグから出す所までだったのが、自分で足を通し、上に引っ張るという所までを『自分で』とやろうとする子が増えてきました。

 

 テラスに出ると、タライの周りに集まります。水遊び用玩具が入っているカゴの中からカップやペットボトル、計量カップを取り出して、真剣な表情で移し替えていきます。それが毎日のように行なわれています。しかし、毎日同じことをしているのではなく、日に日にこぼれる水の量が減っていたり、飲み口の広いものから狭いものに移し替えるにはどうしたらいいのかを考えていたり、子どもたちなりに考えて、やってみるということを日々繰り返しています。その中で、子どもたちが発見したことを、少しずつ周りの子にも教えようとする姿が見られるようになりました。また、誰かが「いかない」と言っているのを聞くと「やる?」と声をかけ、手伝ってくれることもあります。同じ場所にいなくても、楽しそうな様子を近くで見ていて、笑顔を見せている子もいます。一人の発見が、少しずつみんなの『楽しい』に広がっているのを感じました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温が高い日が続いたので、汗をかいたら着替えをしたり、一時間おきに水分補給を行ない、熱中症予防に努めました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2023年7月の様子

乳児
水遊びからの発見

 プール開きを行い、待ちに待った水遊びが始まりました。

 テラスにプールの準備ができると、テラスを見つめて『なんだろう』と不思議そうに見つめたり、早く遊びたそうに笑顔で指さしたりしていました。渚プールの中で遊ぶ子と、タライで遊ぶ子に分かれて活動しています。渚プールに入るには斜面を上って行きます。力強く蹴って這い這いで上って行きますが、途中で滑り落ちてしまう子もいました。すると高這いになったり、上る位置を変えて上ったりと自分で工夫しながら上り、折り返しの地点まで来ると後ろ向きになって下りていきます。 最初渚プールの中に入ると水に手を入れて様子を伺っているようでしたが、次第に水面を叩いたり足踏みをしたりして大きな水しぶきを上げ始めました。顔や全身に水がかかっても平気で、どの子も笑顔にあふれていました。

 

 タライではカップで水をすくったり、スポンジ、金魚すくいなどをしています。カップで水をすくった時です。カップの底に開いている穴から水が流れ出てくる様子に興味を持ち、手を伸ばして水を受け止めたり下から覗き込むようにカップを見たりしている子がいました。繰り返していると、今度は水がタライの水面に当たって波紋が広がる様子に興味を持ちました。タライの淵につかまって顔を近づけて見たり、ゆっくり水面をかき混ぜたりと水の動きや変化に興味を持ち、じっくり集中して遊んでいます。周りで同じことをしてもその子一人ひとり違う発見があり、子どもたちも考えたり発見したりしながら遊んでいると感じました。そんな時間を大事にしながら、子どもたちの興味を更に広げていきたいと考えています。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • コップで水分補給をすることで、一人でコップを持ちほとんどこぼさずに飲めるようになりました。また手を挙げたりコップを保育士に渡したりとおかわりが欲しいと意思表示することに繋がりました。

(小田島 千鶴)

 
一歳児
かんぱーい!

 保育室や園庭で遊ぶ中、子どもたちは身の周りの物を様々なものに見立てています。

 ある日、おままごとをで遊んでいる時のことです。数名いる内の一人が「どうぞ」と私にコップを手渡してくれました。その中にはバナナの玩具が入っていて、「バナナジュースです」と紹介してくれます。お礼を言って受け取り、飲む真似をしてから「ごちそうさまでした」と手渡すと、「ありがとごじゃました」と笑いました。そこからジュース屋さんが始まり、私たち職員にだけでなく子どもたち同士でも「どうぞ」とご馳走し合っていました。最後には「のんでくれてありがとう」との返事が返ってくることもありました。

 

 その後、園庭でもジュース屋さんが開店しました。コップに水たまりの水を入れたり、絵の具の色がついた赤や青、黄色や緑の水をペットボトルに入れてみたりします。それぞれの色を見て「こーひーです」「りんごジュースどうぞ」と知っている飲み物に見立ててご馳走し合います。コップを受け取るとお互いに顔を見合ってから「かんぱーい」とコップを合わせ、ひときわ大きな声が響きあう所からも子どもたちの嬉しい気持ちが伝わってきました。 これまで一人での遊びだったものが、子どもたちと職員、そして子どもたち同士と少しずつ変化してきています。やり取りをする中で意見が合わずに衝突してしまうこともありますが、お互いの思いを聞き、代弁しながら、私たちも一緒に遊びを広げていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • こまめに水分を取り、着替えもしながら熱中症や脱水症状の予防に努めました。

