こども達にとっては、待望の雪がやってきました。私達大人には、猛暑の夏が恋しく思い出される季節に一気に変わりました。
送迎で園にお越しくださっている保護者の皆様はお気づきになられたでしょうか?こども園では、玄関と正面事務室の上の壁面、乳児保育園では玄関の階段を上がった掲示板に次のような張り紙があります。
『私達は子ども達を信頼します。私達は子どもたちに任せます。私達は子ども達を待ちます。私達は子ども達を支えます。』【MUTSUMI RULE 園是四訓】
私どもが日々、教育保育活動を実践するうえで、ずーっと大切にしてきていることを皆さんに知っていただき、私どもが忙しさや天候や他者のせいにしてついつい怠りがちになってしまうことを避けるために敢えて掲示いたしました。
私どもの職員は、他園の職員の皆さんに比較しても決して劣ることなく平均値以上の考えを持ち教育保育を行っていると思います。(手前味噌で申し訳ありませんが、これは、毎月、保護者の皆様にご協力いただき、研修を行えているので、日々の実践だけではなく、その裏付けとなる基本を学ぶ事が出来ているからです。)
ですから、子どもたちを大人の思い通りにコントロールし、ある一定のところまで到達させて卒園させることはそんなに難しいことではありません。しかし、以前からたびたびお知らせしておりましたが、今の子ども達が成人し、社会に出たときには、不確実で先行きが見えない不安定な時代になっていることが予想されています。
そんな時に間違いなく生き抜ける子ども達を育てることが私どもの責任と考えています。どんなに不確実な時代であっても自分を見失うことなく自分の考えを持ち続けることのできる大人にどの子もなってほしいと思っています。
全てのことを親や保育者(教師)が決め、「あなたのためだから」と言って指示、命令し意見を聞くふりをしながら大人の思い通りの方向に子どもをコントロールする。 特に乳幼児期や学童期にこれを行うことは、簡単にでき、大人にとって安全、安心なことなので、やってしまいがちです。実際、多くの就学前施設(幼稚園・保育園・こども園等)や学校で見受けられます。
今、私どものできることを考えたときにいわゆる小学校に入学しても困らない、お勉強のできる脳を育てることではなく、自分で考え、選択でき、それが間違えていた時には「ごめんなさい。」が言え、自分だけではできそうにないと思ったら仲間を作り、手伝ってもらったら「ありがとう!」と言え、互いに教えあい協働しあえる子ども(大人)を育てるために上記の【MUTSUMI RULE 園是四訓】があります。
最近、年長児たちにこの気持ちが芽生え始めていることを感じています。
ご家庭でもまずは子どもに選ばせ、待ってあげることから始めてみませんか。
子ども達の未来にとって最高のプレゼント、最高のご家族になると思います。