  • 『これやりたい』『あれもやってみたい』『自分でやる』など子どもたちからの意見や気持ちを受け止めながら過ごしました。

(高橋 麻衣)






むつみ乳児保育園の2023年6月の様子

乳児
身の周りのことに挑戦

  気持ちのいい天気の日が増え、園庭での活動を毎日のように楽しんでいます。園庭でたくさん遊んだ後は着替えをします。

 着替えは私たちの手伝いが必要なことがほとんどでしたが、今は頭から服をかぶせると自分で服を引っ張りながら「ばあ」と顔を出したり、私たちの動きに合わせて自分で手を動かして袖に手を通そうとしたりします。「着れたね」とほめると本当にうれしそうです。排泄の時も、一歳児がズボンを履く姿を見ることでズボンの履き方を学んでいます。

 

誕生日を迎える前の子たちも着替えをし「気持ちいいね」と言うと、私たちとしっかり目を合わせて微笑みます。 着替えを終えると今度は手洗いです。手洗い場に来ると、自分で水を出そうと蛇口に手を伸ばします。私が蛇口を開けるのを待っている子もいます。初めは水を触るのを嫌がる子もいましたが、「きれいにしようね」と言いながら繰り返し一緒に行なったことで、少しずつ水にも興味が出てきています。手を洗う時に私が「おててごしごししようね」と言って一緒に洗うと、自分で両手を合わせたり、泡が付いた自分の手を見て不思議そうな表情を浮かべたりしています。手を洗い終わった後に「きれいになったね」というと拍手をして嬉しそうです。

 一日の生活の流れが分かるようになってきた子は、園庭から帰ると自分でロッカーの方に来たり、食事の前には水道に向かったりします。一歳児の様子を見て、たくさんの事を学び吸収しています。今後も『子どもたちが自分でできた』という気持ちや、自分でやろうとする気持ちを引き出せるような関わりを心掛けていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 気温の高い日には園で手作りの経口補水液を飲んで水分補給をしました。

  • 階段の上り下り、リズム体操を通して、足の指を意識することに繋がりました。

(髙橋 愛)

 
一歳児
あめあめ、見つけた!

 雨が降った日のことです。雨が降っていることに気付き、窓から外を指差し「あめ、あめ」と言いながら見ていました。私が「雨が降ってるね。カッパ着て、お外に行こうか?」と言うと「カッパ?」と不思議そうに聞きます。雨の日は外に行けないという思いがどこかにあったのかもしれません。「カッパ着たら、お外に行けるよ。行ってみよう」ともう一度話すと「行く!」と嬉しそうに準備に向かいます。

 テラスに出ると、部屋の中で聞くよりも雨の音がよく聞こえました。屋根から落ちてくる雨だれを見る子、水たまりできた雨の模様を見る子等子どもたちは早速色々な発見をしていました。早く近くで見たくて、カッパを着ないで園庭に出て行く子もいた程です。

 

 『カッパを着る』ということが嬉しい子もいました。カッパに当たる雨の音を聞いたり、濡れたカッパを触ったり、濡れることを気にする子は一人もいませんでした。

 カッパを着ての活動が楽しかったのか、雨が降ると子どもたちから「雨見に行く」という声が出てくるようになりました。カッパを着ると思い思いの場所に出かけていきます。最初は水たまりの中に入り、遊ぶことが多かったのですが、次第に視線がいろいろな所に向くようになりました。しゃがみ込んで葉っぱについた雨粒を見つけ「あめ、あったよ」と知らせてくれる子もいました。葉っぱの上にいたカタツムリを見つけました。カタツムリを見つけた時には、手でカタツムリを作って再現したり、聞こえた音を「ぽつぽつ」「あめあめ」等子どもたちなりに表現していました。

 雨の日に外に出掛けた事で天気の変化に気付くきっかけになり、子どもたちの楽しい遊びがまた一つ増えました。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 着替えの機会が増えたことで、自分で服を選んだり、ズボンの着脱がスムーズになってきました。

(山内 麻知子)






むつみ乳児保育園の2023年5月の様子

乳児
みてみて

 晴れの日が続いたり、パラパラと雨が降ってきたりと天候は変化しますが、そんな変化も感じながら子どもたちはたくさんのこと、ものを発見しています。

 ある晴れた日、園庭にカラスがいることに気が付いた子がいました。「あ、かーしゅ(カラス)」の一言を聞いて子どもたちは窓に近付きます。地面をつついたり、跳びはねながら進んだりするカラスに興味津々で、「いた、いた」「なにしてるんだろうね」と一人ひとりが口にします。その時、園庭奥の山の方へ向かって別のカラスが飛んで行きました。あっという間に小さくなっていく姿に驚き、「ひこうきみたい」と小さく呟く子もいました。

 

 雨の日にはテラスのすぐ側にある水たまりにも気が付きます。その水面を見て「あめふってる」「ぽつぽつしてる」と口にしたり、その音にじっと耳をすませたりしていました。雨が上がってから園庭に出てみると草や葉っぱに雨粒が付いていることにも気が付きました。「あめついてるよ」とそっと教えてくれた子は大事そうにその葉を両手で包み込んでいました。

 私たちにとってはとても小さく、見つける事も困難な出来事もありますが、子どもたちにとってはどんなことも大発見で宝物になります。また、その時の出てくる子どもたちのつぶやきは私たちにとっても大事な宝物です。そのつぶやきから子どもたちの思いを感じ取れる大切な時間でもあります。これからも子どもたちと遊びを通して、たくさんの発見をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの『自分で』の気持ちを受け止めながら食事や着替えを行いました。
  • 気温が高くなってきたので、こまめに水分補給をしました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
園庭での発見

 まるで夏のように暑くなったり次の日には寒くなったりと、大きな温度差や天気も様々な顔を見せてくれるようになりました。

 四月に入園した子たちは、園の生活にも慣れてきました。園庭でシートの上に座って景色を眺めていた子たちは、興味のあるものを見つけはじめたようでだんだんシートから這い這いで出ていきます。初めは手に触れる土や草の感触を嫌がる子もいましたが、それよりも這い這いをすると見える景色の変化が面白いようでどんどん前に進みます。

 

 春の花や生き物を見つけるとびっくりして驚いたような表情をします。指差しをするので「たんぽぽあったね」や「カラスいたね」と私が言うと「んー」と自分から手を伸ばし触れようとしたりじっと見つめたりします。その表情には『何だろう?』や『どんなものなのかな』と『初めて』を発見した子どもたちが、どんなものなのかを知ろうとする好奇心であふれています。

 また、シートの上にうつ伏せや仰向けで外気浴をしている子たちも、風が吹くと気持ち良さそうに目を細めて手足を動かします。「気持ちいい風だね」と言うと風を感じ微笑む姿もあります。さらに上を向くと眩しいことに気付いた子は、下を向いて太陽の光を避けようとしていました。眩しいことに気付くと、私たちが教えなくても『眩しければ下を向けばいい』と学んでいました。自然の中で、たくさんの発見や経験をし成長している姿がありました。

 これからも子どもたちの『初めて』を一緒に感じていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気の良い日は園庭に出かけ、草や土、風などの自然に触れました。
  • 水分補給を行い、食事前や園庭から帰って来た際は手洗い、うがいを行ないました。

(岡本 亜優真)






むつみ乳児保育園の2023年4月の様子

乳児
好きなものを見つけよう

 十二名で新年度がスタートしました。今まで一緒に過ごして来た『憧れの一歳児さん』がいなくなり、どこか寂しいような不思議そうな表情を浮かべていました。

 新しい生活が始まり、子どもたちは自分たちの好きなものを見つけて遊んでいます。外遊び、お人形のお世話やお料理作り、車の玩具にボール等、好きなものは違います。一人でじっくり遊ぶのが好きな子、保育士と一緒に遊ぶのが好きな子、他の子の遊びをじっと見ている子と、子どもたちの遊び方もさまざまです。毎日同じ遊びを繰り返しているように思えますが、その中で子どもたちは日々違う発見や楽しみを見つけています。

 

 子どもたちの気付く力は、大人の私たちには気付かないような小さなものも逃しません。一面の青い花の中に咲く小さな白い花に気付き、足を止めてじっと見たり、シャベルですくった水の水滴が落ちるのを確かめ、次に土をすくった時には同じ動きにならないということに気付き、不思議な表情を浮かべたりしていました。

 一人遊びをじっくりと楽しんでいる時期でもありますが、少しずつ同じ場所にいる子どもたち同士で「いたね」「あったね」と発見や喜びを共有し合う姿も見られるようになってきました。

 これからどんどんと遊びの範囲が広がり、子どもたちの気付きが増え、好きなものが増えていくと思います。私たちも、一緒になって子どもたちの好きなことを思い切り楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 子どもたちの自分でやりたい気持ちを大事にして、子どもたちが自分でやっている時には、見守りました。
  • 子どもたちの気持ちを聞きながら関わるようにしたことで、自分のしたいことややりたいことを簡単な言葉や身振りで伝えてくれるようになりました。

(山内 麻知子)

 
一歳児
子どもたちの発見

 新たに五名仲間入りし、にぎやかな毎日を過ごしています。園生活にも少しずつ慣れてきて、意欲的に室内を散策しています。這い這いをしたり、寝返りをしたり、好きな場所での遊びをしながらゆったりと過ごしています。

 ガチャガチャのカプセルの中に鈴やペットボトルのキャップ、ビーズなどが入ったものを、穴の開いた段ボールに入れて遊びました。その穴に入れようとカプセルに手をのばし、手に持った時に、鈴の音がすることに気がつき私の顔を見ました。「良い音だね」と返事をすると、にっこり笑って大きく上下に振って音を楽しみます。別のカプセルを手に取ると、さっきとは違った音がしました。すると、ハッとした表情をしてそれとは違うカプセルに手を伸ばしました。それからは次々に手を伸ばし、目をキラキラと輝かせながらカプセルごとに音が違うことを発見した喜びに夢中でした。

 

 お気に入りのカプセルを見つけると、段ボールに入れます。五本の指を使ってカプセルを握るように持つと、穴に持っていきます。穴に合わせて手を開き、段ボールの中に入れると嬉しそうに手を叩いて喜びます。カプセルを全部入れると穴の中をのぞき込み、段ボールの中にカプセルがあるのを見つけるとまた嬉しそうに笑います。「もう一回やる?」と、カプセルを出すと集中して入れ始め、あっという間にまた全てのカプセルを入れて得意気でした。 仰向けで遊んでいる子も、周りの様々な音や自分の周りを通る子どもたちの姿に刺激を受けて手足を元気に動かしています。今後も様々な遊びを通して、子どもたちとたくさんの発見をしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 天気の良い日には外気浴をして過ごしました。
  • 排泄、食事、睡眠の際には一対一の関わりを大切にし、ゆったりと過ごせるように配慮しました。

(小田島 千鶴)






むつみ乳児保育園の2023年3月の様子

乳児
これなあに?

 一年を通して子どもたちはたくさんのことに気が付き、たくさんのものに触れてきました。戸外では砂や草、水などの感触を知り、からすやすずめ、さらにありやとんぼなどの虫を見つけたり、触ったりしました。室内では自分の影や窓から入ってくる風、外から聴こえてくる雨や車の音に気が付きました。初めは目の前だけを見ていた視線がだんだん広がって、今では保育室や戸外などいろいろなものに気が付けるようになってきています。

 

 毎日の生活や遊びの中で興味のあるものを見つけると、子どもたちは『これなあに?』と自分から近付き、じっと見つめてから手を伸ばして触ります。そこからまた新たな発見をして遊びを広げていきます。園庭でも同様です。草を見つけると、近くでじーっと見た後引っ張ったりパラパラと落としたりして遊びます。それを繰り返すうちに風に乗って飛んでいく事に気が付き、その様子を不思議そうに追いかけて見ていました。室内でもオーボールを掴んだり握ったりするうちに偶然コロコロと転がり、そこから自分でも転がしたり追いかけたりして遊ぶようになりました。

 大人にとって同じように見える遊びでも、子どもたちにとっては一つひとつが新しい遊びで新しい発見です。一つの遊びを繰り返すことで、別の遊び方を見つけていく子どもたちは、遊びを作り出す天才です。これからも子どもたちのたくさんの『これなあに?』『やってみたい』に出会えるように一緒に遊びを楽しみたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 手洗いや着替え、食後に口を拭くなど自分でやろうとすることが増え、「自分で」と伝えてくれることもありました。自分でやろうとしている時は見守り、出来た時は喜びを共有して子どもたちのやる気に繋げることができました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
一年を振り返って…

  子どもたちは、心も身体もぐんと大きく成長した一年でした。

 四月当初子どもたちが好きな遊びは何かな?と考えながらスタートしました。部屋には指先遊び、ままごと、車などの遊びのコーナーを準備し、戸外で遊んだり、散歩に出掛けたりもしました。遊ぶ中で、それぞれが好きな遊びを見つけじっくり遊べるようになりました。

 

 一人でじっくり遊ぶ経験を重ねると、少しずつ周りの子や、遊びに興味が広がってきました。同じ場所で遊んでいる子の遊びをじっと見る子、同じように遊ぶ子、「どうぞ」「ありがとう」と簡単な言葉のやり取りをして遊ぶ子などと子どもたち一人ひとりが周りの子と関わって遊ぶ姿が見られるようになりました。先日、子どもたちの中でアイス屋さんごっこが始まりました。店員さんになる子、お客さんになる子、とそれぞれがなりきって遊んでいました。いちご、バナナだけではなく、じゃがいもやにんじんなど、子どもたちならではの発想もあり、とても面白いです。日々の遊びの中でイメージの幅もどんどん広がっていることを実感しました。一緒に遊ぶ中でお互いの思いが上手く伝わらず取り合いなどのトラブルになってしまうこともあります。その時には、私たちが仲立ちになってお互いの思いを代弁します。この経験も子どもたちの育ちにとってはかけがえのない経験です。

 子どもたちはこれまで乳児保育園でたくさんの体験、経験をしました。二歳児ではもっとたくさんのワクワク、どきどきが溢れていることと思います。これからも子どもたちの「やってみたい」の気持ちを大切にし、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 日々の雪遊びを通して、雪の上でも足を上げてしっかりとした足取りで歩くことができるようになりました。
  • タオルを敷く、畳むなど、生活習慣が身についてきて、自分でできたことが自信に繋がりました。

(加藤 史緒莉)






むつみ乳児保育園の2023年2月の様子

乳児
雪遊びでの成長

 窓からの雪を見て「あー」「わぁー」と楽しそうな声が聞こえてきます。外に行きたい気持ちが先ばしり真っ先に窓の方に走って行く子や、靴下と帽子を履く前に防寒着に足を通そうとする子もいます。自分でできることが増えてきた事が嬉しくて、靴下や防寒着を一人で着ようとしています。帽子と長靴を履き終わり雪遊びの準備が終わると、園庭に出て行きます。

 

 園庭では、雪が子どもたちの身長を追い越してはるか上まで積もっていました。その中を、子どもたちは少しも恐れず歩いて進んでいきます。雪の積もり初めには雪に足をとられて転んでしまった子どもたちも、今ではしっかりとした足取りででこぼこ道をスタスタ歩いています。途中で転んでも立ち上がりまた歩き始めます。

 一歳児がバケツに雪を入れて型抜きをしているのを見ていた子が、自分もやろうとバケツとスコップを探しに行きます。スコップを片手にバケツいっぱいに雪を入れ、ひっくり返そうとします。が、雪が重くてひっくり返せないようです。どうするのかなと様子を見ていると、バケツから雪をとって減らし始めました。他には、雪をたくさん丸めて積み重ねてアイスクリームを作ったり、雪で顔を作ったりしていました。

  子どもたちは雪遊びにも慣れてきて、一歳児が遊んでいるものに興味を持ち、真似してみたり、自分で作ったりします。思い思いの雪遊びの楽しさを見つけたようです。これからも、子どもたちの楽しさを私たちも一緒に感じながら過ごしていきたいです。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 感染症予防のため、換気や検温をこまめに行い子どもの体調の変化に配慮しました。
  • 天気が良い日は園庭に行き、身体をたくさん動かしました。

(髙橋 愛)

 
一歳児
どーこだ、どこだ

 先月から遊んでいる職員手作りの絵かるたが、子どもたちに大人気です。様々な絵が描いてある絵札を並べ、職員が「どーこだ、どこだ、○○」と言った絵札を取ります。絵札の中には、絵本、ねこなどの身近なものから、のこぎり、やかんなど、少し馴染みのないものもあります。

 

 登園してくると「カードやりたい」「どこだどこだやろう」と子どもたちがリクエストします。準備をすると嬉しそうに絵札の周りに集まってきます。絵札の周りに座る子たちは、自然と正座で座る子が多く驚きました。私が「どこだ、どこだ」と言うと、少し前かがみになり、絵札をじっと見つめます。その視線からは、子どもたちの緊張も感じられます。そして「りんご」などと絵札の絵を言うと、パッと手を出して取ります。最初は取れずに怒っていた子もいましたが、次第に「すごーい」と絵札を取った子を褒めてくれる子も出てきました。数枚ずつ並べる絵札の数も増やして遊んでいます。簡単なルールも理解して遊べるようになってきています。

 積み木で遊んでいる時です。「どーこだどこだ…ねこ」と言う声が聞こえてきました。見ると、三名の子が、絵札に見立てた積み木を囲んで座り、絵かるた遊びをしていました。三名の子の中で絵札を読む人、取る人の役割が決まっていて、遊びが成立していました。二、三人で関わりながら遊ぶことに喜びを感じ、子どもたち同士の関わりもどんどん増えています。今後も子どもたちとの関わりを楽しんでいきたいと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 昼食時には箸を使用して食べています。手を添えて持ち方を伝えたり、褒めたりしたことで、箸を使用して食べる意欲に繋がりました。

(小田島 千鶴)






むつみ乳児保育園の2023年1月の様子

乳児
ここまできたよ

 雪遊びにも慣れ、子どもたちは雪の上を歩いたり両手で触れてみたりしながら楽しんでいます。雪遊が始まってすぐは初めて雪に触れるのでその冷たさに驚いて泣いたり、身体を固くしてしまったりする姿が多く見られました。しかし一か月程経った現在、子どもたちは雪の上を歩いてどんどん進んで行き、私たちを呼ぶかのように振りかえります。その姿に私たちは毎日たくましさを感じています。

 

 テラスを出ると直ぐに雪の道があり、子どもたちは歩いてみます。でこぼことした雪の上はバランスを崩しやすく、何度も手を着いてしまいますが、その度にグッと両手両足に力を入れて立ち上がります。そして『よしっ』と言うように一度頷いてから再度足を進めていきます。やがて私たちの元へ辿り着くとホッと安心したような表情の他に、『ここまで来れた』と達成感に満ちた表情を浮かべる子もいました。さらに、歩いている時の雪の音に気が付いた子がいます。その子は、ギュッギュッという雪の音を聞きながら園庭の奥にある小山を上ったり下りたりします。始めは何の音か分からず辺りを見回していましたが、自分が歩くと聞こえてくると分かると、また嬉しそうに歩いていきました。

 子どもたちは遊びを繰り返す中で、たくさんの新しい発見をしています。そして、そこから見えてくる成長に私たちは毎日驚かされています。子どもたちが感じているワクワク、ドキドキを私たちも一緒に感じながら過ごして行こうと思います。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊び前後や食後の着替え等を自分で行なおうとすることが増えてきています。子どもたちのその気持ちを大切にしながら過ごすことが出来ました。

  • お絵描きではダイナミックに、小麦粉粘土では摘まむ等細かい指の動きが出来るようになってきました。

(高橋 麻衣)

 
一歳児
雪遊びでの発見

 雪が積もると、保育室の窓から園庭の雪を見て「わあ雪だ」「お外行きたい」とワクワクした声が聞こえてきます。その声につられるように周りの子も気付いて窓に近付き外を見ます。園庭が白くおおわれている様子を見るとパッと表情が変わります。防寒着を着て雪遊びの準備を終えると、早速園庭に出ます。

 

 前日に30㎝以上の雪が降ったある日、テラスを出ると子どもたちの腰あたりまで雪が積もっていました。その中を進んでいきます。初めは足をとられて転んだり、その場にしゃがみこんだりしていました。歩いていくうちに足を上げて進むことができるようになり、今では雪道でもしっかりとした足取りで歩いています。また途中で転んでしまっても「見て、自分で立てるよ」と言って再び立ち上がり歩く姿はとても頼もしいです。雪遊びでは発見もたくさんあります。ある日園庭に出て雪に触れると、「フワフワしてる」というつぶやきが聞こえてきました。手袋を身に付けていても雪のフワフワした感触が分かったようで、優しく触れたり、両手でそっとすくったりとみんなが慎重に壊さないように触ろうとしていました。また、一歩踏みしめるごとに「キュッキュッ」と音が鳴ります。「なんか音する」「何の音?」と気付く子もいました。何度もその場で足踏みをして雪の音に耳を傾けていました。

 子どもたちの遊びの中に不思議なことや気付きは溢れています。これからも子どもたちの「なんだろう?」という不思議さや気付き、つぶやきを大切にしていきたいと改めて感じた出来事でした。

 

〔今月の保育の評価・反省〕

  • 雪遊びをする中で、雪の上での歩き方を知ることができました。
  • 昼寝後、自分のタオルを畳んでバッグに入れようとする子が増えました。

(加藤 史緒莉)






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